日本ハム(☆7対3★)ロッテ =リーグ戦16回戦(2020.09.18)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(2勝1敗0S)
敗戦投手:中村 稔弥(2勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】松本 剛(1号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは3点を追う3回裏、近藤と大田の連続適時打などで5点を挙げ、試合をひっくり返す。続く4回には松本が2ランを放ち、リードを広げた。投げては、2番手・加藤が今季2勝目。敗れたロッテは、先発・中村稔が試合をつくれず、打線も10安打で3得点とつながりを欠いた。

◆日本ハム近藤健介外野手(27)が貴重なタイムリーを放った。 1-3の3回2死満塁で、中村稔から右前への適時打。右翼手マーティンのエラーも絡んで、二塁走者も一気にホームへと生還。試合を振り出しに戻す一打となった。「みんながつないでくれたチャンスだったので、なんとしても点を取りたいと思っていました。しっかり、はじき返すことができたと思います。もっと得点を取ってピッチャーを援護したいです」とコメントした。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が12試合連続安打となる決勝打を放った。 3回の攻撃だ。松本と近藤の適時打などで3点差を追い付き、なお2死一、二塁。フルカウントからの7球目、真ん中高めを左翼線へ落とした。勝ち越しの2点二塁打に「気持ちいいッス!」。二塁ベース上で人さし指を突き上げ、大喜びだ。 今月5日西武戦(札幌ドーム)から、安打が続く。打率は3割目前、得点圏打率では3割7分で近藤に次いでリーグ2位。昨季はシーズン終盤に息切れしたが、今季は「動ける体に削れてきた」とベスト体重でシーズン中盤に突入。勝負どころの後半戦へ向けて、状態が上がってきた。 個人成績には納得も、チームの順位に不満が残る。ヒーローインタビューでは「今の順位を、しっかり自分たちで受け止めています」と神妙に語り「ファンの方たちの気持ちを裏切らないよう頑張って行きます」と宣言。巻き返しへ、気合を入れた。

◆日本ハム松本剛外野手(27)が2年ぶりとなる1発をかっ飛ばした。 2点リードの4回2死一塁。交代したばかりのロッテ2番手、東妻の初球144キロ速球を振り抜き、左翼スタンドへと突き刺した。「相手ピッチャーが代わった直後で、しっかり自分のスイングをしようと思っていきました。1球で仕留めることができたし、最高の結果になって良かったです」と振り返った。 松本の本塁打は18年10月2日西武戦(札幌ドーム)以来。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手(30)が先発復帰戦で苦しんだ。 8月20日楽天戦(札幌ドーム)以来の先発登板。1回安田に中前適時打を打たれ先制点を献上。3回にはヒットと連続四球で招いた2死満塁のピンチから、佐藤に2点適時二塁打を打たれた。 約1カ月ぶりの先発マウンドは3回80球、4安打3失点3奪三振という内容だった。 マルティネスは降板後「ボール先行の投球になってしまい、球数もかさんで長いイニングを投げることができませんでした。調子が良かっただけに悔しいですが、次回に向けてしっかり調整をしていきたいです」とコメント。 木田投手コーチは「久しぶりの先発だったこともあり、なかなかリズムに乗れず球数が多くなってしまった。8月20日以来の先発で今日はこれ以上球数を増やしたくなかったので、交代してもらいました」とコメントした。

◆ロッテは1回、安田の適時打で先制。3回に2点を追加。日本ハムは3回同点に追いつき、大田の適時二塁打で2点を勝ち越した。 日本ハムは4回、松本の1号2ランで4点差に。ロッテは中盤走者を出して反撃のチャンスをつくるも、得点に結びつかず。 日本ハムが継投で逃げ切り勝利。連敗を2で止め借金3とした。加藤が2勝目。ロッテは4回以降無得点と反撃できなかった。中村稔3敗目。

◆3点リードをひっくり返されたロッテは、4回以降無得点と反撃できなかった。 前回7回無失点と好投した中村稔が一転、ストライクとボールがはっきり分かれ、3回に一挙5失点。逆転すべく代打を続け、最後はDHを解除したが、塁は埋まってもかえせなかった。 15日に左足に自打球を当てた井上もまだ先発できる状態ではなく、井口監督は「なかなかメンバーがそろわない。我慢してやるしかない」。勝ちパターンの唐川、沢村、益田を今カード3連投させてでも首位ソフトバンクとの差を詰める覚悟だったが、2・5差に開いた。 ▼ロッテ中村稔(4回途中6失点で3敗目)「先制してくれたのに、自分のペースで投げられなかった」

◆日本ハム加藤貴之投手が荒れ気味だった試合を締め直して、今季2勝目を挙げた。3点差を逆転した直後の4回からロングリリーフとして登板。「1人1人しっかり投げることだけに集中しました」。3回3安打無失点で6奪三振の快投でも「野手のみなさんに守ってもらったり、援護点もあったので、すごく投げやすかった」と野手陣に感謝した。 今季は金子や村田とともに投手陣の「バランサー」として何役もこなしている。開幕直後は先発を務め、7月中旬以降は中継ぎやショートスターターとしても奮闘。2人の先輩右腕と自由自在に役割を変えながら、各専門職を務める投手たちの負担軽減を担ってきた。難しい調整を強いられながら、これで6試合、計13イニングで無失点を継続。この間に2勝と勝ち運も付いてきて「うれしいです」と試合後も浮かれすぎずに締めた。

◆日本ハム栗山英樹監督が積極的な仕掛けで逆転劇に導いた。 3点を追う3回の攻撃では、1番杉谷から3者連続でランエンドヒットを敢行。松本の左前適時打は、二盗阻止のために二塁ベースへカバーに入った遊撃手の定位置を打球が抜けたものだった。指揮官は「出ている選手たちの特長を生かしてやっていく。前半の打者たちの特長を、うまく選手たちが生かして得点してくれて大きな流れをつくってくれた。感謝しています」と振り返った。

◆2番起用のバイプレーヤーが小技、大技で逆転勝利に貢献した。日本ハム松本剛外野手(27)が18日、ロッテ16回戦(札幌ドーム)で2安打3打点と大暴れした。3回にランエンドヒットを決める適時打を放ち、4回には18年10月2日西武戦以来、2年ぶりの1発を左翼席に放り込んだ。チームは連敗を2で止め、西武が敗れたためチームは4位に再浮上した。1球で仕留めた。2点リードの4回2死一塁。松本は迷わず振りにいった。「感触としてはよかったですし、なんとか行ってくれ、という思いでした」。交代したばかりのロッテ2番手東妻の初球144キロ直球を振り抜き、左翼スタンドに運んだ。18年10月2日西武戦以来の1発に「やっぱり本塁打は気持ちいいなと思いました」。試合後のヒーローインタビューでは本拠地ファンの前で笑顔をみせた。 反撃も松本のバットからだった。3点を追う3回1死一、三塁。カウント2-2から、一塁走者杉谷をしっかりと視界にとらえた。「走ったというのはわかったので、ゴロさえ打てば点は入るかなという気持ちはあった。いいところを抜けてくれて良かった」。中村稔から三遊間をしぶとく破る左前適時打。会心の当たりではなかったが、一挙5得点の逆転劇へ火付け役となった。 昨季は右肘の手術などで出場4試合にとどまったが、松本の高い能力を栗山監督は認めている。今季20試合で2番に起用。その中で、つなぎ役に徹する打撃意識を感じ取った指揮官は「2番打者になりきるな、スラッガーであることを忘れないでよ」と助言。松本は「監督にも練習中からけっこうそういう話をしてもらえる。今日は思い切りいってもいいシチュエーションがきたので思い切りいけた」とうなずいた。 栗山監督は「チームにとって、とっても大きかった。ああいう形が剛の良さなのでね」と評した。17年に115試合出場した実績もあるが、今季は先発だけでなく代打、代走、守備固めなど多様な形で53試合に出場し、チームを支えている。松本は「連戦続いて疲れも出てきている中で、1試合1試合勝つためにということをみんな全力でやっています。出た時はしっかりといい仕事ができるように準備していきたい」。シーズン残り42試合、力の限り戦い抜いていく。【山崎純一】 ▽日本ハム近藤(3回に同点を呼ぶ右前適時打) みんながつないでくれたチャンスだったので、なんとしても点を取りたいと思っていた。しっかりはじき返すことができた。

◆約1カ月ぶりに先発に復帰した日本ハムニック・マルティネス投手は、3回4安打3失点。立ち上がりから制球に苦しみ、80球を要した。「ボール先行の投球になって球数がかさみ、長いイニングを投げることができなかった。調子が良かっただけに悔しい」。不完全燃焼で今季2勝目はお預けとなり、無念の表情だった。

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が、8月20日の楽天9回戦(札幌)以来1カ月ぶりに先発するニック・マルティネス投手(30)について「もう大丈夫なので。しっかり投げてくれると思う」と外国人右腕の今季2勝目に期待した。  マルティネスは今季8試合の先発マウンドだった楽天戦で、右手薬指に打球を受けて途中降板。患部は軽度の骨挫傷だった。9月以降に中継ぎと抑えで計3試合に登板。10日の前回登板で来日初セーブを挙げた。  栗山監督は抑えを経験したことについて「マルちゃんの野球人生にとっては、すごく意味があったと思う」と前向きにとらえた。  マルティネスは来日1年目の2018年に先発で10勝を挙げたが、昨季は開幕直前に右腕を故障して1軍戦未登板に終わった。今季はこの日まで11試合に登板し、1勝4敗1セーブで防御率3・49。

◆ロッテのドラフト2位ルーキー佐藤が8試合ぶりに先発出場して2点二塁打を放った。1-0の三回2死満塁で、マルティネスの内角高めのカットボールを右翼にはじき返した。3日の西武戦以来となる打点をマークし「チャンスをいただいたので、結果を出すことができて良かった」とうなずいた。  正捕手の田村が右手人さし指の剥離骨折で離脱している中で、本職の捕手ではなく指名打者で出場機会を得た。首脳陣は勝負強い打撃を高く評価しており、しっかりと期待に応えた。(共同)

◆日本ハム・大田泰示外野手(30)が「6番・右翼」で先発出場。3-3の三回2死一、二塁で、ロッテ先発・中村稔から勝ち越しの左翼線2点適時二塁打を放った。9月5日の西武14回戦(札幌)からの連続安打を12試合に伸ばし、自己最長記録を更新した。  大田は8月25日の西武10回戦(メットライフ)から9月3日の楽天15回戦(札幌)でも9試合連続安打。翌4日の西武13回戦(札幌)は無安打だったが、5日から12試合連続安打。直近の22試合中、実に21試合で安打を放っている。

◆日本ハムが逆転勝ちで4位に浮上した。0-3の三回、松本と近藤の適時打に失策が絡んで追い付き、大田の2点二塁打で勝ち越した。四回は松本の2年ぶりの本塁打で2点を追加した。ロッテは中村稔が四回途中まで6失点と崩れた。

◆12試合連続安打で自己最長を更新した。日本ハム・大田が同点に追いついた三回2死一、二塁で左翼線に勝ち越しの2点二塁打をたたき出した。  「気持ちいいッス! みんな集中していて、つながってできたチャンスでしたし、自分も思い切りいけました」  1カ月ぶり先発のマルティネスが、三回終了時で実に80球を投げて3失点。だが、打線は直後の攻撃で逆転し、まったりした雰囲気を一掃した。  大田は今月5日の西武戦から安打を打ち続けている。8月25日の西武10回戦から9月3日の楽天戦まで9試合連続安打。翌4日の西武戦は無安打だったが、5日から再び12試合連続安打をマークし、直近22試合中21試合で安打を記録した。  三回は1死から清水、杉谷、松本の3連打で1点を返した。2死満塁からは近藤の右前適時打と右翼・マーティンの失策で3-3の同点。とどめが大田のひと振りだった。  打線に火を付けた松本は「(三回は)いい当たりではなかったですが、いいところを抜けてくれてよかったです」と左前適時打。四回2死一塁の次打席では左越えに今季1号の2ラン。中盤の集中打で一気にロッテを突き放した。(山口泰弘)

◆ロッテの中村稔は3-0の三回に一挙5点を失い、6失点で先発では今季最短の3回2/3でKOされた。前回登板で八回途中1安打無失点と好投した勢いを持ち込めず「二回までは悪くないと思ったが、三回にバランスが崩れて修正できなかった」と肩を落とした。  井口監督は「ストライク、ボールがはっきりしていた。その辺をどうにかしないとローテーションで回れない」と手厳しかった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46293 0.613
(↑0.005)
-
(-)
42340
(+9)
268
(+3)
92
(+1)
51
(+3)
0.242
(↑0.002)
3.120
(-)
2
(-)
ロッテ
44322 0.579
(↓0.008)
2.5
(↓1)
42331
(+3)
334
(+7)
68
(-)
61
(+1)
0.242
(↑0.001
4.110
(↓0.03)
3
(-)
楽天
37383 0.493
(↓0.007)
9
(↓1)
42377
(+3)
357
(+9)
80
(+1)
45
(-)
0.259
(-)
4.390
(↓0.06)
4
(1↑)
日本ハム
36393 0.480
(↑0.007)
10
(-)
42330
(+7)
338
(+3)
60
(+1)
41
(+2)
0.254
(↑0.001
3.950
(↑0.01)
5
(1↓)
西武
35392 0.473
(↓0.006)
10.5
(↓1)
44328
(+2)
348
(+8)
79
(+1)
48
(-)
0.245
(-)
4.410
(↓0.05)
6
(-)
ORIX
26475 0.356
(↑0.009)
19
(-)
42282
(+8)
343
(+2)
52
(+1)
58
(+2)
0.241
(↑0.002)
4.170
(↑0.03)