日本ハム(☆8対1★)楽天 =リーグ戦13回戦(2020.09.01)・札幌ドーム=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(5勝2敗0S)
敗戦投手:宋 家豪(1勝2敗0S)

本塁打
【楽天】田中 和基(2号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは1点を追う5回裏、ビヤヌエバの適時打で同点とする。そのまま迎えた7回に松本の適時打と中田の犠飛で勝ち越すと、続く8回には西川の適時打などで一挙5点を奪い、試合を決定づけた。投げては、先発・上沢が9回1失点の完投で今季5勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆約1年ぶりの先発マウンドに上がった楽天辛島航投手(29)が左ふくらはぎをつり、4回途中52球3安打無失点で緊急降板した。 0-0の4回2死。日本ハム近藤への初球、内角ボールを投じた後、足に違和感を覚えた。捕手からのボールを受け取らず、左膝に左手を置き、気にするそぶりを見せた。ベンチから伊藤投手チーフコーチとトレーナーが駆け寄った。トレーナーとともに辛島はベンチ裏へ下がり、2番手酒居がコールされた。 昨季チーム最多の9勝を挙げた辛島は今季、中継ぎで開幕1軍スタートし13試合に救援登板。8月上旬から先発調整を行い、昨年9月14日オリックス戦以来の先発登板だった。病院へは行かずに状態を見る。

◆日本ハムは1回2死一、二塁の好機に近藤が左飛。楽天も3回無死一、三塁の絶好機に後続が倒れ、序盤は両チーム無得点。 楽天は5回、田中の中越え2号ソロで先制。日本ハムはその裏、無死二塁でビヤヌエバが中前適時打を放ち、同点に追い付く。 日本ハムは7回に2点、8回に5点を奪って楽天を突き放した。連敗を4で止め、勝率を5割に戻した。上沢が完投で5勝目。楽天は宋家豪が2敗目。

◆水の合う札幌ドームで、楽天田中和基外野手が12試合ぶりの2号先制ソロを放った。5回先頭で日本ハム上沢の外角高め143キロを、中堅右スタンド最前列へ運んだ。 試合前時点で同球場では23打数13安打、打率5割6分5厘と好相性。1発も8月18日敵地での同戦以来。「追い込まれる前に、前に飛ばせるボールを積極的に打ちにいきました。打てて良かったです」と汗をぬぐった。

◆楽天は日ハム上沢を再び捉えられず、今季5度目の3連敗を喫した。 3回無死一、三塁で足立、小深田が続けてセーフティースクイズを失敗。5回に田中のソロで先制したが、追加点を奪えなかった。8月18日の前回対戦でも7回1得点。右腕に2度敗れた。 三木監督は「簡単には打てないので作戦は立てたが、決められなかった」と悔やんだ。4位日本ハムに1ゲーム差と迫られた。

◆日本ハム上沢直之投手が5安打1失点で2年ぶりの完投勝利を決めた。 連打を許した3回無死一、三塁で味方守備が2度のスクイズ阻止。仲間に助けられ、125球の熱投を見せた右腕は「久しぶりに完投したので疲れました」と苦笑いし「後ろを守ってくれた人たちに感謝したい」。本拠地での完投勝利は約6年ぶり。チームトップタイの今季5勝目となった。

◆楽天が今季5度目の3連敗を喫し、4位日本ハムに1差と詰められた。 約1年ぶりの先発辛島は3回まで2安打無失点。しかし4回2死、近藤に1球投げたところで左ふくらはぎをつり、緊急降板。今季最多8投手の継投も13安打8失点と崩れた。 打線は8月18日に7回1得点に抑えられた日本ハム上沢を捉えきれない。3回無死一、三塁で足立、小深田がともにセーフティースクイズを失敗。好機を逸した。5回に田中の2号ソロで先制も追加点を奪えず、5安打で完投を許した。 三木監督は「何とか簡単に打てない、というところで作戦を立てていろいろやったんですけど、それが決められなかった。ちょっといろんな面で流れというかね。次回また当たることもあるし、これからずっとやっていくわけだから。試合中も集めてこうしようというところだったんですけど」と唇をかんだ。 先発辛島については「今季先発初登板でしたけど、辛島らしくいい球もあった。また次回に向けてというところ」とした。終盤に崩れた救援陣には「アクシデントだけど、ああいう展開になると(後ろの)ピッチャーも苦しくなる。いろんなケアといろいろ改善して進めないといけないこともある。相手チームと真剣勝負の中でいろんな結果がついてくることは仕方がない」と結果を受け止めながら「投げきれない1球や出してはいけない四球もあった。選手たちは前向きにやっているが、野球の試合になるとちょっとしたところの防げたことや防がなきゃダメなことがあると結局勝つことに対しての流れができにくい」と奮起を求めた。

◆日本ハム先発上沢と同期入団の松本剛内野手が、打のヒーローになった。1-1の7回1死一、三塁で、宋家豪から勝ち越しの左前適時打。「監督が『打て』のサインを出してくれたので思い切りいきました」と、6試合ぶりの安打を喜んだ。 昨季、右肘を手術。上沢と同じタイミングでリハビリに励んだ。「同期でも近藤や上沢はチームを引っ張っている。僕はほど遠いけど、少しでも2人に近づけるよう頑張りたい」と話した。

◆日本ハム上沢直之投手(26)が完全復活した。楽天13回戦(札幌ドーム)で今季のチーム一番乗り、自身2年ぶり、本拠地では6年ぶりとなる完投勝利でチームトップタイの5勝目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。失点は5回に浴びたソロ本塁打のみで、走者を背負っても粘り強くピンチを断ち切った。左膝への打球直撃から441日。よみがえった不屈の右腕が125球の熱投で苦境のチームを救った。顔色を変えることなく、9回のマウンドへ向かった。先頭打者に内野安打こそ許したが、上沢は最後まで投げきった。笑顔はない。「正直、ケガをする前より、まだ体力が足りないな...と。8-1で完投して、喜んでも...ね」。2年ぶりの完投勝利、札幌ドームではプロ初完封勝利を挙げた14年9月15日オリックス戦以来、2178日ぶりに1人で投げきっても、先発陣の柱としての自覚を漂わせた。 ユニホームの右太もも付近は、拭った血で何本も線が引かれていた。「血豆が割れちゃって」。8回までにできていた右手中指の血豆がつぶれても、今季最多125球の熱投は最後まで力がこもっていた。故障明けのシーズン。栗山監督も慎重な起用を続けてきたが、この日は「(9回も)投げさせてあげたいという気持ちが強くなった」。4連敗と嫌なチームの流れも止めるべく、最後まで上沢に託した。 上沢はプラスの思考整理ができる。「低めに狙ってもいかないので、あきらめました、もう」。今季は直球の制球が思うようにいかなかったが、修正したのは精神面。「コントロールを気にして、低めに弱い球を投げるくらいなら、高めにしっかり強い球で、コースはきっちり意識してやる」。ベストを尽くすために、柔軟な発想の転換ができるのが強みだ。 だからピンチを迎えても、慌てず、最善策を考え、実行できる。必死な姿はバックの好守も呼び、試合の流れを引き寄せる。この日も3回無死一、三塁から2度のセーフティースクイズを仕掛けられても、清水や中田の好守に救われた。「あそこは、あのままゼロでいかないと」とピンチを断ち切った。決勝打を放ったのは、ドラフト同期の同学年で、昨季はともにリハビリ組として過ごした松本だった。「特に励ましあったりとかはしてないですよ、気持ち悪い」と笑顔で冗談を交えながら、「同じ日にヒーローになれたのはうれしい」。チームも再び勝率5割に復帰。大事だった試合で完投してくれる、頼りになる上沢が、完全復活した。【木下大輔】

◆2-1の7回1死満塁から追加点の左犠飛を放った日本ハム中田翔内野手(31)は「楽な気持ちで打席に入れた」と、3試合ぶりの打点を喜んだ。同点の6回は、中堅フェンス直撃のあたりで二塁へヘッドスライディング。8回にも2点適時打を放ち、この日、3打数2安打3打点だった。 71打点で独走する主砲は「連敗はしていたけど、カード頭をしっかり取ることができたので、この勢いで明日も頑張りたい」と意気込んだ。

◆楽天・田中和基外野手(26)が1日、日本ハム戦(札幌ドーム)に「6番・中堅」で先発し、先制2号ソロを放った。  0-0の五回。先頭で相手先発・上沢の初球、143キロの直球をフルスイングし、中堅右にたたき込んだ。球団広報を通じて、「1打席目はカットボールでやられたので、追い込まれる前に、前に飛ばせるボールを積極的に打ちにいきました。打ててよかったです」とコメントした。

◆日本ハムが連敗を4で止め、勝率を5割に戻した。1-1の七回に松本の適時打と中田の犠飛で2点を勝ち越し、八回に中田の2点打など打者一巡で5点を加えた。上沢は1失点の2年ぶりの完投で5勝目。楽天は救援陣が崩れ3連敗。

◆楽天の辛島は今季初先発して好投したが、四回2死無走者で近藤に1球目を投じた直後に左ふくらはぎがつって降板し、3回2/3で3安打無失点だった。病院には行かずに治療した。「調子自体はぼちぼちだった。五回までは投げたかった」と悔やんだ。  救援で13試合に登板して巡ってきた先発のチャンスだった。三木監督は「アクシデントだったけど、ああなると(後の)投手も苦しくなる。ケアとか改善しないといけないこともあると思う」と話した。

◆大敗で3連敗。約1年ぶりに先発した辛島が四回途中、52球目を投じた直後に左ふくらはぎがつって降板した。3回2/3を3安打無失点ながら「ブルペンの皆さんに申し訳ないです」と反省。救援陣は七、八回に計7失点と崩れ、打線は上沢を攻略できず。三木監督は「作戦を立ててやったが、決められなかった」と歯切れが悪かった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37242 0.607
(↓0.01)
-
(-)
57274
(-)
227
(+5)
75
(-)
41
(-)
0.241
(↓0.002)
3.340
(↓0.04)
2
(-)
ロッテ
34272 0.557
(↓0.01)
3
(-)
57269
(+1)
291
(+9)
55
(-)
50
(+1)
0.241
(↓0.003)
4.440
(↓0.08)
3
(-)
楽天
31293 0.517
(↓0.008)
5.5
(-)
57324
(+1)
282
(+8)
65
(+1)
42
(-)
0.268
(↓0.002)
4.270
(↓0.07)
4
(-)
日本ハム
30303 0.500
(↑0.008)
6.5
(↑1)
57278
(+8)
281
(+1)
53
(-)
32
(+1)
0.252
(↑0.002
4.050
(↑0.05)
5
(-)
西武
27322 0.458
(↑0.01)
9
(↑1)
59271
(+9)
279
(+1)
62
(+1)
39
(-)
0.250
(↑0.001)
4.440
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
21384 0.356
(↑0.011)
15
(↑1)
57220
(+5)
276
(-)
42
(-)
46
(+3)
0.241
(-)
4.180
(↑0.07)