ソフトバンク(☆3対0★)日本ハム =リーグ戦14回戦(2020.08.29)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:ムーア(1勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(1勝1敗16S))
敗戦投手:有原 航平(3勝6敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは3回裏、1死一二塁から相手失策の間に1点を先制する。そのまま迎えた8回には、グラシアルと松田宣の適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・ムーアが5回無失点で来日初勝利。敗れた日本ハムは、先発・有原が好投するも、打線が援護できなかった。

◆ソフトバンクが先制した。3回1死一、二塁から敵失で1点を挙げた。日本ハムは3回まで毎回走者を出しながらホームが遠い。 復帰登板のソフトバンク先発ムーアは4回以外は毎回走者を出しながら5回無失点。ソフトバンクも4回から6回まで無得点。 ソフトバンクは8回、グラシアルの適時二塁打など2点を挙げ、勝負を決めた。チームは7連勝。ムーアが来日初勝利を挙げた。森は16セーブ目。日本ハムの有原は6敗目を喫した。

◆ソフトバンク2番手松本裕樹投手がプロ初ホールドを手にした。先発ムーアを継いで6、7回を投げパーフェクト投球。3三振を奪って0封のバトンをつないだ。「ムーアさんが勝利投手の権利を持って粘って投げていたし、何とか後ろにつなぎたかった」。 7回2死から石井には153キロの速球で空振り三振に仕留めた。26日のオリックス戦から2戦連続して無安打無失点。「これからもどんな立ち位置でもしっかり打者に向かって投げていきたい。チーム優勝に貢献できるように頑張りたい」とお立ち台で笑顔を見せた。

◆快投した日本ハム有原航平投手にとっては、無情な結果となった。7回を投げて散発3安打6奪三振。失点は、3回に守備の乱れで失った1点だけだった。 「守備で助かっていることもある。1点でしのげばと思って投げた」。直球も変化球も、精度は抜群。開幕時と比べ「自分をうまくコントロールできている」。相手打線を圧倒しながら援護に恵まれず、今季チームワーストの6敗目となった。

◆ソフトバンク期待のメジャー通算54勝左腕、マット・ムーア投手(31)が待望の来日初勝利を挙げた。日本ハム相手に先発し、5回4安打無失点。150キロを超える速球とチェンジアップ、カットボールなどの変化球を駆使して7三振を奪った。チームに昨年7月の9連勝以来となる今季初の7連勝をもたらし、首位固めロードを突き進む。続投を志願した。あと1人で来日初勝利の権利を手にする1-0で迎えた5回2死一、三塁のピンチ。ムーアはマウンドにきた森山投手コーチに「行かせてください」と言い切った。試合前は90球メドの登板予定だったがこの時点で89球。勝ちたい気持ちを前面に出して、西川をチェンジアップで空振りの三振に仕留めた。その後、鉄壁のリリーフ陣の踏ん張りと3得点の打線、そして好守備もあり、ホーム初登板で初白星を手にした。 復帰初戦でもあった。「ホームで来日1勝目をファンの前で見せられてよかった」。ここまでビジター2試合で先発も白星が挙げられず、3試合目登板を翌日に控えた7月7日、練習中のアップで左ふくらはぎを痛め、筋損傷と診断された。リハビリ生活の苦しい日々が続いたがファミリーとの時間が大きな「薬」になった。 ムーア 奥さんと長男2人が一緒にいてくれなければ、ここまでこれたかどうか分からない。奥さんは偉大な存在。これからも家族3人で福岡を楽しみたい。 そのファミリーがスタンドで観戦。「奥さんと息子が来てくれていた。応援の声も聞こえていた」と力に変えた。リハビリ中だった7月19日には2軍で苦しむ田中の誕生日を、サファテとともに祝うなどチームメートを励ましていた。 工藤監督にとってもうれしい勝利だった。開幕ローテーションでは同一カード6連戦の初戦を任せるほど信頼していた。「本人もうれしいでしょうが、チームにとっても大きい」と声も弾んだ。 「ウイニングボールは記念にとっているメジャー時代のコレクトの中に入れるよ」。今季初のタカガールデーでチームに今季初の7連勝をもたらした。試合後に上がったピンクの花火は、ムーアファミリーに最高の思い出となった。【浦田由紀夫】

◆ソフトバンクの4番ジュリスベル・グラシアル内野手が貴重な一打を放った。1点リードの8回無死一塁。玉井の直球をはじき返し左中間を割る適時二塁打。「バットの先だったけど、いいところに飛んでくれました。投手も無失点で投げてくれていたし、いい追加点になってくれてよかったよ」。 直前の守備では大田の左中間への打球を好捕。気分よく入った打席で頼れる助っ人が好結果を出した。

◆ソフトバンクが7連勝。三回に失策の間に先制し、八回にはグラシアルの適時二塁打と松田の適時打で加点した。ムーアが5回無失点で来日初勝利を飾り、森が16セーブ目。日本ハムは有原を援護できずに3連敗。勝率5割となった。

◆ソフトバンクは29日、日本ハムとの14回戦(ペイペイドーム)で3-0で勝利。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --ムーアが初勝利  「ふくらはぎを痛めてから約2カ月ですか。本人なりに大変な思いをした中で、5回を投げ切って勝てたことは何より本人が一番喜んでいると思う。チームにもいい勝利を呼び込んでくれた。ナイスゲームでした」  --川瀬にも守備で大きなプレーが  「あれが抜ければ1点というところ。ムーア投手の勝利の権利は彼のナイスプレーがあってこそというところもあると思います」  --松本が2回0封  「きょうはムーア投手に90球前後という球数制限があった中だった。そこを引き継いでよく投げてくれた。ムーア投手の勝利も松本投手のナイスピッチングも欠かせなかったと思います」  --ダメ押しもできた  「柳田君が出たことで長打が出れば1点と思っていた。(グラシアルも)打つところが素晴らしいですし。栗原君もセーフティバントを試みてサードに送ってくれたのも大きかったと思います」  --7連勝  「日々新たにという言葉でここまでやってきています。あすはまた新しい思いで勝利に向かって、一丸となって頑張っていきたいと思います」

◆日本ハムの有原は7回を投げて三回の失策の間の1点だけに抑えながら、打線の援護がなく6敗目を喫した。「守備で助かっている部分もたくさんある」と味方のミスを気にするそぶりはなかった。  エースの好投も実らず、チームは4連勝からの3連敗と急失速で勝率5割まで落ち込んだ。栗山監督は「ナイスピッチングだったね。申し訳ないことをした」と悩ましげだった。

◆黄色い声援がなくとも、ピンクのエールは届いていた。がばっとダイナミックなフォームが躍動する。ソフトバンクの大物左腕・ムーアが、5回7奪三振、無失点でようやくの来日初勝利。お立ち台の締めは、覚えたての日本語だった。  「タカガール、ありがとうございます!」  米大リーグ通算54勝。年俸3億円と鳴り物入りで鷹に入団したが、来日3試合目の登板を翌日に控えた7月8日に「左ふくらはぎの筋損傷」で登録抹消に。6月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の復帰登板となったこの日は「90球前後」という制限付きだった。  一回無死一塁で松本のバントが捕邪飛になるなど、日本ハムの立て続いたミスにも助けられた。五回2死一、三塁では森山投手コーチがマウンドへ。この時点で89球だったが、続投を志願。西川に対し、この日最速に並ぶ152キロを計測するなど力を振り絞り、最後はチェンジアップで空振り三振を奪った。  この日は「タカガールデー2020」。夫人と息子も観戦にきてくれた。ピンクのユニホームも数枚受け取ったといい「キープできるのなら、奥さんにあげたい」とうれしそう。新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えた今年。改めて「家族が一緒にいなかったらここまでこられたかわからない」。ここからは感謝の思いを結果に変えるつもりだ。  昨年7月の9連勝以来となる今季最長の7連勝で、貯金は最多の「13」だ。チーム61試合目、後半戦の"開幕戦"で復帰した助っ人左腕について、工藤監督は「そういうのがある」と球数制限を設けた上で次回登板を約束。「ちょっと(考える)時間をください」とローテに悩むほど先発陣が充実してきた。  「いい意味でチームに貢献できてよかったよ」とムーア。受け取ったウイニングボールは米大リーグ初勝利の記念球とともに飾るつもり。3年ぶりのリーグ制覇へ、鷹が上昇気流に乗ってきた。(竹村岳) ★タカガールデー  地元テレビ局とのタイアップで2006年に「女子高生デー」としてスタート。ピンクを基調に、年ごとにデザインした「タカガールユニホーム」を女性来場者に配布してきた(今季は男性にも配布)。14年から現名称「タカガールデー」となる。16年に「タカガール」のプロジェクトチームを発足させ、イベント日に限らずソフトバンクを応援する女性ファン=「タカガール」の浸透を図り、グッズ開発なども行っている。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
36232 0.610
(↑0.007)
-
(-)
59266
(+3)
217
(-)
72
(-)
40
(-)
0.241
(↓0.001)
3.290
(↑0.06)
2
(-)
ロッテ
34252 0.576
(↑0.007)
2
(-)
59268
(+5)
277
(+1)
55
(+1)
49
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.370
(↑0.06)
3
(-)
楽天
31273 0.534
(↓0.01)
4.5
(↓1)
59321
(+3)
271
(+6)
64
(+2)
42
(-)
0.271
(↓0.001)
4.220
(↓0.03)
4
(-)
日本ハム
29293 0.500
(↓0.009)
6.5
(↓1)
59265
(-)
272
(+3)
53
(-)
31
(-)
0.250
(-)
4.030
(↑0.03)
5
(-)
西武
25322 0.439
(↑0.01)
10
(-)
61259
(+6)
276
(+3)
60
(+2)
39
(-)
0.249
(-)
4.540
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
19384 0.333
(↓0.006)
16
(↓1)
59210
(+1)
276
(+5)
41
(-)
41
(-)
0.242
(-)
4.320
(↓0.01)