西武(☆13対5★)オリックス =リーグ戦14回戦(2020.09.09)・メットライフドーム=
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ORIX
10030001051201
西武
54000004X131202
勝利投手:十亀 剣(1勝0敗0S)
敗戦投手:田嶋 大樹(1勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】T-岡田(8号・8回表ソロ)
【西武】外崎 修汰(4号・2回裏ソロ),スパンジェンバーグ(9号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は1点を追う1回裏、メヒアとスパンジェンバーグの連続適時打などで5点を挙げ逆転する。続く2回には、外崎のソロなどで4点を奪い、リードを広げた。投げては、5回から登板した2番手・十亀が今季初勝利。敗れたオリックスは、先発・田嶋が試合をつくれなかった。

◆オリックス田嶋大樹投手(24)が自身最短となる2回9失点(自責8)で西武打線にKOされた。 今季2勝目を狙ったマウンドだったが、初回に4安打を集められて5失点すると、2回も立ち直れず4点を失った。 試合前の時点では、今季11試合に先発して1勝3敗、防御率3・10の成績を残していたが、降板後は防御率4・02と数字が跳ね上がってしまった。

◆西武内海哲也投手(38)が痛みを押し殺し、気迫でマウンドに戻った。 大量8点リードから4点差に迫られた4回1死二塁。福田の打球を左膝付近に直撃した。マウンドで膝を突き苦悶(くもん)の表情で浮かべた。トレーナーと西口投手コーチに引き連れられ、一度はベンチ裏に引き揚げるも、応急処置を施し、再びマウンドへ舞い戻った。 なお1死一、三塁のピンチで佐野に127キロフォークを振らせて3球三振。続く吉田正を137キロ直球で二直に抑えて、切り抜けた。頼もしい山賊打線から2回までに9点の援護を受けた。勝ち投手まであと1イニングとしたが、4回8安打4失点、64球で降板。2番手として十亀がマウンドに上がった。

◆オリックスT-岡田外野手(32)が8回に代打で出場。今季8号、球団通算8500号となる右越え本塁打を放った。5点を追う8回1死。カウント0-2からの3球目、109キロのカーブを捉えた。

◆西武は1回に5点を挙げ、2回に外崎のソロ、スパンジェンバーグの2ランなどで4点を追加。先発内海は3回まで3安打1失点。 オリックスが4回に5連打で3得点を挙げ反撃。西武内海は4回8安打4失点で降板。5回から十亀がマウンドに上がった。 西武が序盤の猛攻で振り切り連勝。4カード連続の勝ち越しを決めた。オリックスは借金21に膨らみ、今季ワーストを更新した。西武十亀が1勝目、オリックス田嶋は4敗目。

◆オリックスが今季ワーストとなる13失点で敗戦し、今季ワーストを更新する借金21となった。中嶋監督代行は「苦しいところを乗り越えないといけない。全員で力を集めて、やっていくしかない」と、さらなる団結を誓った。 序盤はワンサイドな展開になってしまった。先発田嶋が2回9失点KOでマウンドを降りた。指揮官は「最初からボールを操れていない感じでした。立て直してほしかったんですがズルズルと。自滅に近いパターンで...。もったいなかったですね」と話した。 8回に代打T-岡田が8号ソロを放ち、史上5球団目となる球団通算8500号を記録したが、空砲。T-岡田は「(節目は)知らなかったです。(NPB)9万9999号は打ったことあります。勝ちたかったですね...」と言葉を選んだ。チームの傷は深い。どんな形でも、白星が良薬になる。

◆西武は今季最多タイの13得点で3連勝を飾った。2回までに2本塁打を含む7安打9得点。8回にも4点をダメ押しし、4カード連続勝ち越しを決めて4位に浮上した。 辻発彦監督は「久々だったね。先発投手が少し安定してきた。打線も主力を欠いた中だけど良くなってきた」と評価した。借金を2まで減らし、山賊の反撃が本格化する。

◆西武が4位に浮上した。0-1の一回にメヒアの2点二塁打などで5点を奪って逆転。二回に外崎のソロなどで4点を加えて突き放した。十亀が五回から3回1/3を投げて1失点で今季初勝利。オリックスは田嶋が序盤で崩れた。

◆オリックスの田嶋がプロ3年目でワーストとなる2回9失点で4敗目を喫した。一回、4長短打に四球が絡んで5失点。二回も立ち直る兆しがなく、外崎にソロ、スパンジェンバーグには2ランを浴び「ゲームをつくることができず申し訳ないと言うしかない」とわびた。  7月4日に今季唯一の白星を挙げたのを最後に2カ月以上、勝利から遠ざかる。制球のばらつきが目立ち、中嶋監督代行は「最初からボールを操れていない感じだった。自滅に近いパターンで、もったいなかった」と指摘した。

◆オリックスのT-岡田が球団通算8500号となる8号ソロを放った。八回1死で代打として打席に立つと十亀に2ストライクと追い込まれながらも甘いカーブを捉えて右翼席へ運び「塁に出たいなと思ってコンパクトにいった」とうなずいた。  2017年にはプロ野球通算9万9999号を打った経験がある。8月19日以来となる久々のアーチに「なかなか自分のスイングができず、1本出ても続かなかった。いいきっかけになれば」と話した。

◆チームは3連勝を飾ったがベテラン左腕をアクシデントが襲った。巨人から移籍2年目。本拠地初登板初先発となった西武・内海だ。  「たくさん点を取ってもらいながら申し訳ないです。移籍後初めて公式戦でメットライフドームのマウンドに立ち、温かい拍手で盛り上げていただき、とてもうれしかった。きょうはスライダーが浮いてしまった。次、また頑張ります」  一回から毎回安打を浴び、苦心の投球が続いた。そして迎えた四回1死二塁。福田の打球が左膝上を直撃。自らの足で歩き、一度はベンチに下がった。それでも応急手当て受けると、再びマウンドに戻り、佐野、吉田正と後続を打ち取った。打線の援護を受けて四回を終えて9-4。しかし、勝利投手の権利が得られる五回のマウンドに上がることはなかった。  「この1週間、しっかり走り込んで準備をしてきた」。その成果はいきなり初球のスピードに現れた。自身743日ぶりの勝利となった2日のロッテ戦(ZOZOマリン)での最速は138キロだったが、いきなり140キロを表示した。  前回は脱水症状から両脚がつって五回で降板したことで、「対策を練りたい」と栄養士に改めて経口補水液の摂取量などを相談して臨んでいた。しかし、予期せぬ負傷降板。自身にとって巨人時代の2016年6月8日の西武戦以来、1554日ぶりとなるメットライフドームでの勝利はならなかった。  打線は1点を追う一回、1死満塁からメヒアの左翼線2点二塁打。さらに1死二、三塁からスパンジェンバーグの三塁打などで一挙5点を奪って逆転した。続く二回にも外崎の左越え4号ソロ、スパンジェンバーグの右越え9号2ランなどで4点を追加した。4点差とされた八回にはスパンジェンバーグの2点二塁打などで4点を追加。13-5で大勝した。(東山貴実)

◆西武が序盤の長打攻勢で試合を決めた。主役は3安打6打点のコーリー・スパンジェンバーグ外野手(29)だ。逆転に成功した直後の一回1死二、三塁で「前進守備だったので、強い打球を打てば抜けると思った」と左中間を弾丸ライナーで破る2点三塁打。二回には右翼席に9号2ランを叩き込んだ。  「状態が良いので、自信を持って打席に入れている」。八回の最終打席で二塁打を放ち、単打が出ていればサイクル安打だった。来日1年目。94三振、7失策はリーグワーストながら、20二塁打、6三塁打はリーグトップだ。  これでチームは4カード連続の勝ち越し。緩やかながらも上昇カーブを描き、8月5日以来の4位に浮上した。辻監督は「まだまだ山あり谷ありだと思うけど、選手たちの頑張りに期待したい」と上位を見据えた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
40273 0.597
(↑0.006)
-
(-)
50301
(+8)
248
(+1)
85
(+2)
45
(-)
0.239
(-)
3.220
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
40282 0.588
(↑0.006)
0.5
(-)
50297
(+2)
312
(+1)
62
(-)
57
(+1)
0.244
(↑0.001)
4.260
(↑0.05)
3
(-)
楽天
34333 0.507
(↓0.008)
6
(↓1)
50346
(+1)
316
(+8)
72
(-)
42
(-)
0.263
(↓0.001)
4.320
(↓0.05)
4
(1↑)
西武
32342 0.485
(↑0.008)
7.5
(-)
52307
(+13)
304
(+5)
69
(+2)
46
(+1)
0.249
(↑0.002
4.360
(↓0.01)
5
(1↓)
日本ハム
32353 0.478
(↓0.007)
8
(↓1)
50298
(+1)
303
(+2)
55
(-)
36
(-)
0.253
(↓0.001)
3.960
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
22435 0.338
(↓0.006)
17
(↓1)
50249
(+5)
315
(+13)
46
(+1)
53
(-)
0.241
(↑0.002
4.300
(↓0.12)