オリックス(★3対4☆)西武 =リーグ戦8回戦(2020.08.19)・京セラドーム大阪=
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西武
01001000241112
ORIX
0002000013911
勝利投手:ギャレット(3勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(2勝0敗11S))
敗戦投手:ディクソン(0勝2敗6S)

本塁打
【西武】木村 文紀(3号・5回表ソロ),外崎 修汰(3号・9回表2ラン)
【オリックス】T-岡田(7号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は1点ビハインドで迎えた5回表、木村のソロで試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた9回には、外崎のランニング本塁打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・ギャレットが今季3勝目。敗れたオリックスは、守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆オリックスT-岡田外野手(32)が、7号逆転2ランを放った。 「感触は完璧でした! ここまで田嶋が投げている時に点を取れていない状況が続いていたので、なんとか点を取って田嶋に勝ちを付けられるようにと思ってゲームに臨んでいました。追いかける展開ではありましたが、なんとか早い段階で打つことができてよかったです」 1点を追う4回1死一塁、西武榎田の4球目124キロスライダーを完璧に捉えた。打球が右中間席に着弾するのを確認すると、ゆっくりとダイヤモンドをまわった。 本塁生還し、一塁側ベンチに戻ると、ムードメーカーの伏見が両手を横に広げて「Tポーズ」で祝福。キャッチボールを行っていた先発田嶋も手で小さく「T」を作って援護に感謝していた。

◆西武は2回2死二塁、9番金子の右前適時打で先制に成功。オリックスは2回2死一、二塁の好機に若月が遊ゴロに倒れて無得点。 オリックスは4回、T-岡田の7号2ランで逆転に成功した。西武は5回に1番木村が同点3号ソロを放った。 西武は9回、外崎のランニングホームランで勝ち越し。ギャレットが3勝目。オリックスはワーストを更新する借金16。 西武増田が11セーブ目、オリックス・ディクソンが2敗目。

◆オリックスが3連敗で今季ワーストを更新する借金16となった。 8回まで2-2と接戦を繰り広げるも、9回に守護神ディクソンが外崎に勝ち越し2点ランニングホームランを浴びた。2点を追う9回裏には、代打小田、代打伏見が執念のヒットで好機を演出するも、あと1歩届かなかった。 西村監督は9回の反撃に「最後ねぇ...」と唇をかんだ。好機に1本が届かない打線については「いろいろみんなで話をしながらやってるんですけどね」と話した。 この日も出番がなく、ジョーンズは3試合連続で欠場。「(体調や状態は)悪くはない。(今は)正尚がDHに入ってるんでね。(ジョーンズが)休んでいたところもあるんで。明日(20日)から出ると思う。(体の)どこかが悪いわけじゃない。(今日も)最後しっかり準備はしていたんですけど...」と指揮官は説明。前を向くしかない。

◆西武外崎修汰内野手が、勝ち越しランニング2ランで4連勝に導いた。 同点で迎えた9回2死三塁、外崎が放った中前への当たりを守備が後逸すると一気に生還。ダイヤモンド1周をヘッドライディングで締めくくり、ベンチでは疲れを忘れ大喜び。しかし守備位置につくと「酸欠というか、なんか白いモヤがかかっているような感じでした」。幸いにも? 9回裏に守備機会はなく勝利をつかんだ。 小学校以来のランニング本塁打だけでなく、前夜の4安打に続く3安打の活躍。確実に右肩上がりの打棒の理由を自ら明かした。 「力を入れすぎないこと。脱力すること。そうすればバットも"走り"ますし、ボールに対して入っていき過ぎず、差し込まれ過ぎずにいける」。福岡、札幌での敵地6連戦を終えホームに戻った前回カード。疲労蓄積で試合前練習のフリー打撃で、力を抜いて打ったことがきっかけだった。その言葉通り球を芯でとらえ、真っすぐセンター方向へ打球を走らせた。 試合前には、仲間からの"パワー"ももらった。ここ数試合、ベンチでは松下建太サブマネジャーが外崎のバットを握りながら「ヒットが出ますように」と念を込めていたという。連日の接戦をものにして、7連敗後の4連勝。「元気もあるし、ネコ(首痛の金子)さんが帰ってきて、キム(腰を強打した木村)さんが復帰して、いいきっかけが重なっている。自然と盛り上がって、1試合でリセットして次の試合、次の1勝という雰囲気になっている」。くすぶっていた山賊打線が、ついに息を吹き返してきた。【栗田成芳】 西武辻監督(2試合で7安打の外崎に)「左肩を開かずに対応できているから、変化球をヒットにできる。そうすると球際が強くなる。右にも大きな当たりが出ているし」

◆1番右翼で起用された西武木村文紀外野手が、3号同点ソロを放った。 1点を追う5回、高めの直球を左翼席3階へ特大アーチを描いた。1番での本塁打はプロ入り初。木村は「完璧でした。距離はこれまで打った中で一番かもしれない」。左投手対策で起用した辻監督も「起用に応えてくれた」と6人目の1番候補浮上にうれしそうだった。

◆オリックスの自力優勝が、20日にも消滅する。20日にオリックスが敗れ、ソフトバンクが引き分け以上なら、残り10試合の直接対決に全勝しても自力では優勝できない。 この日は西武に1点差で敗れ、3連敗。借金は今季ワーストを更新する16となった。8回まで2-2と接戦を繰り広げたが、9回に守護神ディクソンが外崎に勝ち越し2点ランニングホームランを浴びた。2点を追う9回裏には、代打小田、代打伏見が執念のヒットで好機をつくるも、あと1歩届かなかった。西村監督は9回の反撃に「最後ねぇ...」と唇をかんだ。 助っ人ジョーンズは3試合連続で欠場。「(体調や状態は)悪くはない。(今は)正尚がDHに入ってるんでね。明日(20日)から出ると思う。(体の)どこかが悪いわけじゃない。(今日も)最後しっかり準備はしていた」と監督は説明したが、正念場が訪れた。

◆西武が接戦を制して4連勝を飾った。1-2と逆転された直後の五回に木村の3号ソロで追い付き、九回に外崎のランニング本塁打で2点を勝ち越した。オリックスは九回に3安打で1点差に追い上げたが及ばず3連敗を喫した。

◆希望の光は消させない。自力優勝の可能性が消滅する危機が迫るなかで、オリックス・田嶋が先発のマウンドに上がった。「自分の仕事をするだけ」と集中して、西武打線に立ち向かった。  今季はここまで8試合に登板し、1勝3敗。だが、防御率は2・88と抜群の安定感を見せている。味方の援護がなく、勝ち星は伸び悩んでいるが「勝ち星は確かに投手の評価されるポイントだと思うけど、今の僕の立場からすれば、1イニングでも長く投げて、チームに貢献することがひとつ。(勝ち星は)後で付いてくる」と気にしてはいない。  二回1死二塁から金子侑に右前打を浴び、先制を許すが、追加点は与えず。毎回のように得点圏に走者を背負っても、粘りの投球を見せた。  田嶋の奮闘に野手陣も奮起。四回1死一塁からT-岡田が右中間へ逆転の7号2ラン。「ここまで田嶋が投げているときに点を取れていないので、なんとか点を取って勝ちを付けられるようにと思ってゲームに臨んでいました。追いかける段階ではありましたが、なんとか早い段階で打つことができてよかったです」と振り返った。  チームは借金「15」を抱え、単独最下位。状態は決して良くはない。五回には木村にソロを浴び、試合は再び振り出しに戻った。ナインは必死に勝利を目指したが、九回にディクソンが2点を失った。その裏、3安打で1点を返したが、届かず、3連敗。借金は16までふくれあがった。(西垣戸理大)

◆"絶好調男"が接戦にケリをつけた。同点で迎えた九回2死三塁。西武・外崎修汰内野手(27)がディクソンのナックルカーブをすくい上げた。打球は前進した中堅手のグラブをかすめ、中堅後方を転々...。快足を飛ばし、ヘッドスライディングで本塁に生還した。  「バットにボールを当てれば何かが起こると思った。次の塁を全力で狙って思いっきり走りました」  息も絶え絶えの27歳。昨季まで3年連続の20盗塁以上を記録しているが、ランニング本塁打はプロ初で青森・弘前市での少年野球以来だったという。  前日18日は4安打の大当たり。この日も一回に中前打、三回に右越え二塁打、そして九回のランニング2ランで2試合連続の猛打賞をマークした。  好調の要因をヒーローインタビューでは「松下サブマネジャーが試合前に自分のバットを握りしめて、念を送っているので」と冗談めかしたが、"脱力"がキーワードだった。  7月下旬から猛暑続きで、疲れがたまっていた。打撃も下降気味となり、"脱力打法"に着手した。構えからインパクトの瞬間まで力を抜き、「(バットの)ヘッドも走るし、(ボールに)体が入りすぎず、差し込まれすぎなくなった」と効果を実感した。  これでチームは7連敗のあとに、1分けを挟んで4連勝を飾った。「チームもいい雰囲気ですし、この流れで勝ち越せていけたら」と外崎。背番号5が逆襲の鍵を握る。(樋口航)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
29212 0.580
(-)
-
(-)
68226
(+2)
193
(+2)
57
(+1)
34
(+1)
0.240
(↓0.001)
3.440
(↑0.03)
2
(1↑)
楽天
28222 0.560
(↑0.009)
1
(↑0.5)
68289
(+12)
234
(+2)
57
(-)
36
(-)
0.275
(↑0.001)
4.250
(↑0.05)
2
(-)
ロッテ
28222 0.560
(-)
1
(-)
68230
(+2)
238
(+2)
45
(-)
46
(+2)
0.246
(↓0.001)
4.420
(↑0.06)
4
(-)
日本ハム
25252 0.500
(↓0.01)
4
(↓0.5)
68225
(+2)
236
(+12)
46
(+1)
26
(-)
0.246
(↓0.001)
4.120
(↓0.12)
5
(-)
西武
22262 0.458
(↑0.011)
6
(↑0.5)
70222
(+4)
234
(+3)
51
(+2)
31
(+3)
0.247
(↑0.002
4.520
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
16324 0.333
(↓0.007)
12
(↓0.5)
68183
(+3)
240
(+4)
35
(+1)
39
(-)
0.243
(-)
4.350
(↑0.05)