ロッテ(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦13回戦(2020.09.08)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:小野 郁(2勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝2敗21S))
敗戦投手:上沢 直之(5勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】マーティン(20号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは初回、マーティンのソロで先制する。その後リードを許すも、5回裏にマーティンの適時打で2点を奪って逆転に成功した。投げては、5回以降を5人の継投で無失点。3番手・澤村が三者三振の好救援を見せた。敗れた日本ハムは9回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆日本ハム吉田輝星投手(19)が今季初めて1軍に合流した。 イースタン・リーグでは今季9試合に先発し、2勝3敗、防御率3・38。5日楽天戦(鎌ケ谷)では3回を投げ、1失点で3敗目を喫したが、アピールを重ねチャンスを得た。 この日出場選手登録はされておらず、試合前の栗山監督は今後の登板機会について「どこかで投げるでしょう。状況次第だな」と話した。 吉田輝は「(合流できて)めちゃくちゃうれしいです。自分自身、去年よりは真っすぐの質の感じも、他の人からの評価を聞いても、やっぱり投げている感覚も真っすぐはめちゃくちゃいい。そこを出していきたいです」と今後の登板を見据え意気込んだ。

◆新天地での初日を迎えたロッテ沢村拓一投手(32)が、背番号「106」で日本ハム戦(ZOZOマリン)にベンチ入りすることが決まった。 背番号57の新しい試合用ユニホームは、この日までに間に合わなかった。背番号106は福嶋明弘打撃投手(53)が付けている番号。沢村と体格が近いため、暫定的に10日までレンタルすることになった。 NPBにも申請済みで、試合前には場内アナウンスでも発表された。

◆日本ハム平沼翔太内野手(23)が今季初のタイムリーを放った。 1点を追う3回1死二塁から、右中間を破る適時三塁打。「チャンスだったので、何とか1点取りたいと思っていました。いい形で振り抜けて、同点にできたので良かったです」と、先発上沢を援護する一打を喜んだ。

◆日本ハム清水優心捕手(24)が、バットで先発上沢を援護点した。 1-1の4回1死満塁で、勝ち越しの右犠飛。「満塁だったので、何とか1点取りたいと思って必死でした。犠牲フライでしたけど、ああやってコツコツ点を積み重ねていくことが勝利につながると思うので、カード初戦を取れるように最後まで頑張ります」とコメントした。

◆ロッテは初回、マーティンの右翼席への20号ソロで先制。日本ハムは3回、平沼の適時三塁打で同点に追いついた。 4回に勝ち越されたロッテは5回、マーティンの2点適時打で再逆転。移籍初日のロッテ沢村は6回に登板、3者三振を奪った。 ロッテは救援陣がリードを守り切り、今季2度目の5連勝。2番手の小野が2勝目。益田が21セーブ目。日本ハムは好機を生かせず2連敗。上沢が3敗目。 ▽ロッテ沢村(移籍初登板)「名前を呼ばれた時の声援は絶対に忘れません。これからはマリーンズのために腕を振っていきます。(3者連続三振の1回無失点に)ホッとしました。こういう展開だったので、ゼロで後ろの投手に渡すことができて良かったです」

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手が来日2年目で初の20号。 ロッテの左打者でシーズン20本塁打以上は、08年大松(24本)以来になる。マーティンが本塁打を打った試合は、8月2日楽天戦から11連勝。ロッテ選手の本塁打によるシーズン11連勝は、15年デスパイネ(現ソフトバンク)の14連勝以来。

◆移籍初日のロッテ沢村は6回に登板し3者三振を奪った。 巨人坂本(ロッテへトレード移籍した同学年の沢村について)「ずっと一緒に戦ってきた仲間なので。プロなのでそういうことは起きることですけど。一緒にプロ野球界盛り上げられるように同級生としても、切磋琢磨(せっさたくま)してやってきたので、僕も頑張るし、彼も頑張るんじゃないですか」

◆日本ハムは、先発上沢が苦手のマーティンを抑えきれず、打線も10安打で2点止まり。連敗で借金2となった。 栗山英樹監督は「ナオ(上沢)のせいじゃないので。それよりも点を取らないといけない試合だった」。

◆日本ハム近藤健介外野手(27)が超ハイペースで四球の数を増やしている。3回に今季59個目、5回には60個目の四球を選んだ。出場は63試合目で、ほぼ1試合に1四球。昨季の103四球に続く100超えペースで量産する。出塁率は12球団断然トップの4割8分5厘を誇る。 選球眼の良さは、高い打撃技術に裏打ちされたものだ。 やみくもに振らない。「打つ方向を決めるタイプ」という打撃スタイルで、その上で「ポイントを入れながら」と体の近くに打つポイントを定める。必然的に長くボールを見ることができるため、ストライクかボールか、狙い球なのか、見極める精度も高まる。 安打を打つ能力はもちろん、スイングスピードがあり、バット操作もたけているから高度な選球眼が生まれる。栗山監督は歴代の好打者を例に出し、すごみを説明した。 栗山監督 例えば、若松さんやイチローなんかもそうだったけど、ストライクゾーンを少し広げても打ててヒットにできる。だけど、それを広げないところにコンちゃんらしさがある。 ロッテ戦は4打席でスイングは4度だけ。第4打席以外はフルカウントまで持ち込めたのは、狙いを1球で体現できる技術の高さと、打てる想定外のボールも技術に溺れることなく、我慢できるからだ。 今季は主に3番を任されている。近藤の出塁は4番中田の打点数を伸ばす大きな要因の1つで、チームの攻撃面を支える大きな武器でもあり、上位追随の鍵でもある。【木下大輔】

◆日本ハム上沢直之投手(26)が天敵に返り討ちにされた。ロッテ13回戦(ZOZOマリン)の初回。マーティンに先制の20号ソロを浴びた。「初回なので、直球でファウルを取れたらいいなと思っていたが、それがホームランになった。普通に力負けかなと思う」。高めの142キロをとらえられた。10メートル前後の強風の中で探り探りの立ち上がりだったが、わずかなスキを見逃してくれなかった。 1点リードの5回にも逆転の2点中前適時打を浴びた。「いろんな球、いろんな配球でいろいろなことをやったけど、なかなか結果が出ないなと思った」。対マーティンは3試合連続被弾。8打数5安打8打点、被打率6割2分5厘と解決策を見いだせないままだ。 今季の3敗は全てロッテが相手。「マーティンを抑えることに集中するしかない」と次の対戦を見据えた右腕に、栗山監督は「ナオ(上沢)のせいじゃない。それよりも点を取らないといけない試合だった」と総括。打線は10安打4四球で2点止まりと拙攻で、4回にはマーティンの強肩で3点目を阻まれた。連敗で借金2。CS進出ラインの2位ロッテに6・5差と離され、5位西武には0・5差。踏ん張りどころだ。【木下大輔】

◆ロッテ沢村拓一投手(32)が、巨人からの移籍初日にいきなりの衝撃デビューを果たした。 1点リードの6回。「ピッチャー、沢村」のアナウンスに、割れんばかりの拍手。心を震わせながら、マウンドへ向かった。 149キロ、153キロと球威ある直球を続け、日本ハム打線から3者連続空振り三振を奪った「ホッとしました。こういう展開だったので何とか後ろの投手にゼロで渡すことができて良かったです」。スタンディング・オベーションも発生し、井口監督も「スタンドの雰囲気がガラッと一変しましたね」と興奮しながら話した。 突然のトレードを通告され、その翌日に新しい場所で結果を残す胆力に、スタジアムが興奮した。「まだ1試合なので結果を残したとも思ってませんし、マリーンズに携わってくださる全ての方々に取ってよかったと思ってもらえるような努力をしていこうと思っています」と謙虚に話した。

◆ロッテが5連勝とした。1-2の五回にマーティンの2点適時打で逆転し、五回以降は継投でしのいだ。沢村が六回に移籍後初登板して3者三振。小野が2勝目を挙げ、益田が21セーブ目。日本ハムは14三振と要所でつながらなかった。

◆巨人からトレード加入した沢村拓一投手(32)が3-2の六回から登板し、圧巻の3者三振でチームの5連勝に貢献した。  「はじめまして、沢村です」  3安打のマーティンとともに並んだお立ち台では、まずはファンにあいさつ。登板時にはファンから大きな声援があったことに対して「名前を呼ばれたときの声援は絶対に忘れません」とかみしめるように語った。

◆ロッテへ巨人から移籍したた沢村拓一投手(32)が加入から即登板し、3者三振の圧巻デビューを飾った。 3-2の六回から登板すると先頭の渡辺を148キロのスプリット・フィンガード・ファストボールで空振り三振。続く巨人時代の同僚、大田も147キロのスプリットで空振り三振、さらに巨人で一緒にプレーしたビヤヌエバも148キロのスプリットで空振り三振に仕留めると、満足そうにゆっくり歩きながら一塁ベンチへと戻っていった。 ロッテでの背番号は57だが、前日のトレード発表で試合用ユニホームが間に合わなかったため、体格が近い福嶋明弘打撃投手(53)の背番号106を着用して登板した。

◆日本ハムは打線が相手の2倍の10安打を放ちながら2得点にとどまり、粘り強く投げた上沢を援護できなかった。栗山監督は「上沢のせいじゃない。しっかり点を取ってあげられなかった」と悔しがった。  1番に西川、3番に近藤を起用するなど打線を組み替えて臨んだ試合だった。接戦を落とし、監督は「形はどうでもいい。勝たないといけない」と渋い表情で話した。

◆ロッテのマーティンが全3打点をたたき出し、チームを5連勝に導いた。0-0の一回1死無走者で、来日2年目で初の20号本塁打をマークすると、1-2の五回2死満塁では中前へ逆転の2点適時打を放った。本塁打を放った試合でチームは11連勝で「それを聞くとすごくうれしい。勝利に貢献できている」と白い歯をのぞかせた。  今季は日本ハムの上沢に対して、打率6割2分5厘、3本塁打、8打点とすこぶる相性がいい。「対戦していても、いい投手だと思う。たまたま、失投を見逃していないだけ」と謙虚に話した。

◆巨人からトレード加入した沢村拓一投手(32)が3-2の六回から登板し、圧巻の3者三振でチームの5連勝に貢献した。  米大リーグや巨人で投手として活躍した上原浩治氏(45)はこの日、自身のツイッターを更新し、沢村の活躍を「嬉しいニュースやったね」と喜んだ。  上原氏は、沢村について「ナイスピッチング 気合い入りまくり! いい方向にいってほしいね。自分のため、自分のため」とつづり、好投を喜んだ。  沢村の登場曲が、自身も使っていた「サンドストーム」だったことに触れ「たしか、ヤクルトの清水選手も...気になる選手になるなぁ」とつづった。  沢村は栃木・佐野日大高から中大を経て2011年にドラフト1位で巨人に入団。1年目は先発で11勝を挙げて新人王に輝き、15年に抑えに転向して、16年は最多セーブを獲得した。

◆昨季途中に加入したマーティンが一回、右越えに先制の20号ソロ。本塁打を放った試合は11連勝中で「それは知らなかった。勝利に貢献できているのがうれしいね」と喜んだ。1-2の五回には2死満塁から2点打。両リーグ最多の22度目の逆転勝ちに導いた。右翼守備では四回2死一、二塁で西川の安打を捕球して二塁走者の大田を本塁で刺すなど自慢の強肩も披露。攻守で存在感を示した。

◆パ・リーグ2位のロッテは8日、日本ハム13回戦(ZOZOマリン)に3-2で逆転勝ちし、5連勝を飾った。前日7日に巨人からのトレードが発表された沢村拓一投手(32)が、入団記者会見当日に即ベンチ入り。1点リードの六回に3番手で登板すると、3者連続三振に仕留める圧巻の新天地デビューを飾った。  巨人・阿部2軍監督がこの日午前、あいさつのためスーツ姿で川崎市のジャイアンツ球場を訪れた沢村と対面し「かわいい後輩。必要としてもらっていることに感謝して、9年半やったジャイアンツにも感謝して、もう一花咲かせてほしい」とエールを送った。阿部2軍監督にとっては中大の後輩で、バッテリーを組んだ際にサイン見落としで頭を「ポカリ」とはたいたことも。沢村は「たくさん愛情を注いでもらった」と感謝した。

◆パ・リーグ2位のロッテは8日、日本ハム13回戦(ZOZOマリン)に3-2で逆転勝ちし、5連勝を飾った。前日7日に巨人からのトレードが発表された沢村拓一投手(32)が、入団記者会見当日に即ベンチ入り。1点リードの六回に3番手で登板すると、3者連続三振に仕留める圧巻の新天地デビューを飾った。各地で好投手による好ゲームが展開されたこの日のプロ野球。中でも際立ったのが"大忙しの一日"を送った沢村の存在感だった。  期待される喜びを感じながら、新天地のマウンドで躍動した。"ロッテの沢村"が合流当日にベンチ入り。緊迫の場面で圧巻の投球を披露した。  「はじめまして。沢村です」  お立ち台での第一声は自己紹介。ペコリと頭を下げて新天地のファンのハートをつかみ「名前を呼ばれたときの声援は絶対に忘れません」と感謝した。一方、マウンドでは仁王像のように相手の前に立ちはだかった。  3-2の六回には「(不振で巨人の)3軍にいるときなど、今年に入ってずっと連絡をくれた」という先輩、上原浩治氏(元巨人、レッドソックスなど)と同じ登場曲「サンドストーム」に乗って現れた。さらに、強いインパクトを残したのは背番号「106」。この日決まった「57」の試合用ユニホームが間に合わず、体格が近い福嶋明弘打撃投手のものを借りてマウンドに上がると、そこから"沢村ショー"の幕は開けた。  先頭の渡辺を148キロのスプリットで空振り三振。大田、ビヤヌエバと巨人時代の同僚もスプリットで空振り三振に仕留めた。直球の最速は153キロ。相手を手玉に取り、鬼の形相でほえた。  捕邪飛と思われた飛球を田村が落球する場面もあったが「カバーするのがチームスポーツ。ミスと思っていません」と言い切った。制球を乱すこともなく、女房役の失策さえ"ショー"のスパイスとするほど沈着冷静だった。  井口監督からは「(失策は)3三振のおぜん立てをしましたね。そんなのいらないけどね」とジョークまで飛び出したほど。益田、ハーマン、唐川に続く勝利の方程式の一角たり得る実力を、いきなり証明した。  長い一日だった。午前8時22分、沢村の姿は川崎市のジャイアンツ球場にあった。9年半をともにした仲間へのあいさつを終えると東京を横断し、午後0時45分には約60キロ離れた千葉市のZOZOマリンスタジアムで入団記者会見に臨んだ。  記者会見では目標を聞かれ「優勝です」と断言。井口監督に即日のベンチ入りを打診されると「頑張ります」と即答した。前日のトレード発表から激動の2日間。心身の疲労を感じさせない投球に、指揮官は「スタジアムの雰囲気がガラッと一変しましたね。頼もしいチームメートが来たなという思い」と最大級の賛辞を贈った。  「まだ1試合。結果を残したとも思っていない。マリーンズに携わっている全ての方々に、(獲得して)よかったと思ってもらえるように努力していきたい」と沢村は表情を引き締めた。チームは首位・ソフトバンクと0・5ゲーム差。巨人在籍9年間で4度のリーグVを経験した"優勝請負人"が、2005年以来15年ぶりの頂点を目指すロッテに加わった。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39273 0.591
(↑0.006)
-
(-)
51293
(+2)
247
(-)
83
(+1)
45
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.260
(↑0.05)
2
(-)
ロッテ
39282 0.582
(↑0.006)
0.5
(-)
51295
(+3)
311
(+2)
62
(+1)
56
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.310
(↑0.03)
3
(-)
楽天
34323 0.515
(↓0.008)
5
(↓1)
51345
(-)
308
(+2)
72
(-)
42
(-)
0.264
(↓0.001)
4.270
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
32343 0.485
(↓0.007)
7
(↓1)
51297
(+2)
301
(+3)
55
(-)
36
(+1)
0.254
(↑0.001
3.980
(↑0.02)
5
(-)
西武
31342 0.477
(↑0.008)
7.5
(-)
53294
(+2)
299
(-)
67
(-)
45
(+2)
0.247
(↓0.001)
4.350
(↑0.07)
6
(-)
ORIX
22425 0.344
(↓0.005)
16
(↓1)
51244
(-)
302
(+2)
45
(-)
53
(-)
0.239
(↓0.003)
4.180
(↑0.02)