ソフトバンク(☆9対3★)楽天 =リーグ戦16回戦(2020.09.18)・福岡PayPayドーム=
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楽天
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ソフトバンク
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勝利投手:ムーア(3勝1敗0S)
敗戦投手:石橋 良太(1勝4敗0S)

本塁打
【楽天】ロメロ(18号・7回表2ラン)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(24号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、中村晃の適時打などで幸先良く2点を先制する。そのまま迎えた6回裏には甲斐、川瀬、栗原の適時打で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・ムーアが7回途中2失点の好投で今季3勝目。敗れた楽天は先発・石橋が試合をつくるも、救援陣が振るわなかった。

◆今季のソフトバンク柳田悠岐外野手(31)は楽天戦でカード別最多の9本塁打をマーク。 柳田の1シーズンでの同一カード本塁打は15、18年西武戦の8本が最多。今日1発打てば自身初の同一カード2桁本塁打となる。

◆ソフトバンクは初回、中村晃の適時二塁打とグラシアルの犠飛で2点を先制。楽天は初回2死一、三塁の好機を生かせず無得点。 ソフトバンクは6回、1死二塁から甲斐の中越え適時二塁打などで3点を追加。楽天は2回以降は得点圏に走者を進められない。 楽天は7回に2点をかえしたが、ソフトバンクも8回に4得点で勝負を決めた。同カード5連勝。先発ムーアは3勝目を挙げた。楽天石橋は4敗目。

◆ソフトバンク中村晃外野手が先制の右翼越え二塁打を含む3安打を放ち打線をけん引した。 初回1死二塁から右翼フェンス直撃。「打ったのはカーブ。積極的に打ちにいきました。チャンスで打てて良かった」。 6回には二塁内野安打、8回には中前適時打も放ち2打点。前日(17日)は節目の通算1000本安打を記録。メモリアルの1打からバットも上昇カーブを描いてきた。

◆楽天が首位ソフトバンクに敗れ、78試合目で自力優勝の可能性が消滅した。終始ペースを握られた。 1回に1死一、二塁の好機を逃すと、直後に先発石橋が2失点。3点を追加された直後の7回にロメロが17戦ぶりの1発となる18号2ランを放つも、8回に4失点とねじ伏せられた。ソフトバンク相手に5連敗で今季最大の9ゲーム差。今季2度目の借金1を背負い、三木監督は「苦しい試合になった。(自力優勝消滅は)事実として受け止める」と声のトーンを落とした。 投打がかみ合わない。チーム総得点は12球団トップの377も、総失点は357でリーグワースト。指揮官が掲げる「守りから攻撃へつなげる野球」を体現しきれない。スタートダッシュに成功し7月9日時点で最大貯金8、ソフトバンクとは最大5・5差をつけた。だが7月は借金1で同月3日に立った首位から25日に陥落。8月も5割と勝ちきれず、同月22日から3位にとどまる。9月は6勝10敗。最下位オリックスを下回り月間最下位に沈む。 残り42試合。戦いは続く。「何も終わってませんし、決まってない。プロのチームとして手は尽くしていく。野球は何が起こるか分からない。明日の試合に向けて全力で向かっていきたい」。三木監督は声のトーンを上げ、締めた。【桑原幹久】 ▽楽天石橋(5回2失点で4敗目)「ランナーをためて野手のリズムを作れませんでした」

◆ソフトバンクの柳田悠岐外野手が3試合ぶりの1発でとどめを刺した。8回、中村晃の適時打で4点差となった2死一塁。鈴木翔の148キロの直球を豪快に右翼席中段に24号2ランを運んだ。 札幌からの移動ゲームとあってこの日は4番DHで先発出場。6回の4打席目は2死一、三塁の好機に投ゴロに倒れていただけに、うっぷんを晴らす1発ともなった。15安打9得点の打線に工藤監督も「どこでも点が取れるのが理想だけどなかなか難しい。効果的なところで出たのでよかった」と納得顔だった。

◆「1番周東」がチームを3連勝にけん引した。1番二塁で先発したソフトバンク周東佑京内野手(24)がプロ初の猛打賞。初回先頭で二塁打を放ち、中村晃の適時打で先制のホームを踏んだ。走ってもリーグ単独トップとなる20個目の盗塁に成功。1番で起用された試合は勝率7割7分8厘となった快足男がリーグVへのキーマンになる。目の覚めるようなプレーから鷹の先制劇が始まった。「1番周東」は初回無死で、楽手石橋の2球目を左翼手やや右へ打ち返した。相手が打球を追う間に迷うことなく一塁を蹴り、電光石火の二塁打。1死から中村晃の右二塁打で生還し、あっという間に先制のホームを踏んで見せた。 3回に左前打、5回にも中前打を放ち初の猛打賞。これまで2安打が最高だったが、8回1死でも4本目の右前打を打った。「びっくりです。札幌で(日本ハムの)西川さんと話をさせてもらって、『どうやって塁に出るかを考えろ』と。なんでもいいから、四球でもエラーでも、どうやったら塁に出られるかを考えていました」。同じスピードを武器にする先輩からの助言を胸に、快音を連発した。 走っても5、8回に盗塁を決め今季20個目。18個で並んでいた日本ハム西川、ロッテ和田に差をつけリーグ単独トップに立った。「試合に出させてもらっている以上は狙っていきたい。走れば点に結びつくし、よりチームに貢献できる」と盗塁王を本気で狙っている。 9月に入ってここまで、周東以外に中村晃、川島、牧原、上林が1番に入っている。打線でも重要なポジションだが定位置をつかむ選手が出てこない。その中で周東は今季19試合目の1番起用。この日の勝利で、1番での勝率は14勝4敗1分けの7割7分8厘と、チーム勝率を大きく上回る高い数字を残している。工藤監督も「彼が塁に出るだけで配球も変わるしチャンスが増える。どのチームもやりたい攻撃だと思う」とたたえた。 チームは3連勝で楽天の自力優勝を消滅させた。敗れた2位ロッテとのゲーム差も2・5に広がった。悲願のリーグV奪回へ勝負の終盤戦。「1番周東」が重要なカギを握ることになりそうだ。【山本大地】

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が3試合ぶりの1発でとどめを刺した。 8回、中村晃の適時打で4点差となった2死一塁。鈴木翔の148キロの直球を豪快に右翼席中段に24号2ランを運んだ。札幌からの移動ゲームとあってこの日は4番DHで先発出場。6回の4打席目は2死一、三塁の好機に投ゴロに倒れていただけに、うっぷんを晴らす1発ともなった。「しっかり自分のスイングで打てました。最後の打席で最高の結果になったので、明日からも頑張ります」。キング争いも1差に迫った。

◆ソフトバンク中村晃外野手が先制の右翼越え二塁打を含む3安打を放ち打線をけん引した。 初回1死二塁から右翼フェンス直撃。「打ったのはカーブ。積極的に打ちにいきました。チャンスで打てて良かった」。6回には二塁内野安打、8回には中前適時打も放ち2打点。前日(18日)は節目の通算1000本安打を記録。メモリアルの1打からバットも上昇カーブを描いてきた。

◆ソフトバンク先発ムーアが3勝目を挙げた。7回、ロメロに18号2ランを許したものの初回のピンチをしのぐと2回から6回まで得点圏に走者を進めなかった。 「調子はあまりよくなかった。走者を出しながら、何とか粘ることができた。7回は最後まで投げ切りたかった」。7回、渡辺佳を三振に切ったところで降板し、少しばかり悔しさをにじませたが、自身3連勝。終盤戦に向け助っ人左腕がギアを上げてきた。

◆ソフトバンクが3連勝。一回に中村晃の適時二塁打とグラシアルの犠飛で2点を先行。六回に甲斐の適時二塁打などで3点を加え、八回は4点を加えて突き放した。ムーアは七回途中2失点で3勝目を挙げた。楽天は勝率5割を切った。

◆節目の余韻に浸ることなく、1001度目の「H」ランプを照らした。鷹の祭典。旗手となり先制点をもたらしたのは中村晃だ。  「積極的に打ちにいきました。チャンスで打ててよかったし、先制できてよかった」  一回1死二塁、中村晃は112キロのカーブを右翼線に引っ張った。選手会長が先制点をたたき出すと、柳田が左前二塁打、さらにグラシアルの右犠飛で中村晃が生還。3連勝を目指す一戦で2点を先制した。  前日17日の日本ハム戦(札幌ドーム)で通算1000安打を達成。この日は午前の便で札幌から福岡に移動した。  勝つことでしか、天国に吉報は届けられない。15日に3軍コンディショニング担当を務めていた川村隆史さんが3軍遠征先の神戸で「くも膜下出血」のため急逝。55歳だった。常に明るいキャラクターでチームを照らしてきた川村さん。本拠地に戻ってきたこの日、試合前には追悼映像が流され、黙祷(もくとう)も行われた。  先発したムーアも五回を終えて3安打無失点の好投。周東も一回と三回の先頭、五回1死から安打を放ってプロ初の猛打賞を記録した。選手の袖に付けられた喪章が、鷹をひとつにした。(竹村岳)

◆楽天が、再び借金1となり、自力優勝の可能性も消滅した。三木肇監督(43)が試合後にオンライン取材に応じた。一問一答は以下のとおり。  --試合を振り返って  「最初に得点されて、追いかける苦しい展開で、追加点を取られ、苦しい試合でした」  --自力優勝の可能性が消滅した  「事実としてしっかり受け入れますが、一試合一試合、チームとしてやっていくことは変わらないし、強い気持ちでやっていきます。あしたに向けて全力で向かっていきます」  --ソフトバンクとの差をどう感じる  「近年、常に勝っているチームなので、どうすれば勝てるのかを分かっていたり、チーム力が高いと思います。振り返ると、勝ってきたチームの特徴かなと思います」  --残り試合の姿勢  「まだシーズンは何も終わっていないし、何も決まっていません。野球は何が起こるか分からないので、プロのチームとして手を尽くしていきます」

◆首位・ソフトバンクとの直接対決に敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。九回に鈴木大の適時打で1点を返し、なおも2死満塁としたが、茂木が二ゴロに倒れた。残り42試合。三木監督は「まだシーズンは何も終わっていない。プロのチームとして手を尽くしていきます」と前を向いた。

◆黄色い閃光はもう止まらない。ソフトバンク・周東が「(自分でも)びっくりです」というプロ初の4安打。2盗塁も決め、両リーグ最速で20盗塁に到達した。  「西川(日本ハム)さんと話をさせてもらって。どうやったら塁に出られるか、と(いわれた)。そこだけ考えて」  札幌からの移動ゲーム。一回先頭で左中間二塁打の後、先制のホームイン。三回無死、五回1死、八回1死でも快音を響かせ4安打。2得点の活躍に、工藤監督も「どこのチームもしたい攻撃」とうなずいた。  チームは3連勝で貯金は今季最多の「17」。2位ロッテとは2・5ゲーム差となった。球団では2011年の本多(現内野守備走塁コーチ)以来となる盗塁王へ、周東も「試合に出させてもらっている以上、そこ(盗塁王)は狙いたいです」と約束した。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46293 0.613
(↑0.005)
-
(-)
42340
(+9)
268
(+3)
92
(+1)
51
(+3)
0.242
(↑0.002
3.120
(-)
2
(-)
ロッテ
44322 0.579
(↓0.008)
2.5
(↓1)
42331
(+3)
334
(+7)
68
(-)
61
(+1)
0.242
(↑0.001)
4.110
(↓0.03)
3
(-)
楽天
37383 0.493
(↓0.007)
9
(↓1)
42377
(+3)
357
(+9)
80
(+1)
45
(-)
0.259
(-)
4.390
(↓0.06)
4
(1↑)
日本ハム
36393 0.480
(↑0.007)
10
(-)
42330
(+7)
338
(+3)
60
(+1)
41
(+2)
0.254
(↑0.001)
3.950
(↑0.01)
5
(1↓)
西武
35392 0.473
(↓0.006)
10.5
(↓1)
44328
(+2)
348
(+8)
79
(+1)
48
(-)
0.245
(-)
4.410
(↓0.05)
6
(-)
ORIX
26475 0.356
(↑0.009)
19
(-)
42282
(+8)
343
(+2)
52
(+1)
58
(+2)
0.241
(↑0.002)
4.170
(↑0.03)