広島(☆2対1★)巨人 =リーグ戦12回戦(2020.08.23)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:塹江 敦哉(3勝1敗0S)
(セーブ:フランスア(0勝1敗6S))
敗戦投手:大竹 寛(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(13号・4回裏ソロ),坂倉 将吾(2号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島が接戦を制した。広島は1点を追う4回裏、鈴木誠のソロで同点とする。そのまま迎えた8回には、代打・坂倉が値千金のソロを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・塹江が今季3勝目。敗れた巨人は、9回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆広島-巨人戦が、開始わずか3分後に雨で中断した。1回、松原聖弥外野手(25)がフルカウントから四球で出塁。2番の坂本勇人内野手(32)が2球ボールを見送った後、雨足が強まった。グラウンドにはシートが敷かれた。

◆巨人が、9日の中日戦以来となる「サカマル」の並びを復活させた。2番に坂本勇人内野手(31)、3番に丸佳浩外野手(31)を起用。2年目の直江大輔投手(20)が、プロ初先発のマウンドに上がる。

◆広島-巨人戦が、開始わずか3分後に雨で中断した。1回、松原聖弥外野手(25)がフルカウントから四球で出塁。2番の坂本勇人内野手(32)が2球ボールを見送った後、雨脚が強まった。グラウンドにはシートが敷かれた。 42分間の中断後、18時45分から試合が再開された。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が、先制の適時二塁打を放った。 3回1死一塁、広島遠藤の1ボールからの直球をはじき返し、中堅の頭上を越えた。 3試合ぶりの安打で初先発の直江を援護し「直江が頑張っていたので、何とか先に点を取ってあげたかったので、良かったね」とコメントした。

◆広島鈴木誠也外野手(26)が超特大の13号同点ソロを放った。 1点を追う4回、1死から巨人直江の141キロ直球をはじき返し、打球は左中間スタンドの上段に着弾した。「遠藤が頑張っているので、まずは追いつくことができてよかったです」。8月15日阪神戦以来7試合ぶりの1発。8月18日に誕生日を迎えた主砲にとっての26歳第1号となった。

◆巨人高梨雄平投手(28)が4球で火消しし、連続試合無失点を14に伸ばした。 同点の7回1死一、二塁のピンチで登板。広島磯村をカウント2-1から126キロスライダーで三ゴロ併殺に打ちとり、ピンチを脱した。楽天からの移籍後、14試合に登板し、いまだ失点はない。

◆巨人大城卓三捕手(27)がプロ初盗塁を決めた。同点の8回2死一塁で打席へ。135キロのスライダーを中前に落とし、一、三塁とチャンスを広げた。続く代打モタの5球目に二盗を決めた。17年ドラフト3位で入団し通算235試合目での初盗塁となった。

◆先発は広島遠藤、巨人はプロ初登板初先発の直江。巨人は3回、坂本の適時二塁打で1点を先制。広島は3回まで1安打無得点。 広島は4回、鈴木誠の左中間への特大13号ソロで同点。直江は4回3安打1失点で降板。巨人は4回から6回まで無得点。 1-1で迎えた8回、広島は坂倉が大竹から2号ソロを放ち勝ち越し、継投で逃げ切り3連勝。塹江が3勝目、フランスアが6セーブ目。巨人は打線が振るわなかった。大竹が今季初黒星。

◆巨人高卒2年目の直江大輔投手(20)は4回3安打1失点で、初登板初先発で白星を手にすることは出来なかった。5回の打席で代打を送られた。 初の1軍マウンドを直江は「球場入りするまでは不安と緊張がありました。体を動かしてゲームをイメージしていると自分の投球が1軍打者にどこまで通用するのか期待する気持ちに変わりました。マウンドではとにかく強気の投球だけは忘れないようにと言い聞かせました。やはり1軍の打者はスイングが速く、甘いボールは見逃してくれませんでした」と振り返った。 収穫と課題があった。直球を軸にして、外角へのスライダー、フォークで広島打線を3回までわずか1安打に封じた。4回に鈴木誠に141キロ直球を左中間席へ運ばれ、1点を失ったが、最少失点にとどめた。「収穫は腕を振って低めに投げた変化球で空振りが取れたことです。課題は、ストレートのレベルアップです。(鈴木誠の本塁打は)ストレートで勝負して簡単に打ち返されました。わかっていても簡単に打たれないストレートを目指します」と力を込めた。 松商学園(長野)から18年ドラフト3位で入団。2年目の今季は2軍の先発ローテを回り、16日のヤクルト戦で5回無失点と好投しプロ初勝利を挙げた。同期には、リーグ2位の6勝を挙げている戸郷がいる。

◆セ・リーグ最下位の広島が、首位の巨人と対戦。1回表、巨人の攻撃中に雨が強くなり、3分で中断。42分間の中断後、18時45分から試合が再開。 広島は1点を追う4回に鈴木誠也が同点の本塁打。8回には代打坂倉の本塁打で勝ち越し、3連勝を飾った。巨人は打線がつながらず、今季初の同一カード3連敗。

◆勝利への道筋を描いた。広島遠藤淳志投手(21)が、プロ入り最多120球の熱投を見せた。3回に先制点を許しながらも、そこから粘って7回を1失点にまとめた。勝ち星を手にすることはできなかったものの、チームの勝利に貢献。今季初の巨人戦3連勝で、借金を4に減らした。最後の力を振り絞った。同点の7回2死一、二塁。遠藤はプロ入り最多の120球目に選択したチェンジアップが外角に決まると、短く叫び、そして控えめに両手をたたいた。強打者丸を見逃し三振。前回2日の対戦で完投した巨人相手に序盤から丁寧に攻め、7回1失点。巨人戦連続星は逃したものの、チームを勝利に導く熱投だった。 2時間57分で完投勝利した前回とほぼ同じ、2時間52分を投げ切った。プレーボール直後に降雨で42分間の中断があった。1回1番松原に四球を許した直後に降り出した雨が強くなり、続く2番坂本に2ボールとした直後に中断。ブランクの影響もあり、再開直後の坂本を四球で歩かせピンチを招いた。それでも巨人の中軸を打ち取り、無失点。慎重さが1回に要した球数28球に表れていた。 3回に「長打警戒」だった坂本に先制の二塁打を浴びたが、崩れなかった。巨人先発は1学年下の直江。霞ケ浦時代には練習試合で対戦したこともあるという。「やりましたね。ただ投げ合ったことは覚えていない。(相手が誰でも)勝つことしか考えてない。相手がどの選手でもチームを勝利に導ければいいです」。プロでも1年先輩。昨年すでに1軍で34試合に登板し、今年も先発9試合目。直江が4回で降板したあともマウンドを守り続け、意地を見せた。 勝ち星は付かなかったものの、森下、大瀬良に続き、クオリティースタートで勝利への道筋をつくった。年が近い森下とは練習中から投球論をかわし、投手として参考にもする。「タイプも似ていると思うので、いろんな球種を使って、攻めていくところと、かわしていくところを見ながら、自分をイメージしながら勉強していました」。1点を先制された直後の3回1死二塁では、森下のような緩いカーブで丸に空を切らせた。 今季初めて首位巨人に同一カード3連勝となった。先発が試合をつくり、打線が援護。苦手とした1点差試合で巨人相手に勝利した。シーズン序盤苦しんだ佐々岡広島が、好循環になりつつある。【前原淳】 ▽広島佐々岡監督「立ち上がり球が高くて今日は(調子が)悪いのかなと思いながらも、粘って試合をつくってくれた。悪い中でああいう投球ができたのは成長の証しだと思う」

◆巨人は1点を追う9回2死満塁、フルカウントからウィーラーが151キロの直球をとらえたが左飛に倒れ、今季初の同一カード3連敗が決まった。 8月9日以来11試合ぶりに2番坂本、3番丸の「サカマルコンビ」を復活させるも、打線は坂本の適時打による1点止まり。前回のマツダスタジアムでの対戦では3連勝した最下位広島に、3連敗を喫する結果になった。 投手陣はプロ初登板初先発の直江が4回1失点で粘り、5回から桜井を投入する攻めの継投に出たが、実らず。直江は3回まで1安打に封じたが、4回に鈴木誠に特大の同点ソロを許して降板。141キロの直球を左中間スタンドに運ばれ「やはり1軍の打者はスイングが速く、甘いボールは見逃してくれません。ストレートで勝負して簡単に打ち返されました。分かっていても簡単に打たれないストレートを目指します」と今後の課題を感じ取った。 同点の8回は12試合連続無失点と中継ぎ陣を支えてきた大竹が決勝ソロを浴び、プロ通算100敗目を喫した。25日のヤクルト戦から巻き返しを図る。 ▼通算100敗=大竹(巨人) 23日の広島12回戦(マツダスタジアム)で今季1敗目を喫して記録。プロ野球120人目。初敗戦は広島時代の03年9月26日の横浜27回戦(広島)。

◆巨人高卒2年目の直江大輔投手(20)は4回3安打1失点で、初登板初先発で白星を手にすることは出来なかった。 巨人宮本投手チーフコーチ(直江について)「全てストライク取れるし、緩いカーブも取れる。あれだけ投げれたらもう超合格点ですよね。本当にたくましくなったね、男子から男性になったっていうかね。そういう感じはします」

◆巨人高卒2年目の直江大輔投手(20)は4回3安打1失点で、初登板初先発で白星を手にすることは出来なかった。5回の打席で代打を送られた。 初の1軍マウンドを直江は「球場入りするまでは不安と緊張がありました。体を動かしてゲームをイメージしていると自分の投球が1軍打者にどこまで通用するのか期待する気持ちに変わりました。マウンドではとにかく強気の投球だけは忘れないようにと言い聞かせました。やはり1軍の打者はスイングが速く、甘いボールは見逃してくれませんでした」と振り返った。 ▼巨人原監督(2試合連続無安打の岡本に)「懸命にやってるよ。あとは結果を出さないと、この世界は晴れちゃこない。(直江は)プロ野球選手として一番大事なものを持っている。闘争本能というか強気。プロとしての魂を持っている」

◆巨人大竹寛投手(37)が13試合ぶりの失点を喫した。同点の8回に4番手でマウンドへ。先頭の代打坂倉への初球、131キロスライダーを右中間席に運ばれ勝ち越しを許した。 7月16日の広島戦での失点を最後に、12試合連続無失点を続けていたが、古巣広島から痛恨の1発を浴びた。

◆巨人が今季初の同一カード3連敗を喫した。8月9日の中日戦以来、11試合ぶりに2番坂本、3番丸の「サカマルコンビ」を復活させたが、坂本の適時二塁打による1点止まり。4番岡本は2試合連続無安打で、3連戦で計11打数1安打と快音は聞かれなかった。原監督は「自分で打破しなきゃね。懸命にやってるよ。あとは結果を出さないと、この世界はなかなか晴れちゃこない」と言った。 前回3連勝したマツダスタジアムで一転して3連敗。8回は大竹が13試合ぶりの失点となる決勝ソロを許し、プロ通算100敗目を喫した。阪神戦に3連勝して乗り込んだ敵地で白星を挙げられず、原監督は「週からいくと3勝3敗。またやり直すということですね。火曜日から」と切り替えて戦うことを求めた。

◆初登板初先発の巨人直江大輔投手が、次回登板のチャンスをつかんだ。 最速145キロの直球を軸にスライダーを右打者の外角に、フォークを低めに集め4回を3安打1失点。4回に鈴木誠に1発を浴びたが、最少失点に切り抜けた。「1軍の打者は、甘いボールは見逃してくれない。分かっていても簡単に打たれないストレートを目指します」とレベルアップを誓った。 松商学園から18年ドラフト3位で入団した。2年目の今季は16日の2軍ヤクルト戦で初勝利を挙げるなど結果を残し、抜てきされた。野球を始めるきっかけとなったのは、自身と同じ松商学園でエースとして3度の甲子園に出場した父晃さんの存在で「野球を教えてくれて続けさせてくれて、こうして見える景色もあった。改めて感謝して次は勝つ姿を見せたい」と恩返しを誓った。 勝利こそならなかったが、原監督は「プロとして一番大事なものを持っている。闘争本能というか強気」と評価。宮本投手チーフコーチは「もちろんある」と次回登板を明言した。同期の戸郷はリーグ2位の6勝をマーク。直江は「あれだけ勝てているし、さすがに自分も負けてはいられない」と刺激に変えた。次のマウンドでは、この日の経験を糧に、初勝利を目指す。【久永壮真】

◆3タテ返しじゃ!! 広島坂倉将吾捕手(22)が値千金の決勝弾を放った。同点の8回、先頭で代打で登場。巨人大竹の初球、131キロ変化球をひっぱたいた。打球は高々と舞い上がり、右中間スタンドに飛び込む2号ソロ。「初球を振ることを決めて打席に入りました。芯に当たったので、抜けろと思いました」。積極打法で、代打打率3割6分4厘を誇る勝負強さをここぞで発揮した。 スタメンマスクで出場した同カード初戦の21日にも、今季1号のダメ押し3ランをかました。好調の要因は「積極的にいこうと思っているので、そこだと思います」と胸を張った。これでプロ通算3本目のアーチ。昨年8月1日のプロ1号も巨人戦だった。「全部巨人戦なんですよね。何でか分からないですけど」と笑った。 昨季の捕手での出場は3試合にとどまった。今季の目標には「捕手として出ること。それに尽きると思います」と掲げ、強い覚悟を示していた。オフには巨人炭谷と合同自主トレ。成長を遂げ、今シーズンのスタメンマスクは会沢に次ぐ12試合と、森下や遠藤らを巧みなリードでけん引している。打撃面も開幕延期期間中に西武森の打撃フォームを参考にするなど、貪欲な姿勢が結果につながった。 プロ4年目の若武者の活躍で、チームは今季初の同一カード3連勝。7月14~16日の巨人との本拠地3連戦では3連敗を食らっており、3タテ返しを決めた。佐々岡監督は「やられた分、やり返すという気持ちをみんなが持っていた」とナインの思いを代弁した。連勝の勢いに乗り、最下位からの大逆襲へ突っ走る。【古財稜明】

◆巨人-広島12回戦(マツダ)が23日、試合開始3分後から42分間、中断した。  一回表、無死一塁で巨人の2番・坂本が広島・遠藤と対戦していた場面、カウント2ボールとなったところで雨の勢いが強まり、午後6時3分に両軍ナインがベンチへ引きあげた。  スタンドの観客の多くはコンコースに下がって待機し、内野には赤いシートが敷かれた。雨足が弱まった午後6時45分に再開。巨人は無死一、二塁の好機を作ったが、無得点に終わった。  巨人はその裏、高卒2年目の直江大輔投手(20)がプロデビューとなる先発登板を果たした。

◆巨人・直江大輔投手(20)が23日、広島12回戦(マツダ)で先発してプロ初登板を果たし、1-1と同点の四回の攻撃で代打を送られて交代。4回64球3安打5三振1四球1失点と上々のデビューを飾った。  長野・松商学園高から昨年にドラフト3位で入団した右腕。先発陣に故障が相次いだことから、プロ2年目の若武者にチャンスが巡ってきた。  この日は最速145キロをマーク。伸びのあるストレートと切れのある変化球で広島打線に堂々と渡り合った。四回には鈴木誠に左中間へ同点ソロを浴びてプロ初失点を喫したが、二、三回は三者凡退に抑えるなど才能の片鱗(へんりん)を見せた。 プロ初登板の直江大輔投手の話 「球場入りするまでは不安と緊張がありました。体を動かしてゲームをイメージしていると、自分の投球が1軍打者にどこまで通用するのか期待する気持ちに変わりました。マウンドではとにかく強気の投球だけは忘れないようにと言い聞かせました。やはり1軍の打者はスイングが速く、甘いボールは見逃してくれませんでした。収穫は腕を振って低めに投げた変化球で空振りが取れたことです。課題は、ストレートのレベルアップです。(鈴木誠の本塁打は)ストレートで勝負して簡単に打ち返されました。分かっていても簡単に打たれないストレートを目指します」

◆巨人の坂本が8月9日以来の2番で先発し、3試合ぶりに安打を放った。0-0の三回1死一塁で低めの速球を捉えて中越えの適時二塁打とした。2年目の直江がプロ初登板で先発していただけに「直江が頑張っていた。何とか先に点を取ってあげたかった」とコメントした。  五回には変化球をさばいて左前打をマーク。これで8月に入ってようやく2試合目の複数安打となった。

◆ドキドキの1軍マウンドの舞台はマツダスタジアム。巨人先発の直江が高卒2年目でプロ初登板を果たした。試合開始3分後の一回表の攻撃中に降雨が激しくなり、42分間の中断をはさんだが、20歳は落ち着いていた。  「すごく緊張しています。自分が持っている力を出すことだけを考えています。2軍でやってきたことを、マウンドでしっかりいい結果として出したい」  そう意気込んでいた直江。一回、先頭の長野を右飛に打ち取り、続く菊池涼は低めのスライダーで初の奪三振をマーク。2人の走者を出すも無失点で切り抜けた。四回に鈴木誠に許した中越えソロによる4回3安打1失点で交代。首脳陣の期待に応えた。  184センチの本格派右腕は、松商学園高(長野)から2019年のドラフト3位で入団。父の晃さんも同高のエースで甲子園に春夏合わせて3度出場し、卒業後は社会人の富士重工へ進んだ経歴を持つ。その好投手の父に似ているという上手投げから、この日は最速145キロの直球とスライダーやチェンジアップなどの変化球で最少失点で切り抜けた。  原監督が「将来的にはジャイアンツのエースにならなきゃいけない」と期待する素材。1軍先発陣に故障離脱者が続出する中で、若武者がプロの世界で大きな一歩を記した。(谷川直之)

◆広島が競り勝ち3連勝を飾った。1-1の八回に代打坂倉の2号ソロで勝ち越した。2番手の塹江が3勝目を挙げ、フランスアが6セーブ目。巨人は打線がつながりを欠き、今季初の同一カード3連戦3連敗を喫した。

◆巨人・原辰徳監督(62)が23日、広島12回戦(マツダ)でプロ初登板となった先発の直江大輔投手(20)を評価した。プロ2年目右腕は4回64球3安打5三振1四球1失点と上々のデビュー。力強く腕を振る姿に「おとなしくみえるけど、プロ野球選手として一番大事なものを持っている。闘争本能というか、強気というか、プロとしての魂を持っているね」とたたえた。  宮本和知投手チーフコーチとも話し合い、試合前から70球程度をめどに交代させるプランだったという。「今日に関してはマルだったと思いますよ」とし、次回登板の機会については「もちろんもちろん。とても大事なものを持っているプロ選手だなという気がしました」と説明。30日の中日戦(東京ドーム)で2度目の先発が有力となった。

◆明治安田J1第12節第2日(23日、横浜M3-1広島、日産ス)広島の塹江が3勝目を手にした。1-1の八回に登板し、1回無失点で切り抜け、その裏のチームの勝ち越しを呼び込んだ。2死から四球と安打などで二、三塁のピンチを招いた。代打のモタに粘られながらも低めのスライダーで三振を奪い「中継ぎの仕事は先発のつくった流れをつなぐこと。できて良かった」とほっとした。  昨季までのプロ5年間で14試合の登板にとどまっていたが、今季は勝ちパターンの継投の一角として22試合に投げている。貴重な中継ぎ左腕として、存在感を高めている。

◆広島が巨人に今季初の同一カード3連勝。以下、佐々岡真司監督(52)の主な一問一答。  --守護神・フランスアが2-1の九回2死満塁を無失点で締めくくり今季6セーブ目を挙げた  「今は塹江、フランスアという形でいって、1点差のピンチで粘り切ったのは大きい」  --塹江も1-1の八回2死一、三塁を無失点でしのいだ  「ボールの強さ、変化球のきれがあって三振が取れる。ああいう場面で投げて自信をつけている。後ろのピッチャーは気持ちが強くないといけないのでよくやってくれている」  --先発遠藤も7回1失点と粘った  「悪いなりにピッチングができるのは成長している証だと思う。七回を投げ切ってほしいところで丸から三振を奪った。成長だと思う」  --八回に代打・坂倉が決勝本塁打  「初球からよくとらえてくれた」  --首位巨人から今季初の同一カード3連勝を飾った  「やられた分、やり返す気持ちをみんな持っていた。地元でなかなか勝てなかったので、こういう勝ち方で勢いに乗っていきたい」  --25日からDeNA3連戦(横浜)が始まる  「横浜でもやられているのでやり返すという気持ちでやっていく」

◆広島・塹江は1-1の八回に登板し、1回無失点で今季3勝目。広島・坂倉が八回に決勝本塁打を放った。  以下、二人の一問一答。  --どんな思いで登板した  塹江「きょうも変わらず一人一人を打ち取っていく気持ちで頑張った」  --2死後に八回2死二、三塁のピンチを招いた  塹江「3人斬って帰りたかったが、四球を出してヒットを打たれてピンチになってしまった。ひとりアウトを取ろうと思った」  --良い流れを呼び込んだ  塹江「中継ぎの仕事は先発の作ってくれた流れをつなぐこと。それができて良かった」  --7回1失点の遠藤の投球はどう感じた  塹江「遠藤もピンチがあったが、若いのにすごく粘っている。僕も負けていられない」  --八回の坂倉の本塁はどう思った  塹江「すごいなと思いました」  --八回先頭で代打として登場。どんな気持ちで打席に入った  坂倉「塁に出ることしか考えていなかった」  --巨人・大竹の初球を打った  坂倉「初球から振っていかないと打てないと思ったので初球から振ると決めて打席に入った」  --打った手応えや感触は  坂倉「芯に当たったので飛べ~!! と思いました」  --投手陣はどう見た  坂倉「遠藤、塹江さんもピンチになりながらも強い気持ちで投げていた。その勢いのまま強い気持ちでいかせてもらった」  --首位巨人に3連勝した  坂倉「本当にみんなが勝つという気持ちを持って1試合1試合臨んでいる。みんなの思いがひとつになってこういう試合ができている」  --最後に  坂倉「遅くまでありがとうございました。厳しい状況かもしれないが、みんな勝つという思いでやっている。また熱い声援をよろしくお願いします」  --続いて  塹江「チームの勝利に貢献したいと思っている。応援お願いします」

◆プロ初登板の巨人・直江大輔投手(20)は、先発で4回3安打1失点。「思い切っていけた。ファームでやってきた自分の姿は出せた」とうなずいた。  一回に雨で42分間の中断があったがリズムを崩さず、最速145キロの直球を主体にストライクを先行させた。失点は四回に鈴木誠に打たれたソロのみ。70球がめどだったため、64球を投げた四回限りで降板した。  長野・松商学園高では2年次の2017年夏に甲子園出場。ドラフト3位で昨季入団した184センチの本格派だ。菅野、戸郷以外の先発陣が不安定な中、原監督は「おとなしく見えるけど闘争本能、強気というか、プロとしての魂を持っている。きょうに関してはマル」と評価し、次週の先発を示唆した。(谷川直之)

◆首位巨人を粉砕した。広島が今季初の同一カード3連勝。立役者は高卒4年目の22歳、坂倉だ。  「勝つ気持ちを持って臨んでいる。みんなの思いが一つになってこういう試合ができた」  1-1の八回先頭で塹江の代打で登場。防御率1・42の大竹の1球目のスライダーを仕留め、右中間席に運ぶ今季2号ソロ。21日の第1戦に続いての出場2試合連発を、「芯に当たって『飛べ~!!』と思った」と興奮気味に振り返った。  思い出の相手からまた打った。昨年8月1日にも九回に代打で登場し、大竹から右翼席へプロ1号3ラン。1年後、リプレーのような弾道で試合を決めた若鯉に、佐々岡監督も「初球からよく捉えてくれた。(巨人に)やられた分、やり返すという気持ちをみんなが持っていた。地元でなかなか勝てなかったので、こういう勝ち方で勢いに乗っていけたら」と最敬礼だった。 (柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
30203 0.600
(↓0.012)
-
(-)
67240
(+1)
180
(+2)
73
(-)
29
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.370
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
27263 0.509
(↓0.01)
4.5
(-)
64225
(-)
210
(+3)
57
(-)
10
(-)
0.267
(↓0.002)
3.590
(↑0.01)
3
(-)
中日
26274 0.491
(↑0.01)
5.5
(↑1)
63192
(+3)
223
(-)
33
(-)
15
(+1)
0.244
(-)
3.630
(↑0.06)
4
(-)
阪神
24273 0.471
(↓0.009)
6.5
(-)
66222
(+2)
219
(+4)
48
(-)
37
(-)
0.240
(-)
3.650
(↓0.01)
5
(-)
ヤクルト
23265 0.469
(↑0.011)
6.5
(↑1)
66238
(+4)
273
(+2)
47
(+1)
34
(-)
0.250
(↑0.001)
4.640
(↑0.05)
6
(-)
広島
22266 0.458
(↑0.011)
7
(↑1)
66237
(+2)
249
(+1)
58
(+2)
22
(-)
0.269
(-)
4.180
(↑0.06)