ヤクルト(☆9対0★)DeNA =リーグ戦18回戦(2020.09.17)・明治神宮野球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0000000000510
ヤクルト
01003140X91202
勝利投手:高梨 裕稔(3勝4敗0S)
敗戦投手:ピープルズ(2勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】濱田 太貴(1号・5回裏ソロ),中山 翔太(3号・6回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ヤクルト戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆ヤクルトは1-0で迎えた5回裏、濱田のプロ初本塁打となるソロなどで3点を追加する。続く6回には中山のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高梨が5回3安打無失点で今季3勝目。敗れたDeNAは、先発・ピープルズが試合をつくれず、打線も無得点と振るわなかった。

◆ヤクルト田代将太郎外野手(30)が1軍に合流した。 8月31日に出場選手登録を抹消となっており、今季2度目の1軍。 今季イースタン・リーグでは45試合に出場し打率2割5分8厘。5盗塁をマークしている。 外野手は、16日のDeNA戦で上田剛史外野手が、9回2死から左邪飛を捕球した際にネットに右足をぶつけ負傷。宮出ヘッドコーチに背負われて、ベンチに引きあげていた。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、スタメンを外れた。ベンチ入りメンバーには入ったが、試合直前のセカンドアップには参加していなかった。スタメンを外れるのは8月21日阪神戦以来、23試合ぶり。 1番には、2試合連続で浜田太貴外野手が名を連ねた。「2番三塁」でエスコバー内野手、3番には青木宣親外野手が入った。 「7番二塁」には広岡大志内野手。二塁手でのスタメンは今季5試合目となる。 高梨裕稔投手と松本直樹捕手の先発バッテリー。松本直は、今季初めてのスタメンとなる。

◆ヤクルト上田剛史外野手が、右足首痛のため出場選手登録を抹消された。 16日のDeNA戦9回2死から左邪飛を捕球した際にネットに右足をぶつけ、負傷。宮出ヘッドコーチに背負われて、ベンチに引き揚げていた。 小川GMは「右足首を痛めた」と説明した。

◆ヤクルトの球団マスコットつば九郎が、試合前恒例の「きょうのひとこと」で"つば九郎内閣"のプランを発表した。 菅首相による内閣が誕生したことを受け「すがないかくが たんじょうしましたが こちらは~」「つばないかくを もうそうしてみます」。 「ないかくそうりだいじん つばくろう」 「あるこーるだいじん にしあざぶ けいざいさいせいたんとう つばくろう」 「ぎゃんぶるだいじん WIN5および3れんたんたんとう つばくろう」 「ちほうかっせいだいじん すすきの なかす にしきさいせいたんとう つばくろう」 「Gどくそうそしだいじん FAでなんでもとるなたんとう つばくろう」(ここでスタンドから大きな拍手) 「ぼうえいだいじん ぱとろーるきょうかたんとう つばくろう」 「ろうどうだいじん おふのほうがいそがしいたんとう つばくろう」 「もんぶだいじん ひらがなたんとう つばくろう」 「えんせいだいじん まえのり あとはくたんとう つばくろう」 「どらふとだいじん くじびきまちがえないたんとう つばくろう」(ここでスタンドからは笑い声と拍手) 「えみふるだいじん きょうもかつぞたんとう つばくろう」 以上、"つば九郎内閣"には11人の閣僚(鳥僚?)がいる様子。最後にはスタンドからの大きな拍手が送られていた。

◆球界屈指の癒やし系。DeNA柴田竜拓内野手(26)をクローズアップする。今季はここまで(試合前時点で)71試合に出場し、打率2割7分3厘、1本塁打、15打点。前夜に続き「6番遊撃」で2試合連続スタメンに名を連ねた。8月は打率1割8分台と苦しんだが、9月は3割2分4厘とジャンプアップ。身長167センチ、体重68キロの小兵から#豆柴 #かわいい #シバ包囲網のハッシュタグが展開されている。

◆ヤクルトは高梨、DeNAはピープルズの先発。ヤクルトは2回、敵失の間に1点先制。DeNAは3回まで2安打無得点。 ヤクルトは5回、浜田のプロ初本塁打と青木の適時打などで3点。6回は代打中山の3号ソロで加点。DeNAは6回まで無得点。 ヤクルトは継投で逃げ切り、約1カ月ぶりの連勝。9カードぶりの勝ち越し。高梨3勝目。DeNAは2連敗。ピープルズ2敗目。

◆ヤクルト浜田太貴外野手が、高卒2年目でプロ初本塁打を放った。 2試合連続の1番での起用。1-0で迎えた5回1死、DeNA先発ピープルズの2球目、外角低めの135キロ変化球にうまく合わせ、左翼スタンドへ運んだ。 笑顔でベンチに戻ると、チームメートとハイタッチやグータッチをかわした。「少し泳ぎましたが、しっかりと振り抜くことができました。初ホームランすごくうれしいです」とコメントした。 プロ通算38打席目での初本塁打で、プロ初打点もマークした。

◆ヤクルト中山翔太外野手が、代打で3号ソロを放った。 4-0で迎えた6回1死、代打で打席へ。DeNA3番手山崎の甘く入った116キロのカーブを完璧にとらえ左翼スタンドへ運んだ。ヤクルトの"中山きんにくん"が、自慢のパワーでチームを勢いづける一発。「ゲームの流れがいい流れだったので、初球から積極的に打ちにいくことだけを考えて、打席に入りました。しっかりと自分のスイングをすることができました。よかったです」とコメントした。   ▼中山が6回に代打本塁打。中山の代打本塁打は9月8日広島戦、12日巨人戦に次いで今季3本目で、すべて9月にマーク。代打本塁打の月間記録は76年6月大島(中日)の4本で、3本以上は12年7月ホフパワー(日本ハム)以来12人目。ヤクルトでは76年4月大杉に次いで44年ぶり2人目となった。また、3カード連続で代打弾は96年藤立(近鉄)以来24年ぶり2人目。

◆ヤクルト高梨裕稔投手は、5回を被安打3の無失点で降板した。 初回は、10球で3者凡退。2回は先頭のDeNA佐野に丁寧にコースを突く投球も四球を与え、2死三塁まで進まれたが、伊藤裕を右飛に抑えてしのいだ。 3回は先頭のピープルズ、続く戸柱に連打を許しピンチを招くも、後続をしっかり絶った。 今季初スタメンマスクの松本直とのバッテリーで、フォークを効果的に使って5回を被安打3の4奪三振、4四球、89球でマウンドを降りた。「今日は四球が多く、5回で降板してしまい中継ぎ陣に負担をかけてしまい申し訳ない気持ちです。ですが、ゼロに抑えられたことに意味があると思うので次の登板の時につなげていきたいと思います」とコメントした。

◆球界屈指の癒やし系。DeNA柴田竜拓内野手(26)をクローズアップする。 今季はここまで(試合前時点で)71試合に出場し、打率2割7分3厘、1本塁打、15打点。前夜に続き「6番・遊撃」で2試合連続スタメンに名を連ねた。8月は打率1割8分台と苦しんだが、9月は3割2分4厘とジャンプアップ。身長167センチ、体重68キロの小兵から#豆柴#かわいい#シバ包囲網のハッシュタグが展開されている。▼1回裏 守備は黒子に徹し、機会なし。 ▼2回表 1死二塁の先制機で第1打席。初球は114キロカーブを見逃し。2球目は140キロ直球を空振り。3球目は133キロ変化球を余裕で見送り、4球目は143キロ高めの直球をカット。ややバットを短く握りなおした5球目は117キロ外角カーブを見送って、カウント2-2に整える。6球目の内角133キロ変化球を一ゴロの進塁打。最低限の役割をきっちり果たした。なお、続く伊藤裕が右飛に倒れ先制はならず。 ▼2回裏 1死一塁。広岡の遊撃への打球を軽やかなステップで捕球するも、併殺を狙った二塁への送球がそれ、痛恨の適時失策。伊藤裕との二遊間のコンビは今季初で、痛い連係ミスが出た。1点でしのぎ、険しい表情でベンチに引き揚げ、ラミレス監督とひと言、ふた言、会話を交わす。 ▼3回裏 1死一、二塁。西浦のほぼ定位置の遊ゴロを今度はきっちり併殺を完成させる。「遊-二-一」で一丁あがり!  ▼4回表 1死一塁でシバ出動。初球内角139キロを積極的にスイング。一塁走者の宮崎はフォースアウト。伊藤裕の2球目が捕逸となり二塁へ進塁。2死一、二塁でピープルズが遊ゴロに倒れて得点ならず。 ▼6回表 1死走者なし。カウント3-1からの5球目、140キロ内角球をコンパクトに振り抜くも一ゴロに倒れる。この日はここまで3打席連続で一ゴロ。全力疾走も反撃のきっかけをつくれず。 ▼8回表 2死一塁。投手マクガフと対戦。152キロ見送ってボール。152キロ見逃し。139キロフォークを空振り。追い込まれた...。152キロ膝元の直球を軽やかに避けてボール。152キロ高め直球をカット。粘る。粘れ。152キロ内角直球をカット。粘る。粘れ。139キロをはじき返すも二ゴロに倒れる。 ▼8回裏 1死一塁。西西浦の強烈なライナーを落ち着いてグラブに収め、遊直に仕留める。大量点を追う苦しい展開。9回へ向けて小走りにベンチに引き揚げる。

◆ヤクルトの"きんにくん"こと中山翔太外野手が3号ソロを放った。代打での月間3本塁打は、76年4月の大杉に並ぶ球団記録。 6回1死、DeNA山崎の初球を完璧に捉え左翼スタンドへ。 大卒2年目で「準備して何をやるべきか頭で冷静に考えて、整理して打席に入れているのが結果につながっている」。ベンチでは履正社の先輩山田哲から「(本塁打後に)あんまり笑いすぎない方がカッコいいよ」とアドバイスも受けた。   ▼中山が6回に代打本塁打。中山の代打本塁打は9月8日広島戦、12日巨人戦に次いで今季3本目で、すべて9月にマーク。代打本塁打の月間記録は76年6月大島(中日)の4本で、3本以上は12年7月ホフパワー(日本ハム)以来12人目。ヤクルトでは76年4月大杉に次いで44年ぶり2人目となった。また、3カード連続で代打弾は96年藤立(近鉄)以来24年ぶり2人目。

◆DeNAが9失点の完封負けで貯金を吐きだした。中継ぎから先発復帰2戦目のピープルズが5回途中4失点で降板。後続も踏ん張れずに失点を重ねた。打線も連打が1度だけの5安打とつながらなかった。 18日からは首位巨人との3連戦が待ち受ける。ラミレス監督は「5割になっただけ。明日からホームのシリーズが重要になる。勝って5割以上にしたい」と先の戦いを見据えた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(28)がDeNA18回戦(神宮)を欠場した。 高津監督は「明日は出ます」と説明した。

◆ヤクルトは今季3度目の完封勝利で、約1カ月ぶりの連勝を飾った。 高津臣吾監督は「勢いに乗りたいというか。まだまだできないこともたくさんありますけど、勝つことがすごく大きい。これでまた明日、みんなが元気よくグラウンドに立って、今日も頑張ろうという気分になってくれるんじゃないかなという気がする」と喜んだ。 先発高梨は5回を無失点に抑えて降板。4四球を出しながら粘りの投球で、3勝目を挙げた。6回以降は近藤、中沢のベテラン陣に加えてマクガフ、長谷川が無失点リレーで完封勝利を引き寄せた。 投手陣の粘りに応えるように、打線もつながった。2試合連続で1番に入った浜田がプロ初本塁打を含む2安打3打点と結果を出した。指揮官も「浜田は去年から(2軍で)ずっと見ていて、いずれ大きいのが打てる打者としてなんとか、という感じで見ていた。これで、また今後に頑張ってほしい」と将来の右の大砲候補を称賛した。 15日までは、今季初の6連敗を喫した。順位も最下位。その中でも、高津監督は「全然勝てなくても、1つ勝つことで勝ちだしたりする。必ずいい流れ、力がこちらにわいてくる、注いでくると信じている」と話し、試行錯誤していた。 連敗が止まり、約1カ月ぶりにカードを勝ち越した。流れが変わるきっかけを、つかみつつある。「いい方向に変わったかどうかはまだ分からないですけど、1つ勝つことの難しさをみんながかみしめて、1つ勝ったときの喜びをみんなで分かち合って。昨日今日に関しては、すごくいいゲームができたかなと思う」と振り返った。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)はスタメンを外れた。ベンチスタートとなったのは、8月21日の阪神戦(神宮)以来、23試合ぶり。グラウンドでの試合前練習はキャッチボール程度で、打撃練習などは行わなかった。  二塁の先発には5年目の広岡大志内野手(23)が起用された。

◆ヤクルトの浜田太貴外野手(20)が「1番・右翼」で先発し、五回にプロ初本塁打を放った。  「少し泳ぎましたが、しっかりと振り抜くことができました。初本塁打はすごくうれしいです」  DeNAの先発、ピープルズのカットボールを捉え、左中間席に運んだ。  大分・明豊高では高校通算45本塁打を放ち、ドラフト4位で入団。昨季新人王を獲得した村上に続く大砲候補で、ヤクルトの未来を明るく照らす一発となった。

◆ヤクルトが連勝。先発の高梨は5回3安打無失点で3勝目(4敗)。DeNAは先制された直後の三回に無死一、二塁の好機を生かせず、四、五回も得点圏の走者をかえせなかった。  ヤクルトは二回、先頭の坂口が中前打で出塁。続く広岡のゴロを処理したDeNAの遊撃・柴田が悪送球し、坂口が一気に生還し先制した。  ヤクルトは五回に浜田のプロ1号となるソロ本塁打と青木の適時二塁打などで3点、六回に中山の3号ソロで1点、七回にも西浦の2点二塁打、浜田の2点打で9-0とリードを広げる。六回以降は近藤、中沢、マクガフの救援陣がDeNAに得点を許さず、九回は長谷川が締めた。

◆DeNAは打線がつながらず、今季5度目の零封負け。9月4日以来の勝率5割に逆戻りとなった。  一回、七回を除き、走者は出したが、あと一本が出なかった。ラミレス監督は五回途中4失点で降板した先発のピープルズについて「悪くなかった。(味方の)エラーでの失点もあった。打線も援護してあげられていない」とかばった。  また、脳振盪(しんとう)から1軍復帰後初打席で本塁打を放ったが、その後は20打席無安打(7三振)と元気のないオースティンについて指揮官は「けがでプレーできていない時期が長いとスランプになりがち。今、それに当てはまっている。あす(18日)から打順を変えていこうかと思う」と語り、打線の組み換えも示唆した。

◆18日からの首位・巨人との3連戦(横浜)へ、DeNAとしては17日のヤクルト戦(神宮)で盤石の試合運びで勢いをつけたかった。  8月28日のヤクルト戦では6回2安打無失点と好投した先発のピープルズだったが、この日は粘れなかった。二回に味方の失策で先制点を許すと五回に相手打線につかまった。1死から2年目の浜田にプロ初本塁打を許すと、エスコバー、青木に連続二塁打を浴びるなど、この回を投げきれずに6安打4失点でマウンドを降りた。  打線も投手を援護できない。走者は出すものの、あと一本がでない。ラミレス監督が「練習でいいスイングをしていたし、そこに期待したい」と前日16日に今季初昇格し、「7番・二塁」で起用した2年目の伊藤裕も四球で出塁したが、大暴れとはいかなかった。  0-4の六回には3番手で山崎が登板。昨年まで2年連続セーブ王だった抑えが、ビハインドの展開で投げることがチームの状態を象徴している。その山崎は代打・中山に本塁打を浴びるなど、この日も苦しい投球となった。(湯浅大)

◆坂口の激走で、ヤクルトが先制点をもぎ取った。二回だ。先頭で中前打して出塁すると、次打者・広岡の遊ゴロに併殺を狙った柴田が二塁悪送球。ボールがファウルグラウンドを転々とする間に一走・坂口が一気に本塁を狙い、間一髪で生還した。  「ずっと試合に出たいし、一つでもチームの勝ちになるような打撃ができるように。どんな状況でも前を向いて、チームのためになる姿勢、打撃、姿で臨んでいきたい」という36歳はベンチに戻ると大きく肩を揺らした。  チームが6連敗を止めた前日16日も積極的な走塁で得点を奪っていた。同点の七回2死一、二塁から、代打・宮本の二塁内野安打にヘッドスライディングで生還した。試合前のミーティングでは高津監督が「気持ちじゃ勝てないけど、気持ちがないと絶対に勝てない」と選手に語りかけていたが、気迫あふれるプレーで決勝点を挙げた。  復活のシーズンを送っている。昨季は死球を受けて左手親指を骨折し、22試合で打率・125と苦しんだが、今季は試合前まで74試合で打率・259、8本塁打、25打点。オリックス時代の2011年に最多安打のタイトルを獲得したベテランは「これまでの感覚と、全く一緒に戻るわけじゃない。新しくなった自分が少しずつ形になったのかなと思う」と奮闘している。(長崎右)

◆ヤクルトの2年目の中山が月間3本目の代打本塁打を放ち、1976年4月の大杉がマークした球団記録に並んだ。4-0の六回に山崎の初球を左翼席に運び「スイングがコンパクトになって、一球で仕留められている」とうなずいた。  ベンチに戻ってからは大阪・履正社高の先輩でもある山田哲と談笑。本塁打を打った後、すぐに笑ってしまう癖を指摘され「笑い過ぎない方がかっこいいよと言われた」と頭をかいた。

◆高卒2年目のヤクルト・浜田太貴外野手(20)が豪快なプロ初本塁打を放った。五回1死、ピープルズのカットボールに体勢を崩されながらも左翼席に運び「最高です。チャンスをもらったので、自分のスイングをしようと思いました」と初々しい表情を見せた。  大分・明豊高から19年ドラフト4位で入団。フルスイングが魅力の『令和のブンブン丸』だ。今春のキャンプでは吸収力の高さに河田外野守備・走塁コーチが「アサの匂いがする」と西武時代に指導した浅村(現楽天)の姿を重ねたこともあった。  乃木坂46の曲を聞くのがリラックス法という20歳は、7-0の七回2死満塁でも2点打を放ち、プロ2度目の2安打で3打点を挙げた。昨季2軍監督として指導した高津監督は「これで、また今後頑張ってほしい」と目を細めた。(長崎右)

◆法大から入団して2年目のヤクルト・中山翔太外野手(23)が17日、DeNA18回戦(神宮)の六回、代打で3号ソロを放った。月間3本目の代打本塁打とし、1976年4月にマークした大杉勝男の球団記録に並んだ。菅義偉氏(71)が法大出身者で初の首相に就任し、大学の後輩にあたる中山はグラウンドで活躍。9-0で快勝したチームは、9カードぶりの勝ち越しを決めた。  試合を決定づける打球が神宮の左翼席に飛び込んだ。中山が4-0の六回に代打本塁打。山崎が投じたカーブを、鍛え抜かれた両腕でしばき上げた。  「チームの流れがよかったので、思い切っていこうと決めていました」  法大から入団して2年目。ベンチプレス140キロ、スクワット250キロを持ち上げる筋力が自慢で、同姓のお笑い芸人「なかやまきんに君」にちなんで「きんに君」の愛称で親しまれる。  1日に今季初の1軍昇格を果たすと、月間3本目(8、12、17日)の代打本塁打を放ち、1976年4月の大杉勝男がマークした球団記録に44年ぶりに並んだ。  今季の出場は13試合。最善を尽くし、出番に備えている。一度、対戦した投手の配球の傾向をスマートフォンのアプリに記す。「この投手の入り球は、このボールが多い」などと簡潔にまとめ、主に試合前に再確認。この日は予習を生かして初球を捉えた。  背番号8の先輩でもある大杉氏は若手時代、コーチに「月に向かって打て」と助言されて以降、長距離砲としての才能が開花。中山が3号を放った夜は曇り空だったが、鋭いスイングで勝利に貢献した。ベンチに戻ってからは大阪・履正社高の先輩、山田哲と談笑。本塁打を打った後、すぐに笑ってしまう癖を指摘され「笑い過ぎない方がかっこいいよと言われた」と頭をかいた。  プロ入りのチャンスをつかんだきっかけも同じ神宮だった。法大2年時の2016年、明治神宮外苑創建90年奉納試合で東京六大学代表に選出され、ヤクルトと対決。3本の二塁打を放ち、注目を集めた。  「奉納試合は人生で印象に残っている試合でしたし、変わり目でした」  政治の世界では、菅義偉氏(71)が法大出身者で初の首相に就任。大学の後輩にあたる中山は、大先輩が日本の"顔"となったことを祝うかのように、豪快なアーチをかけた。  中山と同期入団の浜田はプロ初本塁打をマークし、チームは約1カ月ぶりの2連勝。9カードぶりに3連戦の勝ち越しを決めた。  高津監督は中山について「思い切って初球から振れるのは彼の魅力。伸ばしてあげたい」とたたえた。次世代を担う若手の活躍が、最下位に沈むスワローズの未来を明るく照らした。(横山尚杜)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
47234 0.671
(↓0.01)
M35
(-)
46352
(-)
249
(+11)
95
(-)
45
(-)
0.258
(↓0.002)
3.250
(↓0.04)
2
(-)
阪神
37344 0.521
(↑0.007)
10.5
(↑1)
45325
(+11)
303
(-)
78
(+3)
48
(-)
0.246
(↑0.002)
3.560
(↑0.05)
3
(-)
DeNA
36365 0.500
(↓0.007)
12
(-)
43332
(-)
308
(+9)
75
(-)
18
(+1)
0.271
(↓0.002)
3.830
(↓0.06)
4
(-)
中日
33395 0.458
(-)
15
(↑0.5)
43255
(-)
320
(-)
44
(-)
19
(-)
0.240
(-)
3.870
(-)
5
(-)
広島
29378 0.439
(-)
16
(↑0.5)
46325
(-)
350
(-)
75
(-)
31
(-)
0.266
(-)
4.350
(-)
6
(-)
ヤクルト
28416 0.406
(↑0.009)
18.5
(↑1)
45313
(+9)
372
(-)
69
(+2)
45
(-)
0.252
(↑0.002
4.520
(↑0.06)