ソフトバンク(☆4対2★)西武 =リーグ戦12回戦(2020.09.11)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:ムーア(2勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗20S))
敗戦投手:ニール(3勝5敗0S)

本塁打
【西武】メヒア(9号・4回表2ラン)
【ソフトバンク】デスパイネ(3号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクが4連勝。ソフトバンクは2-2の4回裏、デスパイネのソロで勝ち越しに成功する。そのまま迎えた8回には、デスパイネに適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ムーアが7回2失点の好投で今季2勝目。敗れた西武は、打線が3安打2得点と精彩を欠いた。

◆西武コーリー・スパンジェンバーグ外野手(29)は9月に入って32打数11安打、打率3割4分4厘。11安打の内訳は単打3本、二塁打4本、三塁打2本、本塁打2本。 9月の安打数はリーグ7位タイだが、長打8本は両リーグでスパンジェンバーグだけだ。

◆ソフトバンクは3回1死三塁から周東が右前へ先制適時打。周東は2盗塁で三進し、中村晃の犠飛で2点目のホームを踏んだ。 西武は4回2死一塁からメヒアの9号2ランで同点としたが、ソフトバンクはその裏、デスパイネの3号ソロで勝ち越した。 ソフトバンクは8回にデスパイネの適時二塁打で1点を加えて4連勝。先発ムーアは2勝目。森が20セーブ目。西武ニールは5敗目となった。

◆西武が首位ソフトバンクに敗れ、残り50試合で9・5ゲーム差の危険水域に入った。4回にメヒアの2ランで一時同点とするも、相手の4番デスパイネの1発に泣いた。 最大8・5差から逆転Vを飾った昨季を超えるゲーム差をつけられ、今カード3連敗を喫すれば自力V消滅の危機。辻監督は「(球が)高いとあれで本塁打になっちゃう。そういう意味ではこの球場は怖い。明日は明日で勝ちたいと思います」と必勝を期した。 ▽西武ニール(7回3失点もデスパイネの1発に泣く) チェンジアップをホームランされた、あの1球だけはコントロールミスして、ちょっと悔いが残ります。 ▽西武メヒア(4回に一時同点の9号2ラン) (前打者の)森が必死に走って塁に残ってくれたからね。何とか、そのチャンスを生かすことができてよかった。

◆ソフトバンク新外国人の先発マット・ムーア投手が来日最長となる7回100球を投げ、2失点の好投で2勝目を挙げた。 強打のレオ打線を散発3安打に抑え、9奪三振。「立ち上がりからよかった。甲斐のリードにも助けられた。みんなで勝ち取った試合です」。チームは前夜、2度の中断を含み5時間38分の超ロングゲーム。仙台から過酷な移動ゲームも、助っ人左腕の快投で、今季チーム最短タイとなる2時間21分の「時短」で終えた。

◆戦うタカはたくましい。10日に仙台で楽天と5時間半超の試合を戦ったソフトバンクが、福岡での移動ゲームで今季最短タイの2時間21分で西武に快勝。前日は指名打者でフル出場し、この日は今季初の左翼守備に就いたアルフレド・デスパイネ外野手(34)が決勝の3号ソロを含む3安打2打点と活躍。厳しいスケジュールをものともせず、4連勝を決めた。<ソフトバンクの長い1日> 10日 午後11時38分 楽天戦が終了。   11日 午前0時すぎ 選手らを乗せたバスが楽天生命パークを出発。 同0時半ごろ 仙台市内のチーム宿舎に到着。 同8時ごろ チーム宿舎をバスで出発。仙台空港へ。 同10時ごろ 仙台空港から福岡空港へ出発。 正午ごろ 福岡空港に到着。 午後1時ごろ ペイペイドーム入り。 同2時 ウオーミングアップは各自で。 同2時半 打撃練習スタート。 同3時11分 通常の半分ほどの時間で野手練習が終了。救援陣も普段より軽めの練習で引き揚げる。

◆戦うタカはたくましい。10日に仙台で楽天と5時間半超の試合を戦ったソフトバンクが、福岡での移動ゲームで今季最短タイの2時間21分で西武に快勝。前日は指名打者でフル出場し、この日は今季初の左翼守備に就いたアルフレド・デスパイネ外野手(34)が決勝の3号ソロを含む3安打2打点と活躍。厳しいスケジュールをものともせず、4連勝を決めた。滞空時間の長い決勝弾を打ったデスパイネはダイヤモンドを駆けながら、わざとらしく疲れた顔をしてみせた。ハードスケジュールの中で今季初のスタメン左翼。「昨日の試合と今日の移動で、みんな疲れていたね」。それでも同点の4回、先頭で左翼テラス席最前列へ3号ソロ。8回にもダメ押しの適時二塁打で、チームを救った。 2度の中断をはさんだ10日の楽天戦。試合終了は午後11時半を過ぎていた。チームが球場を出る頃には、日付も11日に変わっていた。そしてこの日の朝、仙台から空路で福岡に帰ってきた。飛行機の座席が足りず、一部のスタッフは早朝に仙台を出発し、大阪経由で移動した。 今週は台風10号の影響で、野手陣と救援陣は6日のペイペイドームでの試合後に陸路で東京へ、翌7日に長時間をかけ、仙台入りした。前日は守備固めから試合終了まで出場していた周東も先制打と2盗塁でハッスルし「結構寝られましたよ。飛行機でもずっと寝ていました」とケロリと笑った。 試合前の練習、ウオーミングアップは各自の裁量に委ねられた。打撃練習も一部の主力選手は室内で打ち、野手の全体練習は通常の半分ほどの時間で終了した。工藤監督は「最後に(疲労が)どうやって積み重なっていくか。移動ゲームが多かったというのは言い訳にしかならない」ときっぱり。この日はデスパイネに左翼を守らせ、柳田を指名打者で起用。負担を軽減しながら、首位を守り抜く。 激闘の翌日、今季最短ゲームで快勝。工藤監督は「いろんな意味でナイスゲームでした」と目を細めた。4連勝でがっちり首位固め。V奪回へ首位を飛ぶタカは、大移動にも睡眠不足にも負けてはいない。【山本大地】 <ソフトバンクの長い1日> 10日 午後11時38分 楽天戦が終了。   11日 午前0時すぎ 選手らを乗せたバスが楽天生命パークを出発。 同0時半ごろ 仙台市内のチーム宿舎に到着。 同8時ごろ チーム宿舎をバスで出発。仙台空港へ。 同10時ごろ 仙台空港から福岡空港へ出発。 正午ごろ 福岡空港に到着。 午後1時ごろ ペイペイドーム入り。 同2時 ウオーミングアップは各自で。 同2時半 打撃練習スタート。 同3時11分 通常の半分ほどの時間で野手練習が終了。救援陣も普段より軽めの練習で引き揚げる。

◆ソフトバンクが「過酷な1日」を、見事な勝利で飾った。仙台での5時間半超のロングゲームを終え、当日移動。今季2度目の「移動試合」は疲労困憊(こんぱい)の条件にもかかわらず、宿敵西武を倒した。 先週はオリックス戦を終え、当日移動で福岡に戻るとロッテと3連敗。シーズンのゴールテープを切るまで、当日移動ゲームは残り7週連続で7試合が組まれている。1週間で3連戦が2カードのスケジュールだけに、毎週金曜日が当日移動の試合となる。「魔の金曜日」を笑顔で終えられるか。リーグVのカギとなることは間違いない。7試合のうち5試合が遠征先から本拠地ペイペイドームへの移動。ホームで戦えるアドバンテージは必勝への一助になるかもしれない。 仙台から午前の便で空路、福岡に戻った。機内はいびきが響いたことだろう。疲れを感じさせない動きを見せたのは、選手会長の中村晃だ。3回に2点目となる犠飛を打ち上げ、終盤8回には一塁ゴロをメヒアが右前にそらすと、果敢に二塁を陥れた(記録は失策)。両ヒザの痛みを抱えながら懸命に走った。昨年から悩まされている自律神経失調症で、最も苦しかったのは睡眠障がい。今でも、快眠は難しい。「今年は何としても優勝したいし、自分のことよりはチームのこと」と、フォア・ザ・チームに徹している。 メモリアルの数字も目の前に迫った。通算1000安打に残り4本。チームの快勝とともに本拠地福岡で決めてくれれば、ファンもうれしかろう。西武との同カードは残り2戦。この男なら、無理な数字ではない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武・熊代聖人外野手(31)が「8番・右翼」で今季初スタメン出場した。この日までは代走や試合途中からの守備で15試合に出場し、2打数1安打をマークしている。

◆西武のエルネスト・メヒア内野手(34)が2点を追う四回2死一塁で9号同点2ランを放った。  ソフトバンク先発・ムーアの球速134キロを捉え、左中間のホームランテラスまで運んだ。  5日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の一発に、「打ったのは、チェンジアップだね。あの場面は森が必死に走って(併殺崩れで)塁に残ってくれたからね。何とかそのチャンスを生かすことができてよかったよ」と振り返った。

◆ソフトバンク・周東佑京内野手(24)が「1番・二塁」で先発出場。三回に先制適時打で出塁後、2盗塁などで生還して存在感を見せた。  「打つ方で貢献できていなかったので先制できてよかった。その後も思い切ってスタートが切れて、得点につながってくれたのでよかったです」  0-0の三回、先頭の甲斐が二塁打。川瀬の犠打で1死三塁として周東だ。133キロのチェンジアップを右前へ運び、先制点をもたらした。  そこからが真骨頂だ。続く中村晃の打席。2球目に二盗を決めると、間髪入れることなく3球目に三盗。中村晃の中犠飛で2点目のホームを踏んだ。周東の1試合2盗塁は今季4度目。移動ゲームの疲れが残る中でも快足を見せた。

◆リバン・モイネロ投手(24)が1点リードの八回からマウンドへ。登場曲としてドームに流れたのは...。シンガーソングライターとして活動する瑛人(23)の『香水』だった。  デジタル配信を中心に、若者の間で大流行している同曲。モイネロの真意は不明だが、緊迫する展開の中、ドーム内もささやかな拍手に包まれた。金子を中飛、外崎を遊ゴロに斬ると最後は源田を空振り三振。「八回の男」として最高の仕事を果たした。

◆ソフトバンクが4連勝。三回に周東の適時打と中村晃の犠飛で2点を先制し、2-2の四回はデスパイネの3号ソロで勝ち越した。ムーアが7回2失点で2勝目、森が3年連続となる20セーブ目を挙げた。西武は3安打に封じられた。

◆西武のニールは7回3失点と粘ったが、ムーアとの投げ合いに屈して5敗目を喫した。  三回に先制打を許した周東に隙を突かれて二盗、三盗を決められ、中村晃の犠飛でさらに失点。2-2の四回はデスパイネに浮いたチェンジアップを勝ち越しソロとされ「あれだけは制球ミス。1球だけ悔いが残る」と唇をかんだ。  今季最多の110球を投げ、意地は示した。「そんなに疲れは感じていない。ホームランの後からはリズムをつかんで投げられた」と手応えもあったようだった。(ペイペイドーム)

◆西武の辻監督は「球は速いし、四球で崩れる投手ではない。なかなか打てなかった」とソフトバンクのムーアに脱帽した。150キロ台の速球に押され、チェンジアップで翻弄された。メヒアの2ランで一矢報いるのがやっと。3安打に封じられた。  逆転でのリーグ3連覇へ、わずかな望みをつなぐためにも重要な首位ソフトバンクとの3連戦は黒星スタート。「明日(12日)は勝ちたい」と雪辱を誓った。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクは西武に4-2で勝利。貯金を今季最多の「15」とした。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --移動ゲームだっただけに、試合時間も短くていい試合だった  「いろんな意味でナイスゲームでした」  --ムーアはリズムに乗っていった  「前は走者を出して制球に苦しむところもありましたけど。この1週間、走者を想定してキャッチボールからピッチングまでやっていたと聞いていたので。その通りの投球でした」  --周東が持ち味を発揮した  「久しぶりというか。彼の三盗を見られて、足の速さを、もう一度速いなと認識しました」  --デスパイネが同点の四回に勝ち越しの3号ソロ  「あそこ、同点に追いつかれた後だったので。ほしい1点だった。状態がいいせいか、多少崩されたところもありましたけど、うまく打ったと思います」   --あしたはナイター。ゆっくり休めそう  「またあしたは切り替えて、みんなで力を合わせて勝てるように、いいゲームがしたいと思います」

◆仙台から帰ってきた鷹の特急は、勢いそのままに突っ走っていった。次々と塁を奪い、ベンチがわく。ソフトバンク・周東が電光石火の連続盗塁で追加点をもぎ取った。  「打つ方で貢献できていなかったので先制できてよかった。その後も思い切ってスタートが切れて、得点につながってくれたのでよかったです」  0-0の三回、先頭の甲斐が左中間二塁打。川瀬の犠打で1死三塁として周東だ。133キロチェンジアップを右前に運んで先制すると、ここからが真骨頂だった。  続く中村晃の打席。2球目に難なく二盗を決めると、3球目に三盗。中村晃も中犠飛を放ち、2点リードに広げた。1試合2盗塁は今季4度目。17個目の盗塁で、昨季の25盗塁に向けてスピードアップしている。  前日10日の楽天戦(楽天生命パーク)は降雨により2度、計1時間32分の中断。ゲームセットは午後11時38分で、周東も三塁の守備に就いていた。この日の試合前練習は主力選手を打撃回りから外すなど選手に配慮。工藤監督も「(睡眠時間は)6時間くらい。僕はそんなにですけど、やっぱり選手が気になりますね」と話していた。集中力が試される一戦で、鷹の韋駄天が本領発揮だ。  先発のムーアも好投。四回にメヒアに同点2ランを浴びるも、来日して初めて七回のマウンドに立った。この西武3連戦で先発する投手は仙台には入らず、福岡で残留練習。体力いっぱいで上がったマウンドで、獅子打線に仁王立ち。7回2失点だった。(竹村岳)

◆ソフトバンクの周東がバットと足で得点を演出した。三回1死三塁から、緩い変化球をコンパクトに振り抜き右前へ適時打。4試合ぶりの安打で先制点を挙げ「打つ方で貢献できていなかったので先制できて良かった」と声を弾ませた。  さらに続く中村晃への2球目、3球目に続けて盗塁を成功させる。一気に三塁まで進み、犠飛で悠々と本塁に生還した。「足を(大きく)上げたときにはいつでもいける準備はしていた」としたり顔。17盗塁目で、リーグトップのロッテ和田に1差。「すごく意識している。負けないように一個一個積み重ねていきたい」と対抗心を燃やした。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクのデスパイネが値千金の3号ソロを放った。2-2の四回、フルカウントから高めに浮いたチェンジアップを逃さない。滞空時間の長い打球が、左翼からせり出すテラス席に飛び込んだ。今季本拠地では初の一発に「うれしく思う。感触も良かった」と満足げだった。  八回は右中間への適時二塁打で追加点を挙げ、今季初の1試合3安打もマーク。左膝痛から2軍落ちし、8日に復帰したばかりだが「(ファームで)いろんな準備調整ができた。体の状態は非常にいい」と白い歯をのぞかせた。(ペイペイドーム)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42273 0.609
(↑0.006)
-
(-)
48314
(+4)
252
(+2)
88
(+1)
47
(+2)
0.240
(-)
3.190
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
41292 0.586
(↑0.006)
1.5
(-)
48302
(+2)
317
(-)
62
(-)
59
(+1)
0.241
(↓0.002)
4.210
(↑0.06)
3
(-)
楽天
35343 0.507
(↑0.007)
7
(-)
48353
(+5)
329
(+4)
74
(+1)
42
(-)
0.262
(↓0.001)
4.360
(↓0.1)
4
(-)
日本ハム
33363 0.478
(↓0.007)
9
(↓1)
48307
(+4)
311
(+5)
56
(-)
36
(-)
0.253
(-)
3.930
(-)
5
(-)
西武
32362 0.471
(↓0.007)
9.5
(↓1)
50313
(+2)
320
(+4)
71
(+1)
47
(-)
0.248
(↓0.002)
4.420
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
23445 0.343
(↓0.005)
18
(↓1)
48261
(-)
321
(+2)
46
(-)
54
(+1)
0.241
(↓0.002)
4.210
(↑0.06)