ヤクルト(★4対8☆)巨人 =リーグ戦11回戦(2020.08.25)・明治神宮野球場=
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巨人
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ヤクルト
2000000024911
勝利投手:菅野 智之(9勝0敗0S)
敗戦投手:長谷川 宙輝(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】坂本 工宜(10号・3回表ソロ)
【ヤクルト】青木 宣親(10号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は1点を追う5回表、ウィーラーの適時打で同点とする。そのまま迎えた7回には、菅野の3点適時二塁打など打者一巡の猛攻で5点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・菅野が7回2失点の好投で今季9勝目。敗れたヤクルトは、3番手・長谷川が誤算だった。

◆巨人菅野智之投手(31)が、5球でヤクルトに先制点を許した。1回、先頭の坂口に2球目を左前に運ばれ、山田哲は初球を中前打、青木には2球目を右前に運ばれた。さらに2死三塁から、雄平に左前適時打を浴び、2点目を失った。 菅野は今季、開幕戦から8連勝をマーク。開幕投手の無傷の9連勝となれば、球団では90年の斎藤雅樹を超え、38年春のスタルヒン(11連勝)以来となる。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が、12年連続2桁本塁打をマークした。2点を追う3回2死。ヤクルト石川のスライダーを捉え、左翼スタンドに運び、今季10号ソロとした。 「ひと振りで仕留めることができました。どうかなという当たりでしたがギリギリ入ってくれてよかったです。ここから逆転できるように頑張ります」とコメントした。

◆巨人ゼラス・ウィーラー内野手(33)が同点の適時打を放った。1点を追う5回1死一、二塁、ヤクルト石川の初球、外角低めへの変化球を中前に運んだ。 「とにかく塁に出ること、そしてランナーをかえすことだけ考えていたよ。追いついてよかったね」と喜んだ。

◆巨人菅野智之投手(30)が7回2失点の好投で開幕から無傷の9勝目を挙げた。開幕投手を務め、無傷の9連勝は球団では38年春のスタルヒン(11連勝)以来82年ぶりの快挙となった。 過去通算10試合で1勝6敗、防御率5・76と鬼門だった神宮で先制点を許した。初回無死一、三塁のピンチを招くと、青木に直球を右前に運ばれた。2死三塁からは雄平に左前適時打を浴び2失点した。 2回以降はさすがの修正力を示し、0を並べた。4回以降は8回の打席で代打を送られるまで1人の走者を許さなかった。今季成績は12球団単独トップの9勝(0敗)を挙げ、防御率1・61の成績を残している。

◆ヤクルトが初回に巨人菅野を攻めて2点を先制した。坂口、山田哲、青木の3連打で1点。2死三塁から雄平も左前適時打を放った。 巨人は3回に坂本の左本塁打で1点を返し、5回には坂本、松原、ウィーラーの3連打で1点を加え、同点に追いついた。 巨人は7回に菅野の走者一掃の適時二塁打などで5点を挙げ勝利。菅野は7回5安打2失点で、開幕から9連勝を飾った。ヤクルト3番手長谷川が初黒星。

◆巨人菅野智之投手(30)が7回2失点の好投で開幕から無傷の9勝目を挙げた。 ▼菅野が開幕9連勝。チームは今季3度目の3連敗中だったが、これで3度とも菅野が連敗を止めた。巨人で開幕9連勝以上は38年春のスタルヒン11連勝、38年秋のスタルヒン10連勝、42年藤本10連勝、66年堀内13連勝に次いで54年ぶり4人、5度目。 今季の菅野は開幕投手で、この日が登板10試合。他球団を含めると、開幕9連勝以上は31人、35度目になるが、登板10試合以下で開幕9連勝は04年岩隈(近鉄)以来6人、7度目で巨人では初。開幕投手の開幕9連勝は同じく04年岩隈以来9人目となり、巨人では38年春のスタルヒンに次いで2人目だ。

◆菅野は今季、開幕戦から9連勝。開幕投手の無傷の9連勝は、球団では90年の斎藤雅樹を超え、38年春のスタルヒン(11連勝)以来となった。

◆ヤクルト石川雅規投手の「19年連続&40代1勝」はおあずけとなった。 7月14日阪神戦以来の先発で、5回を9安打2失点。2点リードの3回に坂本に1発を浴び、5回には坂本からの3連打で同点とされた。それでも、ベテランらしい粘りの投球で大崩れはしなかった。 中継ぎ陣が踏ん張れず、試合は大敗。そんな中でも高津監督は「(石川は前回登板の)甲子園の時より全然良いと思いました。最後バテましたという風に言っていたけど、さすがだなという感じに映りました」と、菅野と投げ合った左腕をたたえた。 石川は上半身のコンディション不良で登録を抹消されて以降、2軍でフォームの見直しなどを行ってきた。次回登板では「喉から手がでるほどほしい」という白星を手にし、19年連続勝利、そして球団生え抜きで初の40代1勝の勲章を手にする。

◆巨人菅野智之投手(30)が7回2失点の好投で開幕から無傷の9勝目を挙げた。開幕投手を務め、無傷の9連勝は球団では38年春のスタルヒン(11連勝)以来82年ぶりの快挙となった。 ▽巨人原辰徳監督(菅野の投球に)「最初の2点を取られてがっかりすることなく、フラットな気持ちの中で挑んでいくというのが良かった。(チームは3連敗中で)逆境の時に勝ってくれるというのは非常に大きいですね。(自身の連勝を)できれば続けていってもらいたいね」

◆30年前の次は、82年前の球団史に再びスポットライトを浴びせた。巨人菅野智之投手(30)が、7回2失点の好投で開幕戦から無傷の9連勝。球団では90年の斎藤雅樹を超え、38年春のスタルヒン(11連勝)以来2人目の快挙を達成した。自身3戦連続で連敗ストップのかかるマウンドでエースの投球。バットでも走者一掃の適時二塁打でダメ押しし、試合前時点で通算1勝6敗の鬼門神宮で4年ぶりの勝利を挙げた。無敵の菅野でさえ、一瞬悪夢がよぎった。1回、先頭の坂口からわずか5球の3連打で先制点を許した。「何点取られるのかなという感じだった」と吐露した大ピンチ。状態や相手打者との間合いなどを見極め、多種多様な投球フォームを使い分ける男が、決断したのは精度がアップしたフォークを駆使する配球の変化だった。 冷静な分析から、プロ8年目で新たな発想が生まれた。初回は「ある程度構えたところに投げて、うまくコンタクトされた」中で2失点。「思い切って、今までにない配球を」と捕手の大城と攻め方を再構築し、スライダー、速球系中心から初回は13球中、ゼロだったフォークを若いカウントから多投。2回は山崎の初球、3回は坂口の2、3球目、4回には村上の2球目に投じ、幻惑した。 使命は「勝つこと」だった。チームは3連敗中で、自身にとっては3戦連続で連敗ストップがかかるマウンド。今年1月、背番号「18」を背負って、迎える2年目のシーズンを前に「エース」とは、の問いに即答した。「1年間マウンドを守り抜く。そして、勝つこと」。新フォーム同様、マウンドでも変化を恐れず、7回2失点で開幕戦から無傷の9連勝を飾った。 菅野 意識しない人はいないと思いますし、負けるより勝ちたいです。毎試合勝ちたいという気持ちが連勝になればいいと思っています。ここまで来たら、勝ち続けたいです。 原監督も、もちろん菅野も生まれる前の82年ぶりの記録を鬼門の神宮で打ち立てた。巨人の中島治康が史上初の3冠王を達成したのはその秋。歴史を引き出すように、走者一掃の適時二塁打を放ち、バットでも貢献した。「気持ちが切れそうになったけど、修正して勝てたのは財産になる」。優勝を決めながらも「今年は何もしてないです」と目を赤くした日から約11カ月。球団史にその名を刻む連勝街道を突き進む。【久保賢吾】

◆30年前の次は、82年前の球団史に再びスポットライトを浴びせた。巨人菅野智之投手(30)が、7回2失点の好投で開幕戦から無傷の9連勝。球団では90年の斎藤雅樹を超え、38年春のスタルヒン(11連勝)以来2人目の快挙を達成した。自身3戦連続で連敗ストップのかかるマウンドでエースの投球。バットでも走者一掃の適時二塁打でダメ押しし、試合前時点で通算1勝6敗の鬼門神宮で4年ぶりの勝利を挙げた。無敵の菅野でさえ、一瞬悪夢がよぎった。1回、先頭の坂口からわずか5球の3連打で先制点を許した。「何点取られるのかなという感じだった」と吐露した大ピンチ。状態や相手打者との間合いなどを見極め、多種多様な投球フォームを使い分ける男が、決断したのは精度がアップしたフォークを駆使する配球だった。 冷静な分析から、プロ8年目で新たな発想が生まれた。初回は「ある程度構えたところに投げて、うまくコンタクトされた」中で2失点。「思い切って、今までにない配球を」と捕手の大城と攻め方を再構築し、スライダー、速球系中心から初回は13球中、ゼロだったフォークを若いカウントから多投。2回は山崎の初球、3回は坂口の2、3球目、4回には村上の2球目に投じ、幻惑した。 使命は「勝つこと」だった。チームは3連敗中で、自身にとっては3戦連続で連敗ストップがかかるマウンド。今年1月、背番号「18」を背負って、迎える2年目のシーズンを前に「エース」とは、の問いに即答した。「1年間マウンドを守り抜く。そして、勝つこと」。新フォーム同様、マウンドでも変化を恐れず、7回2失点で無傷の9連勝を飾った。 菅野 意識しない人はいないと思いますし、負けるより勝ちたいです。毎試合勝ちたいという気持ちが連勝になればいいと思っています。ここまで来たら、勝ち続けたいです。原監督も、もちろん菅野も生まれる前の82年ぶりの記録を鬼門の神宮で打ち立てた。巨人の中島治康が史上初の3冠王を達成したのはその秋。歴史を引き出すように、走者一掃の適時二塁打を放ち、バットでも貢献した。「気持ちが切れそうになったけど、修正して勝てたのは財産になる」。優勝を決めながらも「今年は何もしてないです」と目を赤くした日から約11カ月。球団史にその名を刻む連勝街道を突き進む。【久保賢吾】▼菅野が開幕9連勝。チームは今季3度目の3連敗中だったが、3度とも菅野が連敗を止めた。巨人で開幕9連勝以上は38年春のスタルヒン11連勝、38年秋のスタルヒン10連勝、42年藤本10連勝、66年堀内13連勝に次いで54年ぶり4人、5度目。今季の菅野は開幕投手で、この日が登板10試合。他球団を含めると、開幕9連勝以上は31人、35度目になるが、登板10試合以下で開幕9連勝は04年岩隈(近鉄)以来6人、7度目で巨人初。開幕投手の開幕9連勝は同じく04年岩隈以来9人目となり、巨人では38年春のスタルヒンに次いで2人目。

◆巨人・坂本勇人内野手(31)が25日、ヤクルト戦(神宮)の三回に10号ソロを放ち、2009年から12年連続となる2桁本塁打を記録した。  「1番・遊撃」で先発した坂本は2点を追う三回2死で、石川の内角低めのスライダーを左翼席最前列へ運び、「一振りで仕留めることができました。どうかなという当たりでしたが、ギリギリ入ってくれて良かった」とコメントした。  第1打席でも左翼へ二塁打を放っており、2試合連続のマルチ安打もマーク。通算2000安打まで72本とし、復調の気配を漂わせた。

◆ヤクルトの中堅手、山崎晃大朗外野手(27)が25日の巨人戦(神宮)で、2-2の五回、2死満塁で中島の放った左中間への飛球を横っ飛びで好捕。抜けていれば少なくとも2点は入っていたが、鮮やかなプレーで巨人の勝ち越しを防いだ。

◆巨人・菅野とヤクルト・石川の投げ合いで注目を集めた一戦は、巨人が18安打8得点の猛攻で快勝。菅野は7回5安打2失点の好投で開幕から無傷の9連勝。1990年に斎藤雅樹氏が達成した開幕8連勝を上回り、1966年に開幕13連勝した堀内恒夫氏以来、球団54年ぶりとなる開幕9連勝以上の快挙となった。  ヤクルトは一回、先頭の坂口、山田哲の連打で無死一、三塁とすると、青木が先制の右前適時打。雄平にも左前適時打が生まれ、2点を先制する。巨人は三回、坂本が10号ソロで1点を返し、五回にはウィーラーが二遊間を抜ける中前適時打で同点に追いついた。  さらに巨人は七回、1死満塁の好機で大城が二遊間を抜ける中前打で勝ち越し。さらに菅野が2死満塁から左中間へ走者一掃の適時二塁打。松原も右前適時打を放ち、この回5点を奪う。八回にも大城の中前適時打でリードを広げ、試合を決めた。  以下、菅野の一問一答。  --9勝目を手にして今の気持ちは  「とりあえずはホッとしてますけど、喜べる内容ではないので。しっかり反省して次に生かしたいなと思います」  --自身の投球をどう分析するか  「大城が上手く引っ張ってくれたと思うので。大城に感謝してます」  --七回に3点タイムリーを放った  「まぐれだと思うんですけど、打てて良かったです」  --斎藤雅樹さんを超える開幕9連勝となった  「斎藤さんの記録は一つも抜けないと思ったので一つ抜けて嬉しい」  --開幕投手の開幕9連勝はスタルヒンさん以来82年ぶり  「ずっと勝ち続けるのは難しいと思うので。次も勝てるように頑張ります」  --ファンに向けてメッセージを  「今週はいいスタートが切れたと思うので、明日からの戦いも応援してください。ありがとうございました」

◆巨人4年目の松原がプロ初の3安打をマークし、2番打者として存在感を示した。七回は変化球を捉えて右前に適時打を放ち「(一回と六回の)2度得点圏で凡退したので、しっかり走者をかえせて良かった」と満足げだった。  1番の坂本と3番のウィーラーも3安打を放つなどチームは今季最多の18安打。原監督は「いつもこうでありたいね」とご機嫌だった。

◆逆転ののろしを上げた。巨人・坂本勇人内野手(31)が三回に10号ソロを放ち、入団3年目の2009年から12年連続の2桁本塁打を達成。自身が持つセ・リーグ遊撃手の最多記録を更新した。  「一振りで仕留めることができました。どうかなという当たりでしたが、ギリギリ入ってくれてよかった」  ベテラン左腕・石川のスライダーを左翼席最前列へ運ぶ通算233号。過去13年間で130試合以上の出場が11度という鉄人が、本塁打で節目の数字に到達した。  菅野の登板時は今季6発目。3安打を放って今季5度目の猛打賞をマークし、今季最多となる18安打を記録した打線を引っ張った。  勝利に貢献したが、試合前の時点で打率・227。原監督からは、同じく本調子ではない丸、岡本とともに「3人が引っ張らないと駄目」と奮起を促されていた。期待に応えてくれた坂本について指揮官は「勇人(の本塁打)が口火を切ったのも大きかった。全体のチーム力で勝利を取れた」とほめた。  2戦連続の複数安打とした坂本は、今季66試合を残して通算2000安打まで71本。自身の偉業と、優勝への道のりを加速させる。(谷川直之)

◆7月14日以来の登板となった石川は、5回で9安打を浴びながら2失点。今季初勝利はならなかったが、高津監督は「(前回登板の)甲子園のときより良かった」と印象を口にした。コンディション不良で出場選手登録を外れ、2軍での調整を経て臨んだ復帰戦。指揮官は「最後はバテましたと言っていたけど、さすがだなという感じ」と評価した。

◆約1カ月ぶりに昇格した雄平が「5番・右翼」で先発出場。試合前時点で通算打率・355(62打数22安打)と得意にしている菅野から、一回に左前適時打を放った。カーブを逆方向へ運び「強引にいかずコンパクトに打つことができました」と振り返った。

◆菅野の連勝を止められなかった。逆転負けにヤクルト・高津臣吾監督(51)は「立ち上がりのところを、積極的にいい攻撃ができたんじゃないかなと思いますね。ただ、そこから二回以降は塁にも出してもらえなかった」と冷静に試合を振り返った。  一回は早いカウントから仕掛ける積極性で菅野を追い込んだ。坂口、山田哲、青木が3連打。わずか5球で先制点を奪うと、2死三塁からはこの日1軍昇格した雄平が左前適時打を放ったが、二回以降は菅野の前にわずか1安打で二塁さえ踏めない展開となった。  上半身のコンディション不良から復帰した石川が5回2失点と粘ったが、同点の七回に、救援陣が5失点と炎上した。  「得点は遠い展開になってきたので、中盤以降のリリーフ勝負になると思ったんですけどね。ちょっと残念ですね」と指揮官。8月は6勝13敗1分けで、5試合を残して月間負け越しが決まった。最下位・広島は依然として0・5ゲーム差に迫っている。何とか再浮上のきっかけをつかみたい。(長崎右)

◆巨人・菅野智之投手(30)が25日、ヤクルト11回戦(神宮)で7回5安打2失点。七回には駄目押しの3点二塁打を放ち、開幕から無傷の9連勝を飾った。開幕投手としては1990年に斎藤雅樹がマークした8連勝を抜き、38年春のヴィクトル・スタルヒン以来(11連勝)、82年ぶりの快挙を達成。チームは8-4の逆転勝利で連敗を「3」で止めた。  勝利の瞬間にベンチから飛び出した菅野は笑顔満開だった。7回5安打2失点。エースが無傷の開幕9連勝を飾り、報道陣が手作りした星の首飾りを照れながら巻いた。  「とりあえず、ホッとしているんですけど、喜べるような内容ではないと思う。しっかり反省して次に生かしたいです」  またも巨人の歴史に名前を刻んだ。開幕投手の開幕9連勝は、球団では1990年の斎藤雅樹の8連勝を抜いて38年春のスタルヒン(11連勝)に次ぐ82年ぶりの快挙。戦前、戦後の創成期に活躍したプロ野球初の300勝投手すらも視野に捉えた。  これまで敵地・神宮では10試合に登板して、1勝6敗。鬼門で立ち上がりは本調子ではなかった。一回、先頭から3連打を浴びるなど、いきなり2失点。「正直、何点取られるのかなという感じだった」という。それでも持ち直すのがエース。二回以降は女房役の大城と相談して配球を変更した。  「"今までにないような配球をしよう"と。打者の反応が違ったし、新しい引き出しが増えたと思います」と積極的に打ちにくるヤクルト打線に対し、早いカウントからフォークボールやスライダーなどの決め球を多投。相手の裏をかいた作戦が成功し、二回以降は燕打線をわずか1安打、四回からは一人の走者も許さないパーフェクト投球を披露した。  恩師に雄姿を届けた。この日、斎藤氏がフジテレビの中継に急きょ、ゲスト出演していた。大先輩は「初回はちょっと心配したけど、立て直したね。個人的には四回に村上から三振を取ったあたりから、本来のピッチングに戻ったと思うよ」と目を細めた。  菅野が入団した2013年は1軍投手コーチで、「何かを聞きに来たような記憶はあまりない。自分で考えたり勉強している選手。コーチとしてはとても楽な選手でした」という。変化球の習得、投球フォームの修正、トレーニング方法、栄養の取り方など、常に前向きに取り組む後輩を温かく見守ってきた。  菅野は「斎藤さんの記録は一つも抜けないと思っていたので、一つ抜けてうれしいです」と素直に喜び、「ここまできたら、勝てるところまで勝ち続けたい。まだ改善の余地がある」と気を引き締めた。誰も見たことのない景色を見るため、令和のエースは貪欲に突き進む。(箭内桃子) ★桑田以来18年ぶり  バットでも大先輩に並んだ。2-2の七回、1死満塁から大城が放った勝ち越し打に続き、2死満塁で菅野が、左中間に走者一掃の二塁打。巨人投手としては2002年5月3日の桑田真澄(対横浜)以来、18年ぶりとなる1試合3打点に「まぐれだと思いますけど、打ててよかったです」。実は今季初長打、初打点で三塁側ベンチに向かって、ガッツポーズを繰り返した。 連敗を3で止めた菅野に巨人・原監督 「逆境のときに勝ってくれるというのは、非常にチームにとっては大きいですね」

◆切り替えの早さと、修正能力の高さは、さすがだった。菅野は一回、ストレートが走らず、スライダー系は抜けていた。前回までと違い、立ち上がりから飛ばしてはいなかった。屋外球場で、暑さも考慮するなど、工夫をしていたのかな。  二回には、すかさずギアを入れ、しっかり立ち直った。ストレートも変化球も本来の姿に戻している。ヤクルトもその勢いに押されていた。逆転は必然の流れだったよ。  菅野は七回、満塁の打席で走者一掃の二塁打。チャンスに弱い打線にハッパをかけるかのようで、まさに独壇場...ともいえるけど、その一打を呼んだのは、大城の勝ち越し中前打。  俺が俺が、と力んでプリプリ振り回すから、チャンスで打てない。大城のように、センター中心に、コンパクトな打撃を心がければ、結果は自然とついてくる。それを打線全体に示したという意味でも、価値がある。  まあ、つまりは、バッテリーの勝利。巨人だって決して、調子がよいわけではない。この白星をきっかけに、再チャージといきたいだろうね。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
31203 0.608
(↑0.008)
-
(-)
66248
(+8)
184
(+4)
74
(+1)
33
(+4)
0.252
(↑0.004
3.380
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
28263 0.519
(↑0.01)
4.5
(-)
63230
(+5)
214
(+4)
58
(+1)
10
(-)
0.269
(↑0.002)
3.600
(↓0.01)
3
(-)
中日
26284 0.481
(↓0.01)
6.5
(↓1)
62193
(+1)
228
(+5)
33
(-)
15
(-)
0.243
(↓0.001)
3.640
(↓0.01)
4
(-)
阪神
25273 0.481
(↑0.01)
6.5
(-)
65227
(+5)
220
(+1)
49
(+1)
40
(+3)
0.240
(-)
3.600
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
23275 0.460
(↓0.009)
7.5
(↓1)
65242
(+4)
281
(+8)
48
(+1)
36
(+2)
0.250
(-)
4.690
(↓0.05)
6
(-)
広島
22276 0.449
(↓0.009)
8
(↓1)
65241
(+4)
254
(+5)
58
(-)
22
(-)
0.269
(-)
4.190
(↓0.01)