ソフトバンク(★0対1☆)西武 =リーグ戦14回戦(2020.09.13)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:松本 直晃(3勝3敗0S)
(セーブ:増田 達至(2勝0敗17S))
敗戦投手:石川 柊太(6勝2敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(5号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆西武が投手戦を制した。西武は1回表、外崎の先頭打者本塁打で先制した。投げては、先発・松本が7回無失点の好投。その後は平良、増田とつないで無失点リレーを展開し、虎の子の1点を守り抜いた。敗れたソフトバンクは、9回に一打逆転サヨナラの好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆西武は初回、先頭外崎が5号ソロを放ち1点を先制した。ソフトバンクは3回まで毎回得点圏に走者を出しながら無得点。 ソフトバンクはホームが遠い。5回まで毎回走者を出しながら無得点。西武も2回以降は1安打。追加点が奪えない。 西武が初回の1点を守り切り、同カードの連敗を4で止めた。先発松本は3勝目を挙げた。ソフトバンク先発石川は2敗目。

◆西武は外崎の先頭打者本塁打の1点を守って勝利。初回先頭打者本塁打だけの1-0勝利は、15年4月17日中日戦の広島(打者丸)以来プロ野球19度目(表7度目、裏12度)。 パ・リーグでは10度目(表4度目、裏6度)となり、西武では99年8月14日日本ハム戦(打者大友)以来21年ぶり5度目。

◆西武松本航投手(23)が7回無失点でソフトバンク打線を封じ、チームを崖っぷちから救った。外崎修汰内野手の先頭打者本塁打から幕を開けたゲーム。最速150キロの直球を低めに集めた。援護がないまま迎えた7回2死満塁のピンチで、中村晃を二ゴロに打ち取り切り抜けた。負ければ、自力V消滅の危機。プロ野球では19度目となる先頭打者本塁打の1点だけの1-0勝利をもたらした。 自身今季3勝目を挙げた松本は「序盤から強気でしっかり打者に向かっていこうと思って、それが最後まで継続できたので良かったと思います。強気で投げてたという部分とアウトをしっかり1つずつという意識で投げられたところが大きかった」と好投を振り返った。

◆西武は1番外崎が放った先頭打者本塁打がV打となった。 ソフトバンク石川の2球目を左翼席へ運び、結果的にこれが試合を決めた。表の攻撃ではプロ野球史上7度目と、珍しい先頭アーチ1点だけを守りきっての1-0勝利。前日は3球三振で悪い流れをつくったことを反省し「今日の第1打席は、試合の流れを左右すると思い、真新しい気持ちで打席に入りました。結果的にこのホームランが決勝点になったのは出来過ぎ」と目を丸くしていた。

◆負けた気がしなかった。ソフトバンク石川柊太投手(28)は西武戦で9回118球の完投だった。わずか4安打、開始2球目で与えたソロだけで、打線の援護なく今季2敗目を喫した。初回1失点だけで0-1の「スミ1」負けは14年9月14日ロッテ戦(ヤフオクドーム)以来6年ぶりで、工藤監督となっては初めて。これが先頭打者弾となると、1970年以来50年ぶり2度目の珍事だった。 石川 先頭打者に対しての投球が全てでした。いい投球はできたとは思いますが、チームに勝ちをつけることができなかったということは、まだまだなのかなと思います。 その初回は外崎への2球目144キロ直球がやや真ん中に入り、左翼席へ運ばれた。しかし、3球目からは気持ちを切り替え、その後二塁を踏ませたのは7回の1度だけと立ち直った。工藤監督も「ナイスピッチング。ほんとにあれ(先頭打者弾)だけで、あとは打たれてなかった」と絶賛だった。 深刻なのは打線で、5回までは毎回安打を放ち、この試合で得点圏に6度走者を置きながら無得点。9回1死二、三塁のサヨナラのチャンスも1本が出ず、今季4度目の0封負けで連勝は5で止まった。工藤監督は「勝ちがつけばと思い(石川を)完投させた。投手はほんと不思議なもんですね。いい投球をしていても勝てないこともある」と野球の神様のいたずらの前に肩を落とすしかなかった。【浦田由紀夫】

◆4試合ぶりに先発したソフトバンク牧原大成内野手が3安打を放った。 「1番二塁」で初回、先頭で右翼線二塁打を放つと、5回にも右中間を破る二塁打。7回には二塁内野安打でチャンスメークした。「1軍に上がってから凡打の内容もよかったので、3本打てたのはよかった」。一打出ればサヨナラ勝ちという9回2死二、三塁では三直に倒れゲームセット。しゃがみ込んで悔しさをあらわにした。「あの場面で打ちたかった。また、明後日からいい打席を続けていきたい」と気持ちを切り替えた。

◆西武松本航投手(23)が、スミ1勝利でチームを窮地から救った。 外崎の先頭打者弾で幕を開けたゲーム。5回まで毎回被安打も、低めの直球がさえ渡った。7回2死満塁のピンチでは中村晃を146キロの直球で二ゴロに仕留め「低めに強い球、しっかり腕を振って投げられていた」。7回を7安打無失点。負ければ自力V消滅という崖っぷちで、自身2連勝となる3勝目を挙げた。 プロ2年目。変化を恐れなかった。安定感を欠いた今季序盤を反省。ワインドアップから、走者なしでもセットポジションに変更した。「変えたことでリズム良く投げられている。力のロスをなくすというか、体を上手に動かせるようにシンプルに考えて投げているのが、いい方向にいっている」。フォームに力感がなくとも、球に指がかかったしっかりとした回転を生み出せている。かかりが良すぎて、8月23日オリックス戦では、人さし指にマメができたほどだった。 悩みに悩んだ1年目。「こんなにも壁にぶつかったことはない」と振り返る。ワインドアップでグラブを上げた際、握りが見えていると指摘を受けたこともあった。成長を見せたい2年目シーズンの途中に、大胆に変えた投球フォームによって、7月まで6・53だった防御率は、8月以降の6試合で1・51と、劇的に改善した。 チームは崖っぷちから4位タイに浮上。「いい意味で相手を見ずに、しっかり自分の投球をするだけ」と、さらに2年目の進化を示していく。【栗田成芳】   西武辻監督(自力V消滅の危機を救った松本に)「力まず、フォームに力み感じないこつをつかんだ。147、8キロで150キロに感じるくらいの球質になってきた。まだまだ自力は関係ない。大事な試合だったところで松本が素晴らしい投球をして、いい形で明後日から頑張れる」

◆ソフトバンクの「鷹の祭典」のフィナーレを飾る花火がドーム内にむなしく響いた。0-1の惜敗。9回の攻撃は2死二、三塁まで攻め込みながら、ホームが遠かった。 緊迫戦を終えた本拠地ペイペイドームのグラウンドには周東と本多内野守備走塁コーチ、そして森ヘッドコーチの姿があった。2日連続となる試合後の「スローイング練習」である。周東は12日のゲームで2失策を犯した。いずれも送球ミス。試合中のベンチでは悔しさに思わず涙を流した。 この日の先発オーダーに周東の名前はなかった。試合前、工藤監督はコーチとも相談。メンタル面を考慮してオーダー表に名前を書き込まなかったことを明かした。 個人的には残念でならなかった。戦略上や故障など、その他の条件があったのであれば話は変わってくるが、ミス後の次のゲームこそ起用してもらいたかった。立ち直るきっかけは早い方がいいと思うのだが...。もし、そのレベルにないのであれば、2軍で調整するのが筋だろう。1点を追う9回裏。先頭グラシアルが中前打を放つと、代走周東がコールされた。スタンドからは大きな歓声が上がった。サヨナラ勝ちすれば問題ないが、同点で延長戦に入った場合、周東を、どの守備位置に入れたのだろうか。緊迫の延長戦。内野でも外野でもそれこそ、最もしびれる守りになったことだろう。 【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武・外崎修汰内野手(27)が一回に今季5号となる先頭打者本塁打を放った。ソフトバンク・石川の144キロの直球を振り抜いた打球は左翼席に着弾した。9日のオリックス戦(メットライフ)以来の一発に「先制点が取れたことがよかったですね。アップルパンチ!」と笑顔で振り返った。

◆西武が連敗を3でストップ。一回に外崎の先頭打者本塁打で挙げた1点を無失点で守り抜いた。松本が七回まで好投して3勝目を挙げ、平良から増田につないだ。ソフトバンクは再三の逸機で石川を援護できず、連勝が5で止まった。

◆ソフトバンクは惜敗で連勝は「5」でストップした。試合後の工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。  ――相手投手の松本は  「よかったと思います。ストレートのコントロールがいいように見えました。チャンスを作ってもあと1本が出ない状況ではあったかなと思います。こういうギリギリの戦いがね、また若い人やチームにとって生きるときが必ずくると思うので。悔しさを次の北海道でいい結果が出るようにしてもらえたらと思います」  ――石川は先頭打者だけ  「ナイスピッチングですよ。しっかり(甲斐)拓也もいいところを引き出してリードもしていましたし。投手って不思議なものですね。いい投球をしても勝てないときがある。次の1週間、気持ちを切り替えていい調整をすることが大事かなと思うので。また次回、期待したいと思います」  ――死球を受けた高谷は  「大丈夫そうです。胸に当たって、腕に当たってというところでしたけど」  ――今週は先発が頑張った  「中継ぎの人たちもしっかり投げている。先発も長いイニングを投げてくれることで中継ぎも休める。この1週間は回ったんじゃないかなと思います」  ――武田が抹消  「故障ではないです。そこはローテーションを組んで、その中で投手コーチと話をして。今のところは予定通り進んでいます」

◆西武の外崎が自身初の先頭打者本塁打を放った。一回、1ボールから石川の直球を捉え、左翼席へ運んだ。12日は一回に3球三振を喫しており「チームの流れをあれで悪くしてしまった。だから第1打席は試合の流れを左右すると思い、真新しい気持ちで打席に入った」と胸を張った。  結局、これが唯一の得点に。一回表の初回先頭打者本塁打による1-0の勝利は、2014年にヤクルトの山田哲が放って楽天に勝った試合以来でプロ野球史上7度目。外崎は「珍しいんですね。結果的にこの本塁打が決勝点になったのは出来過ぎです」と驚いていた。(共同)

◆ソフトバンクの石川は1失点で完投したが、援護がなく自身2連敗を喫した。一回、1番の外崎に浴びた一発が結果的に決勝点となり「先頭打者に対しての投球が全てだった。良い投球はできたとは思うが、チームに勝ちをつけることができなかったということは、まだまだなのかな」と悔しさをにじませた。  鋭く曲がるカーブを巧みに交え、許した安打は4本のみと最後まで安定していた。工藤監督は「投手は不思議なものですね。いい投球をしても勝てない時もある」と話した。(共同)

◆試合開始から、わずか2球で仕留めた。7試合連続で1番打者を務めた西武・外崎修汰内野手(27)が一回、先頭打者アーチを放った。  「結果的にこの本塁打が決勝点になったのは、出来過ぎです」  ソフトバンク・石川の直球を振り抜いた打球は左翼席に着弾した。投手陣が虎の子の1点を守り抜き"スミ1"で勝利。一回表の初回先頭打者本塁打による1-0の勝利は、パ・リーグでは2001年の日本ハム(打者・井出竜也)以来19年ぶり4度目。西武では1999年の大友進以来、21年ぶり2度目だった。  外崎は8月19日のオリックス戦で、球団では19年ぶりのランニング本塁打による決勝点を挙げており、再び珍しい記録を呼んだ。  昨季は143試合で132三振を喫した。本来は打席で足を上げるフォーム。今季は三振数を減らすため、追い込まれた後にすり足に変更。試行錯誤し、71試合で60三振とやや改善が見られる。  この日のアーチは2球目のファーストストライクを捉えたものだが、積極的な姿勢で打ち、負ければ自力優勝が消滅する危機を救った。チームの連敗は3でストップ。首位・ソフトバンクと9・5ゲーム差の4位タイだが、リーグ3連覇へ首の皮一枚つないだ。  「自力は関係ない。最後まで、そういう気持ちでやります」と辻監督。残り48試合。最大8・5ゲーム差をひっくり返して優勝した昨季のように、再びミラクルを起こす。(樋口航)

◆今季4度目の零封負け。連勝は5でストップした。工藤監督は「こういうギリギリの戦いが、若い人やチームにとって生きるときが必ずくる。次の北海道でいい結果が出るように」と強調した。今週の5勝はすべて先発投手に白星がついたもので、この日も敗れたとはいえ石川が1失点で完投。「先発が長いイニングを投げてくれたことで中継ぎも休めた」と前向きに話した。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43283 0.606
(↓0.008)
-
(-)
46322
(-)
257
(+1)
89
(-)
47
(-)
0.241
(-)
3.160
(↑0.03)
2
(-)
ロッテ
42292 0.592
(↑0.006)
1
(↑1)
47311
(+9)
319
(+2)
62
(-)
60
(+1)
0.242
(↑0.001)
4.180
(↑0.03)
3
(-)
楽天
36343 0.514
(↑0.007)
6.5
(↑1)
47367
(+14)
335
(+6)
75
(+1)
43
(+1)
0.265
(↑0.003)
4.390
(↓0.03)
4
(1↑)
西武
33372 0.471
(↑0.007)
9.5
(↑1)
48318
(+1)
328
(-)
75
(+1)
48
(-)
0.246
(↓0.001)
4.410
(↑0.07)
4
(-)
日本ハム
33373 0.471
(↓0.007)
9.5
(-)
47313
(+6)
325
(+14)
57
(+1)
37
(+1)
0.253
(-)
4.070
(↓0.14)
6
(-)
ORIX
23455 0.338
(↓0.005)
18.5
(-)
47263
(+2)
330
(+9)
46
(-)
54
(-)
0.241
(-)
4.270
(↓0.06)