西武(☆2対0★)オリックス =リーグ戦13回戦(2020.09.08)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:髙橋 光成(5勝6敗0S)
敗戦投手:山本 由伸(4勝3敗0S)
  DAZN
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◆西武は0-0で迎えた5回裏、1死二三塁から岡田の内野ゴロの間に1点を先制する。続く6回には山川が適時打を放ち、1点を追加した。投げては、先発・高橋光が9回1安打無失点の快投。自身4年ぶりとなる完封で今季5勝目を挙げた。敗れたオリックスは、打線が沈黙した。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)は今季西武戦で42打数21安打、打率5割。 西武先発の高橋光とも相性が良く、通算対戦成績は19打数11安打、打率5割7分9厘。 得意の相手から安打を打って連続試合安打を25に伸ばせるか。

◆9日西武戦(メットライフドーム)に先発予定のオリックス田嶋大樹投手(24)が、今季2勝目を狙う。 メットライフドームでは、7月4日に7回5安打3失点で今季初勝利をあげた。「悪い印象も良い印象もない。いつも通りに投げようと思います。(投球)スタイルは変えるべきではないと思う。ホームラン(を打たれるの)は僕の実力不足。そこはビビらずにしっかり投げ切れたらと思います」と語った。 ここ数試合は勝負どころで被弾するシーンが目立つが「実力不足なので練習するだけ。最少失点でイニングを重ねれば、チームのためになる。イニングを(長く)投げることで中継ぎに負担をかけず、勝ち星のチャンスもある」と前を向く。 今季はここまで11試合に先発して1勝3敗、防御率はリーグ3位の3・10の成績を残す(7日終了時点)。11試合中8試合でクオリティー・スタート(6回3失点以内)をマーク。約2カ月ぶりの白星をつかむマウンドにする。

◆西武高橋光成投手が7回の壁を乗り越えた。4回までパーフェクト投球を披露。5回先頭吉田正に四球を許すも次打者ジョーンズを併殺打に打ち取った。 前回登板では6回まで無安打投球も7回にヒットを許しノーノーを逃していた。この日は9回無死まで無安打投球。「前回の内容がよかったので、今回も同じように投げられるよう頑張りたい」と話していた通りの好投だった。

◆西武高橋光は1回先頭から9者連続凡打に打ち取る立ち上がり。オリックス山本も2回に3者連続空振り三振など3回まで無失点。 西武は5回1死二、三塁から岡田の二ゴロの間に1点を先制。6回1死一、二塁から山川の中前適時打で1点を加えた。 西武は高橋光が9回1安打無失点の好投で2連勝を決めた。敗れたオリックスの借金は今季ワーストを更新する20となった。

◆西武高橋光成投手(23)が、完封勝利を決めた。8回まで無安打投球も、9回先頭の代打西野に中前へ初ヒットを許した。 それでも後続を断って、9回1安打無失点で今季5勝目を挙げた。ノーヒットノーラン達成となれば西武では14年5月2日ロッテ戦での岸孝之投手(35、現楽天)以来の快挙だった。

◆西武高橋光成投手がプロ入り初の1安打完封勝利。完封は15年8月23日ロッテ戦(6安打)16年5月26日楽天戦(3安打)に次いで4年ぶり3度目。9回無死から代打西野に初安打を許した。9回以降の初安打でノーヒットノーランを逃したのは、涌井(楽天)が8月5日ソフトバンク戦で9回1死から代打川島に許して以来。西武では13年6月12日中日戦の菊池が9回1死から大島に打たれて以来になり、高橋光と同じ背番号13だった西口(現投手コーチ)は9回以降の初安打で3度も快挙を逃している。

◆西武高橋光成投手がプロ入り初の1安打完封勝利。9回以降の初安打でノーヒットノーランを逃した。西武西口投手コーチ(9回2死から2度、ノーノーを逃した経験を持つ)「ナイスピッチング。できるものならやってほしかったというのが本音。ただ、ヒットを打たれた後に、完封できたのが大きい。投球内容としては言うことはないですよ。ここ最近はいい投球が続いている。次の試合が今まで以上に大事になってくる。このような投球を続けていけば、もっともっと勝てる投手になると思います」

◆あわやノーノーだった。オリックスが、西武高橋光に今季6度目の0封負けを喫した。8回終了時点で無安打。9回、先頭の代打西野がしぶとく中前打を放ち、屈辱だけは免れた。 敵地は異様な雰囲気だった。8回からは高橋光にストライクを1つ取られる度に、拍手が起きた。意地を見せた西野は「拍手があったり、いつもとは違う異様な雰囲気はありました。変な緊張感はありましたが、代打でチャンスをもらったので、そういったことはあまり意識しないように打席に入っていました」と振り返った。 9回に初めて得点圏に走者を進めるも、後続が断たれてゲームセット。借金は今季ワーストタイの20となった。中嶋監督代行は「こちらの対策がまだまだだった。対策を練り直して」と悔しさを押し殺した。先発し、7回5安打2失点と力投した山本を援護できず「毎回、申し訳ないなという気持ちです」と息を吐いた。 吉田正の連続試合安打も24で途切れた。パ・リーグ記録でもある長池徳二の球団記録32試合には届かなかったが、また明日はやってくる。気力を失わず、前だけを見る。【真柴健】

◆先発したオリックス山本由伸投手は7回5安打2失点、9奪三振も5勝目をつかめなかった。 「相手投手が好投していたので、先に点を取られてしまったことは反省しないといけないですし、悔しいです。こういう試合に投げ勝つことができるピッチャーになりたいですし、なれるようにやっていきたい」。西武高橋光との投手戦に敗れ、メットライフドーム初黒星となる3敗目を喫した。

◆レジェンドユニホームの背番号「13」を背負った西武高橋光成投手(23)が、9回にノーヒットノーランを逃しながらも、被安打1で初の完封勝利を果たした。8回までオリックス打線を無安打投球。9回先頭の西野に中前安打を許した。同じ13番を背負い、9回2死から打たれた経験が2度もある西口投手コーチのリベンジとはならなかった。それでも後続を断ち切り、今季5勝目を挙げ、次期エースの風格を漂わせた。あのユニホームで、あの13番にとって、鬼門の9回。高橋光はノーノー達成の機運を必死に押し殺した。迎えた25人目。先頭西野へカウント1-1から低めのフォークを中前へ運ばれ、マウンドでしゃがみ込んだ。「9回入る前から、すごい『いけるんじゃないか』という気持ちが出てきてしまって。必死に抑えていたんですけど、やっぱり出てきちゃいました」。それでも後続を断ち完封勝利を挙げた。 黄金時代を築いたレジェンドユニホーム。かつての13番、西口投手コーチから9回の前に言われた。「2アウトまでいけよ」。02年と05年に9回2死からノーノーを2度逃していた"先輩"。その姿を高橋光は「もちろん知っています。YouTubeで見ました。2アウトまでは何とかいきたかったですね」。西武が誇る本格派右腕の系譜をここでも、受け継いだ。 甲子園Vのドラ1投手として、エース候補と呼ばれプロ6年目。先発ローテを守った昨季、初の2ケタ勝利を挙げ柱の1人と期待された。しかし今季は開幕から安定感を欠いた。ベストを尽くす一方で、打者研究に動いた。 栗山、中村の両看板から打者心理を直接聞いた。「こういう風に待っている、ピッチャーが考えていることと、打者が考えていることは違うなと分かったので、すごく勉強になります。知っているのと知らないのでは違う。投げたボールにも伝わる」。前回も7回1安打無失点。結果に結びつけている。 直近10試合は7勝3敗。最大8あった借金は3まで減らした。試合後、リリーフ陣からは「1ヒットTシャツ」をつくろうと呼びかけられた。上昇ムードを生む快投。夏の逆襲は山賊の十八番。1カ月遅れの逆転劇が、もう始まっている。【栗田成芳】 ▽西武岡田(高橋光の投球に)「内容は見ての通り素晴らしかった。(ノーノーは)逆に、勝手に意識しているだろうと思ったので、あんまり声は掛けずに。やっぱり、僕と光成が持っていなかったということですね」

◆レジェンドユニホームの背番号「13」を背負った西武高橋光成投手(23)が、9回にノーヒットノーランを逃しながらも、被安打1で初の完封勝利を果たした。 ▽西武辻発彦監督(高橋光の好投に)「(9回)当然代打がくると思ったんで、先頭バッターを抑えればチャンスある、と。(西口投手コーチと同じ)背番号13が駄目なんだよ(笑い)」

◆レジェンドユニホームの背番号「13」を背負った西武高橋光成投手(23)が、9回にノーヒットノーランを逃しながらも、被安打1で初の完封勝利を果たした。8回までオリックス打線を無安打投球。9回先頭の西野に中前安打を許した。同じ13番を背負い、9回2死から打たれた経験が2度もある西口投手コーチのリベンジとはならなかった。それでも後続を断ち切り、今季5勝目を挙げ、次期エースの風格を漂わせた。胸の内に熱いハートを秘めた男だ。17年オフ、野球教室にいく道中だった。自家用車が煙を出して横転していた。高橋光は同乗していた相内、佐野とともに駆け寄った。まずはドアを外しエンジンを切った。そして意識がもうろうとする運転手を、車からゆっくりと救出。高橋光は回想しながら「運転免許をとったときの講習とかを思い出しながらでしたね」。3人で、近所の住人に呼びかけ、用意された毛布で包んで固定。救急車が手配されたことを確認し、その場を託した。 目の前で突如起こった危機的状況に、瞬時に反応。「もう必死でした」と振り返るが、焦る気持ちを抑えながら頭は冷静に、そして的確に処置を施すことは、決して容易ではない。そして月光仮面のごとく立ち去る潔さ。マウンドで打者と対峙(たいじ)しピンチを迎えても、9回にノーノーを逃しても、"火消し"に徹する姿勢は、いつも同じ。「今日みたいなピッチングがずっと、多くできるようにしたい」。マウンドでの救出劇はまだまだ続く。【西武担当=栗田成芳】

◆西武の高卒6年目右腕・高橋光が惜しくも快挙を逃した。  八回まで無安打無得点に抑え、あとアウト3つで迎えた九回だった。先頭打者の代打・西野に中前打を喫し、マウンド上でガックリ。  それでも続く宗を一ゴロ、伏見を三ゴロ、福田を投ゴロに仕留め、1安打完封。2016年以来4年ぶり自身3度目の完封勝利で、今季5勝目を飾った。

◆オリックスは九回に先頭打者の代打西野が中前打して無安打無得点試合を阻止するのがやっとで零敗を喫した。高橋光の前に三塁も踏めず、中嶋監督代行は「対策は立てたが、それができないくらい良かったということだし、こちらの対策がまだまだ甘かったということだと思う」と唇をかんだ。  終盤は高橋光がストライクを取るたびに大きな拍手が湧き起こった。敵地で重圧がかかる中で意地の一打を放った西野は「いつもとは違う異様な雰囲気はあった。何とか先頭として出て、つないでいこうと思っていた」と振り返った。

◆ノーヒッターへの夢が再び膨らむ快投だった。西武・高橋光成投手(23)が圧巻の投球。九回、先頭の代打・西野に中前打を浴びて快挙は逃したが、許した安打はこの1本だけ。完封で5勝目を挙げた。  「チームにとっても週初めだし、カード頭が大事。前回の内容が良かったので、今回も同じように投げられるよう頑張ります」  短い言葉に決意を込めてマウンドに上がった。1日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、七回1死までノーヒットノーラン。7回1安打無失点で4勝目を挙げた。  この日もオリックス打線に付け入る隙を与えない。一回を三者凡退に仕留めると、二回先頭は目下24試合連続安打中の吉田正。今季の西武戦42打数21安打で、高橋光も通算で19打数11安打と打ち込まれている中、23キロ差の緩急をつけてカーブで二塁ゴロ。四回までパーフェクトピッチングを続ける。五回に再び先頭で迎えた吉田正にストレートの四球を与え、初めての走者を許したが、続くジョーンズをフォークボールで注文通りの遊ゴロ併殺。現役時代に同じ背番号13だった西口投手コーチも「投球内容は完璧。ただ、相手投手(山本)も良いので、それに負けないように投げてほしい」とベンチで目を細めた。  1点の先制点をもらった直後の六回も、下位打線を3人で料理して、打者18人に1四球だけの"準パーフェクト"が続いた。前回はここで夢が絶たれた七回も、三者凡退。スタンドもざわめき始めた八回、再び先頭の吉田正を151キロの直球で投ゴロ。ジョーンズ、安達も抑えて、偉業に近づいていた。  初安打を浴びると、自身も快挙を目前で逃したことがある西口コーチがマウンドへ。高橋は気持ちを入れ直して後続を封じ、完封は逃さなかった。(東山貴実)

◆西武の山川が1-0の六回1死一、二塁で適時打を放った。山本のカットボールを捉え、鋭いゴロで中前へ転がして大きな追加点をもたらし「(ここ最近は)得点圏の場面の方がいい感じで打つことができていたので、楽な気持ちで打席に入った」と笑った。  山本に対して西武は今季2度対戦し、山川は5打数無安打、2三振に抑え込まれていた。この日も2打席目までは完璧に封じられたが、球界屈指の好投手相手に放った今季初安打が適時打となり「やられてばかりでしたけど、打てて良かった」と安堵した。

◆高橋光と7月16日以来のバッテリーを組んだ岡田は「僕的にも六、七回ぐらいから意識していた。でも完封できたので花丸です」と目を細めた。打っても五回1死二、三塁で体勢を崩されながら先制点となる二塁ゴロ。「打率(・045)が消えてなくなりそうなので、何とかバットに当てればという思いだった。森に加え柘植も出てきたし、僕も何か爪痕を残さないと...」と執念の一打を振り返った。

◆西武・高橋光成投手(23)は8日、オリックス13回戦(メットライフ)で八回までノーヒットノーランの快投を見せた。今季チーム初完投を自身4年ぶりの完封で飾り、今季5勝目を挙げた。同投手は1日のロッテ戦でも七回1死まで無安打無得点投球。西口文也投手コーチ(47)の現役時代の背番号13を継承した右腕が「ノーヒッター」の称号を手にする日は案外、近いかもしれない。  その瞬間、高橋光は苦笑いを浮かべながらマウンドにしゃがみこんだ。九回、先頭の代打・西野に投じた106球目のフォークボールを中前に運ばれ、ノーヒットノーランの夢は幻と消えた。  「(1安打完封勝利が)悔しいような、うれしいような感じ。九回は意識していたし『いけるんじゃないかな』という気持ちもあった。あそこまでいったら、やりたかった。何が足りなかったんだろう」  1日のロッテ戦でも七回1死まで無安打無得点を続けた右腕。この日はその"上"をいった。八回まで許した走者は四回先頭で吉田正に与えた四球だけ。それも次打者ジョーンズを併殺打に仕留め、打者24人の準パーフェクトで九回を迎えた。スタンドのざわめきを背にベンチを出るとき、西口投手コーチから「2アウトまでいけ」と送り出された。  通算182勝の同コーチといえば、4度の"ノーヒットノーラン未遂"を演じた悲運のエース。八回2死までが1度、九回2死までが2度、極めつけは2005年8月27日の楽天戦。九回まで完全試合を続けながら、延長十回に安打を許した。その西口コーチの現役時代の背番号13を継承したのが高橋光。辻監督も「背番号13が駄目なんだよ」と苦笑した。  好投を続ける理由の一つが打者心理の研究だ。同僚のベテラン栗山、中村を質問攻めし「待っている球にしても、打者と投手では考え方が違った」。マリナーズ・菊池との自主トレでは軸足で地面をグッと押す感覚を教わり、フォームの安定感が増したという。  快挙は逃したが、覚醒の予感漂う23歳。中継ぎ陣から「"ワンヒット"Tシャツをつくろうぜ!」と言われると、屈託のない笑顔に戻った。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
39273 0.591
(↑0.006)
-
(-)
51293
(+2)
247
(-)
83
(+1)
45
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.260
(↑0.05)
2
(-)
ロッテ
39282 0.582
(↑0.006)
0.5
(-)
51295
(+3)
311
(+2)
62
(+1)
56
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.310
(↑0.03)
3
(-)
楽天
34323 0.515
(↓0.008)
5
(↓1)
51345
(-)
308
(+2)
72
(-)
42
(-)
0.264
(↓0.001)
4.270
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
32343 0.485
(↓0.007)
7
(↓1)
51297
(+2)
301
(+3)
55
(-)
36
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.980
(↑0.02)
5
(-)
西武
31342 0.477
(↑0.008)
7.5
(-)
53294
(+2)
299
(-)
67
(-)
45
(+2)
0.247
(↓0.001)
4.350
(↑0.07)
6
(-)
ORIX
22425 0.344
(↓0.005)
16
(↓1)
51244
(-)
302
(+2)
45
(-)
53
(-)
0.239
(↓0.003)
4.180
(↑0.02)