中日(☆4対1★)阪神 =リーグ戦14回戦(2020.09.19)・ナゴヤドーム=
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阪神
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中日
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勝利投手:福谷 浩司(4勝2敗0S)
敗戦投手:秋山 拓巳(5勝2敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(8号・4回裏3ラン)

  DAZN
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◆中日は両軍無得点で迎えた4回裏、阿部の3ランで先制する。その後7回には、1死二塁から相手失策の間に追加点を挙げた。投げては、先発・福谷が7回途中4安打無失点の好投で今季4勝目。敗れた阪神は、守備の乱れが失点につながり、打線も1得点と振るわなかった。

◆阪神が1発攻勢で中日に快勝し、2連勝を飾った。1回、プロ7年目で初の2番に座った陽川のソロで先制。その後先発のガルシアが3点を失い逆転されたが、6回無死満塁で大山が20号満塁弾で再逆転した。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。-大山の満塁弾で流れが一変した 矢野監督 そこまで陽川のホームランだけでずっといってたから、あのワンチャンスで仕留めてくれたのは価値が高い。次のホームランも、取られた後。完璧に打ったというよりは、ちょっと泳いだ形でもホームランにできるのは、やっぱり下の粘りとか、そういうものがあってのこと。きょうは本当に申し分ないバッティングを見せてくれた。ホームランは本人も求めてるところやし、チームにとっても一気に状況を変える。いいホームランだったかなと思います。 -大山はまだまだ打てる 矢野監督 シーズンまだまだね。40何試合残っている。1本でも多く打っていかないとアカンし。でも、ここまで来たら、まずは30というのが本人の目標になってくると思う。数字を追いかけるのも大事やけど。あいつも今日みたいにチームが勝つとか、流れを変える1本という数が増えていけばいいと考えていると思う。ただ単にホームランばっかりということではないと思う。チームを勝たせるための1本が30になっていけばいいし、もっともっと増えればいいんでね。 -陽川の働き 矢野監督 試合に出たり、出なかったりでアレやけど。いい働きを見せてくれているしね。中身も、内容も。今日も追い込まれてから右中間にセンター前っていうところでは、何とか気持ちでしようと思っていることを結果として出せるような形にはなってきているのかなと思うし。本人も必死なんじゃないかな。 -2番は悩まなかったか 矢野監督 リュウ(梅野)が残念ながらああいう形になったけど迷うことなく。 -岩貞が2イニング 矢野監督 点を取って、2点を(取られたら)ちょっとアレかなと思ったけど1点で頑張ってくれたし。2イニングいってくれたのはめちゃくちゃゲームの中で価値があるし。俺も中継ぎでサダ(岩貞)がいてくれるから、イニングまたぎももちろんそうやし、要所でしっかり流れを止めてくれるっていう期待値を持って送り出せている。サダの存在も大きいと思う。 -坂本が荒れたゲームだがコントロールして落ち着かせてくれた 矢野監督 荒れたというか。(失点は)1点1点だから、別にキャッチャーが、セイシロウ(坂本)が荒らしたというのはないのでね。粘った部分が大きい。ケガは仕方ないし、リュウ(梅野)は早く戻ってきてくれるように頑張ると思うし、いない間はセイシロウも得たチャンスなんでね、あいつもやってやろうという気持ちだろうし。ずっと言っているけど、結局競争なので。陽川もそうだし。競争の中からはいあがってきたところがレギュラーになっていくし、それでチームが強くなる。そういうところかなと思う、セイシロウも。 -ガルシアは 矢野監督 いったん抹消する。

◆阪神大山悠輔内野手(25)は今月の16試合で8本塁打と打撃好調。阪神の月間本塁打記録は86年8月バースの13本が最多で、2桁本塁打は10年6月ブラゼルが最後。9月の残り10試合でどこまで記録に迫れるか。

◆阪神長坂拳弥捕手(26)が1軍に合流した。 俊介に代わり、出場選手登録される見込み。チームは正捕手梅野が右腹斜筋の筋挫傷で18日に出場選手登録を抹消された。同日には原口が1軍昇格して坂本と捕手2人体制となっていたが、長坂の合流で3人体制となる。 長坂は今季、ウエスタン・リーグで29試合に出場。うち18試合で先発マスクを被っている。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が秋山拓巳投手(29)、中日が福谷浩司投手(29)。 両チームともに投手以外の打線は前日18日と同じオーダー。阪神はプロ7年目で初の2番スタメンだった陽川が2試合連続で2番に入った。現在、5勝1敗の先発秋山は今季2度目の中日戦登板。前回7月1日(ナゴヤドーム)は先発で5回途中6失点、今季唯一の黒星を喫した。リベンジ投球で、自身6勝目を目指す。

◆中日阿部寿樹内野手(30)が、4回2死二、三塁で阪神先発秋山から左翼へ先制8号3ランを放った。 カウント2-1からの内角への137キロストレートを強振すると、左翼サンズが追うのをあきらめ、見送る完璧な1発。阿部は「1発で仕留めることができて良かった。思い切ったスイングができたと思います。福谷が粘りの投球を見せてくれていたので、まずは先制点を取れて良かったです」とコメントした。9月3日の広島戦以来の4勝目を目指す先発福谷を援護する先制弾は、プロ5年目で年間自己最多を更新するメモリアルな1本にもなった。

◆阪神先発の秋山拓巳投手(29)は7回102球、5安打4失点(自責0)で降板した。自身の2失策がどちらも失点に絡んだ。 3回まで1安打無失点と安定感を見せていたが、0-0の4回2死一塁から5番高橋が放ったボテボテの投前へのゴロを一塁へ悪送球。3アウトチェンジになるはずが、一転して2死二、三塁のピンチとなった。踏ん張りどころで、続く6番阿部に左翼席へ3ランを運ばれて先制を許した。秋山はマウンド上で左膝を付き、打球を見送るしかなかった。 7回にも同じミスが出た。1死二塁で7番平田が投前へ高くたたき付けたゴロを再び一塁へ悪送球。適時失策となり、4点目を失った。 「自分の2つのミスが失点につながってしまい悔しいですし、チームに申し訳ないです」 秋山はここまで5勝1敗で、今季2度目の中日戦。前回7月1日(ナゴヤドーム)は5回途中6失点と崩れ、今季唯一の黒星を喫していた。リベンジしたい一戦だったが、自身のミスにつけ込まれた。 打線も中日の継投の前に8回まで得点を奪えていない。

◆守備のミスが響き、阪神の連勝が2でストップした。 4回2死一塁から先発秋山拓巳投手(29)が5番高橋のゴロを一塁へ悪送球。2死二、三塁とすると、6番阿部に左越えへ先制3ランを浴びた。7回にも1死二塁から平田の投前へのゴロを一塁へ悪送球し、4点目を献上。失点はすべて失策絡みだった。 前日18日に11安打8得点と活発だった打線も一夜明けて沈黙。9回に1点を返すのがやっとだった。

◆中日の先発福谷は毎回走者を許すも、3回まで無失点。阪神先発の秋山も3回まで木下拓の1安打のみの無失点に抑えた。 中日は4回2死二、三塁から阿部の8号3ランで先制。福谷は4回以降を無安打で抑え、6回まで3安打無失点と好投した。 中日が阪神の反撃をしのぎ、連敗を3で止めた。先発福谷は7回に打球を受けて降板も4勝目。阪神秋山は2敗を喫した。

◆守備のミスが響き、阪神の連勝が2でストップした。前日18日に11安打8得点と活発だった打線も一夜明けて沈黙。9回に1点を返すのがやっとだった。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -先発秋山はもったいない 矢野監督 もちろん、もちろん。自分のミスで全得点に絡んでいるわけだから。 -投球については 矢野監督 調子自体は悪くなかったと思うけどね。あまりにももったいないかな。 -打線は初回に攻めあぐねた 矢野監督 だから今日は負けるべくして負けているよね。進められるところで進められていないし。立ち上がりのところで点取れそうなところで点取れていない。ミスというところで。負けるべくして負けたかな。 -最後はつないで点を取った 矢野監督 もちろん明日もあるんでね。そういうところでは。何もないという形よりは抑えから1点取ってチャンスメークまではいけたんでね。意味はあるかなと思います。 -勝ち続けるしかない状況でいいプレーをつなげていきたい 矢野監督 うん、もちろん。 -マルテが2軍戦で本塁打 矢野監督 ホームラン? 結果は俺は知らんけど。まあ足の状態もあるしね。実戦感覚というところから、離れたというのもあるし。まあそれは今すぐということは考えていないけど。これもチーム状況にもよるんでね。しっかりいつ呼ばれてもいいように調整してもらいたいし、そう思っています。

◆ミスでの失点が黒星に直結した。阪神は中日14回戦(ナゴヤドーム)で1-4の敗戦。連勝が2で止まった。先発秋山拓巳投手(29)は7回4失点で2敗目で、自身の2失策が全失点に絡んだ。打線も序盤の好機を生かせず完封負けを逃れるのが精いっぱい。首位巨人も敗れたが、9・5ゲーム差を詰められなかった。矢野監督の言葉が敗戦の内容を表している。「あまりにももったいない」「負けるべくして負けたかな」。守りではミスが失点につながり、打線は序盤の好機を逸した。巨人との差を詰めるには勝ち続けなければいけない状況で、白星をつかみ損ねた。 先発秋山が失点「4」、自責点「0」で2敗目を喫した。1つ目のミスは4回。2死一塁から中日高橋の打球は、投前へのボテボテのゴロだった。これを一塁へ悪送球。3アウトでピンチ脱出のはずが、2死二、三塁となり、続く阿部に先制3ランを浴びた。7回には1死二塁で平田のゴロを再び一塁へ悪送球。適時失策となり、4点目を失った。77試合目でチーム失策数は56となり、ミスがまた苦い失点に絡んだ。 秋山は失策が出た2イニングをのぞけば、5イニングでともに単打の被安打2。矢野監督は「自分のミスが全得点に絡んでいる。調子自体は悪くなかったと思う。あまりにももったいないかな」。秋山本人も「自分の2つのミスが失点につながってしまい悔しいですし、チームに申し訳ないです」とコメントした。 もちろん援護がなければ勝てず、攻撃面では初回の逸機が痛かった。先頭近本が二塁打で出塁。2番陽川は2度バントがファウルの後に死球。無死一、二塁となったが、3番糸原がバント失敗の投飛。さらに4番サンズ、5番大山が倒れて無得点に終わった。指揮官は「今日は負けるべくして負けているよね。進められるところで進められていない。立ち上がりのところで点取れそうなところで点取れていない。ミスというところで。負けるべくして負けたかな」と振り返った。 打線は9回に1点を奪い、完封負けは免れた。「もちろん明日もあるので。抑えから1点取ってチャンスメークまではいけたんでね。意味はあるかなと思います」と矢野監督。独走巨人を追う立場としては、もったいない、負けるべくして負ける黒星は重ねられない。【松井周治】

◆阪神大山悠輔内野手が4試合連続安打となる二塁打で、唯一の得点を呼び込んだ。 無安打で迎えた9回1死一塁の第4打席。R・マルティネスの156キロ直球を右中間へ運び、6番ボーアの犠飛につなげた。 前日18日の中日戦では決勝満塁弾を含む2発を放ち、本塁打争いで1位巨人岡本(21本)に並んだ。岡本とともにこの日はアーチはなかったが、持ち前のパンチ力でチャンスメークした。

◆試合中盤に、三塁側内野席の観客が「浦和レッズ」と連呼するシーンがあった。試合が止まるような事態にはならなかったが、周囲の観客が警備員を呼び、事態は収まった。 ナゴヤドーム関係者は「自席とは違う席であのような大声を出されていたので、注意して自席にお戻りいただきました。その後は収まりました」と説明した。 ナゴヤドームはこの日から入場の上限が1万1000人に緩和され、9732人が入場。新型コロナウイルス感染拡大の影響で入場者に鳴り物や声を出しての声援の自粛を要請しているだけに、目立つ格好になった。

◆阪神22歳浜地真澄投手は今季初の1軍マウンドを無失点で切り抜けた。 4点ビハインドの8回に登板。1番大島にいきなり右前打を許したが、2番京田、3番アルモンテ、4番ビシエドを3者連続の内野ゴロに仕留めた。「今シーズンの初登板で緊張もありましたが、何とか0点で抑えることができたのは良かったです。次はもっといい投球ができるように頑張ります」と前を向いた。

◆勝負強い阪神4番ジェリー・サンズ外野手が4打数無安打に終わった。 得点圏打率は4割超の成績も、得点圏1度を含む走者を置いた3打席で凡退。ここ5試合は18打数3安打1打点と調子を落としている。初回の見逃し三振では判定に不服そうな態度をみせるなど、温厚助っ人には珍しく感情をあらわにする場面も見られた。

◆阪神ジャスティン・ボーア内野手が完封負けを阻止する犠飛を放った。 4点を追う9回1死二、三塁でR・マルティネスから意地の一打。1球前には、入っていれば1点差に迫る3ランという大飛球を左翼ポール際に飛ばしたが、わずかにファウルとなった。2回には左中間への二塁打を放ち、3試合連続安打。9月は56打数18安打、打率3割2分1厘と好調を維持している。

◆入場の上限が5000人から1万1000人になったナゴヤドームにはこの日、9732人が入場した。ペアシート席などは未使用だが、観客は間隔を空けて着席。 大半を中日ファンが占めたが、阪神ファンも3割ほど。応援バットの連打や拍手などで応援するスタイルが定着も、一部の座席では声を出すファン同士の言い合いも見られた。試合後、照明を落として青のペンライトで勝利を祝う場面では、振られるライトの数もかなり増加。10月以降に上限が1万8000人になった際には、時差退場も検討される。

◆先発転向2年目の中日福谷浩司投手(29)が、右の先発の軸の座をがっちり固めた。 阪神戦に先発し、6回まで相手打線を無得点に。だが7回途中に打球が右太ももを直撃する悲運に見舞われ、降板。プロ初完投を逃すも、先発では左腕エース大野雄に次ぐ4勝目をつかんだ。入場制限が緩和された本拠地初戦。右腕が竜党に存在感を見せつけた。福谷が、安定感を見せつけた。初回、先頭近本に二塁打を許す立ち上がりだったが、7回途中まで投げて4安打無失点。チームトップの大野雄の5勝目に続く4勝目で、チームの連敗を3で止めた。 「前回(の阪神戦)は本塁打を打たれた。借りを返せたらと思っていた」。8月26日阪神戦(甲子園)でボーアに2発、陽川に1発の計3被弾で6回6失点でKOされた。この日許した長打は2本だけ。スコアボードにゼロを刻み続けた。 3勝目を挙げた9月3日の広島戦(ナゴヤドーム)。完封目前だった8回途中、下半身の異変で無念の降板。プロ初完投、初完封を逃し、涙にくれた。この日も悲運に見舞われた。7回2死。142キロのストレートを坂本に打ち返され、打球が右太もも内側を直撃。阿波野投手コーチらとベンチに戻り、マウンドには戻らなかった。 「恥ずかしいアレ(場面)ですが、(足は)大丈夫です。次に行く中継ぎのこともあったので、いったん下がりました。(再び)行く気もあった。でもあの時間が作れたことも良かった」。7回2死一塁から緊急登板の福ら救援陣のため、時間をつくった。 交代の理由を、与田監督は「内転筋のあたりに腫れが出ていた。無理をさせてケガにつながったりするので、交代させた」と説明。「(初回に)連打を許さなかったことでリズムを作れた。登板ごとに力をつけている。目標の完投、完封はできなかったが、よく投げてくれた」とねぎらった。お立ち台で、福谷は「次もいい投球ができるようにがんばります」と約束。力投とその一言で、球場に戻ってきた竜党を喜ばせた。【伊東大介】   中日福(7回2死一塁の緊急登板で代打中谷を打ち取り、12ホールド)「焦ることなくマウンドに向かうことができた。福谷さんもずっと頑張っていたのでゼロで帰れて良かった」

◆中日の先発・福谷浩司投手(29)が3-0の七回2死一塁で負傷降板した。  六回まで散発3安打でゼロ行進と好投を続けていたが、アクシデントが起こったのは七回2死、この試合の101球目だ。7番・坂本の打球はライナーで自身の右内もも付近に直撃(記録は投手内野安打)。ベンチから出てきた阿波野投手コーチ、トレーナとともに治療のためにベンチへ退いたが、与田監督が球審に交代を告げた。  目標である完投、完封へ近づいていただけに無念の降板となってしまった。

◆阪神が1-4で敗戦した。先発の秋山は四回、2死一塁から高橋のボテボテの投ゴロを一塁に悪送球。二、三塁とピンチを広げると阿部に3ランを浴びた。さらに七回も1死二塁から平田の投ゴロを再び一塁へ悪送球し、4点目を献上。7回5安打4失点(自責0)と自らのミスで自滅した。  打線は一回、二回と先頭打者が二塁打を放つも、得点につなげられず。三回から八回までは二塁にすら走者を進められなかった。九回に中日の守護神、R・マルティネスから1死二、三塁の好機を作るも、ボーアの中犠飛で1点を返すのがやっとだった。

◆中日が連敗を3で、阪神戦の連敗も5で止めた。四回に阿部の3ランで先制し、七回も加点。福谷が七回途中で負傷降板するまで無失点と好投し、4勝目。阪神は秋山が自身の2失策で崩れ、打線も九回に1点を返したが及ばなかった。

◆阪神は一回無死一、二塁のチャンスで糸原が犠打失敗(投飛)したところから無得点。流れを手放し、守備では先発・秋山が自ら犯した2つの失策が失点に直結して敗れた。矢野監督は試合後「負けるべくして負けた」と厳しい表情を浮かべた。以下、矢野監督の一問一答。  --秋山はもったいなかった  「自分のミスで全得点に絡んでいるわけだから。調子自体は悪くなかったと思うけどね。あまりにももったいないかな」  --打線は一回に攻めあぐねた  「だから今日は負けるべくして負けているよね。進められるところで進められていないし。立ち上がりのところで点取れそうなところで点取れていない。ミスというところで。負けるべくして負けたかな」  --最後はつないで点を取った  「もちろん明日もあるんでね。そういうところでは。何もないという形よりは抑えから1点取ってチャンスメークまではいけたんでね。意味はあるかなと思います」

◆中日は阪神に4-1で勝利し、連敗を「3」で止めた。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。  --より多くの観客が戻ってきてくれた  「試合前にスタンドを見渡して、やっとこれだけ多くの皆さんに入っていただいて、いいゲームをしないといけないという思いは改めて強くなりました。名古屋で、地元で大勢の皆さんに応援していただくのが力になりますので、本当にありがとうございました」  --福谷が阪神打線を抑えられた要因は  「前回(8月26日、甲子園)は陽川にフォークを打たれたり、決めにいくところが甘く入ったりしていましたけど、きょうは比較的そういうボールも少なかったと思うし、多少甘く入っても球威で抑えられたと思う」  --打球直撃のアクシデントがなければ続投できたか  「少なくともあの(七)回はね。七回ぐらいから下半身に疲れは見えてきていたんですけど。いまは万全なリリーフがいるので、まずは勝つことを優先ですけどね」  -降板後、ベンチに福谷の姿が見えた。大事を取っての降板か  「(右の)内転筋のあたりに当たって腫れも出ていましたし、無理をさせてほかのケガにつながったり(してはいけない)。間違いなくフォームのバランスが悪くなってしまうところだと思ったので交代させました」  --決勝弾の阿部の状態はどう見ている  「われわれの期待しているところは高いのでね。去年は打率・291打った男ですから、もっともっと高いところを求めていますけど。しっかりと練習をさせてこういう成果がみえると、われわれもうれしいし、上げていってほしい。全体的に悪い傾向があるので、こういう選手を一つ、きっかけにしてほしいと思いますけど」

◆中日の福谷は尻上がりに調子を上げ、6回2/3を無失点で4勝目を挙げた。七回に打球が太ももの内側に当たり、大事を取って降板。それまでは直球を軸に打たせて取った。入場制限が緩和されたこの日は約9700人の観衆の前で好投。「何とかいい投球ができるように頑張った。主導権を渡さないよう意識していた」と淡々と話した。  完投も見えていただけに悔しい降板。与田監督は「間違いなくフォームのバランスが悪くなってしまうと思ったので交代させた」と説明した。福谷は打球が直撃したことについて「現状ではそんなに重症ではない。大丈夫」と話した。(ナゴヤドーム)

◆阪神は序盤の逸機が響いた。一回は無死一、二塁で糸原のバントが投飛となって送れず、サンズ、大山が凡退。不安定だった福谷の立ち上がりを攻め切れず、矢野監督は「点を取れそうなところで取れていない。負けるべくして負けた」と険しい表情だった。  それでも0-4の九回は守護神のR・マルティネスから1死二、三塁と好機をつくり、ボーアの犠飛で1点を返した。監督は「抑え(投手)から1点取って、チャンスメークまではできた。意味はあるかなと思う」と前を向いた。(ナゴヤドーム)

◆もったいない...。阪神は中日に1-4で敗戦。一回無死一、二塁のチャンスを生かせず、流れをつかみ損ねて連勝が2でストップし、矢野燿大監督(51)は「負けるべくして負けた」と振り返った。3連敗の首位巨人とのゲーム差を縮められず、痛恨の1敗となった。  手放した流れは最後まで戻ってこなかった。2連勝で首位巨人追い上げ態勢に入っていた虎が痛恨の1敗。先発秋山の失点に直結する2失策もあったが、元をたどると一回だった。先制の大チャンスで無得点。矢野監督が厳しい表情を浮かべた。  「負けるべくして負けているよね。(走者を)進められるところで進められていないし。点取れそうなところで点取れていない。ミスというところで」  先頭の近本が右中間二塁打。続く陽川は1ボールから2球続けてバントをファウルするも、4球目が腰に当たって死球。思わぬ形で無死一、二塁となったが、次の1球でムードが一変した。  確実に送って走者を進めたい場面。糸原はバットを寝かせた。しかし、福谷の初球、真ん中直球をあげてしまい投飛で犠打失敗。虎党から大きなため息が漏れると、続くサンズはフルカウントから8球目の外角直球を見逃して三振。きわどいコースの判定に珍しくいらだちをあらわにし、審判と"舌戦"しながらベンチへ下がった。大山は初球を二ゴロ。試合の主導権を握ることができなかった。  二回も先頭のボーアが二塁打を放ったが無得点。悪い流れが秋山の2失策にも連鎖し、指揮官は「負けるべくして負けた」と繰り返した。  もったいなさすぎた。同じデーゲームで首位巨人がDeNAに敗れて3連敗を喫しただけに、勝っていれば今季初の貯金5となり、8・5ゲーム差に近づくことができた。マジックが点灯してから苦しむライバルに少しでもプレッシャーをかけられたはずだ。この日から入場者の上限が引き上げられ、ナゴヤドームには9732人が来場。敵地に足を運んだ多くの虎党に勝利を届け、追い上げへのメッセージにしなげればならなかったが、かなわなかった。  九回に1点を返して意地を見せたのが唯一の救い。矢野監督は「何もないというよりは、抑え(投手)から1点取ってチャンスメークまではいけたんでね。意味はあるかなと思います」と懸命に前を向いた。セ界の灯を消さないためにも、1試合を大事に戦っていくしかない。(大石豊佳)

◆阪神・浜地が0-4の八回に今季初登板。1回を1安打無失点に抑えた。「緊張もありましたが、なんとか0点で抑えることができてよかった」。先頭の大島には右前打を許し、2死三塁とされるもビシエドをカーブで二ゴロに打ち取った。1軍デビューした昨季は21試合に登板して2勝(1敗)を挙げた高卒4年目右腕は「次はもっといい投球ができるように頑張ります」と話した。

◆阿部が四回に左翼へ3ランを放ち、試合を決めた。「ホームランバッターでもないので狙ってないけど、強く振った結果、よく飛んでくれた」。プロ5年目でキャリアハイとなる第8号だった。この日は早出練習に参加してタイミングの取り方を確認。その成果が表れ「多くの方々に応援されているというのは分かっていた。見ていただいてうれしいなという気持ち」と人数制限が緩和された初日に大喝采を巻き起こした一打を喜んだ。

◆自らのミスに泣いた。しかも、一度ならず二度までも...。阪神・秋山が4失点すべてに絡む2失策。あの"2球"がすべてだった。  「自分の2つのミスが失点につながってしまい悔しいですし、チームに申し訳ないです」  互いに一歩も譲らぬ投手戦で0-0のまま迎えた四回だった。2死一塁から、高橋をボテボテの投ゴロに打ち取ってチェンジかと思われた。しかし、秋山の一塁への送球はワンバウンド。ボーアのミットを弾き、グラウンドを転々とした。一気に二、三塁のピンチを招くと、続く阿部に痛恨の3ランを被弾。左翼席に消える白球を呆然(ぼうぜん)と見つめ、右腕は肩を落とした。  負の連鎖は続く。0-3で迎えた七回は1死二塁から平田の打球をまたも一塁へ悪送球。二走が一気に生還し、4点目を献上した。7回4安打4失点で自責は0。一瞬の隙が自滅を生んだ。  チームの連勝を止める悔やんでも悔やみきれないミスに矢野監督は「調子自体は悪くなかったと思うけど、あまりにももったいない」と嘆いた。福原投手コーチからは「取れるアウトをしっかり取っていかないとこういう展開になる。自分のエラーで失点したし、ゲームも負けているのでしっかり反省してほしい」と厳しい言葉が口をついた。  秋山が失策を喫するのは、プロ1年目の2010年以来、10年ぶり。これまで安定したフィールディングを見せてきたが、一つのミスが流れを変える怖さを身に染みて感じた。痛恨の"2球"は今後の戒め。同じ過ちはもう二度と繰り返さない。(原田遼太郎)

◆もったいない...。阪神は中日に1-4で敗戦。一回無死一、二塁のチャンスを生かせず、流れをつかみ損ねて連勝が2でストップし、矢野燿大監督(51)は「負けるべくして負けた」と振り返った。3連敗の首位巨人とのゲーム差を縮められず、痛恨の1敗となった。  手放した流れは最後まで戻ってこなかった。2連勝で首位巨人追い上げ態勢に入っていた虎が痛恨の1敗。先発秋山の失点に直結する2失策もあったが、元をたどると一回だった。先制の大チャンスで無得点。矢野監督が厳しい表情を浮かべた。  「負けるべくして負けているよね。(走者を)進められるところで進められていないし。点取れそうなところで点取れていない。ミスというところで」  先頭の近本が右中間二塁打。続く陽川は1ボールから2球続けてバントをファウルするも、4球目が腰に当たって死球。思わぬ形で無死一、二塁となったが、次の1球でムードが一変した。  確実に送って走者を進めたい場面。糸原はバットを寝かせた。しかし、福谷の初球、真ん中直球をあげてしまい投飛で犠打失敗。虎党から大きなため息が漏れると、続くサンズはフルカウントから8球目の外角直球を見逃して三振。きわどいコースの判定に珍しくいらだちをあらわにし、審判と"舌戦"しながらベンチへ下がった。大山は初球を二ゴロ。試合の主導権を握ることができなかった。  二回も先頭のボーアが二塁打を放ったが無得点。悪い流れが秋山の2失策にも連鎖し、指揮官は「負けるべくして負けた」と繰り返した。  もったいなさすぎた。同じデーゲームで首位巨人がDeNAに敗れて3連敗を喫しただけに、勝っていれば今季初の貯金5となり、8・5ゲーム差に近づくことができた。マジックが点灯してから苦しむライバルに少しでもプレッシャーをかけられたはずだ。この日から入場者の上限が引き上げられ、ナゴヤドームには9732人が来場。敵地に足を運んだ多くの虎党に勝利を届け、追い上げへのメッセージにしなげればならなかったが、かなわなかった。  九回に1点を返して意地を見せたのが唯一の救い。矢野監督は「何もないというよりは、抑え(投手)から1点取ってチャンスメークまではいけたんでね。意味はあるかなと思います」と懸命に前を向いた。セ界の灯を消さないためにも、1試合を大事に戦っていくしかない。(大石豊佳)

◆秋山が阿部に3ランを浴びた四回2死二、三塁の場面。あそこでのインコース勝負は、3つの点で疑問が残った。  まずは、阿部が二回の打席で外の変化球にまったくタイミングが合っていなかったことだ。あまり反応できず、しっかりしたスイングができずに3球三振を喫していた。  ただでさえ長打を警戒しなくてはいけない局面だったこともある。インコースを続けたが、アウトコースを中心に攻めて「仮にヒットを打たれて1点を取られても仕方がない」という考え方を持っておくべきだった。  直前の悪送球で秋山の「投手心理」に変化が生まれることも、欠かせないポイントだ。自身の責任で生まれたピンチを、投手はどうしても力で封じ込めようとする。「早く打ち取りたい」という一心で首を振ることもできず、投げるボールには力が入る。一緒に勝負にのめり込んでしまうのではなく、あそこは捕手の坂本に「ゆっくりとバッターと対峙(たいじ)していこう」という配慮がほしかったと思う。  一、二回の攻撃で得点を挙げていれば、試合展開もがらりと変わっていたはずで、2失策の秋山だけを責めることもできない。攻撃面とバッテリーで、負けるべくして負けたというゲームになってしまった。 (本紙専属評論家)

◆ヒュ~、ドラドラドラドラ~、ナゴヤドームの怪談だがや~! でら怖え~。『ピッチャーゴロに悪魔が取りついたみゃ~!!』。  四回2死。それまでスイスイと投げていた秋山がピッチャーゴロを一塁に放って「チェンジ!」と思ったら、「エ~ッ」。よもやの悪送球となり、その後、阿部に3ランを浴びたー!  ガクン...。さらに七回にも平田のピッチャーゴロを一塁に悪送球して致命的な4点目を献上。ちなみに記録上、自責点は「0」だけど、自責の念は「4」なのだ。  秋山に限らず、虎の投手陣の一塁悪送球は多過ぎるー!! ホームと違い、一塁送球はド真ん中でも打たれないのを再確認しておけー!!  突然ですが...。首位・巨人と2位・阪神のゲーム差より、2位以下の5球団のゲーム差の方が少ないのを見て、蓮舫議員の「2位じゃ、駄目なんですか?」という発言を思い出したのだ!! 巨人以外で"臨時蓮舫リーグ"を設立して盛り上げますか?

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
47254 0.653
(↓0.009)
M34
(↑1)
44353
(+1)
262
(+7)
95
(-)
46
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.330
(↓0.04)
2
(-)
阪神
38354 0.521
(↓0.007)
9.5
(-)
43334
(+1)
311
(+4)
81
(-)
49
(-)
0.246
(↓0.001)
3.530
(↑0.04)
3
(-)
DeNA
38365 0.514
(↑0.007)
10
(↑1)
41345
(+7)
309
(+1)
81
(+4)
19
(+1)
0.271
(-)
3.740
(↑0.04)
4
(-)
中日
34405 0.459
(↑0.007)
14
(↑1)
41263
(+4)
329
(+1)
45
(+1)
19
(-)
0.240
(-)
3.870
(↑0.04)
5
(-)
広島
30388 0.441
(↑0.008)
15
(↑1)
44333
(+3)
366
(+2)
78
(+1)
32
(+1)
0.267
(↑0.001)
4.450
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
29426 0.408
(↓0.006)
17.5
(-)
43329
(+2)
380
(+3)
73
(+1)
45
(-)
0.253
(↓0.001)
4.500
(↑0.02)