ソフトバンク(☆8対5★)日本ハム =リーグ戦15回戦(2020.08.30)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
4100000005800
ソフトバンク
30221000X81113
勝利投手:高橋 礼(3勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗17S))
敗戦投手:バーヘイゲン(5勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(20号・1回裏2ラン),中村 晃(4号・4回裏2ラン),グラシアル(2号・5回裏ソロ)

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◆ソフトバンクが8連勝。ソフトバンクは4点を追う1回裏、柳田の2ランなどで1点差に迫る。同点として迎えた4回には、中村晃が2ランを放ち、勝ち越しに成功した。敗れた日本ハムは、先発・バーヘイゲンが試合をつくれず、打線も3回以降は3安打と沈黙した。

◆ソフトバンク石川柊太投手(28)は18年8月7日ロッテ戦から11連勝中。ソフトバンクでは15~16年にバンデンハークが14連勝しているが、日本人投手で12連勝すれば05年に開幕15連勝した斉藤以来、チーム15年ぶりとなる。

◆3連敗中の日本ハムが、開幕から6連勝中のソフトバンク石川柊太投手から初回に4点を奪った。 1番大田泰示外野手が泥くさく、猛攻の口火を切った。気迫を前面に出したヘッドスライディングで三塁への内野安打を勝ち取り、2番松本剛外野手の三ゴロで二塁へ進塁。最初に訪れた好機を3番西川遥輝外野手が逃さなかった。2ボールからの3球目、147キロ直球をとらえて先制の適時二塁打を放った。西川は「チャンスで甘いボールを1球で仕留めることができた。いいピッチャーだから、まずは先制することができてよかった」と振り返った。 さらに4番中田翔内野手と6番渡辺諒内野手が四球を選んで2死満塁となり、今季初スタメンの7番平沼翔太内野手が押し出し死球で2点目。8番清水優心捕手が2点右前適時打を放って一気にたたみ掛けた。

◆8試合ぶりにスタメン出場した日本ハム近藤健介外野手が2回、左ふくらはぎ打撲から復帰後3打席目で初安打となる適時二塁打を放った。 2死一、二塁の場面でソフトバンク石川が投じた内角高めへの136キロのスライダーを引っ張って、右翼へはじき返した。 近藤 昨日の最終回と今日の1打席目にチャンスで凡退していたので、なんとかランナーを返したいという気持ちでした。久しぶりのスタメンなので、バットで少しでも勝利に貢献できるようにしたいです。 初回に打線が4点を奪ったが、近藤は二ゴロで凡退。29日は最終9回に好機で代打で登場も凡退していた。この日は1回裏に3点を返される嫌な流れだっただけに、大きな一打となった。

◆初回に4点を先制されたソフトバンクは、直後に3点を返すと2点差の3回にはグラシアルの適時打、栗原の犠飛で同点とした。 ソフトバンクは4回、中村晃の4号2ランで勝ち越し。5回にもグラシアルが2号ソロ。日本ハムは3回以降は無得点。 ソフトバンクが逆転勝ちで同カード3連勝。チームの連勝を8に伸ばし、2位ロッテと3ゲーム差とした。ソフトバンク高橋礼が3勝目、森が17セーブ目。日本ハム・バーヘイゲン2敗目。

◆日本ハムが30日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で屈辱的な逆転負けを食らった。初回に4点を先制しながら追いつかれ、同点の4回2死一塁で、マウンドに送り出した福田が中村晃に決勝2ランを浴びた。栗山監督は「(福田は)1番、タイミングが取りづらい投手だと思った」が、裏目に。同一カード3連敗で、首位ソフトバンクとは、今季最大7・5ゲーム差。早ければ9月2日にも、自力優勝の可能性が消滅する危機に立たされた。 主砲の姿も乱れた。2回1死一、三塁。中田が三ゴロに倒れると、たまっていたフラストレーションを爆発させた。三塁側ベンチに戻ると、立て掛けてあったバットを振り上げて怒りをあらわにした。今カードは10打数1安打。28日に球団記録に王手をかける月間31打点目を挙げたが、以降は沈黙し、快挙達成とはならなかった。 今季ワーストタイ、2度目の4連敗で、9日ぶりに借金生活に転落。栗山監督は「これからだよね。何も関係ない。今日、負けたのが悔しいだけだよ」と、自らに言い聞かせるように前を向いた。次戦は9月1日、本拠地・札幌ドームに戻り楽天戦。月が変わり、再び正念場に向けて、仕切り直していく。【田中彩友美】

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手がダメ押しの2号ソロを放った。2点リードの5回に巡ってきた3打席目。 先頭打者で堀の144キロの直球を左翼テラス席に運んだ。「少しバットの先だったけど、入ってくれてよかった」。一塁ベンチに戻るとお決まりのボクサーポーズのパフォーマンス。3回には1点差に迫る左前タイムリーも放ち、この日2打点。「絶対に走者をかえすつもりだった」と主砲の役割をきっちり果たした。

◆ソフトバンクの「8回の男」リバン・モイネロ投手がきっちり3者凡退に抑え、24ホールド目を挙げた。 杉谷、ビヤヌエバ、横尾と3者連続代打を左飛、見逃し三振、遊ゴロに仕留めた。「全力で投げることを意識して、絶対に0で抑えるつもりで投げた」。32試合目の登板だが「球数を少なくする意識で投げている。いい状態を保てている」と、この日も13球で締めた。自粛期間中を含めて体作りが順調に行えた。「後半戦もしっかり練習してチームの手助けになりたい」と話していた。

◆ソフトバンク2番中村晃外野手が殊勲の決勝4号2ランを含む3安打3得点の活躍だ。 5-5の同点で迎えた4回2死一塁。2番手左腕福田の126キロのスライダーを右翼テラス席に運び去った。「甘い球をしっかり打っていこうと思った。同点に追いつけたし、いい流れが来ていたと思う」。今季4度目の猛打賞でチームは逆転勝ち。先発石川が序盤5失点と乱調だったが「こういう時は打線がカバーしてあげないと。1試合1試合勝ちにこだわっていきたい」とお立ち台で笑顔を見せた。

◆日本ハム西川遥輝外野手の先制打も連敗脱出へつながらなかった。初回1死二塁で右中間へ適時二塁打。「チャンスで甘いボールを1球で仕留めることができた」と、開幕から6連勝中のソフトバンク石川の出はなをくじいた。 14試合連続安打となり、8月は月間打率3割3分3厘でフィニッシュも、チームは4連敗。9月初戦となる札幌ドームでの楽天戦から、好調な打撃を継続して仕切り直す。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲンが登板6試合ぶりとなる黒星を喫した。初回に4点の援護を受けたが、その裏に3失点。 3、4回も死球が失点に結び付いた。来日後の最短降板となる3回2/3を7安打6失点で2敗目。「自分としては今日の調子はよかったと思いますが、その中で相手打者に打たれ、失点を許してしまいました」と反省した。

◆日本ハム大田泰示外野手が今季2度目の1試合4安打と固め打ちした。4試合連続で1番右翼でスタメン出場し、いずれも複数安打と積極的な打撃で切り込み隊長を務めている。 「1番は、1打席目は何も考えずにシンプルにパッと(打席に)立つ。それが一番、結果につながっている」。今カードは3試合とも初回に安打で出塁。この好調さを次カードは勝利につなげたい。

◆8試合ぶりに「5番DH」でスタメン復帰した日本ハム近藤健介外野手が、左ふくらはぎ打撲から復帰後3打席目で初安打を放った。 2回2死一、二塁で右翼へ適時二塁打。「昨日(29日に代打で出場)の最終回と1打席目にチャンスで凡退していたので、なんとかランナーをかえしたいという気持ちでした」。チームは4連敗となったが、近藤が完全復活への兆しを見せたことは明るい材料だ。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が驚異のライナーで逆転での今季最長8連勝を呼び込んだ。1回に4点を先制されて迎えたその裏だ。1死一塁で左翼ホームランテラスのフェンス上部にバウンドしてスタンドに突き刺さる20号2ランは、チーム3発8得点での逆転の口火となった。8月は10本塁打と加速度を増し、自身初の40発も夢ではなくなってきた。打席に入る前から気持ちが高まっていた。4点を先制された直後の1回裏。1死一塁で柳田が打席に向かうと、場内にテレビドラマ「半沢直樹」のテーマ曲が流れた。3球目を振り抜いた打球は左翼越えの20号2ラン。「倍返し」の口火を切るライナー弾でチームの反骨心に火をつけた。 打球は左翼ホームランテラスの上部で大きくはねて左翼スタンドに吸い込まれた。日本ハム先発バーヘイゲンの155キロの真ん中低めのツーシーム。決して失投ではなかった。「動く球ですがタイミングを合わせて集中して打ちました。丁寧に打つことをイメージして、芯に当たってくれました」。これまで第1打席の登場曲は「WANIMA」の「ともに」だったが、この日から「半沢直樹」に変更した。 柳田 今日(30日)は半沢直樹(の放送)があるので、それをモチベーションに頑張りました。毎週見てます。これからも日曜日の試合は(テーマ曲を)流そうと思います。もちろん最終回までです。 昨年は左膝の故障もあり38試合出場に終わった。「今年はレギュラーを取る気持ちを毎日胸に刻んでやってます」。自身としても「倍返し」をテーマにして2ランを放ち、4点ビハインドを逆転するチーム3発8得点の「倍返し」の口火役にもなった。 シーズン約半分で20号に到達。本塁打トップ21本の日本ハム中田の目の前で1本差に迫った。「20本はうれしいです。これからも1本1本積み重ねていくだけです。自分はホームラン打者ではない。ヒットの延長線だと思ってます」と言いながら、8月は10本塁打をマーク。120試合と今季は少ないが40発到達も夢でなくなってきた。 初回に4点を失ってもギータの一振りで逆転ムードを作り上げ、中村晃決勝4号2ラン、グラシアル2号ソロの今季8度目となる1試合3発。今季最長の8連勝で、2位との差は今季最大3ゲーム差に広がった。工藤監督も「あの1発で雰囲気が変わりましたからね」と柳田に脱帽した。これで日曜日も7連勝。「ギータ日曜劇場」の1発がチームに笑顔をもたらした。【浦田由紀夫】 ▼柳田が自身4度目の20本塁打を記録した。過去3度の20号到達時のチーム消化試合数は、15年88試合、17、18年はともに74試合。今季は62試合目で、過去最速を12試合も更新した。 ▼現状のペースで本塁打を打てば、例年より少ない今季の120試合換算でも38本塁打となり、自己最多の18年36本を上回る。仮に通常通り143試合行うとしたら、46本塁打に達するハイペースだ。

◆日本列島が燃えたぎった炎暑の8月は、ソフトバンクにとって「貯金月間」となった。8月の戦績は16勝8敗1分け。一挙に8つの貯金を積み上げた。開幕から2カ月が過ぎ、最もチームに疲れが出やすい時期。長雨にたたられた梅雨のうっぷんを晴らすように、チームは一気に勢いを増した。ペナントレースも前半から後半戦へ。折り返し地点を挟んでの8連勝。2位ロッテとも3ゲーム差となり「独走」の気配さえ漂ってきた。 カード6連戦の変則日程から週3連戦2カードになった。8月第1週の対楽天2勝4敗、3週目の対ロッテ2勝3敗1分けの2つの負け越しはあったものの、助っ人グラシアルの合流、ムーアの復帰、武田の復活などプラス要素がチームを後押しする。月が変わって9月に入っても日程までもがホークスびいき? である。敵地とはいえ、すでにシーズン勝ち越しを決めているお得意様のオリックスとの3連戦(京セラドーム大阪)からのスタート。連勝街道に笑みがはじける工藤監督が就任初となる2ケタ「11連勝」の皮算用しても不思議ではない。 もちろん、油断は禁物。有終のゴールに向けて気を引き締めなければならないのは「基本の徹底」だ。この日、2回に2つの送球ミス(失策は1つ)があった。先発石川のバント処理の二塁へのワンバウンド送球。そして併殺にできなかった川瀬の一塁送球。残した走者を生還させてしまった。緊迫したゲームではこういうプレーが勝敗を左右することになる。プロには言わずもがなだが、カブトの緒はやはり、きっちり締めたほうがいい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が30日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で「3番・中堅」で先発出場。4点を追いかける一回1死一塁。左中間に放った打球はフェンス最上部であるオレンジの部分を跳ね、スタンドに着弾した。  「丁寧に真っ芯で捉えられました。まだ試合は始まったところだし、先制されてすぐに2点返せたのは良かったです」  バーヘイゲンの155キロに踏み込んみ、弾丸ライナーで左中間へ。ホームランテラスの最上部に当たると、ぽーんと跳ねた白球はスタンドに着弾した。2試合ぶりの20号2ランでチームの士気を高めた。  指名打者ではなく、4試合ぶりに中堅での先発出場。工藤監督は試合前「守っているときとDHでは体の楽さが違うみたい。試合に出たとしても守りも含めて。体がきつくなるケースがある」。グラシアル、中村晃も含めて指名打者の使い方を説明していた。

◆ソフトバンクが逆転で8連勝を飾った。3-5の三回にグラシアルの適時打と栗原の犠飛で追い付くと、四回に中村晃の4号2ランで勝ち越した。2番手の高橋礼が3勝目、森が17セーブ目。日本ハムは4連敗で勝率5割を切った。

◆ソフトバンクは8-5で日本ハムに逆転勝ちし、8連勝で貯金を「14」とした。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --逆転勝利を振り返って  「4点を取られた後に3点を取り返したことが非常に大きかった。あのままズルズルいかなかったことも非常によかったと思います」  --中村晃が3安打  「素晴らしいのひと言です。点のほしいところ、塁に出てほしいところでしっかり出てくれて。本当によくやってくれていると思います」  --先発の石川の評価  「最初に不運な内野安打があったところで、ちょっとリズムに乗れなかったかなと思います。ボール自体は悪くなかったと思います。そこでリズムがうまくとれなかったことがコントロールの乱れにもつながったのかなと。これまでいい投球を続けてくれていますので。投手にはこういう日もあるので、切り替えて次の1週間をいい1週間にしてほしいと思います」  --8連勝。好調の要因は  「投打のバランスがすごくいいと思います。そこが一番かなと感じていますし、点を取られてもみんなが諦めないで取りにいってくれている。投手にとっても頼もしいと思います。投手も失点を少なくして何とか逆転につなげようと、そういう気持ちが出ていたと思います。今の強さといわれれば、そういうところがしっかりとできているところだと思います」

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が0-4の一回に20号2ランを放ち、8-5での8連勝へ道筋を作った。  やられたらやり返す。"倍返し"の標的は己自身だ。会社...ソフトバンクの顔として逆転劇の口火を切り、チームを今季最長の8連勝に導いた。  「きょう『半沢直樹』があるので、モチベーションに頑張りました」  一回に石川が乱れ、いきなり4点の"負債"。その裏、1死一塁で柳田が打席に向かう際、ペイペイドームに流れたのはTBS日曜劇場「半沢直樹」のテーマ曲だった。  「毎週欠かさず見ています」という柳田が、バーヘイゲンの155キロのツーシームを一閃。打球はライナーで左翼席まで届いた。その後、中村晃ら思いを一つにする同僚たちも次々に結果を出して、逆転勝ち。「半沢直樹」ばりの窮地からの大逆転劇を、頼れる上司の工藤監督も「取られても取り返した。非常に大きい勝利」と評価した。  「(登場曲を)変えるのは日曜日だけ。最終回まで」。ちょうどドラマが始まった7月19日から、日曜日は6連勝。柳田も日曜打率・394を残す。同ドラマは前回作から全て見ているという。新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が倍以上に増えた今季の、楽しみの一つだ。  自身4度目の20号で、62試合目での到達は最速。昨季は左膝裏の肉離れなどで、出場38試合に終わった。味わった悔しさを"倍返し"している途中。2位・ロッテに3ゲーム差をつけ、3年ぶりのリーグ優勝というエンディングを目指す。  「去年は全然試合に出ていない。またレギュラーを取るという気持ちは毎日胸に刻んでいます」  悔しさは"倍返し"する。子供でもわかることだ。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37232 0.617
(↑0.007)
-
(-)
58274
(+8)
222
(+5)
75
(+3)
41
(+1)
0.243
(↑0.002
3.300
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
34262 0.567
(↓0.009)
3
(↓1)
58268
(-)
282
(+5)
55
(-)
49
(-)
0.244
(↑0.001)
4.360
(↑0.01)
3
(-)
楽天
31283 0.525
(↓0.009)
5.5
(↓1)
58323
(+2)
274
(+3)
64
(-)
42
(-)
0.270
(↓0.001)
4.200
(↑0.02)
4
(-)
日本ハム
29303 0.492
(↓0.008)
7.5
(↓1)
58270
(+5)
280
(+8)
53
(-)
31
(-)
0.250
(-)
4.100
(↓0.07)
5
(-)
西武
26322 0.448
(↑0.009)
10
(-)
60262
(+3)
278
(+2)
61
(+1)
39
(-)
0.249
(-)
4.500
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
20384 0.345
(↑0.012)
16
(-)
58215
(+5)
276
(-)
42
(+1)
43
(+2)
0.241
(↓0.001)
4.250
(↑0.07)