日本ハム(★1対2☆)ソフトバンク =リーグ戦18回戦(2020.09.17)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
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日本ハム
0000000011711
勝利投手:東浜 巨(4勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗22S))
敗戦投手:上原 健太(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(25号・9回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは0-0で迎えた9回表、グラシアルの適時打に相手失策が絡んで2点を挙げ、試合の均衡を破った。投げては、先発・東浜が8回無失点の快投。最後は森が締めて、東浜は今季4勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、9回に中田のソロで1点差に迫るも、あと一歩及ばなかった。

◆今季のソフトバンク東浜巨投手(30)はドーム球場で8試合に登板して2勝0敗。昨季も4試合で2勝0敗と負けておらず、ドーム球場では18年8月14日楽天戦(ヤフオクドーム)から7連勝中。今日登板する札幌ドームでも好投を見せられるか。

◆ソフトバンク中村晃外野手(30)が9回無死一塁で日本ハム上原から三塁強襲の内野安打を放ち、史上308人目の通算1000安打を達成した。一塁で松田宣から記念ボードを受け取り、頭上に掲げた。 07年高校生ドラフト3巡目で指名され、帝京高からソフトバンク入り。プロ初安打は4年目の11年5月10日オリックス戦(福岡ヤフードーム)で、14年には176安打を打ち最多安打のタイトルを獲得した。 昨季は自律神経失調症と診断され、44試合の出場にとどまった。13年目の今季は選手会長を務め、両膝痛で開幕2軍スタートだったが、7月に昇格してからは入念にケアしながら、離脱することなく試合に出続けている。 守備では本職の外野だけではなく一塁もこなし、打っても上位打線、クリーンアップとどんな打順でも役割を果たす。工藤監督も「いてもらわないと困る選手」と話す万能戦士が1つの節目に到達した。 ▼通算1000安打=中村晃(ソフトバンク) 17日の日本ハム18回戦(札幌ドーム)の9回、上原から三塁内野安打を放って達成。プロ野球308人目。初安打は11年5月10日のオリックス4回戦(ヤフードーム)で寺原から。

◆日本ハム上原、ソフトバンクは東浜が先発。序盤3回まで日本ハムは3安打、ソフトバンクは1安打でともに無得点。 日本ハム上原が6回まで2安打投球。ソフトバンク東浜は走者を背負いながらも粘りの投球を披露。両チーム6回まで無得点。 ソフトバンクが9回に2点を奪い、緊迫した投手戦を制した。東浜は8回無失点で4勝目、森が22セーブ目。日本ハム上原は今季初黒星を喫した。

◆日本ハム上原健太投手が快投報われず、今季初黒星を喫した。0-0の9回。先頭川島への四球から、歯車が乱れ始めた。 「完全に意識しました。直球でいったら、バットが出てくれたかな」。昨季4安打3打点と打ち込まれていた相手が出塁。代走周東が送られると、球を握る手はこわばった。 勝負の分かれ目に立たされた。「誰もが知っている速さを持っているので、どうしても無警戒には出来ない。自分の中では、今日一の難関だなと思いました」。続く中村に三塁内野安打され無死一、二塁にピンチが広がると、グラシアルにフォーク134キロを捉えられ、決勝打を浴びた。 自己最長8回1/3を投げ5安打2失点(自責1)。「完投完封は、人生で1度もない。どうしても乗り越えたかった」とベンチでうなだれた。あと1歩で乗り越えられなかった悔しさを、次戦への糧にする。 ▽日本ハム栗山監督(9回途中まで好投した上原に)「ケンタ(上原)があそこまで頑張っていたので、どうしても勝たせてあげたかった。先を考えずに1球1球、覚悟して投げている感じは、すごく伝わってきた」 ▽日本ハム木田投手コーチ(9回途中まで無失点の上原に)「いいバランスでしっかり腕を振ってボールを投げ込めているので、今日もいいピッチングだったなと思います」

◆ソフトバンク東浜巨投手が、97球に魂を込めて4勝目を手にした。 8回まで6安打無失点。何度もピンチを背負いながらも、粘りの投球でホームを踏ませなかった。試合後、東浜は「今日はずっと(試合の)入りから...」。そう言うと、こらえていた悲しみを抑えきれず、声を詰まらせた。前日16日に川村コンディショニング担当が死去。天国の恩人にささげる勝利でもあった。 「入団してから、ずっとお世話になったコーチ。ずっとそのことを思いながら投げてました」。プロ3年目で壁にぶつかり、トレーニング方法を相談したのが川村さんだった。「昨年、右肘手術後、リハビリ組でも常に前向きなことを伝えてくれてました。今のトレーナーも紹介してもらって1軍で活躍できるようになった。ボクにとっては恩人です。今日は背中を押してくれたかなと思います」。天国の恩人の温かな視線を背中で感じながら、今季最長の8回を投げきった。これで18年からドーム球場8連勝となった。 「悲しいですが、頑張っている姿を見せ続けるのが僕らの仕事だと思う」。手にしたウイニングボールは恩人の墓前に供える。

◆川村さん、勝ちましたよ-。ソフトバンクがともに戦った仲間にリーグ優勝を届けるため、力強く再出発した。 両軍無得点の9回に選手会長の中村晃外野手(30)が三塁強襲の内野安打を放ち、史上308人目の通算1000安打を達成。好機を広げ、グラシアルの決勝打を呼んだ。前日16日に川村隆史3軍コンディショニング担当がくも膜下出血のため55歳で急逝。前夜の試合後に訃報を知ったナインが、チーム一丸の戦いで白星を届けた。亡き恩人のために、力強くバットを振り抜いた。両チーム無得点で迎えた9回無死一塁。中村晃が三塁強襲の内野安打でプロ1000安打を達成した。松田宣から受け取った記念ボードを掲げながら、熱い思いを胸に抱いていた。「本当にみんなつらかったですし、もっともっと生きてほしかった...」。川村さんの急逝から一夜明けた。前日の日本ハム戦後に知らされた選手にとっては、訃報に触れて臨む最初の試合だった。中村晃が好機を広げ、グラシアルが右前へ決勝打。チーム一丸で恩人に白星を届けた。 今季から選手会長を務める中村晃はプロ13年目でひとつの節目に到達した。「関わったすべての人たちに感謝したい。たくさんいますね。数え切れないです」。周囲への感謝は尽きないが、08年の入団時すでにコンディショニングコーチだった川村さんも大事な恩人の1人だ。「2軍にいる、新人の時からたくさん教えてもらいましたし、体を大きくできたのも川村さんの指導があってだと思う。今戦えてるのもそのおかげ」とかみしめるように言った。 昨年は自律神経失調症と診断され、44試合の出場にとどまった。今季も両膝痛で開幕2軍スタート。苦しい時期を乗り越え、今グラウンドに立っている。「なんでああいう人が死なないといけないのかなというのが素直なところですね。つらいですけど、みんなで川村さんの分も頑張って生きていきたい。結果が出なかったりすることなんて小さいこと。命あるだけでなんでも可能性は広がっていくと思うので」。野球ができる喜びを人一倍に感じている男は「生きる」という言葉で感謝を表した。 この日、チームは球場入りした後に全員で黙とうをささげ、試合では左肩に喪章を付けて戦った。前日は涙を浮かべていた工藤監督も「これでいい報告ができますね」と小さく笑った。【山本大地】 ▽ソフトバンク工藤監督(川村さんの訃報から一夜明け)「我々は前を向いて戦っていくしかないし、川村君もきっとそれを望んでくれてると思う。彼の性格を考えても、しっかりした野球をして、明るく野球をやることが、彼に対して報いることになると思う」

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手の献身的な思いが決勝打につながった。 両チーム無得点で迎えた9回無死一、二塁。グラシアルは自ら送りバントを試みたが、2度失敗し追い込まれた。ヒッティングに切り替えると、鋭い打球で右前へ勝ち越し打。相手失策も絡み2点の先制点をもたらした。投手戦にけりをつけ「両投手が好投していたし、あのチャンスで援護できて良かったです」とクールに話した。

◆日本ハム上原健太投手(26)の好投は報われなかった。ソフトバンク18回戦(札幌ドーム)は、8回まで無失点投球。だが攻撃の援護がなく、9回に味方のミスも絡み2失点(自責1)して今季初黒星を喫した。チームは4カード連続の負け越しで、首位とは今季最大の10ゲーム差となった。日本ハム打線が、好投した上原に報いることが出来なかった。3回1死三塁の先制機では、中島がセーフティースクイズを敢行したが結果は失敗。栗山監督は「どういう攻撃をしたら効率的かなという中で、そういう選択肢だってあるということ」と振り返ったが、終わってみれば、先取点を取れなかった痛恨の攻撃が、拙攻の始まり。その後も4、5、8回と得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。 9回には、拙守も飛び出した。先制打を放ったグラシアルを一、二塁間で挟んだが、渡辺が二塁をカバーしていた中島へ悪送球。適時失策となり、致命的な2点目を失った。同監督は「今年、いろんなことがある中で、まだまだやらなきゃいけないことがいっぱいある」と悔しさをかみ殺した。これで、4カード連続の負け越しで借金は4。18日からの2位ロッテとの3連戦(札幌ドーム)は意地を見せたい。

◆日本ハム上原健太投手(26)の好投は報われなかった。ソフトバンク18回戦(札幌ドーム)は、8回まで無失点投球。だが攻撃の援護がなく、9回に味方のミスも絡み2失点(自責1)して今季初黒星を喫した。チームは4カード連続の負け越しで、首位とは今季最大の10ゲーム差となった。完封への壁は、高かった。0-0の9回。快投を続けていた上原が、ソフトバンク打線に捕まった。「川島さんを、だいぶ意識していました」。昨季4安打3打点1本塁打と打ち込まれていた先頭・川島への四球から、歯車が乱れた。 代走に周東が送られ、一層警戒心は増した。「どうしても無警戒には出来ない。今日一の難関だなと思いました」。続く中村晃に三塁内野安打され無死一、二塁にピンチが広がると、グラシアルに134キロフォークを捉えられ、決勝打を浴びた。 自己最長8回1/3を投げ5安打2失点(自責1)。「僕が良かったというより、運が良かった。完投完封は、人生で1度もない。どうしても乗り越えたかった」。ベンチでぼうぜんとした。栗山監督が「先を考えずに1球1球、覚悟して投げている感じは、すごく伝わってきた」と胸を打たれた投球だった。 白熱の投手戦を展開した相手は、同郷・沖縄出身の東浜。実家同士は車で約15分の距離で、高校時代には合同練習をしたこともある。中学生の頃から知る「スター」との投げ合いだった。「投げ勝ちたいのはありましたし、ここまで出来るようになったんだというのを見せたかった」と、快投の要因の1つになった。大卒5年目。遅咲きのドラフト1位が、敗戦の中でも、進化を証明した。【田中彩友美】

◆日本ハム中田翔内野手が一矢報いる1発を放った。 2点を追う9回1死、ソフトバンクの守護神・森から右翼席へのアーチ。10日ロッテ戦以来の25号で5試合ぶりに打点を挙げた。試合後は「1点は返せたけど、チームが負けたので悔しい思いしかないです。上原があれだけ頑張って投げていたので、なんとか援護してあげたかった」と悔しがった。

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が試合前に「ホークスの後ろのピッチャーもいいからさ、先にいかれりゃキツくなるのは分かってるんだ。何とか先にいきたいっていうのはある」と先制点を取って、主導権を握りたい考えを明かした。  攻撃面では、本塁打王と盗塁王を争う選手が"直接対決"。本塁打は日本ハム・中田翔内野手(31)が24本で、ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が1本差の23本で追っている。  盗塁では日本ハム・西川遥輝外野手(28)とソフトバンク・周東佑京内野手(24)が、ともにロッテ・和田康士朗外野手(21)と18でリーグトップに並んでいる。前日16日は西川が2盗塁、周東が1盗塁。両チームの勝敗だけでなく、個人記録も注目だ。

◆日本ハム・大田泰示外野手(30)が三回1死二塁で、ソフトバンク先発の東浜から二塁内野安打を放ち、自己最長となる11試合連続安打を記録した。5日の西武戦(札幌ドーム)から続けている。  大田は8月25日の西武戦(メットライフ)から9月3日の楽天戦(札幌ドーム)まで9試合連続安打。4日の西武戦(札幌ドーム)は無安打だったが、5日から11試合連続安打をマークし、直近の21試合中、実に20試合で安打を記録している。

◆ソフトバンクは0-0の九回にグラシアルの適時打と失策の間に2点を勝ち越した。東浜が制球良く8回6安打無失点で4勝目を飾り、森が22セーブ目。日本ハムは上原を打線が援護できず、九回の中田のソロのみに終わった。

◆日本ハム・中田翔内野手(31)が0-2で迎えた九回1死から、昨季の24本を上回る今季25本目の本塁打を放った。  ソフトバンク2番手の森から右越えにソロ。6試合ぶりの一発だった。しかしチームの反撃はここまでで、日本ハムは1-2で敗れた。

◆ソフトバンクの中村晃が0-0の九回無死一塁で三塁手のグラブをはじく内野安打を放ち、通算1000安打を達成した。残り1本としてから12打席目での到達に「僕らしい。何とかしようと思った泥くさいヒット。方向も逆方向だったし」と苦笑い。好投の上原から好機をつくり、この回の2得点につなげた。  3軍のコンディショニング担当を務めていた川村隆史さんが前日に急逝し、喪章をつけて戦った。プロ13年目の選手会長は「新人の時からたくさん教えてもらったし、体も大きくしてくれた。野球選手として長く続けるのが川村さんへの恩返し」と思いをはせた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
45293 0.608
(↑0.005)
-
(-)
43331
(+2)
265
(+1)
91
(-)
48
(-)
0.240
(-)
3.120
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
44312 0.587
(↑0.006)
1.5
(-)
43328
(+8)
327
(+1)
68
(+3)
60
(-)
0.241
(↑0.001)
4.080
(↑0.04)
3
(-)
楽天
37373 0.500
(↑0.007)
8
(-)
43374
(+5)
348
(+4)
79
(+2)
45
(-)
0.259
(-)
4.330
(↑0.01)
4
(-)
西武
35382 0.479
(↓0.007)
9.5
(↓1)
45326
(+1)
340
(+8)
78
(-)
48
(-)
0.245
(↓0.001)
4.360
(↓0.03)
5
(-)
日本ハム
35393 0.473
(↓0.006)
10
(↓1)
43323
(+1)
335
(+2)
59
(+1)
39
(-)
0.253
(↓0.001)
3.960
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
25475 0.347
(↓0.005)
19
(↓1)
43274
(+4)
341
(+5)
51
(+1)
56
(+1)
0.239
(↑0.001)
4.200
(↓0.01)