楽天(☆2対1★)西武 =リーグ戦12回戦(2020.08.28)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:則本 昂大(5勝3敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝0敗7S))
敗戦投手:ニール(2勝4敗0S)
  DAZN
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◆楽天が接戦を制した。楽天は先制を許した直後の5回裏、岡島の適時打などで2点を挙げ、逆転に成功する。投げては、先発・則本昂が6回4安打1失点の好投で今季5勝目。敗れた西武は、先発・ニールが6回2失点と試合をつくるも、打線が1得点と振るわなかった。

◆「1番右翼」でスタメン出場の西武木村文紀外野手が5回に先制打を放った。 2死三塁で、楽天則本昂の149キロ内角直球をコンパクトなスイングで左翼線適時二塁打とした。「得点圏にランナーがいたので、ホームにかえそうと思って打席に入りました。いい結果になってよかったです」と話した。

◆楽天則本昂、西武ニールともに3回まで無失点。西武は2、3回に得点圏へ走者を置くも1本出ず。楽天は3回まで1安打。 西武が5回に木村の適時二塁打で先制。楽天はその裏、岡島が同点適時打。足立の遊ゴロ併殺間に2点目を奪った。 楽天が継投で1点リードを守り逃げ切り、貯金を5とした。則本昂が5勝目。西武は打線がつながりを欠き、借金8。ニール4敗目。

◆西武先発ザック・ニール投手が6回94球を投げ、5安打2失点と好投。だが打線の援護がなく、自身4連敗となった。 ただ、14日の試合で3回6失点と打ち込まれた相手にクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をクリア。「ストライク先行で攻めることもできたし、直球も変化球も全体的に良くて。前回対戦したときは一番悪いときの投球でしたけど、今日はいい状態で投げられた」と手応えはつかんだ。 ▽西武辻監督(先発ニールについて) 試合の展開に応じて粘ってくれれば。やっぱり野球あるあるだよね。0-0でいって1点取ったら、その裏を抑えてくれれば勝ちにつながるのに。先頭からヒットを許して、フォアボールという形で。そこをしのげなかったのが敗因ですよ。

◆楽天岡島豪郎捕手が2夜連続でお立ち台に上がった。1点を先制された直後の5回無死一、二塁。犠打も想定される場面で一、二塁間を破る同点適時打を放った。 故障が続き、27日に2年ぶり1軍昇格し2試合で8打数4安打3打点。ベンチからも声をからす。「常にできることを全力でやると、自分の中で決めている。自分が来てから2つ勝てたことは心からよかったです」と汗をぬぐった。

◆楽天則本昂大投手がチームの勝利のために、マウンドを譲った。今季2戦0勝1敗の西武打線を6回1失点。自身2連勝で5勝目を挙げた。西武ニールと投手戦を繰り広げ、1点リードのまま87球での降板。「今日はどうしても勝ちたかった。本来ならもう少し投げたいですけど、7回から継投に入ることがチームの勝ちに一番近いと僕自身も思った。後ろの人も頑張ってくれたので、全員で勝てた」。最善策を選択した。 チームは前日、今季ワーストタイの連敗を4で止めた。三木監督はこの日の試合前「チーム力が試される試合」と選手を鼓舞した。右腕も同調。5回に先制を許したが、直後に味方が逆転。6回1死一塁から外崎を三ゴロ併殺にとると感情があふれ、ほえた。「昨日松井が勝って、いい流れを持ってきてくれた。自分も流れに乗りたかった」。楽天生命パークでは7月3日以来、自身約2カ月ぶりの白星。エースがプライドにかけて、勝利を引き寄せた。   楽天三木監督(則本昂に)「気持ちがベンチの僕にもひしひしと伝わった。蒸し暑かったけど、暑さを吹き飛ばす投球だった」

◆楽天岡島豪郎捕手が、同点適時打でチームの2連勝を引き寄せ、起爆剤の役割を十二分に果たした。 1点を先制された直後の5回無死一、二塁。送りバントも想定される場面で三木監督から託された。1ストライクからの2球目。西武ニールの真ん中スライダーを引っ張り、一、二塁間を破った。「できれば引っ張りたかった。自分がアウトになってもいいからランナーを進めることがベストだと思った。結果ああいう形になって本当によかったなと思います」とチームプレーが最高の結果につながった。 故障が続き、今季ワースト4連敗中の27日に2年ぶり1軍昇格。5打数3安打2打点の活躍で連敗ストップに貢献した。「チームが苦しい時に呼んでもらってありがたい。自分が来てから2つ勝てたことは心からよかった」。 昨年2月に左肩を手術した影響もあり、トップを高く作る打撃フォームへ変更。「ボールに対して入っていきやすい。手術した左肩のこともあるので、今の方が左手が使いやすい。いろいろと悩んだ時期もありましたが、いろんな人に相談して改良しながらやっている。今の自分にはこれが合っていると思う」と手探りの中から光を見いだした。 昨オフ、選手会長をエース則本昂へと引き継いだ。「ファームにいたので、電話で『ノリやってくれるか』と話したら『いいですよ』と。ありきたりなやつですね(笑い)」。肩書は外れてもチームの勝利のために全力を尽くす姿勢はぶれない。「常にできることを全力でやると自分の中で決めているので、毎日全力でやります。監督も話していた通りで、今日勝てたことは大きい。ノリで勝てたことは本当に大きい。ホームであと2つ勝って、いい流れで札幌に行きたい」。ハキハキした口調で、次の1勝へ思いを込めた。

◆西武は先発のニールが6回94球を投げ、5安打2失点と好投。だが打線の援護がなく、自身4連敗となった。辻発彦監督のコメント。 「試合の展開に応じて粘ってくれれば。やっぱり野球あるあるだよね。0-0でいって1点取ったら、その裏を抑えてくれれば勝ちにつながるのに。先頭からヒットを許して、フォアボールという形で。そこをしのげなかったのが敗因ですよ」

◆楽天・岡島豪郎捕手(30)が「7番・右翼」で先発出場。五回に逆転の足掛かりとなる同点打を放った。  0-1の五回無死一、二塁。相手先発、ニールの2球目、131キロのカットボールを右前へ弾き返し、二走・島内が同点のホームを踏んだ。続く、足立の遊ゴロで勝ち越した。  岡島は、球団広報を通じて、「(一、二塁間があいていたため)思いっきり引っ張りました。チームが勝てるように頑張ります」とコメントした。  前日27日に2年ぶりの1軍昇格。ロッテ戦(同パーク)に「7番・右翼」で先発出場し、5打数3安打2打点をマークした。

◆楽天が競り勝った。五回に1点を先制されたが、その裏に岡島の適時打で追い付き、足立の併殺打の間に1点を勝ち越した。則本昂が6回1失点で5勝目を挙げた。西武はニールが6回2失点と粘ったが、打線が援護できなかった。

◆西武のニールは6回2失点と好投したが、報われなかった。味方が1点を先制した五回に無死一、二塁で岡島に同点打を浴びると、続く足立の遊ゴロ併殺打の間に勝ち越しを許した。味方の援護がなく4敗目を喫し「五回は最少失点で抑えたかった」と悔やんだ。  7月17日に2勝目を挙げてから勝ち星がなく、4連敗。ただ、楽天には前回対戦の今月14日に3回6失点と打ち込まれていただけに「前回は自分の一番悪い投球だったが、今回はいい状態で投げられた」と前向きに捉えた。 木村(五回に適時二塁打) 「得点圏に走者がいたのでホームにかえそうと思って打席に入った」

◆楽天の岡島が2試合連続の適時打となる同点打を放ち、勝利に貢献した。1点を先制された五回無死一、二塁でニールの甘く入った変化球を逃さず右前へ運び「積極的にいこうと思ったのがいい結果につながった。絶対に勝ちたかった」と喜んだ。  2年ぶりに1軍出場を果たした27日に2点適時打を含む3安打と活躍し、2戦連続で右翼手として先発出場。2月のオープン戦で右手親指を骨折して出遅れたが、復調して2日続けてお立ち台に上がり「いい感じで打撃ができている」と笑顔で話した。

◆西武は逆転サヨナラ勝ちした前日27日の勢いを持ち込めず、打線が5安打で1得点に抑え込まれた。二、三回と得点圏に走者を置きながら後続が凡退。五回に木村の適時二塁打で先制したが、なお2死二塁で源田が一ゴロに倒れると、六回以降は1安打に終わった。  先発は楽天が則本昂、西武がニールと開幕投手同士の投げ合いだった。辻監督は「こういう僅差の展開になると思っていた。少ないチャンスでもう一本というところで点が取れなかった」と嘆いた。

◆楽天の元気印が戻ってきた。前日27日に1軍昇格した岡島が、3安打2打点の活躍から一夜明け、勢いよくグラウンドに飛び出した。  「チームのためなら何でもやります。いままで、チームに貢献できなかったので、魂を込めて全力で挑みます」  本拠地・楽天生命パークは気温33度、蒸し暑い熱気に包まれていたが、試合前練習では、大声を張り上げてチームを盛り上げた。若手顔負けの軽快な動きで、9月7日で31歳を迎えるとは思えない。  紆余(うよ)曲折-。昨季は捕手に再転向したが、左肩などを手術するなど、けがに泣かされ、2軍生活を送った。今季は2月に右手親指を骨折し出遅れたものの、2年ぶりに1軍にはい上がった。  三木監督は、「若い選手にはまねできない。このチームのことをよく知っているし、(27日は)いろんなところで力を発揮してくれた。やってやろうという気持ちが、メラメラと背中から感じた」と最敬礼した。  2軍監督時代の昨季を振り返り、「つらいリハビリに取り組む姿もみた。足をけがしたときは、一緒にガッカリした記憶もある」と感慨深げだ。この日も「7番・右翼」で、先発出場した岡島は0-1の五回無死一、二塁でニールの甘く入った変化球を逃さず、同点の右前適時打。「思い切り引っ張った」と胸を張った。(広岡浩二)

◆開幕投手が波に乗ってきた。楽天・則本昂大投手(29)が西武打線を相手に6回1失点と好投。自身2連勝で5勝目を飾った。  「調子は良かったです。入り(一回)から飛ばしました。落ち着いて、丁寧に投げることができたと思います」  四回まで散発2安打の無失点。五回に2本の長打を浴びて失点した以外は要所を締めた。最速151キロの直球を軸に、武器のフォークボールが幾度も決まった。  自身の最終回となった六回。1死一塁から外崎をカットボールで注文通り三ゴロ併殺打に仕留め、渾身(こんしん)のガッツポーズ。87球と余力を残して頼れる救援陣に託した。  本拠地での白星は、7月3日のロッテ戦を最後に遠ざかっていた。チームも前カードのロッテに1勝2敗と負け越し。それだけに「どうしても勝ちたかった。(27日に)松井がチームの連敗を止めて流れを持ってきた」と、エースの意地を見せた。  31勝26敗3分けの3位でレギュラーシーズンの半分となる60試合を終えた。三木監督から「しっかり試合をつくってくれた」とたたえられた則本昂は「チーム全体の勝利」と感謝。白星を積み上げ、2013年以来7年ぶりの優勝を狙う。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
35232 0.603
(↑0.007)
-
(-)
60263
(+9)
217
(+1)
72
(+3)
40
(+1)
0.242
(↑0.001)
3.350
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
33252 0.569
(↑0.008)
2
(-)
60263
(+5)
276
(+3)
54
(+3)
48
(-)
0.244
(-)
4.430
(↑0.06)
3
(-)
楽天
31263 0.544
(↑0.008)
3.5
(-)
60318
(+2)
265
(+1)
62
(-)
42
(+2)
0.272
(↓0.001)
4.190
(↑0.06)
4
(-)
日本ハム
29283 0.509
(↓0.009)
5.5
(↓1)
60265
(+1)
269
(+9)
53
(-)
31
(+1)
0.250
(-)
4.060
(↓0.08)
5
(-)
西武
24322 0.429
(↓0.007)
10
(↓1)
62253
(+1)
273
(+2)
58
(-)
39
(+1)
0.249
(↓0.002)
4.570
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
19374 0.339
(↓0.006)
15
(↓1)
60209
(+3)
271
(+5)
41
(-)
41
(-)
0.242
(-)
4.310
(↓0.01)