日本ハム(☆6対2★)西武 =リーグ戦14回戦(2020.09.05)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:有原 航平(4勝6敗0S)
敗戦投手:ギャレット(3勝2敗0S)

本塁打
【西武】メヒア(8号・2回表ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは初回、近藤の適時打で先制する。その後2-2となって迎えた8回裏には、2死満塁から西川と中田の連続適時打で4点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・有原が8回2失点の力投で今季4勝目。敗れた西武は、3番手・ギャレットが誤算だった。

◆日本ハム近藤健介外野手(27)がしぶとい一打で先制点を挙げた。 1回2死一、三塁で、初対戦の西武ノリンから放った当たりは三遊間深くへのゴロ。近藤の全力疾走が捕球した遊撃手源田の一塁悪送球を誘い、適時内野安打となった。「初めて対戦するピッチャーでしたけど、いいところに転がって得点につながってよかったです。必死で走りました」と振り返った。

◆日本ハム近藤健介外野手(27)が2打席連続で打点を挙げた。 1-1の同点で迎えた3回2死一、二塁から、右前適時打。西武の左腕ノリンからの一打に「打ったのは真っすぐ。ツーアウトから作ったチャンスで、何としても1点ほしかったので抜けてくれてよかったです。バットでも守備でもチームの勝利に貢献できるように集中していきます」とコメントした。 1回の1打席目は三遊間への適時内野安打を放っており、2安打2打点とした。

◆日本ハムは1回に近藤の適時内野安打で先制。西武は2回、メヒアが8号同点ソロ。日本ハムは3回、近藤の適時打で勝ち越した。 西武は6回、山川の左前適時打で再び同点。序盤に2失点した先発ノリンは、日本ハム打線から6回までに10奪三振と粘投した。 日本ハムは8回に西川の3点適時三塁打などで勝ち越して、勝率5割復帰。8回2失点の有原が4勝目。西武ギャレットは2敗目。

◆西武はセットアッパーのリード・ギャレット投手が自滅した。 2-2の8回から登板。2死から四球、単打、死球で招いた満塁で、西川に走者一掃の三塁打を許した。160キロをマークした剛腕が今季2敗目を喫し、4位日本ハムと再び2・5ゲーム差に広がった。辻監督は「もったいないよね。ちょっと自信なくしちゃってるのか。不安がって投げているような気がする」と心配した。

◆西武のコーリー・スパンジェンバーグ外野手が7回に左翼線二塁打を放ち、打撃"2冠"に立った 。19二塁打はリーグ単独トップで5三塁打はトップタイ。一方で、6回の守備で7失策目を記録し、89三振とともに不名誉な記録も"2冠"。「まだシーズンの途中なので、そういった記録はまったく意識していない。とにかく目の前の1戦1戦を戦っていくだけ」とスタイルを貫くつもりだ。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手が4点リードの9回に登板し、走者を背負いながら無失点で試合を締めた。 「日本にてから初めての抑え登板ということで少し緊張はしましたが、問題なく投球でき、チームの勝利に貢献できてよかった」。8回裏の得点にかかわらず、延長戦も見据えて9回から最大2イニングの予定だった。栗山監督は「最後を締めるのは初めてなので、どういう感じかなと見ていたけど、しっかり投げてくれた」と及第点を与えていた。

◆日本ハム中田翔内野手が観念したように言った。「あれが、札幌ドームです」。8回に中堅フェンス最上部へ直撃する適時打。あと数センチで通算250本塁打だったが、わずかに届かず苦笑い。 さらに、一塁ベース手前でつまずいて体を1回転させる珍プレーも。「疲れてて、足がもつれた。足遅いのに、無理に飛ばそうとしたから、ああなるんだろうね」と自虐的に振り返った。節目の1発への意気込みは「別に、どうでもいいですね。気にせずに、やりたい」と自然体だった。

◆エースの仕事だった。日本ハム有原航平投手(28)が西武戦(札幌ドーム)で8回2失点、104球の力投で4勝目を挙げた。 調子が悪いと自認する中で、降板するまで打たせて取る粘りの投球を展開。先発陣の大黒柱として必死な姿でチームを引っ張り、連敗を阻止して再び勝率5割に復帰させた。できる限りを尽くしたエースは、盟友の殊勲打を信じて、ベンチ裏へ引き揚げていた。8回を投げ切った有原は、この日の役目が終了。その裏の西川の決勝打が生まれた時は「ちょうどアイシングだったので」と大事な、降板後のケアの時間だった。「でも、打ってくれると思っていたので、よかったです」。自身と同学年のキャプテンの一打で、104球の力投も4勝目という結果で報われた。 チームの連敗阻止に貢献したことが、何よりも大きな仕事だった。「あまり調子はよくなかった」と制球面で不安を抱えながらの投球。1点リードの6回は山川に制球ミスのツーシームをとらえられ、同点打を浴びたが、「粘り強くゴロを打たせられた」。大崩れすることなく、最後まで勝ち越しは許さず、粘った。 そんな姿に7回は二塁手の渡辺、8回は遊撃手の中島が好守備でエースをもり立てた。「今日は守備がすごく助けてくれた」と感謝したが、一塁の守備位置から見守っていた中田は「有原の、ああいう姿勢を見ていたからこそ。エースらしい投球をしてくれた」と逆に感謝。野手陣の奮起は、エースの力強い背中が原動力となっていた。 試合前に栗山監督は「エースという人たちは、調子が悪くても勝つのが仕事」と話していた。その通りに仕事を果たした有原に指揮官も「今の(ブルペンの)状況を考えて長く投げようとしているし、そのために球数を減らしながら必要なボール球もバランスよく投げてくれた」とたたえた。シーズンはまもなく終盤戦。勝負どころで勝利を積み重ねることもエースの仕事だ。逆転優勝へ、ここからが真価発揮の見せ場だ。【木下大輔】

◆キャプテンが試合を決めた。日本ハム西川遥輝外野手(28)が5日、西武14回戦(札幌ドーム)の同点で迎えた8回2死満塁で、決勝の3点適時三塁打を放った。3番に座って以降、打率4割に迫る勢いで打ちまくる男が2安打3打点の活躍で、この日誕生日だった母を祝福。チームは2日ぶりに勝率を5割に戻した。絶好のチャンスを逃さなかった。西川は無我夢中で足を動かした。「越えてくれというふうに思って走ってました」。2-2の同点で迎えた8回2死満塁。3番手ギャレットの外寄り145キロのスプリットを振り抜いた。打球は左中間へ。追いかけた中堅手金子のグラブをはじく当たりは走者一掃となる3点適時三塁打。塁上でベンチに向かって右拳を握った。 同じようなシチュエーションで、今度はしっかり結果を出した。2日楽天戦で9回表に逆転を許した直後、2点を追う1死満塁で一ゴロ併殺打。悔しい思いをしていたが、この日は今季11度目の満塁機に初の長打となった。試合後の囲み取材中、自身が打った場面をハイライト映像で確認し「良かった。本当に良かった」と胸をなで下ろした。 声援が力になった。この日から左翼席に応援団が陣取り、攻撃の際、太鼓のたたく音が球場内に響いた。「本当に(応援が)あるのとないのとでは全然違いますし、太鼓の音が最後打球を押し込んでくれたんじゃないかと思う」と感謝を口にした。太鼓に後押しされた一撃は、この日誕生日だった母を祝福する決勝打。試合前「オカン誕生日おめでとう今日頑張るわ、大好きよ」とLINE(ライン)でメッセージを送り、その通り結果を残した。 3番に座ってから13試合で打率3割9分3厘、13打点と好調を維持している。これまでの1番とは違い得点圏での打席も増えているが「やることは本当に変わらない。でも、より打って出ようという気持ちはちょっと多いです」という。 栗山監督は「素晴らしかったですね。あれだけ必死に野球をやる姿というのが一番大事。そこに関しての信頼感は変わらない」と太鼓判を押した。チームは勝率5割に復帰し、シーズン残すはあと53試合。「疲れてますけど頑張ります」。信頼の厚いキャプテンがさらに引っ張っていく。【山崎純一】

◆日本ハムが勝率を5割に戻した。2-2の八回2死満塁で西川の走者一掃の三塁打で勝ち越すと続く中田の適時打でさらに1点を加えた。有原が8回6安打2失点で4勝目を挙げた。西武は3番手のギャレットが四球から崩れた。

◆西川が2-2の八回2死満塁で、左中間へ走者一掃の適時三塁打。チームの勝率5割復帰に貢献した。8月22日の楽天戦(札幌ドーム)から3番に入り、13試合で56打数22安打(打率・393)13打点と躍動。「きょう(5日)お母さんの誕生日だから『頑張るわ』ってLINEして打った。書いておいてください」。親孝行の一打にもなり、笑顔だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
38263 0.594
(↓0.009)
-
(-)
53289
(+4)
243
(+5)
82
(+1)
44
(-)
0.240
(-)
3.300
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
37282 0.569
(↑0.006)
1.5
(↑1)
53288
(+5)
307
(+4)
60
(+2)
55
(-)
0.245
(↑0.002)
4.380
(↑0.02)
3
(-)
楽天
34303 0.531
(↑0.007)
4
(↑1)
53339
(+6)
297
(+5)
71
(+3)
42
(-)
0.265
(-)
4.230
(↓0.01)
4
(-)
日本ハム
32323 0.500
(↑0.008)
6
(↑1)
53293
(+6)
294
(+2)
55
(-)
35
(+1)
0.254
(↑0.001
4.000
(↑0.03)
5
(-)
西武
29342 0.460
(↓0.008)
8.5
(-)
55288
(+2)
297
(+6)
67
(+1)
41
(+1)
0.249
(↓0.001)
4.460
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
21415 0.339
(↓0.005)
16
(-)
53235
(+5)
294
(+6)
43
(-)
53
(+1)
0.240
(↑0.001)
4.210
(↓0.04)