ソフトバンク(★1対3☆)楽天 =リーグ戦17回戦(2020.09.19)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
00100010131000
ソフトバンク
0000010001600
勝利投手:酒居 知史(3勝1敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝1敗12S))
敗戦投手:高橋 礼(4勝2敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆楽天は3回表、鈴木大の適時打で先制する。同点を許した直後の7回には浅村の適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、プロ初登板初先発の瀧中が6回途中1失点の好投。2番手・酒居が今季3勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、中盤の好機であと1本が出なかった。

◆楽天は新人の滝中瞭太投手(25)が初登板。楽天の新人で初登板初勝利は過去5人いるが、そのうち11年塩見、14年横山、15年安楽の3人が首位のソフトバンク相手に記録。滝中も首位ソフトバンク戦で初登板初勝利なるか。

◆楽天ドラフト6位の滝中瞭太投手(25)がプロ初登板初先発に臨み、5回1/3を80球、5安打1失点でマウンドを降りた。プロ初勝利は逃したが、強力ソフトバンク打線を相手に力をみせた。 立ち上がりからストライク先行で打ち取った。1回は周東、栗原、中村、2回は柳田、デスパイネ、グラシアルを、ともに3者凡退に抑えた。最速148キロの直球に100キロ台の縦割れカーブ、ツーシーム、カットボール、フォーク、チェンジアップと多彩な変化球を織り交ぜた。 1点を先制してもらった直後の3回には、1死から甲斐に初安打を許し、犠打で2死二塁と得点圏に走者を置いたが、周東を左飛に打ち取り、無失点でしのいだ。 5回にも2死二塁とピンチを招き、川瀬に右前打を打たれたが、右翼手ロメロの本塁への好返球で二走を刺し、同点を免れた。 6回は先頭周東に四球。二盗と犠打で1死三塁としたところで、2番手酒居へマウンドを譲った。酒居が同点打を打たれ、勝利投手の権利は逃したが、力投をみせた。 滋賀・高島市出身の右腕は高島高、龍谷大、ホンダ鈴鹿から1度の指名漏れを経て、19年ドラフト6位で楽天に入団。イースタン・リーグでは9試合に登板し2勝1敗、リーグ2位の防御率1・72を記録し、1軍のマウンドをつかんだ。 「やってきたことはできたと思います。緊張感はありましたけど、友達も見に来てくれてましたし、監督からは『初登板は最初で最後だから』と声をかけていただき、とにかく楽しもうと思って投げました」と初登板を振り返った。 今後に向けて、「フォアボールより打たれた方がいいくらいの気持ちでしたね。甘いボールもありましたけど、よく守ってもらいましたし、とにかくゲームを作れたことは良かったと思います。ただ、イニングの途中で降板になってしまったところは課題だと思うので、そういうところを修正していきたいです」と、反省を忘れなかった。

◆楽天が先手を取った。3回1死二塁から鈴木大の左前適時打で1点を先制。先発滝中は3回まで1安打無失点。 ソフトバンクが6回に同点に追いついた。1死一、三塁から柳田が右前適時打。楽天は4回1死満塁の好機で無得点。 楽天は7回に浅村の適時打で勝ち越し、9回にも1点を加えて勝負を決めた。同カードの連敗を5で止め、2番手酒居が3勝目。ソフトバンク高橋礼が2敗目。楽天ブセニッツが12セーブ目。

◆楽天浅村栄斗内野手が要所で攻守に働きを見せた。 同点の7回無死一、三塁に決勝の中前適時打。3打席連続で空振り三振も4打席目で結果を出し「自分の状態を考えながら最低限の仕事だけはしようと思った」。勝ち越した直後の7回2死二塁ではソフトバンク栗原の放った一、二塁間を抜けそうなゴロを懸命に止めアウトにした。「止めるだけでも点が防げると思った。よかったです」と汗をぬぐった。

◆ソフトバンク4番柳田悠岐外野手が、技ありの適時打で一矢を報いた。 1点を追う6回1死一、三塁で同点の右前適時打。タイミングを外されながらも、低めの変化球を右手1本で拾うようなバットコントロールで安打にしてみせた。「打ったのはフォークです。いいところに転がってくれました」。本人はいつものように謙そんしたが、4試合連続4番起用で4打点目と、敗戦の中で変わらぬ存在感を見せた。

◆ソフトバンクが、ボディーブローのような誤算続きで連勝が3で止まった。この日敗れた2位ロッテとのゲーム差を広げるチャンスも逃し、2・5差のままとなった。 楽天先発の新人滝中に、5回まで「まさか」の5安打無得点に抑えられた。工藤監督は「チェンジアップ系の球をうまく使われた。狙い球を絞るように打撃コーチもアドバイスをしたが、うまくいかなかった」とうなだれた。6回には柳田の同点打で追いついたが、その適時打以降、9回まで「まさか」の13人連続無安打。楽天寺岡、牧田、ブセニッツの救援陣の前に安打が出ず、反撃のきっかけをつかめなかった。 先発笠谷も制球に苦しみ、1失点ながらも4回途中で「まさか」の93球4安打4四球降板。1点を追う6回から起用した3番手高橋礼が、7回に「まさか」の勝ち越しを許した。先頭打者に四球を与えてからの失点に、工藤監督も「四球を出さない投手はいないが、先頭を出すと得点圏に進んでチャンスになってしまう」と肩を落とした。 この日から観客の上限5000人が緩和され、1万1937人が訪れた。「鷹の祭典」ユニホームの黄色がさらに増えたが、小さな「まさか」に見舞われて勝利を届けられず。「こういうときだから、いい試合をして勝っていかないといけないんですけど」。工藤監督にとっては、多くのファンに白星を見せられなかったことが最大の誤算だった。【浦田由紀夫】

◆"ほぼ金星"の上々デビューだ。楽天ドラフト6位右腕の滝中瞭太投手(25)がプロ初登板初先発に臨み、ソフトバンク打線を相手に6回途中5安打1失点と好投。プロ初勝利はお預けとなったが、力を見せた。チームの同カードの連敗は5でストップ。前夜に自力優勝の可能性が消滅も41試合を残し、望みはある。楽天と"縁"のある社会人卒右腕が反攻への光をさした。黄色に染まるスタンドの一片から、小さな拍手音が聞こえた。1点リードの6回1死三塁。マウンドを降りた滝中が左翼席上段に陣取る約30人ほどの楽天ファンから労われた。三塁側ベンチ前にも大勢のチームメートが手を出して出迎えてくれた。「緊張感はありました。神経を使いながら投げたので疲れはありましたけど、あの6回は行きたかったです」。ピンチを残して降板も"ドアウェー"の空気感にのまれず、堂々と強打者たちと渡り合った。 "金星未遂"への道は不思議 ? な縁からつながる。昨年10月19日、ドラフト会議当日。社会人ホンダ鈴鹿の寮の自室にいた滝中の興味は「楽天」にあった。1度の指名漏れを経て、ついにつかんだプロ入り...ではなく、ポストに届いた「楽天ゴールドカード」。「やっときたな」。10日前に申請。ワクワクしながら封を開けた。 とたんに、同期の声がとんだ。「お前、楽天だぞ!」。え? ゴールドカードが届いたのがばれてる? 違った。「楽天イーグルス」からドラフト6位指名。急いで寝癖を直し、ジャージーから正装へ。4階の自室から1階の特設会見場へ駆け降り、花束を受け取る。「まさか指名されるとは...」。人生が変わった。 失うものはない。「勝負できることに喜び、楽しんで、打たれたら仕方ない」と割り切り思考で、王者の胸を借りた。最速148キロの直球、100キロ台の縦割れカーブ、カットボールにツーシーム、フォーク、ややシュート気味に落ちるチェンジアップと多彩な球種をフル活用。5安打中、長打はゼロ。「四球は何も起きない」と1四球にとどめ、とことん勝負に挑んだ。 小学、中学時代は控え選手。消防士になろうとも考えた。前日に人生で初めて訪れたペイペイドームで立った1軍マウンド。「チームの勝利に貢献できたかなという部分が大きかった。投げきれて抑えられた部分は自信にしたいです」。力で白星を。金星とは、言わせない。【桑原幹久】 ▽楽天三木監督(滝中に)「プロ初登板でソフトバンクさん相手に立派なマウンドでの姿だった。チームに元気、パワーをくれた投球だと思う。近いうちにチャンスがある可能性は高い」 ▽楽天伊藤投手チーフコーチ(滝中に)「持っているものを出せたと思う。左右、高低、奥行き、ストライクゾーンを使ってしっかりバッターと勝負できていた。よく頑張ってくれたね」

◆かつて「普通」の野球少年だった右腕が、晴れ舞台に立った。楽天ドラフト6位の滝中瞭太投手(25)が19日、ソフトバンク17回戦(ペイペイドーム)でプロ初登板初先発に臨んだ。6回途中1失点で自身に勝敗はつかなかったが、チームの勝利に貢献。小学、中学時代は控え選手。地元で消防士になろうと考えていた幼少期から、プロの1軍マウンドまでたどり着いた。ピークは試合前に訪れた。宿舎からバスで球場入り。グラウンドでウオーミングアップ。いつも時の流れを過ごしても胸の高鳴りが止まらない。「試合前の方が緊張しました」。三木監督から「今日しか初登板はないぞ。楽しめよ」と言葉をかけられた。「徐々に楽しめたところもありました」。1点リードの4回2死一塁。怪力自慢のデスパイネへ初球から真ん中へチェンジアップを投げ込み、中飛に仕留めた。置かれた環境で、力を出しきった。 無邪気に白球を追っていた時は、今の自分が想像できていなかった。兄、姉が所属していた「新旭スポーツ少年団」で小学3年から野球を始めた。小学校低学年まで運動会の50メートル走はいつも1位。運動神経には自信があった。だが、いきなりの挫折。「エースの子がすごくて『こういう人がプロ野球選手になるんだな』と」。1学年14人のチームで「試合にはぎりぎり出られるレベル。とにかく守備が下手でした...」。 中学の野球部でも主力ではなかった。同学年は10人。三塁手兼投手でスタメン入りは危うい立場。紅白戦では3番手投手。最速は100キロで70キロのカーブも投げた。「ストライクが入ることくらいしか、いいところはなかったです」。小学校の卒業文集では将来の夢に「プロ野球選手」と書いたが中学校では書かなかった。地元で消防士になろうと、ぼんやり思っていた。 人生、何があるか分からない。地元の公立高に進むと145キロまで球速が伸びた。龍谷大1年時に右肘靱帯(じんたい)再建手術を受けたが、リハビリの一環で投げたカーブの感覚を磨かれ、今も活用している。 社会人野球を経て、プロの扉を開いた。開幕から2軍暮らしが続いたが、結果を残し続け、1軍切符をつかんだ。三木監督も「若い選手に背中でいろんなことを伝えられるような選手に将来はなってほしい。初登板の気持ちは一生忘れずに、次は勝ち投手になれるように頑張ってほしい」と期待を込める。「やってきたことが出せてよかったです」と滝中。「普通の野球少年」がスタートラインに立った。【桑原幹久】

◆"ほぼ金星"の上々デビューだ。楽天ドラフト6位右腕の滝中瞭太投手(25)がプロ初登板初先発に臨み、ソフトバンク打線を相手に6回途中5安打1失点と好投。プロ初勝利はお預けとなったが、力を見せた。チームの同カードの連敗は5でストップ。前夜に自力優勝の可能性が消滅も41試合を残し、望みはある。楽天と"縁"のある社会人卒右腕が反攻への光をさした。黄色に染まるスタンドの一片から、小さな拍手音が聞こえた。1点リードの6回1死三塁。マウンドを降りた滝中が左翼席上段に陣取る30人ほどの楽天ファンからねぎらわれた。三塁側ベンチ前にも大勢のチームメートが手を出して出迎えてくれた。「緊張感はありました。神経を使いながら投げたので疲れはありましたけど、あの6回は行きたかったです」。ピンチを残して降板も"ドアウェー"の空気感にのまれず、堂々と強打者たちと渡り合った。 "金星未遂"への道は不思議? な縁からつながる。昨年10月19日、ドラフト会議当日。社会人ホンダ鈴鹿の寮の自室にいた滝中の興味は「楽天」にあった。1度の指名漏れを経て、ついにつかんだプロ入り...ではなく、ポストに届いた「楽天ゴールドカード」。「やっときたな」。10日前に申請。ワクワクしながら封を開けた。 とたんに、同期の声がとんだ。「お前、楽天だぞ!」。え? ゴールドカードが届いたのがばれてる? 違った。「楽天イーグルス」からドラフト6位指名。急いで寝癖を直し、ジャージーから正装へ。4階の自室から1階の特設会見場へ駆け降り、花束を受け取る。「まさか指名されるとは...」。人生が変わった。 失うものはない。「勝負できることに喜び、楽しんで、打たれたら仕方ない」と割り切り思考で、王者の胸を借りた。最速148キロの直球、100キロ台の縦割れカーブ、カットボールにツーシーム、フォーク、ややシュート気味に落ちるチェンジアップと多彩な球種をフル活用。5安打中、長打はゼロ。「四球は何も起きない」と1四球にとどめ、とことん勝負に挑んだ。 小学、中学時代は控え選手。消防士になろうとも考えた。前日に人生で初めて訪れたペイペイドームで立った1軍マウンド。「チームの勝利に貢献できたかなという部分が大きかった。投げきれて抑えられた部分は自信にしたいです」。力で白星を。金星とは、言わせない。【桑原幹久】

◆黄色に染まったスタンドに、1万1937人の観衆が詰めかけた。観客数が上限5000人から緩和されての初ゲーム。ソフトバンクにとっては「鷹の祭典」真っ最中とあって、今季最多入場となる鷹党に勝利をプレゼントしたかったろう。だが、結果は1-3の惜敗。試合後の花火も、むなしくドーム内に響いた。 札幌から当日移動だった18日の試合は、4時間を超えるロングゲームにもかかわらず完勝。お疲れムードも吹き飛ばし、首位独走と行きたかったはずだが、どうもデーゲームは苦手のようだ。この日の敗戦で、9月のデーゲーム4試合はすべて黒星。それもすべて本拠地ペイペイドームの試合だけに、何とも歯がゆいばかりだ。今季ナイトゲームは37勝19敗3分けと大きく勝ち越しているが、デーゲームはこれで9勝11敗の借金2。シーズン終了まであと13試合もデーゲームが残っている。何とか苦手を克服してもらいたい。 残り41試合。すべての試合が重要だが、ホークスを追う2位ロッテはデーゲームに強い。11勝6敗でリーグ1位。ホークスは4位である。対ロッテの残り12試合でデーゲームは5試合が組み込まれている。何とも不気味な数字ではある。 9月のデーゲーム4敗は得点も4、2、0、1の計7得点。本塁打は5日ロッテ戦のグラシアルの1本だけ。対戦投手との巡り合わせもあるのだろうが、打線も湿りがち。Vロードを明るく照らすためにも、不安要素はしっかり取り除いてもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆試合前に工藤公康監督(57)が取材に対応。前日18日に右膝に死球を受けた真砂勇介外野手(26)について、説明した。  「『大丈夫』ですって帰ってきていました。(当たったときは)どうなるかと思いましたけど」  前日18日の八回2死、鈴木翔のボールを受け悶絶(もんぜつ)。肩を担がれベンチに戻ると、代走・川島を送られた。指揮官は「関節じゃなくて筋肉だったので。一時的には力が入らなかった」と説明していたが、一夜明けても問題はなかったようだ。  真砂は高卒8年目の今季、15試合に出場して打率・250。柳田、デスパイネらコンディションを配慮した起用が続いているだけに、真砂の存在も重要なワンピース。また元気ハツラツに、グラウンドを駆け回る。

◆20日の楽天戦に先発登板する石川柊太投手(28)が取材に対応。自身の連敗ストップに力を込めた。  「特別変えたこともないですけど、反動がどれだけあるか。前回の反省を踏まえて、また打たれたとしても動揺をせずに」  前回登板は13日の西武戦(ペイペイドーム)。一回先頭の外崎にいきなり被弾すると、そのまま"スミイチ"で敗れた。自身2連敗。「抜いて投げようと思って抜いて投げたらホームランを打たれた。あれが決勝点になるとは」と反省を胸にマウンドに上がる。  楽天戦は今季、1試合に先発。7月12日(ペイペイドーム)で7回1失点、11奪三振の好投で白星でつかんだ。「特別、こうというのはないですけど。しっかり自分の投球をしていきたい」と意気込んだ。チームトップの7勝目をつかむ。

◆楽天のドラフト6位・滝中瞭太投手(25)=Honda鈴鹿=が、プロ初登板となる先発で、5回1/3を5安打1三振1失点と試合を作った。  五回まで無失点。六回1死三塁のピンチを招いて交代した。2番手・酒居が中村に四球を与え、柳田に右前適時打を喫した。  滝中は球団広報を通じて、「緊張感はありました。監督から『初登板は最初で最後だから』と声をかけていただき、とにかく楽しもうと思って投げました。甘いボールもありましたけど、よく守ってもらいました。とにかくゲームを作れたことは良かったと思います」とコメントした。

◆楽天が勝率5割に復帰。1-1の七回に浅村の適時打で勝ち越し、九回は茂木の適時打で加点した。プロ初登板の滝中が六回途中1失点と試合をつくり、酒居が3勝目。九回はブセニッツが締めた。ソフトバンクは連勝が3で止まった。

◆ソフトバンクは惜敗。楽天戦の連勝は「5」でストップした。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --笠谷は苦しみながら  「コントロールに苦しんでいましたけど、四回途中で1失点なので。悪いなりに何とか踏ん張りながらやっていたところがあったかなと思います」  --高橋礼は先頭の四球から  「失点に絡まないときもあるので全てをというわけではないですけど、きょうは絡んでしまった。僕自身も、イニングの頭で四球が多いところはわかっているので。本人にもブルペンでの作り方をアドバイスしたことはあったんですけど。回の頭ですね。上がったときに崩れてしまったりする。先頭で出すとどうやっても得点圏に走者が進んでチャンスになってしまうので」  --八回の上林の走塁は判断が難しかったか  「もったいないといえばもったいない。先の塁という気持ちもわかるんですけどね。いけると思って走るんでしょうし。難しいですね。暴走と好走は紙一重といいますし。あの瞬間は選手に判断を委ねるしかないので」  --お客が増えた  「違うなと。球場に試合前に入ったときにたくさんの数の違いに急に活気が出てきたというか。こういうときだからこそ集中している試合をしてしっかり勝っていかないといけなかったんですけど。残念ですけど、選手は一生懸命やっているので。結果を受け止めてまたあしたからやっていきたいです」

◆楽天のドラフト6位新人、滝中がプロ初登板で六回途中1失点と好投した。勝敗は付かなかったが、一回を三者凡退としてリズムをつかむ。首位ソフトバンクの打線を相手に打たせて取って試合をつくり「監督から『初登板を楽しめよ』と言われた。楽しめた部分はあった」と心地よさそうに話した。  ホンダ鈴鹿から入団し、春季キャンプは1軍スタートだった。当初は救援で起用され、チーム方針で先発として2軍で力を蓄えた。8試合に先発して2勝1敗とし、安定感を増して昇格。「疲れたのはあるが6回はいきたかった。乗り越えないといけない次の課題」と反省を忘れなかった。(ペイペイドーム)

◆楽天が、ソフトバンク戦の連敗を5で止め、勝率も5割に戻した。 3打席連続で空振り三振も、七回の4打席目に決勝打となる中前適時打を放った楽天・浅村 「勝ち越しのチャンスだったから。何とか打ちたいと思っていた。自分の状態を考えながら最低限の仕事をしようと思っていた」 D6位・滝中(Honda鈴鹿)について楽天・三木監督  「上位チームの打線相手に、立派なマウンド姿でした。テンポよく、しっかり試合を作ってくれた」 滝中の投球について楽天・伊藤投手チーフコーチ  「左右、高低、奥行き、ストライクゾーンを使ってしっかり打者と勝負した」

◆楽天のドラフト6位右腕・滝中瞭太投手(25)=ホンダ鈴鹿=が、ソフトバンク戦に先発でプロ初登板。5回1/3を5安打1失点で勝敗はつかなかったが、チームの勝利を呼び込んだ。  「友達も見に来てくれました。楽しむこともできました。甘い球もありましたが、とにかく試合をつくれてよかった」  強打者が並ぶ相手の3-6番を、計1安打に封じた。六回1死三塁の場面で降板し、2番手・酒居が柳田に右前適時打を浴びたが、最速148キロの直球を軸に、多彩な変化球を操った。  滋賀・高島高時代に甲子園出場経験はなく、龍谷大、社会人を経てプロ入り。春季キャンプは1軍スタートだった。当初は救援で起用され、チーム方針で先発として2軍で力を蓄えた。試合前の練習時に緊張がMAXに達したが、三木監督から「初登板は最初で最後だから」と"魔法の言葉"をかけられ、初舞台に平常心で臨めた。  ソフトバンク戦の連敗を5で止め、勝率も5割に復帰。ただ前日18日に自力優勝の可能性が消滅し、ソフトバンクとは8ゲーム差がある。「タッキーと呼んでほしい」という滝中が、浮上へのキーマンになる。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46303 0.605
(↓0.008)
-
(-)
41341
(+1)
271
(+3)
92
(-)
54
(+3)
0.242
(-)
3.110
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
44332 0.571
(↓0.008)
2.5
(-)
41332
(+1)
337
(+3)
68
(-)
61
(-)
0.241
(↓0.001)
4.090
(↑0.02)
3
(-)
楽天
38383 0.500
(↑0.007)
8
(↑1)
41380
(+3)
358
(+1)
80
(-)
45
(-)
0.259
(-)
4.350
(↑0.04)
4
(-)
日本ハム
37393 0.487
(↑0.007)
9
(↑1)
41333
(+3)
339
(+1)
60
(-)
44
(+3)
0.253
(↓0.001)
3.910
(↑0.04)
5
(-)
西武
35402 0.467
(↓0.006)
10.5
(-)
43331
(+3)
354
(+6)
80
(+1)
48
(-)
0.245
(-)
4.410
(-)
6
(-)
ORIX
27475 0.365
(↑0.009)
18
(↑1)
41288
(+6)
346
(+3)
52
(-)
61
(+3)
0.242
(↑0.001)
4.150
(↑0.02)