広島(☆5対1★)ヤクルト =リーグ戦9回戦(2020.09.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ヤクルト
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広島
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勝利投手:九里 亜蓮(3勝4敗0S)
敗戦投手:石川 雅規(0勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】中山 翔太(1号・8回表ソロ)
【広島】會澤 翼(6号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は2回裏、松山と田中広の適時打で2点を先制する。その後、4-1となって迎えた8回には會澤の6号ソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・九里が6回3安打無失点の好投で今季3勝目。敗れたヤクルトは、打線が5安打と振るわなかった。

◆ヤクルト梅野雄吾投手(21)が出場選手登録され、この日から1軍に合流した。 今季はここまで1軍で18試合に登板し、9ホールド。7月31日の中日戦(ナゴヤドーム)でベンチ入りメンバーから外れ、8月1日に登録抹消されていた。高津監督は「再調整。疲労もたまっているし、1回外して、リフレッシュをしてこっち(1軍)に戻す予定にしています」と説明していた。 イースタン・リーグでは、8月29日から実戦に復帰。5試合に登板し、5イニングを投げて無失点に抑えていた。

◆ヤクルトは、青木宣親外野手がスタメンを外れ、「1番中堅」で塩見泰隆外野手が入った。 「2番一塁」は坂口智隆外野手、3番は山田哲人内野手で、5番には雄平外野手が入った。 石川雅規投手と西田明央捕手の先発バッテリー。

◆広島松山竜平外野手(34)が4試合連続タイムリーとなる先制二塁打を放った。 0-0の2回無死一塁。ヤクルト石川の高め134キロを捉えた打球はグングンと伸び、左中間フェンスに直撃した。「甘く来たところをうまく合わせて捉えることが出来ました。先制することができてよかったです」。 続く1死一、三塁から田中広輔内野手(31)が左前への2試合連続適時打で2点目を追加。「コンパクトにうまく対応することができました」。チームとしては5試合ぶりの先制点となった。

◆ヤクルト中山翔太外野手(23)が、代打で今季1号ソロを放った。 4点を追う8回1死、代打で広島の3番手塹江と対戦。初球の高め147キロ直球にしっかり反応し右翼2階席へ運んだ。「代打だったので、初球から積極的にいこうと思っていた。1球で仕留めることができて、よかったです」とコメントした。 今季10打席目で、初のアーチ。通算では6本目となった。

◆先発は広島九里、ヤクルト石川。広島は2回、松山と田中広の適時打で2点を先制。ヤクルトは3回まで無得点。 広島は4回、2死二、三塁からピレラの遊ゴロをヤクルトのエスコバーが失策し、2点を追加。ヤクルトは6回まで無得点。 ヤクルトは8回に代打中山が1号ソロで反撃も及ばず。広島が逃げ切り連敗を3でストップし、最下位脱出。九里が3勝目。負け投手はヤクルト石川で3敗目。

◆ヤクルト青木宣親外野手(38)が、上半身のコンディション不良のため広島9回戦(マツダ)を欠場した。 試合前の練習では、ランニングのみ行っていた。6日の中日15回戦(神宮)の4回、左翼で捕球した直後に左手首を痛がっており、5回で途中交代していた。高津監督は「詳しくは言えないけど、上半身のコンディション不良。そのうち出られるようになると思う」と話した。

◆ヤクルトが9カード連続で初戦を落とし、再び最下位となった。先発石川は5回を4失点(自責2)で降板。「19年連続&40代1勝」は、またも持ち越しとなった。 打線は、2度の満塁の好機をつくるも先発九里から内野安打2本を含む散発3安打のみ。高津監督は「四球は出るけど、なかなかヒットが出ない。打てないことはよくあるが、もう少し工夫していかないといけない」と振り返った。

◆ヤクルト石川雅規投手(40)の「19年連続&40代1勝」は、またも持ち越しとなった。5回を被安打5の1奪三振、1死球の4失点(自責2)、68球で降板した。 開幕投手も務めた今季、7度目の先発マウンド。0-0で迎えた2回、先頭の広島鈴木誠に初安打を許し、松山を迎えた。初球は外角低めの直球でストライクを取ったが、2球目、高めの直球をとらえられて二塁打を許し、先制された。 積極的に打つ広島打線につかまり、1死一、三塁で田中広にも適時打を打たれた。高津監督は「ポンポンと続けて打たれてしまう彼の悪い癖というか、どんどんストライクで勝負していっている結果なんだけど、先制されたところは少し反省しないといけない。続けて打たれてしまって、止まらなかったのは反省しないといけないところだと思う」と話した。

◆粘投が実った。広島九里亜蓮投手(29)が、8月10日以来1カ月ぶりに3勝目を手にした。2回以降は毎回のように走者を許したが、根気強く低めを意識した投球で6回まで無失点でしのいだ。エース大瀬良やK・ジョンソンが離脱する中、実績のある右腕の復活星で、チームは最下位から抜け出した。右上の空を見上げ、心を落ち着かせた。プレーボールからセットポジションで試合に臨んだ九里は2回以降、毎回のように走者を背負った。両サイド低めを狙い、5つの四球を出した。 それでも根負けしなかった。3回は2死一、二塁で二遊間を抜けそうなゴロを遊撃田中広がダイビングキャッチ。4回は2死満塁で投手石川を空振り三振。5回1死満塁は雄平を空振り三振、エスコバーを二ゴロに打ち取ると、口元を隠したグラブ内で感情を解放するかのように叫んだ。 気迫と冷静のバランスを保ち、6回無失点と粘った。お立ち台では安堵(あんど)感が顔にあふれた。「チームに勝ちが付く投球ができていなかったので、やっと出来て良かったです」。チーム同様、九里にとっても苦しい戦いが続く。託された6連戦の初戦となる"火曜"に勝てなかった。142球を投じた前回1日の中日戦から中6日、100球の粘投で今季初めて6連戦初戦で白星を得た。 4日に16年沢村賞のK・ジョンソンが出場選手登録を抹消され、6日には2年連続開幕投手のエース大瀬良が「コンディション不良」で離脱。1週間で2人の主戦級を欠く危機に、九里は奮起した。佐々岡監督は「当然、今いるメンバーでやらないといけない。九里は同期の大瀬良が抜けて俺が、という気持ちだと思うし、チームを引っ張ってもらいたい」と期待する。 九里は結果に納得しながらも、5四球などの投球内容を猛省。「満足はしていない。課題が出たので、しっかり改善してチームを勝ちに導ける投球をしたい。1年間ローテで投げきった経験がないので、ローテを守って投げたい気持ちは大きい。チームを引っ張っていけるような存在になりたい」。5試合ぶりの勝利には、堅守に果敢な走塁、全力疾走という広島らしさが全面に出た。苦しみを乗り越えた先に、明るい光は見えてくる。【前原淳】

◆広島松山竜平外野手が4試合連続適時打となる決勝打で、チームを最下位脱出に導いた。 0-0の2回無死一塁。左中間フェンス直撃の、チームでは5試合ぶりの先制打で突破口を開いた。「とにかく甘い球を引っ張って、1発で仕留めようと思った」。得点圏打率はリーグ2位の4割1分。打点は鈴木誠に並ぶチームトップタイの41打点を記録した。佐々岡監督は「最初の2点が大きかった。5番は重要だと思っている」と評価。3日に海外FA権を取得も「もう球団と話をすることはないです」と"生涯カープ"を宣言したベテランが、チームを押し上げていく。

◆広島2年目の正随優弥外野手が、1軍デビューを果たした。 6回1死一、二塁から代打で登場。だが遊ゴロ併殺に倒れ、プロ初ヒットはお預けに。将来の大砲候補は「打席に入るまではすごく緊張しました。ストライクを振りにいけたのはプラスですが、結果は打てずに悔しい。また頑張ります」と切り替えた。広島OBで外野手だった三原卓三氏を祖父に持つ期待の若手が、プロの第1歩を踏み出した。

◆ヤクルト・中山翔太外野手(23)が、4点を追う八回1死から代打で登場。左中間席へ1号ソロをたたき込んだ。  相手の3番手左腕・塹江が投じた1球目、147キロの直球を振り抜き「代打だったので初球から積極的にいこうと思ってました。一球で仕留めることができてよかったです」。1日に今季初昇格したばかりの"きんに君"が、豪快な一発を放った。

◆先発のヤクルト・石川は5回5安打4失点で3敗目を喫し、またも今季初勝利はならなかった。  二回に4長短打で2点を先制されると、四回には2死二、三塁から遊撃へのゴロをエスコバーが失策し、2失点。六回から長谷川がマウンドに上がった。打線も七回までわずか3安打。八回1死から中山の今季1号で1点を返すのがやっとだった。

◆広島が1分けを挟んだ連敗を3で止めた。二回に松山の適時二塁打と田中広の適時打で2点を先制。四回に2点、八回は会沢のソロで加点した。九里は6回無失点で3勝目。ヤクルトは拙攻が響き、最下位に転落した。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が8日、広島9回戦(マツダ)を欠場。高津臣吾監督(51)は試合後、「あまり詳しくは言えないけど、上半身のコンディショニング不良としておいてください」と説明した。  青木は6日の中日戦(神宮)の四回、左翼守備で前方に落ちそうな打球を好捕した際、左前腕部が体と地面に挟まれるような体勢になっていた。

◆広島が1分けを挟んだ連敗を3で止めた。二回に松山の適時二塁打と田中広の適時打で2点を先制。四回に2点、八回は会沢のソロで加点した。九里は6回無失点で3勝目。ヤクルトは拙攻が響き、最下位に転落した。  重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。二回無死一塁。広島の"アンパンマン"こと松山が石川から左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、先制点をたたき出した。  「甘く来たところをうまく合わせて、捉えることができた。先制できてよかった」  さらに1死後、堂林が左前打でつないで一、三塁の好機を作ると、田中広が左前適時打を放って1点を追加。「打ったのはストレート。コンパクトにうまく対応した」と胸を張った。  勝負強さが光る。松山は試合前の時点で得点圏打率はリーグ2位の・417。マークが集中する4番・鈴木誠の後ろの5番でポイントゲッターの役割を果たしている。  勢いに乗る打線は、四回にも追加点を奪った。会沢の死球と田中広の中前打などで2死二、三塁とし、ピレラのたたきつけた打球が遊撃手・エスコバーの失策を誘い、2者が生還した。  チームは6日にDeNA戦(マツダ)に敗れて4カード連続の負け越しを喫し、最下位に転落した。4日にK・ジョンソン、6日にエースの大瀬良がコンディション不良で出場選手登録を外れるなど、投手陣は危機的状況だった。  だがこの日は、試合前時点でリーグ2位のチーム打率・265を誇る打線が先制、中押し、駄目押しと理想的に得点を重ねた。先発・九里も6回無失点と隙を与えず、救援陣もヤクルトの反撃を中山のソロだけに封じて、最下位を脱出した。(柏村翔)

◆広島がヤクルトに5-1で勝利し、引き分けを挟んだ連敗を3で止め、最下位を脱出した。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は下記の通り。   --先発・九里が6回3安打無失点で今季3勝目を挙げた  「(満塁のピンチを招いた)四、五回に先頭を出したけど、カバーできた。先に点を取ったが、守りに入らなかった。先頭はしっかりしないといけないところ」  --続けて  「先制するか、しないかで、変わってくるだろうけど、きょうは先制できて、エラー絡みで大きな2点が入った。前回140球を超えた中でのきょうだった。6回無失点は評価してあげたい」  --島内-塹江-フランスアで逃げ切りに成功した  「(島内は)ゼロに抑えたことで、次につなげてほしい。きつい場面で出る中で、技術もそうだけど、気持ちというところもね。先頭に四球を出してね。まだまだ課題もある」  --松山が4試合連続タイムリーと調子が良い  「最初の2点が大きかった。5番は重要と思っている。誠也(鈴木)の後なのでね」  --本拠地6試合ぶりの勝利  「当然、あしたもまた頑張ります」

◆9カード連続で初戦を落とし、最下位に転落。40歳左腕・石川は5回5安打4失点(自責点2)で、今季7度目の登板でも初勝利はならなかった。二回に4安打を集中されて2点を先制されると、四回には遊撃手・エスコバーの失策も絡み、さらに2失点。高津監督は「先制されたところは、ポンポンと打たれて止まらなかったのを反省しないといけない」と奮起を促した。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が8日、広島9回戦(マツダ)を欠場。高津監督は試合後、「あまり詳しくは言えないけど、上半身のコンディショニング不良としておいてください」と話すにとどめた。  青木は6日の中日戦(神宮)の四回、左翼守備で前方に落ちそうな打球を好捕した際、左前腕部が体と地面に挟まれるような体勢になり、五回の守備から交代した。この日の試合前はフリー打撃を行わず、ランニングだけだった。指揮官は今後について、「そのうち出られるようになると思います」と語った。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
41223 0.651
(↑0.006)
-
(-)
54322
(+2)
217
(-)
83
(-)
38
(-)
0.260
(↓0.001)
3.240
(↑0.05)
2
(-)
DeNA
33315 0.516
(-)
8.5
(↓0.5)
51298
(+7)
275
(+7)
68
(+1)
13
(-)
0.273
(-)
3.840
(↓0.04)
3
(-)
阪神
32314 0.508
(-)
9
(↓0.5)
53282
(+7)
270
(+7)
66
(+3)
45
(+1)
0.242
(↑0.001)
3.480
(↓0.02)
4
(-)
中日
31354 0.470
(↓0.007)
11.5
(↓1)
50235
(-)
287
(+2)
37
(-)
18
(-)
0.240
(-)
3.770
(↑0.03)
5
(1↑)
広島
26347 0.433
(↑0.009)
13.5
(-)
53291
(+5)
320
(+1)
69
(+1)
25
(-)
0.265
(-)
4.380
(↑0.05)
6
(1↓)
ヤクルト
26365 0.419
(↓0.007)
14.5
(↓1)
53281
(+1)
340
(+5)
59
(+1)
39
(-)
0.252
(↓0.001)
4.600
(↑0.02)