1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 1 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:井納 翔一(4勝3敗0S) (セーブ:三嶋 一輝(0勝1敗7S)) 敗戦投手:九里 亜蓮(2勝3敗0S) |
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◆DeNAは2回表、1死一二塁から嶺井の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた5回には、宮崎の適時打とソトの犠飛などで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・井納が6回無失点の好投で今季4勝目。敗れた広島は、終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。
◆広島堂林翔太内野手(29)が18打席ぶりのヒットとなる反撃の2点タイムリーを放った。 2番三塁で先発出場。4点を追う7回の第4打席、1死二、三塁でエスコバーの154キロ直球を捉え、中前へはじき返した。「チャンスだったので積極的にいきました。うまく対応することができて良かったです」。8号ソロを放った8月5日ヤクルト戦以来、自身出場10試合ぶりの打点を記録した。
◆先発は広島九里、DeNA井納。DeNAは2回、1死一、二塁から嶺井の適時打で先制。広島は3回まで無得点。 DeNAは5回、宮崎の適時二塁打、ソトの犠飛などで3点を追加。広島は6回に無死一、二塁のチャンスで得点を奪えず。 広島は7回、堂林の2点適時打などで3点をかえすも反撃はここまで。引き分けを挟んで2連敗。九里が3敗目。DeNA井納が4勝目。三嶋が7セーブ目。
◆広島は先発九里亜蓮投手が5回4失点で今季3敗目を喫した。2回に3連打で先制点を献上。 5回には先頭の投手井納に右前打を打たれ、宮崎に右中間への適時二塁打を浴びるなど3失点。右腕は「週の頭で長いイニングを投げられず先発の役割を果たせなかった。中継ぎ投手やチームに迷惑をかけてしまい申し訳ないです」と悔やんだ。佐々岡監督は「カード頭の火曜で、粘ってほしいところなんだけど、ちょっと残念」と苦言を呈した。チームは引き分けを挟んで連敗となった。
◆有言実行! DeNA先発陣最年長34歳の井納翔一投手が、2つの発奮材料を糧に6回無失点の力投で4勝目を挙げた。 前日には左肩違和感で登録抹消となったエース今永の分まで「先発陣が踏ん張れるように頑張る」と話したことを明かし、この日は母校の木更津総合が高校野球千葉大会を制覇。自身のツイッターで祝福し健闘を誓っていた。宣言通りに存在感を示した右腕は「直球の状態が良く、スライダーも前回登板よりコントロール良く投げられました。野手の皆さんに助けられ、何とかいい形でリリーフ陣につなぐことができました」と振り返った。 登板前に飛び込んできた母校の朗報にすぐ反応した。ツイッターに「今年は、コロナウイルスの影響で甲子園はできないけど優勝できたことはとても素晴らしいですね。自分も今日の試合は、いい流れに乗っていけるように一球一球集中して代わるまで投げます」などと書き込んだ。登板後もあらためて「大学や社会人に行く人にもいい経験になる。これからの野球人生で役立つと思います」と笑顔でエールを送った。 ベテランらしく落ち着いて自分の投球を貫き、規定投球回未到達ながら防御率2・21の安定感。チームの後輩にも母校の後輩にも、頼もしい姿を見せつけた。【鈴木正章】
◆DeNAスペンサー・パットン投手(32)が18日、広島9回戦(マツダスタジアム)で腰の張りを訴えて緊急降板した。 8回から4番手で登板し先頭の菊池涼に四球を与えた。直後にトレーナーやコーチらがマウンドへ駆けつけ、投球練習を行ったが、そのまま降板した。ラミレス監督は「ちょっと腰に張りが出た。今日トレーナーに見てもらって明日には正確な情報が分かると思う」と説明した。
◆広島堂林翔太内野手(29)が4点を追う7回、18打席ぶり安打となる2点適時打を放った。 5打席目の凡打で打率が3割を切ったものの、4試合ぶりの快音は数少ない明るい材料だ。長い低迷からはい上がってきたスラッガーとともに、最下位のまま苦しい状況が続くチームも再び浮上を目指す。振り抜いた分だけ球威に負けなかった。4点を追う7回1死二、三塁。堂林はDeNAエスコバーの内寄りの低め154キロを左肘から抜くようにバットを出した。上がった打球は投手を越え、二塁ベースを越え、中堅前で弾んだ。三塁走者に続き、二塁走者も生還。18打席ぶりの安打が2点適時打となり、反撃ムードを上げた。 DeNA先発井納には2打席連続三振を含む3打席凡退で、一時4割4分6厘あった打率が3割を切った。11日中日戦の2打席目の中前打以降、無安打は17打席。外角攻めが増えたことで上体が本塁側に倒れ、ミスショットを生む一因となっていた。3打席凡退で気持ちを切り替え、「強い真っすぐに合わせて入った」と、上体を起こして3球続けた直球を見事に捉えた。 試合のなかった前日17日、休日にも球場を訪れ、コンコースをウオーキングして汗を流した。当日は29回目の誕生日。中京大中京で全国を制した夏から11年が過ぎた。6点差で迎えた9回、日本文理に1点差まで迫られた。あの夏に1球の怖さ、最後まで何が起こるか分からないことを身をもって知った。プリンスと呼ばれた高校時代から、プロで泥にまみれた。あの教訓は今も残る。「チームも最下位。自分ももうひと踏ん張りして、チームの勝ちに貢献したい」。今は三塁手レギュラー取りの好機が目の前にある。チームが最下位でも、打率が3割を切っても、下を向かない。 30歳を目前に、がむしゃらさだけではなくなった。若いころはひたすらバットを振ったが、打撃の状態が良くないと判断した前日はバットを振らなかった。向上したのは技術や肉体だけではない。「昨年1軍にいなかったことを考えると、1軍でプレーできていることに幸せを感じながらやっている。1年間、戦力になりたい」。成熟期を迎えた心技体で、逆風を乗り越えていく。【前原淳】 広島佐々岡監督「(打率が)下降線のところで1本出たので、変わってくれれば」 広島朝山打撃コーチ「(連続三振で)消極的になりがちになる。エスコバーのときは思い切って行けと言った中で久々にタイムリーが出て、本人もホッとしている。1本出て表情も明るかったし、良かった」
◆DeNAの「宇宙人」井納翔一投手&「愛されキャラ」嶺井博希捕手のバッテリーが6回0封と機能した。 ラミレス監督は試合前に「2人とも変わった感じのタイプ。その2人が組み合わされば、何があるかなと相手も考えるのでは」と笑顔で狙いを説明していた。期待通りの活躍に「素晴らしいコンビネーション。まるでマジックを見ているみたいに、すべてが機能した」と評価した。
◆DeNAのアレックス・ラミレス監督が18日、広島戦(マツダ)前にオンラインで取材に応じ、井納-嶺井のバッテリーに「変わったもの同士のコンビネーション」に期待(?)を寄せた。 「井納も、嶺井も変わったタイプの人。相手からすると何があるか分からない。それが機能しているのかな?」とニヤリと笑った。 独特の言動から、ファンからは「宇宙人」の愛称で親しまれている井納は、ここまで3勝3敗ながら防御率2・60とベテランの安定感を示している。直近2試合では沖縄出身の緩やかな性格で、誰からも愛されている嶺井とバッテリーを組んでおり、1勝1敗で12回2/3を3失点(自責点2)の数字を残している。
◆DeNA・嶺井博希捕手(29)が18日、広島戦(マツダ)に「7番・捕手」で先発し、二回に先制適時打を放った。 1死一、二塁で打席を迎えると、亜大時代にバッテリーを組んだ広島の先発・九里から三遊間を破る当たりを放つと、二走・ソトの激走もあって、先制の左前適時打となった。 「打ったのはスライダーです。得点圏にランナーがいたので、積極的に打ちにいきました。ソトさんの走塁に感謝したいです」と大粒の汗とともにコメントした。
◆DeNAのベテラン、34歳右腕の井納が、安定の投球を披露した。 「井納も嶺井も変わったタイプの人。相手からすると何があるか分からない。それが(ここまで)機能しているのかな?」 試合前に取材に応じたラミレス監督が井納-嶺井バッテリーの"強み"を冗談まじりに語った。独特の言動から、ファンからは「宇宙人」の愛称で親しまれている井納と、沖縄出身の穏やかな性格で誰からも愛されキャラの嶺井のコンビに期待を寄せていた。 井納に勢いをもたらせたのが、その嶺井だった。二回1死一、二塁から先制の左前適時打で試合の主導権を握らせた。さらに打線は五回に宮崎の適時二塁打やソトの左犠飛などで3点を加え、井納を援護した。 井納はマウンドで堂々の投球を披露した。五回まで広島打線を散発3安打に抑える投球。六回に長野の二塁打と味方の失策で無死一、二塁のピンチを招くが、松山、相沢を連続三振に仕留め、菊池涼も遊ゴロで切り抜け、6回4安打無失点で4勝目(3敗)を挙げた。 16日にエース、今永が左肩違和感で出場選手登録を外れたなか、左腕に「早く戻ってきて。それまで僕も先発として頑張る」と声をかけたという先発陣最年長の井納が、有言実行の投球で存在感を示した。
◆広島は反撃が遅く、あと1点が遠かった。0-4の七回に堂林の中前2点打などで3点を返したものの、その後に2死一、三塁としながら会沢が遊ゴロ。八回1死二塁では代打磯村、西川が連続三振に倒れた。 九回も1死一塁と、本塁打が出れば逆転サヨナラの好機を得ながら、この日が26歳の誕生日の鈴木誠が併殺打。六回までDeNAの井納に4安打に抑えられ、三塁すら踏めなかった拙攻が響いた。佐々岡監督は「諦めない姿勢を見せてくれている」と打線の粘りを評価した上で「先発投手に対して、ちょっと後手後手になっている」と悩ましげだった。
◆広島・山田和利内野守備走塁コーチ(55)が18日、DeNA9回戦(マツダ)を欠場した。佐々岡監督は「ちょっと体調不良。(復帰できるか)あした以降になってみないとわからない」と話すにとどめた。 試合前練習では通常通りノッカーを務めるなどしていた。一塁コーチャーの代役は、倉バッテリーコーチが務めた。
◆緊急登板の石田が好救援でチームを勝利に導いた。4-3の八回に登板したパットンが、先頭打者に四球を与えたところで腰の張りを訴えるアクシデントだったが、27歳左腕は無死一塁から打者3人を抑えて切り抜けた。これで20試合連続で自責点0。「今は接戦を中心にタフな場面で投げさせてもらっているので、特に無失点でベンチに戻りたいという思いがある」と胸を張った。
◆セ・リーグ2位のDeNAは18日、広島9回戦(マツダ)を4-3で逃げ切った。プロ8年目で先発陣最年長の井納翔一投手(34)が、6回4安打無失点と好投し4勝目をマーク。バッテリーを組んだ嶺井博希捕手(29)の好リード&先制打のアシストも受け、チームを勝利に導いた。首位・巨人が阪神に勝ったため4ゲーム差は変わらないが、22年ぶりのリーグVへ離されず追走する。 表情を変えず投げ続けた。井納は、ベテランらしい落ち着いた投球で広島打線を手玉に取り、淡々と試合を振り返った。 「ストレートの状態が良く、スライダーも前回登板よりコントロール良く投げられた」 リーグトップタイのチーム打率・270を誇る相手を五回まで散発3安打に抑えた。六回に無死一、二塁と唯一のピンチを迎えても「ピンチは来ると思いながら投げている。だから『来たな』じゃないけど、気持ちに余裕があった」とサラリ。 松山、会沢をカットボールで連続三振に斬り、菊池涼を遊ゴロに仕留めて切り抜けると、ゆっくりと三塁ベンチへ戻り、6回無失点で救援陣にバトンをつないだ。 チームの窮地に期するものがあった。16日にエース・今永が左肩違和感で離脱。同日のヤクルト戦では、開幕から好投を続けてきた平良が四回途中6失点でKOされた。井納は今永に「早く戻ってきて。それまで僕も先発として頑張る」と伝え、後輩を思いやった。 "名コンビ誕生"の予感も漂わせた。独特の言動からファンに「宇宙人」の愛称で親しまれる井納が、3戦連続でバッテリーを組んだのは沖縄出身でイジられキャラの嶺井。試合前、ラミレス監督が「変わった者同士。相手からすると何があるか分からない」と冗談めかした通り、読めない配球を見せた2人を指揮官は「マジカル。マジックのように機能していた」と絶賛した。 嶺井は二回に先制打を放つなど打撃でも勝利をお膳立て。嶺井とのコンビで2勝1敗、防御率0・96と安定した成績を残す右腕は「嶺井とはイニング間に『初球は〇〇』とか確認し合っている。お互いの気持ちで抑えられるボールを優先的に選んで投げています」と好相性を言い表した。 ベテランの快投と、それを支えたリード。チームに漂い出した負の流れを見事に断ち切った。(湯浅大) 二回1死一、二塁で先制の左前適時打を放ったDeNA・嶺井 「得点圏にランナーがいたので、積極的に打ちにいきました。(二走の)ソトさんの走塁に感謝したいです」 ★母校は千葉王者 井納が好投した約10時間前には、母校・木更津総合高が千葉大会で優勝を飾った(詳細は5面)。井納は「甲子園には行けないとしても千葉のナンバーワン。僕はなれなかったし、すごいこと」と祝福した。2年夏の2003年にチームが甲子園に出場したが、自身はベンチ入りできず。上武大、社会人のNTT東日本を経て13年にD3位でDeNAに入団した。右腕は「大学、社会人と野球はあるけど、3年生はこの経験をこれからに役立ててほしい」とエールを送った。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
28 | 17 | 3 | 0.622 (↑0.008) | - (-) |
72 | 220 (+1) | 161 (-) | 69 (+1) | 27 (-) |
0.248 (↓0.002) | 3.300 (↑0.07) |
2 (-) |
DeNA |
26 | 23 | 2 | 0.531 (↑0.01) | 4 (-) |
69 | 212 (+4) | 196 (+3) | 56 (-) | 10 (-) |
0.270 (-) | 3.660 (↑0.01) |
3 (-) |
阪神 |
22 | 24 | 3 | 0.478 (↓0.011) | 6.5 (↓1) |
71 | 206 (-) | 196 (+1) | 45 (-) | 36 (-) |
0.242 (↓0.003) | 3.570 (↑0.05) |
4 (-) |
ヤクルト |
21 | 23 | 5 | 0.477 (↓0.011) | 6.5 (↓1) |
71 | 216 (+3) | 243 (+8) | 39 (-) | 30 (-) |
0.250 (↓0.002) | 4.540 (↓0.05) |
5 (-) |
中日 |
22 | 26 | 4 | 0.458 (↑0.011) | 7.5 (-) |
68 | 167 (+8) | 213 (+3) | 28 (+3) | 13 (-) |
0.240 (↑0.002) | 3.820 (↑0.01) |
6 (-) |
広島 |
19 | 25 | 5 | 0.432 (↓0.01) | 8.5 (↓1) |
71 | 215 (+3) | 227 (+4) | 49 (-) | 21 (-) |
0.270 (↓0.002) | 4.200 (↑0.01) |
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