ソフトバンク(☆4対0★)オリックス =リーグ戦13回戦(2020.08.25)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:千賀 滉大(5勝2敗0S)
敗戦投手:山本 由伸(3勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(1号・5回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは5回裏、グラシアルのソロなどで2点を先制する。そのまま迎えた8回には、川瀬の2点適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・千賀が7回無失点の好投で今季5勝目。敗れたオリックスは、先発・山本が試合をつくるも、打線が2安打無得点と沈黙した。

◆オリックス山本由伸投手(22)が初回2死一塁で栗原から三振を奪い、68年江夏豊(阪神)らの日本人最多記録に並ぶ23イニング連続奪三振とした。 山本は7月26日楽天戦の3回から4試合にまたがり22イニング連続で三振を奪っていた。 江夏の他では80年木田勇(日本ハム)、19年種市(ロッテ)も23イニング連続奪三振を記録している。 最多は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニングで、02年張誌家(西武)の28イニングが続き、23イニングは歴代3位となる。 山本は今季先発した10試合の全てで初回に三振を奪った。試合前の奪三振数71はリーグトップ。前回登板した18日西武戦では先発全員から三振を奪うなど計12三振をマークしていた。

◆オリックス山本由伸投手(22)が3回まで毎回三振を奪って、25イニング連続奪三振とし、68年江夏豊(阪神)らがマークした23イニング連続の日本人最多記録を2つ更新した。 山本は7月26日楽天戦の3回から4試合にまたがり22イニング連続で三振を奪っていた。初回に4番栗原、2回は甲斐、3回はグラシアルからいずれも空振りで奪った。4回は三振をとれず、25イニング連続でストップした。 江夏の他では80年木田勇(日本ハム)、19年種市(ロッテ)も23イニング連続奪三振を記録している。 最多は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニングで、02年張誌家(西武)の28イニングが続き、25イニングは歴代3位となる。 山本は今季先発した10試合の全てで初回に三振を奪った。試合前の奪三振数71はリーグトップ。前回登板した18日西武戦では先発全員から三振を奪うなど計12三振をマークしていた。

◆鍛え上げられた肉体から放たれた強烈な中弾道の打球が左中間スタンドに突き刺さった。ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手が今季1号を放った。柳田の中犠飛で1点を先制した直後の5回2死走者なしの場面。初球のスライダーを空振りしたが、2球目の154キロの直球を逃さなかった。 「打ったのはストレート。手応えは完璧でした。久しぶりのホームランだったので、とても気持ちよかったし、うれしい」。ダイヤモンドを悠々と周回すると、一塁ベンチ前ではお決まりとなっていた「ボクシングポーズ」で高谷をKO? するパフォーマンス。シーズンでは昨年9月23日のオリックス戦(京セラドーム)以来、約11カ月ぶりの1発に笑顔がはじけた。 18日の千葉遠征からチーム合流。この日は3戦ぶりに3番復帰し2本の安打も放って2戦連続の猛打賞。27打数10安打、打率3割7分と打撃も急上昇だ。首位独走へ向け、助っ人のバットがけん引する。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が体調不良を訴え、大事を取って途中交代した。 ここ3試合で4本塁打を放っていた助っ人は、この日は5番DHでスタメン出場。第1打席は遊ゴロに倒れていた。 5回の第2打席には代打T-岡田を送られた。

◆ソフトバンク千賀、オリックス山本の両先発ともに3回を無失点投球。ソフトバンクは2回1死一、二塁としたが後続が連続三振。 ソフトバンクは5回、柳田の中犠飛で先制し、続くグラシアルが今季1号ソロを放ち2点を挙げた。オリックスは6回まで無得点。 ソフトバンクは8回にも2点を追加し完勝。チームは3連勝。先発千賀は5勝目。オリックスは連勝が3でストップした。山本は2敗目。

◆ソフトバンク5年目の川瀬晃内野手がダメ押し打を放った。 8回1死二、三塁で村西の147キロの直球を左前にはじき返す2点タイムリー。「後ろにつなぐ意識で打席に入りました。左翼の照明で打球は分からなかったけど、(一塁の)本多コーチが『走れ、走れ』と言っていたのでヒットなんだと思った」。今季初打点を挙げ、千賀とともに上がったお立ち台で照れながら笑顔をつくった。11日の同カードでは自らの2失策で1イニング6失点。逆転負けを喫していた。「チームには迷惑しかかけてこなかった。チームの勝利に貢献できてよかった」とホッとした表情だった。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手が体調不良のため途中交代した。 「5番DH」で先発し、2回の打席で遊ゴロに倒れた後に退いた。球団によると発熱の症状はなく、大事を取ったという。26日の出場について中嶋監督代行は「僕は大丈夫だと思うが、本人にしか分からないことなので」と話した。(共同)

◆ソフトバンク千賀滉大投手(27)が今季初めての無失点投球で5勝目を挙げた。今季最長の7回を投げ、2安打9奪三振。オリックス山本との投げ合いを制した。この日から1カード3連戦の日程がスタート。エースらしい投球で、3連勝に貢献。首位の座をがっちりと守った。千賀が最大のピンチで宝刀を抜いた。2点リードの7回2死満塁。オリックス・ロドリゲスに対し、フォークで空振り三振。3球勝負だった。「自分でつくったので...」と3四球で危機を招いたことを反省。それでも、毎回の9奪三振で7回無失点。今季5勝目を挙げ「今までチームの力になるようなピッチングができていなかった。やっと力になれたかなと思っています」と振り返った。 今季8度目の先発で初めて「0」でマウンドを降りた。ここまで7度の登板はすべての試合で失点していた。「7回の壁」も今季初めて越えた。過去2度、7回のマウンドに上がったがどちらもイニング途中で降板していた。3度目の挑戦で投げきり「もっとスムーズにいけていたら、8回もいけていたかなと思いましたけど...。まずは先発らしい仕事を初めてできたかなと思います」とうなずいた。 エースと呼ばれる男は納得のいく投球ができず、歯がゆさを抱いていた。「この1週間は和田さんがぼくのために時間を使ってくれたので、濃い話もできた。やってきた人間だからこその悩みだったり、ズレだったり。ぼくと同じ10年目くらいの時にあったと言ってもらって、楽になりました」。百戦錬磨のベテランからの助言が力になった。「本当に難しい立場というのをあらためて認識していますし、やらなきゃいけないと思って、自分に言い聞かせてこれからもしっかりやっていきたい」と口元をキュッと引き締めた。 チームは3連勝で首位をキープ。工藤監督に、秋山前監督を抜き球団史上単独5位となる通算457勝目をプレゼントした。指揮官もエース復活を感じさせる投球に「彼がドシッと火曜日にいるだけで全然違う。それくらい彼には責任感を持って投げてほしい」と期待を込めた。【山本大地】

◆オリックス山本由伸投手(22)が、連続イニング奪三振を日本人最長の「25」に更新した。これまでの記録は68年江夏豊(阪神)らの23。初回に栗原を斬って江夏に並ぶと、2回は甲斐と牧原、3回はグラシアルを仕留めて達成した。 山本 全然、意識はなかった。試合が終わってから(記録に)気づきました。 開幕から10試合連続で初回に三振をマーク。この日も緩急を自在に操った。初回は栗原をフォークで打ち取り、2回1死一、二塁では甲斐をカーブで見逃し三振。江夏らを抜いて24イニング連続とした。3回のグラシアルもフォークがさえた。「自分のピッチングスタイルは打たせていくイメージ。そのイメージを間違えないように」。自分の投球スタイルを見失うことなく、快挙を達成した。 4回に3連続四球などで制球を乱し、記録はストップした。5回に柳田の犠飛などで均衡を破られ、6回4安打2失点。自身最多の1試合5与四球で千賀より先に降板し、2個目の黒星がついた。奪三振記録を喜ぶことはできなかった。 山本 今日みたいな投球をしていると、千賀さんが相手だと勝てるわけない。もっともっと負けない投球ができるように。悔しい気持ちは受け止めて来週は勝ちたい。 打線は2安打無得点に終わり、新生中嶋オリックスの連勝は3で止まった。中嶋監督代行は「いい形でいい戦い方をしたかったんですけど、跳ね返された。(山本は)苦しい中でも2失点というのは彼の力。援護できなかったことが全て」と厳しい表情。12球団最速で自力優勝の可能性も消滅した。だが指揮官は前を向いた。「終わったわけじゃない。最後までやるだけなんで、本当に」。山本の快挙を、何としても反抗の力に変えたい。【真柴健】

◆オリックス山本由伸投手(22)が、連続イニング奪三振を日本人最長の「25」に更新する快記録を打ち立てた。これまでは1968年(昭43)江夏豊(阪神)らの23が最長だったが初回からエンジン全開。栗原を斬って江夏に並ぶと2回は甲斐と牧原、3回はグラシアルを仕留めて達成した。 山本 全然、意識はなかった。試合が終わってから(記録に)気づきました。 真っすぐと多彩な変化球を自在に操った。初回は栗原をフォークで空振りさせ、2回1死一、二塁は甲斐をカーブで見逃し三振。江夏らを抜いて24イニング連続とした。3回にグラシアルから奪った空振り三振もフォークがさえた。「自分の投球スタイルは打たせていくイメージ。そのイメージを間違えないように」。投球スタイルを見失うことなく、快挙を成し遂げた。 4回に3連続四球などで制球を乱し、記録はストップした。5回に柳田の犠飛とグラシアルのソロで均衡を破られ、結果は6回4安打2失点。自身最多の1試合5与四球も与えて千賀より先に降板し、2個目の黒星がついた。奪三振記録を喜ぶことはできなかった。 山本 今日みたいな投球をすると、千賀さんが相手だと勝てるわけない。もっと負けない投球ができるように。悔しい気持ちは受け止めて、来週は勝ちたい。 打線は2安打無得点に終わり、新生中嶋オリックスの連勝は3で止まった。中嶋監督代行は「(山本は)苦しい中でも2失点というのは彼の力。援護できなかったことが全て」と山本を責めることはなかった。チームは12球団最速で自力優勝の可能性が消滅。だが指揮官は前を向いた。「優勝マジックと一緒で、ついたり消えたりするもの。終わったわけじゃない。最後までやるだけなんで、本当に」。山本の快挙を、反攻の力に変えたい。【真柴健】 ▼オリックスの自力優勝の可能性が消滅した。オリックスは残り63試合に全勝しても、82勝34敗4分けで勝率7割7厘。 ソフトバンクはオリックスとの直接対決残り11試合に全敗しても、他球団との52試合に全勝すれば84勝34敗2分けで7割1分2厘となり、オリックスを上回るため。

◆オリックス山本由伸投手(22)が、連続イニング奪三振を日本人最長の「25」に更新する快記録を打ち立てた。これまでは1968年(昭43)江夏豊(阪神)らの23が最長だったが初回からエンジン全開。栗原を斬って江夏に並ぶと2回は甲斐と牧原、3回はグラシアルを仕留めて達成した。 ▼山本が7月26日楽天戦の3回から、この日の3回まで25イニング連続奪三振。連続イニング奪三振の記録は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニングが最長で、25イニングは歴代3位。 日本人では68年江夏(阪神)80年木田(日本ハム)19年種市(ロッテ)の23イニングを上回る新記録となった。ちなみに、山本は記録を続けた5試合の成績が0勝1敗。連続記録上位の投手で期間中に1度も勝てず、しかも黒星がついたのは山本だけだった。

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(34)が、25日のオリックス戦(ペイペイドーム)に「3番・指名打者」で先発出場。五回2死で、左中間席へ今季1号ソロを放った。  「手応えは完璧でした。久しぶりのホームランだったので、とても気持ちよかったし、うれしいです」  相手先発は山本。五回1死三塁から柳田の中犠飛で先制した、その直後だった。154キロの直球を捉え、甲高い打球音が響くと、本塁打を確信して歩き出した。人型ロボット「ペッパー」と四足歩行ロボット「SPOT」が立ち並んでいる客席の高台まで、かっ飛ばした。  グラシアルは18日のロッテ戦(ZOZOマリン)から1軍昇格。この日の試合前の時点で打率・304。本塁打、打点はなかったが、好調の柳田、中村晃とともに打線は厚みを増していた。今季28打席目での1号に、自然と笑みがこぼれていた。

◆ソフトバンクが3連勝。千賀は7回2安打無失点で5勝目。五回に柳田の犠飛とグラシアルの1号ソロで2点を先取し、八回に川瀬の2点適時打で加点した。オリックスは0-2の七回2死満塁を生かせず、連勝は3で止まった。

◆オリックスのジョーンズが体調不良のため途中交代した。「5番・指名打者」で先発し、二回の打席で遊ゴロに倒れた後に退いた。球団によると発熱の症状はなく、大事を取ったという。26日の出場について中嶋監督代行は「僕は大丈夫だと思うが、本人にしか分からないことなので」と話した。

◆ソフトバンクは25日、オリックスに4-0で勝利。球団単独4位となる監督通算457勝目を手に入れた工藤公康監督(57)が試合後、取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。    --千賀が7回無失点  「初回、ちょっと自分のタイミングを探していたんですけど、だんだんリズムがよくなって、テンポよくなっていって。ナイスピッチングだったと思います」  --直球で押していたが、内容の評価は  「彼の一番いいボールはストレートですから。それをしっかり投げられたら、こういうピッチングになる。本人が一番わかっているでしょうし。完璧とはいわないですけど、ある程度、ストライクゾーンの中で投げられたことが結果につながったと思います」  --川瀬がいい働きを  「好投手の山本君から粘ってヒットを打ったり。練習からの準備がしっかりできていたと思いますので。ナイスヒーローだと思います」  --グラシアルにも一発が出た  「ナイスホームランでした。あの1点を取った後の走者なしというところでね。チームにとっても大きかったですし。本人にとっても、ホッとする1本だったと思います」  --週の頭を取った  「今週から3連戦、3連戦で6連戦になる。まず最初を取れたのは大きいですし、あと2試合で勝ち越していけるようにやっていきたいと思います」

◆ソフトバンクのデスパイネが左膝の違和感で欠場した。  試合前のフリー打撃なども実施しなかったが、工藤監督は「大事を取って休ませた。そんなに大ごとではない」と説明した。

◆目からこぼれそうな思いを、ぐっとこらえる。やっと自分を納得させられた。ソフトバンク・千賀が、今季8試合目の登板で7回無失点。工藤監督に球団単独4位となる監督通算457勝目を届けた。  「初めて先発らしい仕事ができたと思います」  六回まで二塁すら踏ませない。七回には3四球で2死満塁も、ロドリゲスを3球三振に斬った。最速は159キロで、5勝目。山本に投げ勝ち、3連勝中だった中嶋オリックスを封じた。  「この1週間、和田さんが僕のために時間をつくってくれた。濃い話ができました」  右前腕部の張りで開幕に間に合わなかった今季。試行錯誤の中にいた右腕に39歳のベテランが手を差し伸べてくれた。若い頃に「僕と同じ気持ちを持ってやっていたと。気持ちが楽になりました」。技術的な助言だったというが、救われた。球数108球に達していたが、八回も続投を志願。点差と球数の兼ね合いで実現しなかったものの、自覚と責任が突き動かした。  工藤監督も「今までよりリズムが良かった。エースと言われている人は責任も当然ある」と評価した。指揮官として、前任の秋山幸二氏を抜いて南海時代などを含めて球団で単独4位となる457勝目。現役時代はともに西武の黄金期を築き、1999年にはダイエーを初優勝に導いた大先輩を抜き去った。「私の力は微々たるもの」と深々と頭を下げた。これからもっと築き上げていく常勝の歴史。中心はもちろん、エースだ。  「難しい立場というのは改めて身に染みます。でも、自分に言い訳せずにこれからも戦っていきたいと思います」  3連勝でがっちりと単独首位をキープ。孤独に打ち勝った千賀が、心から笑った。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32232 0.582
(↑0.008)
-
(-)
63246
(+4)
211
(-)
65
(+1)
39
(+2)
0.242
(-)
3.420
(↑0.06)
2
(-)
ロッテ
31242 0.564
(↑0.008)
1
(-)
63256
(+8)
258
(+4)
49
(-)
47
(+1)
0.249
(↑0.001)
4.380
(-)
3
(-)
楽天
29253 0.537
(↓0.01)
2.5
(↓1)
63301
(+4)
262
(+8)
59
(-)
40
(-)
0.271
(-)
4.360
(↓0.05)
4
(-)
日本ハム
28263 0.519
(↑0.01)
3.5
(-)
63249
(+4)
247
(+3)
49
(-)
28
(+1)
0.250
(↑0.002)
3.940
(↑0.01)
5
(-)
西武
23302 0.434
(↓0.008)
8
(↓1)
65239
(+3)
256
(+4)
55
(+1)
35
(+3)
0.249
(↓0.001)
4.500
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
19344 0.358
(↓0.007)
12
(↓1)
63201
(-)
258
(+4)
40
(-)
41
(-)
0.243
(↓0.003)
4.290
(-)