ロッテ(☆2対0★)オリックス =リーグ戦16回戦(2020.09.11)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:中村 稔弥(2勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝2敗23S))
敗戦投手:山岡 泰輔(0勝3敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは両軍無得点で迎えた6回裏、中村奨と角中の連続適時打で2点を先制した。投げては、先発・中村稔が8回途中無失点の好投。その後は澤村、益田とつないで逃げ切り、中村稔は今季2勝目を挙げた。敗れたオリックスは、打線がわずか1安打と沈黙した。

◆ロッテは中村稔、オリックスは山岡が先発。中村稔は直球、山岡はスライダーを軸に、ともに3回まで無安打投球を続けた。 ロッテは6回に中村奨の適時打、角中の適時二塁打で2点を先取。先発の中村稔は6回まで無安打無失点で終盤に入った。 ロッテ中村稔は8回先頭に初安打を許し降板も、救援陣が反撃を封じて2勝目。オリックス山岡の今季初勝利はならず3敗目。

◆ロッテは中村稔弥投手が2勝目を挙げた。7回まで無安打無失点も、8回先頭に初安打を許し降板。その後沢村ら救援陣がオリックスの反撃を封じた。◆中村稔弥(なかむら・としや)1996年(平8)7月8日、長崎県生まれ。清峰では1年からベンチ入り。3年夏の県大会で大会記録タイの1試合18奪三振を記録。亜大では東都大学リーグ通算18勝。最優秀投手1度、最優秀防御率2度、ベストナイン2度獲得。18年ドラフト5位でロッテ入団。プロ1年目の昨季は10試合で1勝1敗、防御率4・32。178センチ、84キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1300万円。

◆オリックスは安達了一内野手の二塁打だけで今季3度目の1安打負け。 チーム1安打が安達だった試合は14年7月15日楽天戦、19年7月30日ロッテ戦、20年6月19日楽天戦に次いで4度目。チーム1安打を4度は86年加藤英司(巨人)以来7人目の最多記録。

◆ロッテ沢村拓一投手が新しい仲間の快投に魂を震わせた。 8回無死、先発中村稔が打者24人目で初安打を許して降板。2点のリードを守り抜くべく、2番手としてマウンドへ向かった。「(中村)トシヤがすごい投球をしていたので、勝ちをつけたい。その気持ちだけでした」。 豪快に腕を振る。代打西野に全6球150キロ超で空振り三振。相手に傾きかけた流れをぶった切った。5球目の155キロは、今季チーム最速タイ。「マウンドではただ、思い切り投げるだけです」と頼もしい。8日、巨人からの移籍後初登板ではユニホームが間に合わず、106番を背負って三者三振。この日は「57」でのデビュー戦だった。 チームは2点差以内の白星が勝ち星の6割以上を占め、2位につける。沢村も2戦連続で僅差で登板し、願い通りに中村稔の2勝目を援護した。「こういう試合を勝てたのは大きい」と喜びをかみしめた。【金子真仁】

◆抜群のコースに収めてきたツーシームが、少しだけ浮いた。8回無死。ロッテ中村稔弥投手(24)は打者24人目に初安打を許し、ノーヒットノーランの快挙を逃した。 7回まで2四球のみの投球をしていれば、さすがに気になる。「8回に意識しました」とお立ち台で告白し、ファンを笑わせた。8回途中1安打無失点。見事な今季2勝目だった。 制球が落ち着いていた。カウント3-1になったのは、打者24人中2人のみ。「前回の投球はバランスが悪かったので、しっかり練習してやってきました」。 投球後、体が右側に倒れていたことに気がついた。「それで制球も乱れていたので、右足で立つことを投げ終わりに意識したのがよかったと思います」。軸がしっかりしたフィニッシュは見栄えも良かった。 10個のゴロは、ほぼ内野手の正面に転がり、10個のフライは定位置近くに上がり続けた。二塁を守る中村奨は「しっかりと投げ切っていたので、打者が打たされていたのかなと思います」と言った。井口監督も「彼らしい打たせてとる投球だったんじゃないかな」と安心して見ていた。 8回先頭まで93球。「8回もしっかり投げきりたかった」と、最後までマウンドにいられなかった悔しさは残る。それでも堂々と胸を張り、しっかり腕を振ってベンチへ歩く中村稔に、スタンドからは惜しみない拍手が送られた。【金子真仁】

◆ロッテ中村奨吾内野手(28)が値千金の決勝打を放った。6回2死一、三塁。オリックス山岡のカットボールを中前へ転がした。 山岡を相手に、チームは5回まで無安打に封じられた。「変化球もいいですし、直球が今日はちょっと動いていたというか。そういうボールが多かったかなと思います」。自身も2打席連続で空振り三振だった。 山岡の代名詞、タテのスライダーは5回まで約36%の比率で投げ込まれた。それが6回無死一、二塁のチャンスでは、一気に比率を増やされた。3番菅野、4番安田の左打者2人に対し、投球の約62%がタテのスライダー。決め球にも選ばれ連続空振り三振。中軸2人をねじ伏せられ、流れは山岡にあった。 5番中村奨もカットボールを多投され、追い込まれる。連続三振の残像があってもおかしくない場面ながら「こういう場面で回ってきたら、割り切っていくしかないと思っているので。何とか当たってくれて思って振りました」。4球目のカットボールに食らいつくと、好投の中村稔を助ける待望の先制点につながった。【金子真仁】

◆ロッテは六回に中村奨の適時打と角中の適時二塁打で2点を奪った。中村稔は自己最長の7回0/3を1安打無失点で2勝目。2番手の沢村がピンチをしのぎ、益田が23セーブ目。オリックスは打線が1安打で山岡を援護できなかった。

◆ロッテ・中村稔弥投手(24)が、オリックス・山岡と息詰まる投手戦を展開した。  「少し間隔が空いたので、フォームの見直しをすることができた。良い感覚がつかめてきたので、それを出せたらなと思います。チームが非常に良い状態なので、自分もその力になれるように頑張ります」  4~6日のソフトバンク3連戦に向けたローテーション再編で、8月30日のオリックス戦以来、中11日での登板となった2年目左腕は意気込んだ。直球の最速は142キロながら、"亜大ツーシーム"がさえわたる。亜大出身の東浜(ソフトバンク)、山崎康(DeNA)同様に、シンカーやフォークボールのような軌道で落差のあるツーシーム。「大学3年秋から本格的に試合で使うようになった」という球種を軸に、七回まで2与四球だけの完璧な投球を続けた。  しかし、打線が援護できない。井口監督は「山岡は(縦に大きく落ちる)スライダーのいい投手。しっかりゾーンを上げて、見極めが大事になる。そんなに連打できる投手じゃないので」と話していたが、攻略の糸口をつかめない。それでも六回、先頭の加藤のチーム初安打を足場に無死一、三塁。菅野、安田が連続空振り三振に倒れたが、中村奨、角中の連続適時打で待望の先制点を奪った。  中村稔はノーヒットノーランの快挙まであと6アウトに迫った八回。先頭の安達に右中間二塁打を許し、93球で無念の降板となった。(東山貴実)

◆ロッテの沢村が巨人からの移籍後2試合目の登板でも好救援を見せた。2-0の八回無死二塁で2番手として登板し、3人をぴしゃりと抑えた。先頭打者に初安打を浴びて降板した、先発の中村稔に白星をプレゼントし「すごい投球をしていたので『勝ちを付けたい』という気持ちだけだった」と汗を拭った。  直球は最速155キロをマークし、140キロ台後半のスプリットとのコンビネーションで圧倒している。井口監督は「打者をねじ伏せるような投球だった」とうなった。(ZOZOマリン)

◆オリックスの山岡は五回まで無安打と好投しながら、今季初勝利はならなかった。六回の先頭打者に初安打を許し、味方の失策と盗塁で無死一、三塁。連続三振で2死までこぎつけたが、中村奨の適時打と角中の適時二塁打で2点を失い「先制点を許してしまって悔しいし、何とか粘りたかった」と唇をかんだ。  2年連続で開幕投手を務めたが、2試合目の登板だった6月26日に左脇腹の負傷でわずか3球で降板して約2カ月間、戦列を離れた。復帰後も白星が遠く「迷惑をかなり掛けたし、戻って来てからもまだ勝てていない」と言う意気込みは実らなかった。(ZOZOマリン)

◆いまだ白星がないエース。チームにとって苦い思い出があるZOZOマリンのマウンドにオリックス・山岡が上がった。  今季登板2試合目となった6月26日のロッテ戦。右腕は3球を投じたところで左脇腹の違和感を訴え、負傷降板した。その後、約2カ月の戦線離脱。その間に、チームは単独最下位に沈み、西村監督が電撃辞任。中嶋監督代行が就任と体制が変化した。2年連続の開幕投手を託され、山本とのダブルエースの一角として責任も感じている。  「カード頭なので、チームに勢いを付けられるような投球がしたい」  前回9月4日の楽天戦(楽天生命)では、1軍復帰後最長となる7回を投げたが、3被弾。今季2敗目を喫した。「7回を投げられたので、長いイニングを投げられるように引き続き投げていきたい」と収穫を口にしつつ、一発にやられただけに「一発だけ気をつけて、どんどん投げていきたい」と警戒した。  ロッテ打線のひと振りに注意を払いつつ、五回まで無安打投球。快投を見せていたが、六回の先頭で加藤に右前打を許すと、味方の失策も絡んで、1死一、三塁のピンチに。なんとかしのぎたい場面で2死までこぎつけたが、中村奨に先制の中前適時打を打たれ、その後も角中に右翼へ適時二塁打を浴び、リードを許してしまった。  打線は2年目左腕・中村稔の前に序盤からヒットが出ない。八回先頭の安達がようやくチーム初安打。だが、苦しめられる展開となった。(西垣戸理大)

◆ロッテの中村奨が均衡を破る適時打を放った。六回2死一、三塁で外角へのカットボールを中前にしぶとくはじき返した。五回まで山岡に無安打に抑え込まれていた中でワンチャンスをものにし「稔弥(中村)が頑張っていたので、何とか点を取ってあげたかった」と喜んだ。  今季はあらゆる打順をこなし、最近は8試合連続で5番打者として先発している。懸命にもがいている21歳の若き4番の安田を後ろから支えており「安田が打てなかったら、しっかり自分がかえせるように」と頼もしかった。(ZOZOマリン)

◆七回までノーヒットノーランを続けていた亜大出身の2年目左腕、中村稔は八回先頭の安達に二塁打されて快挙を逃した。「七回に中軸を抑えて意識した。そんなに甘くないですね」。それでも自己最長の7回0/3を投げ、1安打無失点で2勝目を挙げた。中11日での登板。その間に「投げた後に右側に体が倒れて制球が乱れていた」とフォームを修正。三振は1つでも、10個のアウトをフライで取り「球が手元で伸びているのかな、という感覚はあった」と自信を深めた様子だった。

◆魂の12球だ。ロッテ・沢村拓一投手(32)が11日、オリックス16回戦(ZOZOマリン)で巨人から移籍後2試合目の登板。2-0の八回無死二塁で2番手として救援し、最速155キロを記録するなど、3人をピシャリと抑え込み、2ホールド目を挙げた。首位・ソフトバンクを追走、そして逆転優勝へ、新天地で水を得た魚となった沢村が躍動する。  マウンドで吠えた。吠えまくった。沢村が3者連続空振り三振に仕留めた8日の日本ハム戦に続き、またも完全救援だ。  「稔弥(としや)がすごいピッチングをしていたので勝ちをつけたい、その気持ちだけでした」  七回までノーヒットノーランを続けていた先発の中村稔が八回先頭の安達に右中間二塁打を許すと、井口監督は迷うことなく沢村に託した。ロッテのデビュー戦ではユニホームが間に合わず、福嶋明弘打撃投手の背番号「106」を借りたが、この日は10日に完成した「57」のユニホームでマウンドに上がった。  「自分は行けと言われたら、行ける準備をして、マウンドではただ、ただ思いっきり投げるだけ」。無死二塁。最初の打者は8日の西武戦で九回に高橋光のノーヒッターを阻止した代打・西野。いきなり3ボールとしたが、慌てることなく、全球直球勝負で最後は154キロで空振り三振。続く伏見は150キロで遊ゴロ、さらに西村を153キロで左飛に打ち取った。直球の最速は前回を上回る155キロ。全12球中10球のストレートは全て150キロ超え。魂を揺さぶるマウンドに、指揮官も「打者をねじ伏せる。そういう投球だった」と感服した。  巨人時代は気難しいイメージもあったが、練習中のベンチでロッテ製菓「紗々(さしゃ)」を両手に、「よっしゃー」。さらに「パイの実は1つが64層から成り立っていることを教えてもらいました。日々、勉強。ロッテでいろんなことを教わりたい」と、"宣伝部長"の役割もいとわない。  これでチームは先制点を取った試合で20連勝、金曜日は7連勝となり、沢村は「投手が粘って野手が援護してくれる。こういう試合を勝てたのは大きい」。逆転Vに、その剛腕はもう欠かせないピースだ。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42273 0.609
(↑0.006)
-
(-)
48314
(+4)
252
(+2)
88
(+1)
47
(+2)
0.240
(-)
3.190
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
41292 0.586
(↑0.006)
1.5
(-)
48302
(+2)
317
(-)
62
(-)
59
(+1)
0.241
(↓0.002)
4.210
(↑0.06)
3
(-)
楽天
35343 0.507
(↑0.007)
7
(-)
48353
(+5)
329
(+4)
74
(+1)
42
(-)
0.262
(↓0.001)
4.360
(↓0.1)
4
(-)
日本ハム
33363 0.478
(↓0.007)
9
(↓1)
48307
(+4)
311
(+5)
56
(-)
36
(-)
0.253
(-)
3.930
(-)
5
(-)
西武
32362 0.471
(↓0.007)
9.5
(↓1)
50313
(+2)
320
(+4)
71
(+1)
47
(-)
0.248
(↓0.002)
4.420
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
23445 0.343
(↓0.005)
18
(↓1)
48261
(-)
321
(+2)
46
(-)
54
(+1)
0.241
(↓0.002)
4.210
(↑0.06)