ロッテ(★4対6☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2020.08.23)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:石川 柊太(6勝0敗0S)
敗戦投手:中村 稔弥(1勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(18号・3回表2ラン),松田 宣浩(5号・4回表2ラン),栗原 陵矢(9号・7回表2ラン)

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◆ソフトバンクは3回表、柳田の2ランで先制する。その後は4回に松田宣の2ランで加点すると、7回には栗原の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が6回1失点の好投で今季6勝目。敗れたロッテは、打線が9回に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が、今季初の3戦連発となる18号2ランをった。 0-0で迎えた3回。1死から中村晃が中前安打で出塁すると、ロッテ先発の中村稔の内角よりの直球を右翼スタンド中段へ運んだ。滞空時間の長い、きれいなアーチを描いた打球に、スタンドもどよめいた。前日(22日)に続いて中村晃を一塁に置いての先制2ランだった。

◆ロッテが首位に立った意地を最後に示したが、2位に後退した。4点差の8回、ソフトバンク・モイネロに3三振を喫するも、9回は守護神森に食らいつく。2点を返し、1発出ればサヨナラの局面まで攻めた。井口監督も「最後にクリーンアップに回したということは、確実に力をつけてきている」と執念を評価した。 開幕から黒星なしのソフトバンク石川にも食らいついた。テンポのいい右腕を乗せないよう、2番中村奨や3番マーティンらが打席で間をとるなど工夫。魔球パワーカーブの攻略はならなかったが、今後の対戦への期待を抱かせた。 8月初の連敗になった。一方で、日中は炎天下が続いたZOZOマリンでの12試合を、7勝4敗1分と勝ち越した。順位も3位から上げた。指揮官は「暑い中で2週間、練習もいろいろ工夫し、選手たちが一生懸命頑張って勝ち越してくれたのは大きい」とたたえ、ともに前を向く。 9週にわたる同一カード6連戦は終わり、シーズンも間もなく折り返し地点。井口監督は「来週またしっかり戦いたい」と、先は見ない。ライバルに食らいつく。【金子真仁】

◆ソフトバンクが2ラン3発で勝率で並んでいたロッテに連勝し、単独首位に返り咲いた。3回に柳田悠岐外野手(31)が今季初となる3戦連発の18号2ランで先制すると、4回には松田宣が5号2ラン、7回には栗原が9号2ランを放った。先発石川は今季無傷の6連勝。苦手だったZOZOマリンの「呪縛」を完全に振り払い、工藤監督は秋山前監督と並ぶ456勝目をマークした。余韻に浸るには十分のアーチだった。ソフトバンク柳田が放った打球は約7秒間、鮮やかな放物線を描き、右翼スタンド中段で弾んだ。0-0の3回1死一塁から、先制の18号2ラン。前日22日に2戦連続バックスクリーン弾を放ち、ZOZOマリンでの連敗を6で止めた男が、今季初の3戦連発でこの日も流れを呼び寄せた。 柳田 打ったのは直球です。初球から集中して打ちにいけました。いいスイングで打つことができたし、今日も先制点が取れて良かった。チームの連勝に貢献できたよかったです。 昨年開幕2戦目の3月30、31日、4月2日以来、自身7度目の3戦連発に酔いしれた。体力勝負となる夏場にも8時間の睡眠をしっかりとって体調管理は怠らない。5打席目には足で稼いだ内野安打もマークして3打数2安打。打率を3割7分1厘に上げ、トップのオリックス吉田正に1厘差に迫り、本塁打もトップの日本ハム中田に2差と迫った。 柳田の点火で勢いづいた打線は4回、ベテラン松田宣が5号2ラン。このZOZOマリン6連戦で、3発目の量産だ。7回には栗原がダメ押しの9号2ラン。主砲が火をつけ、ベテランが続き、若手が仕上げた。チームとしても今季6度目の1試合3発でロッテに打ち勝った。 工藤監督 ランナーがいるところで(1発が)出たのは大きかった。打線はつながりをみせておかないといけない。 工藤監督は通算456勝目をマーク。秋山前監督の通算勝利に並び、ホークス歴代監督の5位タイとなった。「この6連戦で最初は圧倒的にやられていたことを考えれば、週末で勝てたのは大きい。今日は何が何でも勝ちたかった」。苦しんだZOZOマリン6連戦を連勝で締め、並んでいたロッテに1差をつけて単独首位に返り咲いた。地元福岡に戻り、首位固めへと突き進む。【浦田由紀夫】

◆ソフトバンク・グラシアルが今季初の猛打賞の活躍を見せた。 2回に内野安打を放つと4回は左前安打で6回は中前安打。いずれも会心の当たりだった。「3本のヒットが出てくれたことは良かった」。ここ2戦5安打に笑みが絶えなかった。「久しぶりの地元を楽しみにしているよ」。デスパイネも2戦連続安打をマーク。キューバコンビが25日から今季初のペイペイドームで、大暴れの予感だ。

◆ソフトバンク先発石川柊太投手(28)がロッテ打線を6回1失点に抑え、開幕から無傷の6勝目を挙げた。18年から続く自身の連勝も「11」に伸ばし、チームを単独首位に押し上げた。 立ち上がり、あっさり3人で片付けた。先頭の福田秀をフォークボールで空振り三振。中村奨をスライダーで中直に仕留め、マーティンは自慢のパワーカーブで空を切らせた。「あまり調子がよくない中、ある程度の投球はできたと思います」。6回112球を投げ散発4安打1失点。3者凡退に切ったイニングは初回と6回の2度。走者を背負いながらも粘り強く投げ込み、最少失点で中継ぎ陣にバトンを渡した。 「ストライク先行でリズムのいい投球をしたかったけど、今日の調子ではなかなか難しかった」。4回2死二塁から田村に中前タイムリーを許し1点を献上。だが9番藤岡は追い込んでから120キロのパワーカーブで空振り三振。しぶといロッテ打線の反撃を切った。失点は失策が絡んでおり自責は0。8月は3度目の先発マウンドだが、いまだに自責点はなく、防御率も1・82と上昇した。ロッテからの勝ち星は18年9月以来、約2年ぶりだ。 「しっかり6回を投げられたことはよかった。相手はどこでも自分の投球をするのがモットー」。頼れる右腕が攻撃のリズムも生み出し、連勝を導いた。【佐竹英治】

◆ロッテ中村稔、ソフトバンク石川が先発。ソフトバンクは3回1死一塁、柳田の3日連続となる18号2ランで先制した。 ソフトバンクは4回、松田宣の5号2ランで追加点。ロッテは6回まで田村の適時打による1点のみで、試合は終盤に入った。 ソフトバンクは7回にも栗原の2ランで加点し、逃げ切った。連勝で単独首位を奪還。石川は6勝目。ロッテは2位に後退した。中村稔が今季初黒星。

◆「鬼門」を3発のアーチで飛び越えて見せた。ソフトバンクが敵地・千葉で連勝した。ロッテとの6連戦。初戦から●△●●と引き分けを挟んで3連敗。チーム内に立ち込め始めた暗雲を振り払ってウイークエンドは2連勝。単独首位にも立ち、少しばかり気持ちも晴れて地元福岡に戻れるのではないだろうか。リーグトップの64本塁打が示すように、最後は長打力? なのだろうか。先制、中押し、ダメ押しと効果的な3本の2ランが飛び出した。だが、13安打を放ちながら、得点はすべて本塁打で挙げたものだけに、まだまだ「つながり」は悪いと言っていい。ただ、他球団から見ればさらに脅威は増したことだろう。デスパイネ、グラシアルが戦列復帰。1発こそ出ていないものの、2人とも2戦連続で安打を放つなど、実戦での打撃感覚も感度が上がってきたようだ。そろそろシーズンも折り返しに入る。開幕から毎試合のように打線をいじってきたが、キューバ砲の2人が参戦したこともあり、後半戦はどっしりしたオーダーが組めるのではないだろうか。今宮が左ふくらはぎのヒラメ筋損傷で長期離脱を余儀なくさせられたのは痛い。内野の要である遊撃のポジションはシビアな戦いの中では、その存在と重要性がさらに増してくる。若い川瀬の踏ん張り、牧原の奮起に期待したい。それにしても、不安要素は毎年チームに訪れる「故障禍」である。工藤監督も今後に向けてさらにコンディショニングの重要性を話していたようだが、主力の戦線離脱になるような故障は避けなければならない。さあ、博多で首位固めと思ったら、好相性のオリックスがなんと西武に3連勝。こりゃ気を緩めるわけにはいきませんな。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が23日、ロッテ戦(ZOZOマリン)で「3番・中堅」で先発出場。三回1死一塁から右翼席に3試合連発となる18号2ランをたたき込んだ。  「初球から集中して打ちにいけました。いいスイングで打つことができたし、きょうも先制点が取れてよかったです」  三回1死から中村晃が中前打で出塁。柳田が打席に立つと、内角140キロを持っていった。高々と舞った白球は風に押し戻されることなく、そのまま右翼席に着弾。21日の同戦から今季初の3試合連発だ。  前日22日は推定飛距離140メートルの特大弾。キングをひた走る中田(日本ハム)の20本塁打に、じわりじわりと迫っている。この日の試合前に工藤監督は柳田、中村晃の打順について「出塁することが何より大事ですから。考慮した上で打線を組めたら」と話していたが、最高の結果となった。

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(37)が23日、ロッテ戦(ZOZOマリン)で「8番・三塁」で先発出場。四回1死一塁から右中間の「ホームランラグーン」に5号2ランを突き刺した。  「しっかり芯で捉えられたので、逆方向の打球でしたが入ってくれてよかった。追加点になってくれてよかったです」  四回無死、グラシアルが左前打で出塁。甲斐の犠打失敗で走者が入れ替わり、松田宣が打席に立った。外角137キロフォークを踏み込んで振り抜くと、白球はフェンスを越えていった。打率は2割前後をさまよい低迷している今季だが、今カードはこれで3発目だ。  1号、2号はペイペイドームのテラス席に飛び込むものだったため、今季のホームランは全て"テラス弾"。地の利を存分に生かした快音を、さらなる復調のきっかけにしたい。

◆ソフトバンクが一発攻勢で勝利し、単独首位に立った。三回に柳田の18号2ランで先制し、四回に松田宣、七回は栗原がそれぞれ2ランを放った。石川は緩急を使い、6回1失点で無傷の6勝目。ロッテは2連敗で2位に転落した。

◆ロッテの中村稔は2本の2ランを浴びて5回4失点と試合をつくれず、8試合目の登板で今季初黒星を喫した。三回は柳田に内角の速球を痛打され、四回は松田宣に外角球を右翼席に運ばれた。「最少失点に抑えたかったが、本塁打を2本打たれての失点なので悔いが残る」と肩を落とした。  フローレスも七回に2ランを浴び、打線の九回の追い上げも及ばなかった。チームは7月29、30日以来の連敗で2位に転落。井口監督は「3発打たれたが、反省するところは反省して」と淡々と話した。

◆ソフトバンクは23日、ロッテとの9回戦(ZOZOマリン)に6-4で勝利。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。    --点差があった中での継投  「きょうは何が何でも勝ちたいと思ったので。(モイネロ、森には)4点差でもいってもらおうと、決めていました」  --柳田が3戦連発  「落ちてきたかなと思うと自分で修正してパッと変えられる。アドバイスというかちょっとしたヒントがあったら、変えられる。意識してパッと変えられるのはなかなかできることではないので。また変わるのかもしれないですけど。よく打ってくれています」  --松田宣にも一発  「ああいうところ(右中間)に出ると、マッチらしくなってくる。彼が元気でないとチームが盛り上がってこない。打つことでより元気が出ると思うので」  --石川が6連勝  「(間隔を)空けたことは僕自身はよかったと思います。6回1失点、ナイスピッチングなので。続けてもらえるように調整してほしい」  --6連戦が終わった  「火水木にいい投手がいる球団もあれば、金土日にいい投手がいる球団もある。そこは当たったときにそういう中で何とか勝ち越していくことが大事かなと。本来の3連戦に戻るので、勝ち越しを目指していけるように」  --単独首位で福岡に帰る  「単独首位というよりは、6連戦の中で負け越しひとつで終わったというのが。木曜日まで圧倒的にやられていたのを考えれば、そこから負け越しひとつで済んだのはよかった。勝ちたいという気持ちが週末に出たのは大きいと思います」

◆ソフトバンクの石川は6回を投げ4安打1失点(自責点0)で負けなしの6勝目を挙げた。調子は良くなかったといい、速いテンポでのリズムある投球は影を潜めたが、カーブをうまく使って要所を締める。「ある程度の投球はできたと思う」と自らに及第点を与えた。  チームの勝ち頭だが「勝ちはついたりつかなかったりなので意識していない」と、あくまで投球内容と向き合う。四回は、失策が絡んだとはいえ連打で得点を許しており「悔しかった。悔しさを次にぶつけられれば」と次を見据えた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
31232 0.574
(↑0.008)
-
(-)
64242
(+6)
211
(+4)
64
(+3)
37
(-)
0.242
(↑0.002
3.480
(↑0.01)
2
(1↓)
ロッテ
30242 0.556
(↓0.01)
1
(↓1)
64248
(+4)
254
(+6)
49
(-)
46
(-)
0.248
(-)
4.380
(↓0.03)
3
(-)
楽天
29243 0.547
(↓0.011)
1.5
(↓1)
64297
(-)
254
(+11)
59
(-)
40
(+3)
0.271
(↓0.002)
4.310
(↓0.13)
4
(-)
日本ハム
27263 0.509
(↑0.009)
3.5
(-)
64245
(+11)
244
(-)
49
(+1)
27
(-)
0.248
(↑0.002)
3.950
(↑0.08)
5
(-)
西武
23292 0.442
(↓0.009)
7
(↓1)
66236
(+5)
252
(+6)
54
(+1)
32
(-)
0.250
(↑0.002)
4.530
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
19334 0.365
(↑0.012)
11
(-)
64201
(+6)
254
(+5)
40
(+2)
41
(+1)
0.246
(↑0.001)
4.290
(↓0.01)