日本ハム(★4対5☆)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2020.09.16)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
1000013005820
日本ハム
0300000014910
勝利投手:高橋 礼(4勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗21S))
敗戦投手:公文 克彦(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが逆転勝利。ソフトバンクは2点を追う6回表、川瀬の適時打で1点差に迫る。続く7回には、デスパイネの適時打などで3点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、3番手・高橋礼が今季4勝目。敗れた日本ハムは2番手・公文が誤算で、打線も中盤以降はつながりを欠いた。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が上り調子だ。今月は51打数19安打、打率3割7分3厘で、8月に続いて月間打率3割以上をキープ。 シーズン打率も15日時点で2割9分9厘まで上昇しており、打率3割超えが目前に迫っている。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が同点タイムリーを放った。 1点を追う2回無死二塁で、二保の141キロ速球を中前へはじき返す適時打。「ナベ(渡辺)がいい形で出てくれて、自分はかえすというよりランナーを進めようという意識でいって、結果的にセンターに抜けてくれて良かったです。杉浦が間が空いての登板で初回不安そうだったけど最少失点で切り抜けてくれたので、この回に逆転できて良かったです」とコメント。 中11日で先発の杉浦を援護する一打で、10試合連続安打をマークした。

◆日本ハムのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)が勝ち越し打を放った。 1-1の同点に追いついた直後の2回無死一、二塁でソフトバンク二保から左前適時打。「みんながつないでくれたチャンスだったので、自分もチームのために打点を挙げたいと思って打席に入りました。いい形で抜けてくれて得点につながってよかったです。自分も調子はいいので、さらに打てるように頑張ります」とコメントした。

◆日本ハム平沼翔太内野手(23)のバットからタイムリーが飛び出した。 2回、1点をリードしてなお2死一、三塁と追加点のチャンスで、二保の初球に反応し、右翼線を破る適時二塁打を放った。「みんながつないでくれたチャンスだったので初球から積極的にいきました。1回にチャンスをつぶしていたし、何としても打ちたかったので追加点になって良かったです」と振り返った。 1回無死一塁で迎えた第1打席では、三ゴロ併殺に倒れ悔しがったが、第2打席でしっかりと結果を出した。

◆ソフトバンクは1回、暴投の間に1点を先制。日本ハムは2回、大田が同点打、ビヤヌエバの勝ち越し打などでリードを2点とした。 ソフトバンクは6回川瀬の適時打で1点差とした。日本ハムは中盤、得点圏に走者を置きチャンスをつくるも生かしきれず無得点。 ソフトバンクは7回に同点とし、デスパイネの2点適時打で勝ち越し。連敗を2で止めた。高橋礼4勝目。日本ハムの連勝は2でストップ。公文2敗目。

◆ソフトバンク打線が久々につながった。2点を追う6回に川瀬が左前適時打。「自分の守備のミスもあったし、何とか取り返す気持ちで、このチャンスは思い切って打ちにいきました」と2回の失策に奮起した。 これがチーム32イニングぶりとなるタイムリーになった。7回にデスパイネが勝ち越しの2点打を放ち、試合を決めた。逆転勝ちで連敗をストップし、2位ロッテとのゲーム差を1・5に広げた。

◆日本ハム大田泰示外野手の10試合連続安打も勝利には結びつかなかった。 1点を追う2回無死二塁で、二保の141キロ速球を中前へはじき返し一時同点とする適時打。「かえすというより走者を進めようという意識でいって、結果的にセンターに抜けてくれて良かった」。しかし5回1死二、三塁の好機で空振り三振に倒れるなどその後3打席凡退。ここぞの場面で快音は響かなかった

◆天国にささげる逆転星-。ソフトバンク打線が2点を追う6回に、川瀬晃内野手(23)がチーム29イニングぶりとなる反撃の適時打を放った。7回にはアルフレド・デスパイネ外野手(34)が勝ち越しの2点適時打で逆転勝ち。16日朝に川村隆史3軍コンディショニング担当(55)が遠征先の神戸で急逝。チーム一丸で白星を届けた。逆転勝ちを飾ったソフトバンクの選手たちが、ロッカールームに集められた。緊急で開かれた全体ミーティング。そこでまさかの訃報が伝えられた。川村3軍コンディショニング担当がこの日朝に遠征先の神戸で急逝。92年からダイエーに入団。コンディション担当として、常勝チームを支えてきた。試合前の円陣で盛り上げ役を買って出るなど明るい性格で、選手から慕われる存在。ミーティングでは涙を流す姿もあった。 監督、コーチには試合前に伝えられ、首脳陣は強い決意を持って、日本ハム戦に臨んでいた。工藤監督は現役時代から川村さんと関わりがあった。「元気に頑張っている姿がボクの元気になっていた。こんな形でお別れになるとは...。絶対に勝つぞ、天国に届けるという思いでやりました。川村くんが天国から力をくれたと思う」と試合後の会見では目に涙を浮かべた。 天国にささげる1勝は、打線のつながりから生まれた。2点を追う6回。相手失策や四球も絡み2死満塁。打席の川瀬は「自分の守備のミスもあったし、何とか取り返す気持ちで、このチャンスは思い切って打ちにいきました」と左前にはじき返し、1点を返した。2回の守備では失点につながるエラーをしていた若鷹がチーム29イニングぶりのタイムリーを放った 打線はこれで勢いづいた。7回1死満塁で4番柳田が押し出しの四球を選び同点。続くデスパイネが鋭い打球で中前に運んだ。「みんながつないでくれたチャンスだったし、ピッチャーも抑えてくれていたので勝ち越せて良かったです」。勝ち越しの2点適時打で試合を決めた。 13日西武戦は0封負け。前日の日本ハム戦も、9回にソロ本塁打が2本出ただけ。この日も悪い流れは続いた。初回は相手の暴投で先制した後、1死一、二塁からデスパイネとグラシアルが凡退。2回も1死三塁の好機で無得点に終わった。3回から5回の攻撃は3人ずつで終わり。またホームベースが遠い...という展開をチーム一丸で破った。 逆転勝利で連敗はストップし、2位ロッテとのゲーム差は1・5に広がった。指揮官は「よく打ちましたね、本当に。つながったと思います」と選手たちをねぎらった。川村さんの思いを胸に、3年ぶりのリーグ制覇へ突き進む。【山本大地】

◆ソフトバンク3番手の高橋礼投手が4勝目をマークした。1点ビハインドの6回を2死からの1四球だけの無安打無失点。直後の7回味方打線の逆転を呼ぶ好投となった。 「1人1人という気持ちで投げにいきました。結果的に0点で抑えられたので続けていきたい」。今季中継ぎで起用されている昨年新人王だが、まさに「勝利の女神」となった。

◆日本ハム杉浦稔大投手の今季最多112球の熱投も実らなかった。 1回に四球、盗塁後に、暴投による振り逃げで無安打で先制点を献上。6回1死満塁のピンチでは味方守備の失策もあり追加点を許したが、何とか最少失点で踏ん張った。6回3安打2失点(自責1)。勝利投手の権利を持って降板し、先発投手としての役目を果たした。 4日西武戦以来、中11日で臨んだ。初回の失点は「フォームをつかみきる前だった」。立ち上がりの感触は納得のいくものではなかった。だが味方打線の逆転に発奮し、少しずつフォームを調整。前回の登板まで効果的に使っていたチェンジアップとは違い、この日はカーブでカウントを稼ぎ、要所を締めた。白星はお預けとなったが「前の3試合までは、僕の中でふがいない投球だった。もうちょっと状態を上げられると思う」と確かな手応えをつかんで次戦以降を見据えた。

◆日本ハムがソフトバンク17回戦(札幌ドーム)で逆転負けを喫し、シーズン76試合目で自力優勝の可能性が消滅した。打線は2回に相手のミスにも付け込んで3点を奪い、逆転するも3回以降は拙攻。守備でも初回と6回はミスが失点につながり、7回に一気に試合をひっくり返された。連勝は2でストップ。西武が勝ったため、順位も再び5位に転落した。失意の逆転負けとなった試合後の三塁側ベンチ。たった1人、頭から赤いタオルをかぶり、うつむく選手がいた。平沼だ。小刻みに、肩が、タオルが、揺れていた。金子野手総合コーチから声をかけられた後も、悔しさに打ちひしがれた。 23歳のホープが脳裏で繰り返したのは、2点リードで迎えた6回の守備のシーンだったはずだ。1死一塁で先発杉浦が柳田に対し、二塁へゴロを打たせた。捕球した渡辺が二塁をカバーした平沼に転送も落球(記録は失策)。ソフトバンクの2点目につながり、試合の流れも失った。7回は1軍復帰後の初登板となった公文が1死満塁とピンチをつくって降板。継投した玉井も勢いづいた相手打線を止められなかった。 栗山監督は「今日の(試合の)流れで、取り切らないといけなかった」と振り返った。初回はバッテリーミスにより、無安打で先制点を奪われた。打線は2回に3点を奪うも、3回以降は好機であと1本が出ない拙攻が続いた。勝利の女神は、どちらに転んでもおかしくなかった。ただ、振り向かせられなかったことも、重い事実だった。 44試合を残して、自力優勝の可能性が消滅した。「よく聞く話だけど、ここから全部勝てば、関係ないので」と栗山監督は、そんな話題は一蹴した。野球にミスは付きものだが、取り返すチャンスもまだ、残っている。「それ(ミス)も全てひっくるめて勝って、選手たちを喜ばせるのがこっちの仕事なので」と栗山監督は前を向いた。落ち込んでいる暇はない。大事な戦いは、まだまだ続く。【木下大輔】

◆ソフトバンク工藤公康監督(57)が17日、前日16日に急逝した川村隆史3軍コンディショニング担当(55)の訃報から一夜明け、あらためてチーム一丸となってリーグ優勝を目指す思いを明かした。 試合前に報道陣に対応した工藤監督は「我々は前を向いて戦っていくしかないし、川村君もきっとそれを望んでくれてると思う。選手に元気がないと、ばかやってみんなを笑わせてくれたり、芸達者なところもあった。彼の性格を考えても、しっかりした野球をして、明るく野球をやることが、彼に対して報いることになると思う。勝つことでいい報告をしたい」と決意を新たに、力強い口調で話した。 前日の日本ハム戦後に知らされた選手たちにとっては、この日が川村さんの訃報に触れて最初の試合になる。札幌ドームに到着すると、ベンチ裏で黙とうしてから試合前練習のためグラウンドに出た。気持ちを切り替えて、普段通りに練習メニューに取り組んだ。

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が、15日のソフトバンク16回戦(札幌ドーム)で勝利投手になった上沢直之投手(26)の好投を振り返り「あそこまで投げさせちゃいけないんだけど、ナオを。でも俺はやれると思ったので、ちょっと悪いけど」と8回を4安打無失点に抑えた右腕の投球回数に言及した。  指揮官は試合後に上沢と会話。誠実に勝利を目指した上沢の態度に改めて感謝した。  16日の先発は杉浦。7月21日のソフトバンク7回戦(ペイペイドーム)で今季2勝目を挙げている。勝つとチームは3連勝で、杉浦はバーヘイゲンと上沢に続いて、チームトップタイの6勝目。好投が期待される。

◆日本ハム・大田泰示外野手(30)が0-1の二回無死二塁で、ソフトバンク先発の二保から中前適時打を放ち、10試合連続安打をマークした。9月5日の西武14回戦(札幌)から続けている。  大田は8月25日の西武10回戦(メットライフ)から9月3日の楽天15回戦(札幌)まで9試合連続安打。翌4日の西武13回戦(札幌)は無安打だったが、5日から10試合連続安打をマークし、直近の20試合中じつに19試合で安打を記録した。

◆ソフトバンクが逆転勝ちした。2-3の七回に柳田の押し出し四球で追い付き、続くデスパイネの2点適時打で勝ち越した。3番手の高橋礼が4勝目を挙げ、森が21セーブ目。日本ハムは継投に失敗して5位に転落した。

◆日本ハムは1点リードの七回に救援陣が崩れて逆転負けし、自力優勝の可能性が消滅した。栗山監督は「まだチャンスはある。自力優勝は数字上の問題。最後まで必死になってやる姿を積み重ねられれば」とさばさばと話した。  打線は二回に3点を奪ったが、三回から4イニング続けて得点圏に走者を進めながら追加点を奪えなかったことも響いた。

◆ソフトバンクのスタッフで3軍のコンディショニング担当、川村隆史さんが16日、遠征先の神戸市内で、くも膜下出血のため死去した。55歳だった。監督、コーチは試合前に伝えられ、選手たちは試合後に緊急に開かれた全体ミーティングで訃報を知ったという。  工藤監督は「何としても白星を天国にいる川村君に、という思いでやっていた。天国から見てくれて力をくれたことが勝利につながった」と涙した。

◆ソフトバンクは16日、日本ハム17回戦(札幌ドーム)に5-4で逆転勝ち。連敗を2で止め、2位ロッテとのゲーム差を1・5に広げた。この日、3軍コンディショニング担当の川村隆史さんが遠征先の神戸市内で、くも膜下出血のため55歳の若さで急逝。工藤公康監督(57)は試合後、涙を流して天国の川村さんに勝利を報告した。  今季のテーマに掲げる「つながり」が終盤の逆転劇を呼び込んだ。2点を追う六回に先発の杉浦から川瀬の適時打で1点差に迫ると、続く七回に救援陣に食らいついた。  1死満塁から柳田の押し出し四球で同点。続くデスパイネが中前へ勝ち越しの2点適時打を放った。ヒーローは「皆さんがつないでくれたチャンスのところで、しっかり打ててよかった」とチーム一丸を強調。九回に守護神の森が失点しながらも逃げ切った。  逆転勝利に盛り上がる選手たちは試合後、ロッカールームに集められ、緊急の全体ミーティングで川村さんの訃報を伝えられた。  大阪府出身の川村さんは大体大からダイナミックスポーツ医学研究所を経て、1992年にダイエー(現ソフトバンク)のトレーナーになった。その後、コンディショニングコーチなどを歴任し、実に29年間にわたってチームをサポートしていた。  首脳陣は試合前に知らされており、弔いの勝利をささげようと、強い決意を持って試合に臨んでいた。現役時代から川村さんと親交があった工藤監督は「こんな形でお別れになるとは...。何としても白星を天国にいる川村君に、という思いでやっていた」。逆転勝ちに「天国から見てくれて、力をくれたことが勝利につながった」と涙を流した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
44293 0.603
(↑0.006)
-
(-)
44329
(+5)
264
(+4)
91
(-)
48
(+1)
0.240
(↓0.001)
3.150
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
43312 0.581
(↓0.008)
1.5
(↓1)
44320
(+1)
326
(+3)
65
(-)
60
(-)
0.240
(↓0.002)
4.120
(↑0.01)
3
(-)
楽天
36373 0.493
(↓0.007)
8
(↓1)
44369
(-)
344
(+2)
77
(-)
45
(-)
0.259
(↓0.002)
4.340
(↑0.03)
4
(1↑)
西武
35372 0.486
(↑0.007)
8.5
(-)
46325
(+3)
332
(+1)
78
(+1)
48
(-)
0.246
(-)
4.330
(↑0.05)
5
(1↓)
日本ハム
35383 0.479
(↓0.007)
9
(↓1)
44322
(+4)
333
(+5)
58
(-)
39
(+2)
0.254
(↑0.001
4.000
(-)
6
(-)
ORIX
25465 0.352
(↑0.009)
18
(-)
44270
(+2)
336
(-)
50
(+2)
55
(+1)
0.238
(↓0.001)
4.190
(↑0.05)