オリックス(☆5対2★)西武 =リーグ戦11回戦(2020.08.22)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
00030101X5402
勝利投手:張 奕(1勝1敗0S)
(セーブ:ディクソン(0勝2敗8S))
敗戦投手:内海 哲也(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(6号・6回表ソロ)
【オリックス】ジョーンズ(7号・4回裏3ラン),ジョーンズ(8号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは4回裏、ジョーンズの3ランで先制する。2点差とされて迎えた6回には、ジョーンズの2打席連続本塁打となるソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・張が今季初勝利。敗れた西武は、打線が相手を上回る10安打を放つも、13残塁と拙攻が響いた。

◆オリックスが中嶋聡監督代行(51)が指揮2戦目を迎える。前日21日は快勝。この日の先発オーダーは以下の通り。新たに3選手が名を連ねる布陣で挑む。

◆西武で初登板初先発の内海哲也投手(38)が、痛恨の先制3ランを被弾した。 4回1死一、三塁で、オリックスの5番ジョーンズに初球を左翼席へ運ばれた。前打者の中川の打ち取った投ゴロを自らの二塁悪送球で、ピンチを広げた直後だった。3回までは完璧に近い無安打投球を披露していただけに、痛すぎる1発となった。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)がついに覚醒した。両チーム無得点の4回1死一、三塁。西武先発内海の初球チェンジアップを完璧にとらえるとライナーで左翼席に一直線。来日初の2試合連続本塁打となる7号3ランで試合の主導権を握った。「先発の張が頑張って投げていたから、なんとか点を取ろうと思って打席に入っていたよ! ホームランになってくれてよかったし、先制できてよかった!」とコメントした。 勢いは止まらない。2点差に迫られた6回2死走者なし。今度は内海の初球カーブを豪快にとらえて左中間席へ。来日初の2打席連続本塁打となる8号ソロ本塁打で西武を突き放した。開幕から本調子ではなかったが、大リーグ通算282本塁打の実力者が本領を発揮した。

◆西武中村剛也内野手が"怒り"の1発を放った。 3点を追う6回に、右中間スタンドへ6号ソロを運んだ。4回の打席で、右手首付近に死球を受けていたが続行。守備につく際には送球で状態を確認し、ベンチに向けて両手で大きなマルを描いてサインを送っていた。手負いながらも48打席ぶりの1発で、先発内海を援護。「打ったのは真っすぐです。打ててよかったです」とコメントした。

◆オリックス先発の張奕(ちょう・やく)投手(26)が粘りの投球で西武打線を封じた。 序盤から内海との投げ合いで1歩も引かない。4回には1死満塁のピンチを背負ったが、スパンジェンバーグを146キロ内角速球で三邪飛に詰まらせた。金子も中飛に抑え、苦境をしのいだ。中盤はやや球も浮き気味だったが、この日は5回を5安打6奪三振無失点の力投。今季初勝利を目指すマウンドを「今日は自分の投球を初回から全力でやることだけ考えてマウンドに上がりました。前回登板に比べると、落ち着いて試合に入ることができた。ピンチの場面もありましたが、自分の球を信じて『絶対にアウトを取る』という強い気持ちで投げていましたし、粘り強い投球をできた」と振り返った。

◆西武で初登板初先発の内海哲也投手(38)が2発に泣き、732日ぶりの白星を逃した。 6回3安打4失点(自責3)で降板。6回で92球投げ切り、7回の攻撃で2点差に詰めよったが、勝利投手の権利は得られなかった。0-0で迎えた4回1死一、三塁でオリックス5番ジョーンズに初球を左翼席へ運ばれ、痛恨の先制3ランを被弾。前打者の中川を打ち取った投ゴロを、自身の送球エラーでピンチを広げた直後だった。3回までは完璧に近い無安打投球を披露していただけに痛い1発となった。 6回にも再びジョーンズに初球をスタンドへ運ばれた。それでも次打者杉本を、この試合4個目の三振に打ち取り、史上56人目となる通算1500奪三振を達成。巨人時代18年8月21日DeNA戦以来の白星で通算134勝目とはならなかったが、プロ20年目でまた1つ新たな記録に到達した。 降板後のコメントは以下の通り。 「マウンドに上がる前は、緊張しました。しっかり要所要所を抑えていかなくてはならないところでジョーンズ選手に2本打たれてしまった。外国人選手に対する初球の入り方を気を付けなくてはならないことは分かっていましたが、それが力みにつながってしまい、結果的にチームに迷惑をかけてしまいました。1500奪三振については、ここまでがんばって積み上げてきた数字なので、素直にうれしいですが、勝っている状況で達成したかったです」

◆西武内海哲也投手(38)が史上56人目となる通算1500奪三振を達成。巨人時代18年8月21日DeNA戦以来の白星で通算134勝目とはならなかったが、プロ20年目でまた1つ新たな記録に到達した。▼通算1500奪三振=内海(西武) 22日のオリックス11回戦(京セラドーム大阪)の6回、杉本から見逃し三振を奪って達成。プロ野球56人目。初奪三振は巨人時代の04年5月25日の広島10回戦(宮崎)で栗原から。38歳3カ月で達成は89年新浦(大洋)に並ぶ6位の年長記録。

◆西武内海が移籍後初先発初登板で3回を危なげなく抑えた。オリックス先発張奕も内角を突く投球が効果的で3回を無失点だった。 オリックスは4回にジョーンズの7号3ランで先制。2点差で迎えた6回には、ジョーンズの2打席連発の8号ソロで加点した。 オリックスは6投手の継投で逃げ切って1カ月ぶりの連勝。先発張奕が今季初勝利。西武は終盤に追い上げたが及ばなかった。西武内海が1敗。オリックス・ディクソンが8セーブ目。

◆西武の38歳ベテラン左腕内海哲也投手が、オリックス戦で移籍後初めて先発した。6回3安打4失点(自責3)で降板。 ジョーンズの2被弾に泣き初黒星。西武打線も2得点と援護できなかった。 オリックスは前日3打点のジョーンズが今日も4打点。先発張も5回無失点と試合を作った。

◆オリックス先発の張奕(ちょう・やく)投手(26)が力投で今季初勝利を挙げた。打者の懐を突く速球が光った。 4回1死満塁でスパンジェンバーグを内角速球で三邪飛に詰まらせた。金子も中飛に抑え、苦境をしのいだ。5回を5安打6奪三振無失点。「投球で攻めてチームに貢献したい気持ちが強かった。監督代行からシンプルに『ポンポン、テンポよく投げていけ』と言われました」。2月のキャンプで右肘を痛めて出遅れたが巻き返していく。

◆AJ覚醒!! オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が来日初の2戦連発&2打席連続アーチを放ち、中嶋監督代行の新体制の連勝発進を演出した。2点差に迫られた6回2死。内海のスライダーを強振し、左中間に運ぶ。この日、2発目の8号ソロで西武を引き離した。 「カウント不利にならないように、積極的に振っていこうと」 新たな「儀式」で盛り上げる。最下位で西村監督が辞任。中嶋監督代行の初陣だった前日21日から、アーチ直後、ベンチ前でソフトバンク松田宣も顔負けのパフォーマンスを披露する。この日も2度、片腕を突き上げて「サイコーッ!」と叫んだ。「サイコウは日本の昔からある言葉。こういうポーズもあるので、チームの喜びとしてやっているだけ」と声をはずませた。 開幕から調子が出なかった。メジャー通算282本塁打の実力者も日本の配球に苦戦。「考えすぎかもしれない。違うスタイルのゲーム。攻め方が違う。特にフォークが。シンプルに打席に入る方がいい」。試合前練習は屋外で打たず、室内で打撃マシンと向き合うことが多い。「自分の中で何がダメだったか毎日練習している」。室内なら遠くに飛ばす力みが働かない。自らの形だけに向き合い、集中するために工夫を凝らす。 前夜は同点弾&決勝打。この日も4回に先制3ランなど2発で来日最多の1試合4打点を記録した。中嶋監督代行も「普通にやればあのくらいの選手。普通です」と冷静だ。7月21日から4連勝して以来、1カ月ぶりの連勝。大砲が目覚め、泥沼のチームに光が差し込んだ。【酒井俊作】

◆プロ17年目の西武内海哲也投手(38)が、移籍後初登板初先発で732日ぶりの白星を逃した。巨人時代の2018年9月14日以来の1軍登板。3回まで無安打投球も、4回と6回にジョーンズに初球をスタンドへ運ばれた。2発に泣き、6回3安打4失点。「調子はよかったけどジョーンズの入り方。(森)友哉はボールから入ろうというサイン。そこに応えられなかった。反省しても反省しきれない」と振り返った。 低め、低め。懇切丁寧に投げた92球。最速139キロも徹底的にベルトラインより下に集めた。「試合前いろいろしんどかったことを思い出して、感慨深いというか、頑張らないといけない気持ちがふつふつと湧いていた」。昨年10月、移籍1年目から痛めていた左前腕の手術に踏み切った。2軍キャンプからつかんだチャンス。スタンドには地元・京都から母広子さんも駆けつけた。ファンへ、家族へ、勝ちを届けたかったが、思わぬ形で傷口を広げた。 4回に初安打を許した直後の4番中川の打席。投ゴロを二塁悪送球で一、三塁のピンチを招き、ジョーンズの先制3ランにつながった。鳴り物も応援もない静かなマウンドで、投げる瞬間「(一塁走者が)走った!」と聞こえた。「いい感じのゴロだったんで、早く投げればゲッツー取れると焦りました」。上限5000人の有観客試合は初。ベテランらしく反応したからこそ焦りにつながった。 6回2死で杉本をこの試合4個目の三振に打ち取ると、歴代56人目の通算1500奪三振を達成した。「積み重ねてきた記録。ようやく達成できてホッとしています。願わくば(白星と)両方ともとれるようマウンドに上がりました」。白星はお預け。それでも復活を印象づける内容だった。【栗田成芳】 ▽西武辻監督(内海を23日に登録抹消も、近日中にも再登録し先発させる見込み)「今日くらいの投球してくれれば十分だと思います。(次回登板は)他の投手の兼ね合い。1回飛ばしても10日でいける」

◆オリックスの中嶋新体制が鮮やかに連勝発進した。隠れた立役者は小田裕也外野手(30)だ。7回表からジョーンズに代わって左翼守備で出場。存在感を示したのは2点リードの8回だ。2死三塁で斉藤大の外角低め速球をとらえて左中間に加点適時二塁打。西武に引導を渡す一撃になった。 直後は好守も見せた。9回無死一塁。山川のライナーをショートバウンドで捕ると機敏に二塁送球し、ダイレクト捕球か判断に迷った一塁走者森をアウトにした。山川にとっては安打を1本打ち損じた格好で珍しい「左ゴロ」に仕留めた。 中嶋聡監督代行(51)は「ああいうところ(攻撃の加点機)でも小田が助けてくれたりした。あれで(直前に併殺打の)中川も助かって、また明日やれる。守備、本当に良かったです。ああいうことができる選手たちなので」と評した。7回2死満塁では遊撃大城が中村の痛烈なライナーを好捕。手堅い守備も勝因だ。指揮官は今後について「やるのは僕じゃない。選手に頑張ってもらいます」と武骨に答えていた。

◆プロ17年目の西武内海哲也投手(38)が、移籍後初登板初先発で732日ぶりの白星を逃した。内海は23日に登録抹消も、最短で先発する可能性が出てきた。辻監督は「今日くらいの投球してくれれば十分だと思います。(次回登板は)他の投手とのかねあい。1回飛ばしても10日でいける」と信頼を寄せた。 29日楽天戦は同じく左腕のノリンが来日初先発することが有力となった。

◆プロ17年目の西武内海哲也投手(38)が、移籍後初登板初先発で732日ぶりの白星を逃した。巨人時代の2018年9月14日以来の1軍登板。3回まで無安打投球も、4回と6回にジョーンズに初球をスタンドへ運ばれた。2発に泣き、6回3安打4失点。「調子はよかったけどジョーンズの入り方。(森)友哉はボールから入ろうというサイン。そこに応えられなかった。反省しても反省しきれない」と振り返った。 低め、低め。懇切丁寧に投げた92球。徹底的にボールをベルトラインより下に集めた。「試合前いろいろしんどかったことを思い出して、感慨深いというか、頑張らないといけない気持ちが沸々と湧いていた」。昨年10月、移籍1年目から痛めていた左前腕の手術に踏み切った。2軍キャンプからつかんだチャンス。スタンドには地元・京都から母広子さんも駆けつけた。ファンへ、家族へ、勝ちを届けたかったが、思わぬ形で傷口を広げた。 4回に初安打を許した直後の4番中川の打席。投ゴロを二塁悪送球で一、三塁のピンチを招き、ジョーンズの先制3ランにつながった。鳴り物も応援もないスタンドから、投げる瞬間「(一塁走者が)走った!」と聞こえた。「いい感じのゴロだったんで、早く投げればゲッツー取れると焦りました」。上限5000人の有観客試合は初。ベテランらしく反応したからこそ、焦りにつながった。 6回2死で杉本をこの試合4個目の三振に打ち取ると、歴代56人目の通算1500奪三振を達成した。「積み重ねてきた記録。ようやく達成できてホッとしています。願わくば(白星と)両方ともとれるようマウンドに上がりました」。白星はお預け。それでも復活を印象づける内容だった。【栗田成芳】 ▼通算1500奪三振=内海(西武) 22日のオリックス11回戦(京セラドーム大阪)の6回、杉本から見逃し三振を奪って達成。プロ野球56人目。初奪三振は巨人時代の04年5月25日の広島10回戦(宮崎)で栗原から。38歳3カ月で達成は89年新浦(大洋)に並ぶ6位の年長記録。

◆西武・内海哲也投手(38)が22日、オリックス11回戦(京セラ)で移籍後初先発する。  西武から巨人にフリーエージェント移籍した炭谷銀仁朗捕手の人的補償として西武に加わった昨季は、左前腕筋腱(けん)修復手術を受けるなど、けがに苦しみ1軍登板なしに終わった。2018年8月21日のDeNA戦(横浜)以来、732日ぶりの白星を狙う。

◆オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(35)=前ダイヤモンドバックス=が22日、西武戦(京セラ)で来日初の2戦連発となる先制の3ランを放った。  「打ったのはチェンジアップ。先発の張が頑張って投げていたから、なんとか点を取ろうと思って打席に入っていたよ! ホームランになってくれてよかったし、先制できてよかった!」  四回1死一、三塁の第2打席。西武先発・内海が投じた117キロの変化球をとらえ、左翼2階席まで低い弾道で運んだ。来日初のお立ち台となった前日21日の同戦で放った同点弾に続き、2試合連続のアーチ。メジャー通算282本塁打の大物助っ人が、本領を発揮し始めた。

◆西武・中村剛也内野手(37)が22日、オリックス11回戦(京セラ)に「7番・三塁」で先発出場。3点を追う六回に反撃の一発となる6号ソロを右中間にたたき込んだ。  7月31日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来の一発。移籍後初先発で奮闘する内海を援護する一打にベテランは「打ったのはまっすぐ。打ててよかったです」と振り返った。

◆西武・内海哲也投手(38)が22日、オリックス11回戦(京セラ)で移籍後初先発し、通算1500奪三振を到達した。  六回2死でこの日4つ目となる三振を杉本から奪い、達成。史上56人目の快挙となった。

◆西武・内海哲也投手(38)が22日、オリックス11回戦(京セラ)で移籍後初先発のマウンドに上がり、6回3安打の4失点で、2018年8月21日のDeNA戦(横浜)以来、732日ぶりの白星とはならなかった。  一回は、先頭の大城を137キロの内角真っすぐで見逃し三振に仕留めるなど、三者凡退の好スタート。その後もテンポよく打たせて取る投球を披露し、三回まで無安打と完璧な投球を披露した。だが、四回に自身の悪送球などで1死一、三塁のピンチを招くと、ジョーンズに左翼席に突き刺さる3ラン。さらに六回にもジョーンズに2打席連発となるソロを浴びるなど、メジャー通算282本塁打を誇る大砲の2被弾に泣いた。

◆オリックスが2連勝。四回にジョーンズの7号3ランで先制、六回もジョーンズのソロで加点した。5回無失点の張奕が今季初勝利、六回以降を5投手でつないで逃げ切った。西武は移籍後初登板の内海が6回4失点で黒星を喫した。

◆これが、メジャー通算282本塁打を誇る超大物助っ人の実力だ。オリックスの新外国人、ジョーンズ(前ダイヤモンドバックス)が来日初の2試合連発&2打席連発の大暴れ。今季最多の4打点をマークし、2日連続のお立ち台だ。  「ホームランはすごくチームにエネルギーを与えられるもの。ベンチを見てもみんなすごく大騒ぎしていた。こういう形でどんどんプレーしていけるようにしたい」  2発とも驚がくのパワーだった。0-0の四回1死一、三塁。内海が投じた初球、117キロのチェンジアップをすくい上げ、左翼2階席まで低い弾道で運んだ。先制7号3ランの次は六回2死の第3打席。またも初球を捉え、今度は大きな放物線を描きながら、左中間3階席に叩き込んだ。  前日から突然やり始めた松田宣(ソフトバンク)の"熱男ポーズ"の動作で、「熱男~」部分を「最高~」に変えて叫ぶパフォーマンスは「最高という言葉は日本の大昔からある言葉だし、こういうポーズもあるので、チームの喜びとしてやっているよ」と笑った。  中嶋監督代行に初陣から2試合連続で白星をプレゼント。チームを約1カ月ぶり、今月初の連勝に導く活躍に、新指揮官も「普通にやればあれくらいの選手ですので。普通です」とうなずいた。  開幕から本調子とはいえず、4番降格やスタメン落ちも経験したが「一生懸命にプレーする」と全力で取り組んできた。ここにきて本領を発揮し、実績十分の35歳は、日米通算2000安打まであと「15」、同通算300本塁打まであと「10」だ。  「約束できるのはこれからも一生懸命プレーするということ。これだけは約束させてほしい」  4852人のファンの前で誓った。A・Jの復活を合図に、新生オリックスが反撃開始だ。(西垣戸理大)

◆先発したオリックス・張奕(ちょう・やく)は5回を5安打6奪三振無失点で今季初勝利。「とりあえず、今季初勝利ができて良かったです」と笑みを浮かべた。3月中に右肘を痛め出遅れたが、登板2試合目で安定した投球を披露。肘の状態を考慮されて5回で降板となり、「(五回を投げ終えたあと)着替えて戻ってきたら高山コーチから『もう終わり』と言われて。『え?』と言ったら、『え?じゃないよ』と。きょうの投球を次につなげられるようにしたい」と意欲を見せた。(京セラ)

◆2年ぶりの勝利は2発で消えた。巨人からFAの人的補償で移籍してから2年目で初先発した西武・内海哲也投手(38)は6回3安打4失点で黒星を喫した。  「相手に対してしっかり勝負する気持ちでマウンドに上がった。調子がよかっただけにもっとやりようがあったなと思う」  1軍登板は、巨人時代の2018年9月14日のDeNA戦以来。京都の実家から母・広子さんもスタンドに駆けつけた。  立ち上がりを三者凡退に抑えると、三回まで無安打投球。ところが、四回に安打と自らの失策で1死一、三塁を招くと、ジョーンズに甘く入ったチェンジアップを左翼席に運ばれた。六回はまたもジョーンズにソロを被弾。手応えもあっただけに「2打席とも安易にいきすぎた」と痛恨の2球を悔やんだ。  昨季開幕前に左前腕を痛め、1軍の舞台から遠ざかった。手術とリハビリを経てたどり着いたマウンドを終え、「もう一度チャンスをもらったときに反省を生かせるように頑張りたい」と内海。通算133勝のベテラン左腕は復活への一歩を踏み出した。(樋口航) 内海について西武・辻監督 「きょうのような投球をしてくれれば十分。いける気がします。(次回の登板は)考えます」 【記録メモ】  ▽内海(西武)通算1500奪三振 22日のオリックス11回戦(京セラドーム大阪)の六回に杉本から見逃し三振を奪って達成。プロ野球56人目。初奪三振は巨人時代の04年5月25日の広島戦で栗原から。

◆これが、メジャー通算282本塁打を誇る超大物助っ人の実力だ。オリックスの新外国人、ジョーンズ(前ダイヤモンドバックス)が来日初の2試合連発&2打席連発の大暴れ。今季最多の4打点をマークし、2日連続のお立ち台だ。  「ホームランはすごくチームにエネルギーを与えられるもの。ベンチを見てもみんなすごく大騒ぎしていた。こういう形でどんどんプレーしていけるようにしたい」  2発とも驚愕のパワーだった。0-0の四回1死一、三塁。西武先発・内海が投じた初球、117キロのチェンジアップをすくい上げ、左翼2階席まで低い弾道で運んだ。先制7号3ランの次は六回2死の第3打席。またも初球を捉え、今度は大きな放物線を描きながら、左中間3階席に叩き込んだ。  前日から突然やり始めた松田宣(ソフトバンク)の"熱男ポーズ"の動作で、「熱男~」部分を「最高~」に変えて叫ぶパフォーマンスは「最高という言葉は日本の大昔からある言葉だし、こういうポーズもあるので、チームの喜びとしてやっているよ」と笑った。  中嶋監督代行に初陣から2試合連続で白星をプレゼント。チームを約1カ月ぶり、今月初の連勝に導く活躍に、新指揮官も「普通にやればあれくらいの選手ですので。普通です」とうなずいた。  開幕から本調子とは言えず、4番降格やスタメン落ちも経験したが、「一生懸命にプレーする」と全力で取り組んできた。ここにきて本領を発揮し、実績十分の35歳は、日米通算2000安打まであと「15」、同通算300本塁打まであと「10」だ。  「約束できるのはこれからも一生懸命プレーするということ。これだけは約束させてほしい」  4852人のファンの前で誓った。A・Jの復活を合図に、新生オリックスが反撃開始だ。 (西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
30232 0.566
(↑0.008)
-
(↓1)
65236
(+3)
207
(+2)
61
(+1)
37
(+1)
0.240
(↑0.001)
3.490
(↑0.03)
1
(-)
ロッテ
30232 0.566
(↓0.011)
0
(-)
65244
(+2)
248
(+3)
49
(-)
46
(-)
0.248
(↓0.002)
4.350
(↑0.03)
3
(1↓)
楽天
29233 0.558
(↓0.011)
0.5
(-)
65297
(+1)
243
(+5)
59
(-)
37
(-)
0.273
(↓0.001)
4.180
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
26263 0.500
(↑0.01)
3.5
(↑1)
65234
(+5)
244
(+1)
48
(+1)
27
(+1)
0.246
(↑0.001)
4.030
(↑0.06)
5
(-)
西武
23282 0.451
(↓0.009)
6
(-)
67231
(+2)
246
(+5)
53
(+1)
32
(-)
0.248
(-)
4.490
(-)
6
(-)
ORIX
18334 0.353
(↑0.013)
11
(↑1)
65195
(+5)
249
(+2)
38
(+2)
40
(+1)
0.245
(↓0.001)
4.280
(↑0.04)