楽天(★4対8☆)ロッテ =リーグ戦13回戦(2020.08.25)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
30000050081100
楽天
0310000004810
勝利投手:美馬 学(5勝2敗0S)
敗戦投手:J.T.シャギワ(0勝3敗1S)
  DAZN
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◆ロッテは初回、井上の適時打などで幸先良く3点を先制する。その後は逆転を許すも、7回表に4本の適時打を含む打者一巡の猛攻で5点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・美馬が6回4失点で今季5勝目。敗れた楽天は、5番手のJ.T.シャギワが誤算だった。

◆ロッテが1回に3点を先制。楽天先発の弓削はプロ最短1回1/3、3失点で降板。楽天は2回に追いつき、3回に1点を勝ち越した。 楽天は継投策でしのぐ。3番手酒居が2回、4番手宋家豪が1回をともに無失点。ロッテ先発美馬も立て直し4~6回を無失点。 ロッテが7回に5得点。逆転勝ちで連敗を2で止めた。美馬が古巣から初勝利で5勝目。楽天はシャギワが誤算で3連敗。

◆楽天先発の弓削隼人投手(26)がプロ最短の1回1/3、59球4安打3失点でマウンドを降りた。 立ち上がりから制球に苦しんだ。1回1死からロッテ中村に11球粘られ四球。続くマーティンにも9球粘られ連続四球。安田を一直に打ち取り2死としたが、井上に中前適時打を許した。さらに、この一打に中堅手辰己の失策が絡み、2点を先制された。続く清田にも四球を与え、福田秀に左前適時打を浴び、1回だけで47球を要し、3四球2安打3失点と崩れた。 2回も先頭田村に遊撃内野安打、三木に犠打、角中に中前打を浴び1死一、三塁としたところで、安楽への交代を告げられた。 前回登板の18日日本ハム戦では2回までに6失点するなど6回途中15安打9失点。変わり身を見せたかったが、2戦続けて崩れた。

◆楽天2、3位の直接対決3連戦初戦を落とし、今季3度目の3連敗を喫した。 先発弓削が2回途中3失点で降板。打線が逆転に成功したが、7回に5番手シャギワが5失点と誤算。7投手で11四死球。8月の救援防御率はリーグ最下位の5・60と苦しい。三木肇監督は「タフなゲームになった。非常に悔しい」と話した。貯金は4。4位日本ハムとの差は1に縮まった。

◆3位楽天が2位ロッテとの直接対決3連戦初戦に敗れた。ゲーム差は1・5に広がり、4位日本ハムとは1差に縮まった。 先発弓削が立ち上がりから乱れた。初回に47球を要し3四球2安打で3失点。2回も1死一、三塁とピンチを作り、安楽と代わった。 打線は3回に渡辺佳の2点適時二塁打などで同点に追いつき、4回に浅村の適時打で勝ち越した。 2番手安楽以降、酒居、宋家豪が無失点でつないだが5番手シャギワが誤算。先頭のロッテ・マーティンを死球で出塁させ、4安打で5失点と崩れた。 三木監督は「ちょっとタフなゲームになった。ちょっと悔しい、何とも言えない試合になってしまった。ファンの方にも申し訳なかった」と唇をかんだ。プロ最短での降板となった弓削に「立ち上がり今日はちょっと球もあまり強くなくて、コントロール、制球力の方も苦しい投球になった。2回もすぐピンチをつくったので、頑張ってもらいたいという思いと、ずるずるいくわけにはいかないという判断で、非常に難しかった」とし「次の登板が来週になるのかはこれから判断する。弓削にとって何がいいのか、チームにとって何がいいのか、いろいろ考えた中で判断したい」と今後への見通しを口にした。 8月のチーム救援防御率は5・60でリーグワースト。シーズンも折り返しに近づき、踏ん張りどころを迎えるブルペン陣に「勝負の世界なので結果としていろいろ出てくる。ブルペンの投手が頑張ってもらわないとなかなか勝てないゲームになってくる。しっかり大変なポジションですけども、その中でプロとしてしっかり仕事ができるようにやってもらいたい」と奮起を促した。

◆古巣との3度目の対戦を終えたロッテ美馬学投手は、ふうっと息を吐いた。「いやあ、強い。それに尽きます」。 同僚だった時は頼もしく、心強かった打線。6回8安打4失点と苦しみながらも、楽天戦でやっと、移籍後初勝利をつかんだ。 3回に1点勝ち越しを許したが踏ん張った。4回からテンポよく切り替え、好調だったカットボールを早いカウントで多投。自ら投ゴロ併殺に仕留めるなど、4番浅村にも長打を許さなかった。前回までの対戦成績は0勝1敗、防御率9・00。「打たれっぱなしじゃいけない。今はロッテの選手にたくさん援護してもらっている。この回で降りるって決まってたので、何とか勝ってほしいなと思ってました」。予定通りの6回を投げきり、逆転を信じた7回。願いは実現した。 楽天との直接対決は順位に直結する。特に仙台ではこれまで1勝5敗だった。井口監督が「ゲーム差がほとんどない。ここは大事」と位置付ける3連戦を白星発進。相手先発の弓削を1回1/3でKOし、週頭からリリーフを6人使わせた。先発が耐えられたか否か。この差は翌日以降に生きる。ナインとエア・ハイタッチする美馬の表情は、穏やかだった。【鎌田良美】 ▽ロッテ福田秀(7回の決勝2点二塁打やバント安打など3安打)「ほっとしてます。なかなか監督、コーチの期待に応えられず、もどかしさがあった。良い時も悪い時も、元気に明るくプレーしようと思っていた。今日は良い日だったので素直に喜びたい」 ▽ロッテ井口監督(7回に打者一巡の猛攻で連敗を止め、2位死守)「2回、3回とチャンスをつぶして重い空気でしたけど、自分たちで殻を破ってくれた。福田秀もようやく彼らしい打撃になってきた」

◆ロッテが逆転勝ちした。3-4の七回に井上の適時打や福田秀の適時二塁打などで5点を奪った。先発の美馬は打たせて取り6回4失点で5勝目。楽天は序盤の失点を打線が一度はひっくり返したが、踏ん張れず3連敗を喫した。

◆楽天はリードを守り切れず3連敗を喫した。4-3の七回から登板したシャギワが先頭打者に死球を与えるなど4安打を浴びる乱調で5点を失い逆転された。  長期遠征を終えて9日以来の本拠地の試合だったが勝利で飾れなかった。2位ロッテとは1・5ゲーム差に三木監督広がり、三木監督は「非常に悔しい。ファンに申し訳なかった」と謝罪した。

◆楽天からフリーエージェント(FA)でロッテに加入した美馬が、6回を8安打4失点で古巣相手に初めて勝ち星を挙げた。一回に3点の援護点をもらいながら、三回までに4点を失っただけに、チームトップの5勝目にも「手ごわさはある。そろそろ、しっかり抑えたい」と悔しさをにじませた。  四回以降はカットボールを駆使し、味方の逆転を呼び込んだ。井口監督は「本当に粘り強く投げてくれた」とねぎらった。

◆ソフトバンクからフリーエージェント(FA)で加入した福田秀平外野手(31)が、勝ち越し打を含む移籍後初の1試合3安打をマークした。  1点を追う七回に同点とし、なお1死一、三塁で5番手・シャギワから右越えに勝ち越しの二塁打を放った。同点の三回1死二、三塁では空振り三振に倒れ、「チャンスで凡退していたので、何とか前に飛ばそうという気持ちだった」。チームはこの回、打者11人の猛攻で一挙5点を奪った。  開幕直前に死球で右肩甲骨を亀裂骨折。復帰後もスランプに苦しみ、この日の試合前まで打率・182と低迷していた。「ホッとした。なかなか監督、コーチの期待に応えることができずに、もどかしい気持ちがあった」。チームの連敗を2で止める活躍に、胸をなで下ろした。(石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
32232 0.582
(↑0.008)
-
(-)
63246
(+4)
211
(-)
65
(+1)
39
(+2)
0.242
(-)
3.420
(↑0.06)
2
(-)
ロッテ
31242 0.564
(↑0.008)
1
(-)
63256
(+8)
258
(+4)
49
(-)
47
(+1)
0.249
(↑0.001
4.380
(-)
3
(-)
楽天
29253 0.537
(↓0.01)
2.5
(↓1)
63301
(+4)
262
(+8)
59
(-)
40
(-)
0.271
(-)
4.360
(↓0.05)
4
(-)
日本ハム
28263 0.519
(↑0.01)
3.5
(-)
63249
(+4)
247
(+3)
49
(-)
28
(+1)
0.250
(↑0.002)
3.940
(↑0.01)
5
(-)
西武
23302 0.434
(↓0.008)
8
(↓1)
65239
(+3)
256
(+4)
55
(+1)
35
(+3)
0.249
(↓0.001)
4.500
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
19344 0.358
(↓0.007)
12
(↓1)
63201
(-)
258
(+4)
40
(-)
41
(-)
0.243
(↓0.003)
4.290
(-)