ヤクルト(☆3対2★)DeNA =リーグ戦17回戦(2020.09.16)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:梅野 雄吾(1勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝1敗10S))
敗戦投手:エスコバー(0勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(13号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトが連敗を6で止めた。ヤクルトは4回裏、村上のソロが飛び出し、先制に成功する。その後逆転を許して迎えた7回には、荒木と宮本の連続適時打で2点挙げ、再びリードを奪った。投げては、2番手・梅野が今季初勝利。敗れたDeNAは、打線が6回以降は無安打と沈黙した。

◆DeNAは2年目の上茶谷大河投手(24)が先発。通算8勝7敗の上茶谷だが、本拠地の横浜スタジアムで7勝1敗に対し、ビジターでは1勝6敗。ビジターでの白星は19年5月18日ヤクルト戦だけで、以降は4連敗中。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が13号ソロを放った。 4回1死、DeNA上茶谷の外角低め変化球を左翼席へ。「歳内さんが必死に投げていたので、先制することだけを考えて打席に入りました。自分のスイングができてホームランになって良かった」。村上は2年前のこの日、プロ初打席初本塁打を放っている。NPB復帰後初先発の歳内に白星を贈ることはできなかったが、思い出の日に再びアーチをかけた。

◆元阪神で、四国IL・香川から6日に加入したヤクルト歳内宏明投手(27)がNPB復帰後、初先発。5回を8安打2四球1奪三振2失点で勝敗は付かず、15年9月以来の白星はならなかった。 4回まで毎回安打されながらも要所を締め、無失点で踏ん張った。しかし1点を先取した直後の5回、1死から3連打されて同点、犠飛で一時勝ち越しを許した。 「緊張はしましたが、今、出せる最大限の力を出すことを考えて必死で投げました。何度かピンチの場面もありましたが、味方の守備にも助けてもらい、リズム良く投げることができました。4回の村上の本塁打で先制してもらった直後に失点を許してしまい、本当に悔しい気持ちですが、まずは投げられたことに正直ほっとしています。そして、またこのNPBのマウンドで投げさせてもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と振り返った。

◆ヤクルトは歳内がNPBに復帰して初先発。DeNAの先発は上茶谷。ともに走者を出しながらも要所を抑え、3回まで無失点。 ヤクルトが4回、村上の13号ソロで1点。DeNAは5回1死二、三塁から梶谷が同点中前打。オースティンの犠飛で逆転した。 ヤクルトが7回に代打攻勢で逆転。荒木が同点打、宮本が勝ち越し打で連敗を6で止めた。梅野初白星。DeNAは2番手エスコバーが誤算で3敗目。

◆ヤクルトが逆転勝ちで連敗を6で止めた。1-2の7回にともに代打の荒木、宮本の適時打で2点を奪った。4年ぶりに登板した歳内は5回2失点。梅野が今季初勝利、石山が10セーブ目を挙げた。DeNAは早めの継投が裏目に出た。

◆DeNAは6回以降1人の走者も出せず、逆転負けを喫した。 ヤクルト歳内に5回までに8安打を浴びせながら2点止まりで、その後は相手の勝ちパターン継投の前に打線が沈黙した。ラミレス監督は「(歳内から)チャンスは作れたが、散発であと1本が出なかった。うまくゲームを作られたという感じだった」と振り返った。

◆ヤクルトは代打攻勢で、1分けを挟んでの連敗を6で止めた。 1点を追う7回、井野の代打荒木が同点左前打。続けて梅野に代打中山を送ったが、DeNAが左腕エスコバーから右腕平田にスイッチすると、高津監督は代打の代打宮本をコール。二塁内野安打で勝ち越した。「気持ちじゃ勝てないけど、気持ちがないと絶対勝てないという話をした。代打の2人や坂口のヘッドスライディング、一丸となって1点を取りに行けた」。青木や上田の好守もあり、執念の再逆転だった。

◆歳内宏明投手が「ヤクルト歳内」になって、1603日ぶりに1軍マウンドに帰ってきた。1点勝ち越しを許した5回2死満塁。神宮のスタンドから声援代わりの拍手が背中を押す。中軸は球1つ分高く浮けば痛打される。勝負球のフォークを2球続けた3球目。外角低めへの直球でDeNA宮崎を二ゴロに打ち取った。「今出せる最大限をと思って必死で投げました。正直ほっとしています」。 渾身(こんしん)の84球。四国IL・香川から6日に加入し、わずか10日でのカムバック。前日15日、青木から「思い切って楽しんで投げろ」と励まされた。とは言っても緊張した。1回。まだ10球も投げていないのに首は汗でびっしょりだった。毎回走者を背負いながら8安打2失点と踏ん張った。 阪神時代は右肩の故障に苦しんだ。独立リーグは専用の球場もない。河川敷を走り、公園でキャッチボールした。先発転向にあたり、長い回を投げるためにフォーク以外の割合を増やした。道のりが険しかったからこそ強く思う。「またこのNPBのマウンドで投げさせてもらえた。本当に感謝でいっぱいです」。 コロナ禍で妻子を香川に残し、単身赴任。家族はもちろん、伊藤隼ら阪神時代の仲間も復帰を祝ってくれた。初登板は復活への第一歩。「もちろん投げるからには、次は僕が勝てるようにもしたいです」。過去2勝はいずれも救援。第2章は自身初の先発勝利を紡ぐ。【鎌田良美】

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が「4番・一塁」で先発し、四回1死から左翼席へ13号ソロを放った。  「歳内さんが必死に投げているので、先制することだけを考えて、打席に入りました。自分のスイングができて本塁打になってよかったです」と村上。9月9日の広島戦(マツダ)以来、6試合ぶりの一発となった。  ヤクルト加入後、初登板となった歳内とっては待望の援護点となったが、歳内は五回に2点を失い逆転を許すとその裏の攻撃で代打を送られた。

◆四国アイランドリーグplus香川から新加入したヤクルト・歳内宏明投手(27)が移籍後初登板。先発し、5回8安打2失点と好投を見せた。  「ヤクルトに入団して初登板で緊張はしましたが、今出せる最大限の力を出すことを考えて必死で投げました」  加入後、わずか10日でのデビュー戦。「何度かピンチの場面もありましたが、味方の守備にも助けてもらい、リズムよく投げられた」と走者を許しながらも、制球は安定し、四回まで無失点投球。  しかし、1点リードをもらった五回のマウンドは、上茶谷に左前打を許すなどピンチを招き、梶谷の中前適時打、オースティンの中犠飛で計2失点。「先制してもらった直後に失点を許してしまい、本当に悔しい気持ちです。そしてまたこのNPBのマウンドで投げさせてもらった本当に感謝に気持ちでいっぱいです」と話した。  勝利を挙げれば、NPBでは阪神時代の2015年9月29日の広島戦(甲子園)以来、5年ぶりだった。それでも確かな実力を本拠地のマウンドで示し、次戦以降にも大きな期待を抱かせる結果となった。

◆ヤクルトがDeNAに逆転勝ちし、連敗を6で止めた。2番手の梅野が2回を無安打無失点に抑え今季初勝利。DeNAは五回まで8安打を放ちながら、以降はヤクルトの救援陣に無安打に抑えられた。  ヤクルトの先発は阪神を退団後に四国ILplusの香川から今月NPB復帰を果たし、これが移籍後初登板となる歳内。四回まで毎回走者を許しながらも無失点で切り抜けた。  ヤクルトは四回1死で村上が左中間スタンドに飛び込む13号ソロを放ち先制。DeNAは五回、1死二、三塁のチャンスを作り、梶谷の中前適時打で同点。さらに続くオースティンが中犠飛を打ち上げてリードを奪い、歳内はこの回限りで降板した。  しかしヤクルトは七回、2死一、二塁から代打・荒木の左前適時打で追い付くと、続く代打・宮本の二塁内野安打で二走・坂口が本塁に滑り込み勝ち越した。

◆DeNAは今季16度目の逆転負けで、貯金は再び「1」に減った。先発の上茶谷が6回3安打1失点の好投を見せたが、七回に代わった救援陣が逆転を許した。  以下、ラミレス監督の一問一答  --上茶谷は6回1失点  「すごくよかった。6回90球。ホームラン1本でしたので、力強い投球だった」  --七回は先頭に村上を迎えての交代か  「基本的にはそう。きょう2本ヒットを打っていて、ホームランもいいボールを投げて打たれていたので。村上を先頭に迎えたところで交代しようと。6回をしっかり投げてくれたので、非常にいいパフォーマンスだった」  --打線はチャンスをつくりながら2得点  「打つときもあれば打たないときもある。何とか1点をとトライしたが、とらえきれなかった」  --歳内の投球は  「よかった。チャンスはつくれたが、散発であと1本でなくて、うまくマネジメントされた」

◆ヤクルトは代打攻勢が実り、逆転勝ちで連敗を6で止めた。1-2の七回2死一、二塁で代打荒木が左前へ同点打。続く梅野の代打の代打として打席に入った宮本がしぶとく一、二塁間への内野安打をマークして二塁走者の坂口がヘッドスライディングで生還した。  守りでは石山が10セーブ目を挙げるなど投手陣の踏ん張りが光った。1点差で競り勝ち、高津監督は「本当に一丸となって1点を取りにいったし、みんなで1点を防ぎにいった。いいゲームだった」と目を細めた。

◆一歩一歩、噛み締めるようにマウンドに上がった。独立リーグ、四国アイランドリーグplusの香川から新加入した歳内が初登板初先発した。  「拾っていただいたからには、1軍の戦力にならなくてはいけない。とにかく結果を残してチャンスをものにできれば」  1軍戦は阪神時代の2016年4月27日の巨人戦(甲子園)以来、1603日ぶり。一回1死一、二塁では、佐野の左前を襲った打球を青木が好捕して併殺プレーとし、歳内は大きく息を吐いてベンチに戻った。  故障、戦力外を乗り越えてプロの舞台に帰ってきた。福島・聖光学院高で2年夏、3年夏の甲子園に出場し、2012年ドラフト2位で阪神に入団。阪神では右肩の違和感で18年に育成選手を経験するなど通算57試合で2勝4敗、防御率4・15に終わり、19年に戦力外通告を受けた。それでも野球を諦めきれず、入団した四国ILで5勝0敗、防御率0・42の成績を残し、今月6日にヤクルト入団を勝ち取った。  専用球場がない香川では、河川敷や公園に集まって練習を重ねた。「今まで恵まれていたと感じましたし、こういう中でもドラフトにかかりたい気持ちでやっているんだと思った」と自身を見つめ直す機会になった。  毎回安打を浴びながら粘っていたが、五回に逆転を許し、5回8安打2失点、84球で降板した。それでも神宮には、温かい拍手が響いた。(長崎右)

◆村上が先制の13号ソロを放った。四回、フルカウントから上茶谷の変化球を左翼席に運んだ。9日の広島戦以来、6試合ぶりの一発に「歳内さんが必死に投げているので、先制することだけを考えて打席に入った。自分のスイングができた」と振り返った。

◆「代打の代打」が試合を決めた。同点とした直後の七回2死一、二塁。ヤクルト・宮本丈内野手(25)が二塁に勝ち越し打を放ち、「勝負をかけている場面だったので、何とか結果を出したいと思った。勢いを感じたので、皆さんの気持ちが打球に乗ったと思う」と胸を張った。  直前に代打・荒木の左前適時打で同点。続く代打・中山の場面で、右腕・平田にスイッチしたことで「代打の代打」を告げられた。二走・坂口が激走してヘッドスライディングで生還すると、ベンチは総立ちになった。

◆ヤクルトは16日、DeNA17回戦(神宮)に3-2で勝ち、連敗を6で止めた。元阪神で四国アイランドリーグplus香川から6日に加入した歳内宏明投手(27)が、先発で4年ぶりにNPBの1軍戦登板を果たし、5回を8安打2失点の力投。勝利投手とはなれなかったが、スワローズの一員として新たなプロ野球人生を歩み始めた。  コロナ禍で制限されても4982人。多くの観客の視線を浴びるNPBのマウンドで、歳内が躍動した。8安打されながらも5回を2失点。ヤクルトの連敗ストップに貢献した。  「チームが勝てたことがよかったと思います。走者が出ても点を与えない、最少失点でいくことを心掛けていました」  140キロ台中盤の直球やフォークボールを操り、四回まで無失点。何度も痛烈な打球を打たれたが、左翼・青木の好守などにも救われた。五回に2点を失ったものの、チーム打率リーグ1位(試合前時点で・273)のDeNAを相手に試合を作った。  本格派右腕として2012年にドラフト2位で阪神に入団しながら、原因不明の右肩痛を発症して暗転。17年から3年間は1軍登板なく、昨季限りで戦力外通告を受けた。しかし台湾・味全と期間限定契約を結び、アジア・ウインターリーグで武者修行。今季は香川で5勝0敗、64イニングで防御率0・42と圧倒的な成績を残し、ヤクルトとの契約に至った。  ともにNPBを目指して鍛える同僚が、歳内を原点に返らせてくれた。「専用球場がなく、球場が借りられない日は河川敷や公園で練習していました。それでも皆がおのおの練習している姿を見ると、今まで恵まれていたなと。こういう環境でもドラフトにかかりたい気持ちでやっている」と歳内。香川の森崎友星投手(22)は「ジムでは毎日動けなくなるまでトレーニングしていました。コーチとしても、気づいたことは教えてくれました」と感謝。退団の際は「チームの代表としていってきます」と決意を示したという。  先発投手陣の不振に苦しむヤクルトの力になりえることを示した。次は15年以来、5年ぶりの白星を目指す。「投げるからには勝ちたいという思いがある」。香川に妻と3人の子供を残す右腕。全ての思いを背負って、腕を振る。(横山尚杜) ★歳内と山田哲は甲子園で対戦  福島・聖光学院高2年だった歳内は2010年夏の甲子園大会3回戦で、1学年上の大阪・履正社高の山田哲と対決。本塁打を浴びたが試合に勝ち、この大会で8強入りした。この日の山田哲は4打数無安打だったが、四回の二塁守備で好守を披露し、歳内とタッチを交わした。 ★歳内も収録!  サンケイスポーツでは特別版「丸ごとスワローズ」第54号(今季4号、税込み450円)を発売中。小川の巻頭インタビューなどに加え、選手名鑑には各選手の学生時代の写真を収録している。歳内の聖光学院高時代も急きょ掲載。東京、神奈川、埼玉、千葉の主要コンビニ・駅売店や、サンスポe-shopなどで販売している。問い合わせはサンスポ販売部(電話03・3275・8849、平日午前10時~午後5時)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
47224 0.681
(↑0.005)
M35
(↑3)
47352
(+7)
238
(+6)
95
(+2)
45
(+1)
0.260
(↑0.001)
3.210
(↓0.04)
2
(-)
阪神
36344 0.514
(↓0.008)
11.5
(↓1)
46314
(+6)
303
(+7)
75
(+1)
48
(-)
0.244
(↓0.001)
3.610
(↓0.05)
3
(-)
DeNA
36355 0.507
(↓0.007)
12
(↓1)
44332
(+2)
299
(+3)
75
(-)
17
(+1)
0.273
(-)
3.770
(-)
4
(-)
中日
33395 0.458
(↓0.007)
15.5
(↓1)
43255
(+2)
320
(+9)
44
(-)
19
(-)
0.240
(↑0.001)
3.870
(↓0.08)
5
(-)
広島
29378 0.439
(↑0.008)
16.5
(-)
46325
(+9)
350
(+2)
75
(+3)
31
(-)
0.266
(↑0.002)
4.350
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
27416 0.397
(↑0.009)
19.5
(-)
46304
(+3)
372
(+2)
67
(+1)
45
(-)
0.250
(↓0.001)
4.580
(↑0.03)