ロッテ(☆6対5★)日本ハム =リーグ戦12回戦(2020.08.16)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
20102001X6600
勝利投手:ハーマン(3勝0敗0S)
(セーブ:益田 直也(1勝2敗15S))
敗戦投手:宮西 尚生(1勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(17号・3回表3ラン)

  DAZN
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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは初回、井上が2点適時打を放ち、幸先良く先制する。その後、両軍得点を取り合い5-5で迎えた8回裏には、田村の適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・ハーマンが今季3勝目。敗れた日本ハムは、5番手・宮西が誤算だった。

◆日本ハム中田翔内野手(31)は6連戦初戦の火曜日に打率1割1分5厘も、連戦後半になると打率が急上昇。 特に日曜日は3本塁打含む24打数8安打で、曜日別では最高の打率3割3分3厘。6連戦最終日の今日も打つか。

◆ロッテのルーキー・佐藤都志也捕手(22)が「7番DH」としてプロ初のスタメン出場する。 聖光学院(福島)から東洋大を経て、昨秋ドラフト2位でロッテに入団。開幕1軍入りを果たした今季はここまで19試合に出場し、打率2割2分7厘、0本塁打、3打点。6月27日のオリックス戦(ZOZOマリン)では、プロ初安打となるサヨナラ打を放っている。 また、今季すでに9盗塁をマークしている和田康士朗外野手(21)も「1番中堅」でプロ初スタメンとなる。

◆ロッテ和田康士朗外野手(21)が、うれしいプロ初安打をマークした。 日本ハム戦に「1番中堅」でプロ初のスタメン出場。初回の第1打席の初球、日本ハム・バーヘイゲンの150キロ直球をセンター前へ運んだ。プロ6打席目だった。 その直後、2番中村奨への1球目で、今季10個目の盗塁もマークした。 埼玉・小川高時代は野球部に所属せず、クラブチーム、BCリーグ富山を経て、17年育成ドラフト1位でロッテに入団。今年6月1日に支配下選手登録された。

◆レベチな大将は、日曜日にさらにレベルが上がる。日本ハム中田翔内野手がデータ通りに、蒸し暑い夜風を切り裂いた。 2点を追う3回1死一、二塁。2ボールからの3球目、甘い変化球を逃すことなく、強烈にしばいた。 「いい場面で、1本が出てよかった」と弾丸ライナーで、一時逆転となる17号3ラン。前夜放った16号2ランはホームランラグーンに助けられたが、この日は左翼席までしっかり運んだ。 初回の第1打席でも左前打を放ち、2打席で複数安打をマークした。今季は日曜日の試合で、バットが躍動している。試合前まで3本塁打を含む24打数8安打、打率3割3分3厘。本塁打、打点でリーグトップに立つなど本格覚醒した中田は、日曜日は「サンデー・レベチ」へ進化。気分よく1週間を締めくくって新たな1週間を迎えるルーティンが、印象的な活躍が多い今季の好調さを引き出しているのかもしれない。

◆ロッテは1回、和田のプロ初安打からの盗塁を皮切りに2点先制。逆転された後の3回も和田の安打から安田の犠飛で同点とした。 ロッテは5回、またしても和田の安打と盗塁を起点に2点を追加。日本ハムは6回に横尾の2点適時打で再び同点に追いついた。 ロッテは同点の8回に田村の適時二塁打で勝ち越して逃げ切り。和田が走攻守で活躍をみせた。日本ハムは勝率5割に逆戻り。ロッテ・ハーマンが3勝目、日本ハム宮西は1敗。

◆日本ハムが接戦を落として、5カードぶりに負け越した。5-5の同点で迎えた8回2死二塁の守備。絶対的なセットアッパーの宮西が、田村に決勝適時二塁打を浴びた。前進守備を敷いていた中堅西川が俊足を飛ばして打球を追ったが、あと数十センチ、届かなかった。栗山監督は「状況的に、ああする(外野前進)しかない。ミヤ(宮西)が悪いわけではない」と勝負をかけた場面を振り返った。 試合前半は、和田の足にもかき回された。1、3、5回と先発バーヘイゲンが先頭の和田に安打を許し、二盗を決められた。すべて中村奨に犠打を決められ、初回は井上、3回は安田、5回はマーティンに和田を生還させられた。走者を背負っての投球が課題のバーヘイゲンが弱点を突き続けられた形でKO。勝率5割に逆戻りした栗山監督は「それも含めて野球だ」と短い言葉で総括した。

◆日本ハム横尾俊建内野手が一時同点打も、勢いは続かなかった。2点を追う6回無死二、三塁の絶好機で同点の中前2点打。 「チャンスの場面だったので、なんとか食らいついて1本、という気持ちで打席に入りました」と必死につないだが、ロッテの継投策の前にあと1歩及ばなかった。

◆日本ハムはロッテ12回戦(ZOZOマリン)に競り負け、5カードぶりに負け越しが決まった。 勝負をかけた守備シフトが、破られた。同点で迎えた8回裏2死二塁。絶対的なセットアッパーの宮西が、田村に左中間への大飛球を浴びた。前進守備を敷いていた中堅西川は一目散に俊足を飛ばしたが、無常にも打球は左中間グランドへポトリと落ちた。あと数十センチ、届かなかった。栗山監督は「状況的に、ああする(外野前進)しかない。ミヤ(宮西)が悪いわけではない」と振り返ったが、結果は非情だった。 試合前半は、プロ初スタメンで起用された1番和田の足に、かき回された。1、3、5回と先発バーヘイゲンが先頭の和田に安打を許し、二盗を決められて失点を許した。走者を背負った時の投球が課題のバーヘイゲンは「和田選手に3安打3盗塁を許し、その全てが失点につながってしまったことが反省点です」。栗山監督は「それも含めて野球だ」と多くは語らなかったが、相手の戦略にはまり、最後まで試合の主導権を握りきれなかった。 酷暑の中で戦った6試合を2勝4敗で終え、勝率5割で札幌ドームへ戻る。約1カ月ぶりのカード負け越しとなったが、開幕直後は湿っていた打線は上り調子。チーム打率は前カードまでの2割3分7厘から2割4分4厘まで上昇した。この日も2度、ビハインドをはね返した打線に栗山監督も「追いつきながら、よく粘った」とたたえた。18日からは2位楽天との6連戦。負けられない試合が続く。【木下大輔】

◆ロッテは和田、マーティンがそろって3盗塁。コンビで1試合3盗塁以上は球団初。 プロ野球全体では04年8月4日横浜戦で立浪、井端(中日)が各3個を決めて以来だが、この時は延長11回で記録。9回終了試合では80年9月28日西武戦(ダブルヘッダー第1試合)の福本4個、簑田3個(阪急)以来となった。ロッテのチーム1試合6盗塁は06年10月1日楽天戦(平下、西岡、青野、根元2、サブロー)以来14年ぶり。

◆日本球界に新たなスピードスターの誕生だ。ロッテ和田康士朗外野手(21)が16日、日本ハム戦で「1番中堅」でプロ初スタメン。初回にプロ初安打を放つと、いきなり盗塁し、その後生還。3回、5回にも全く同じ流れを繰り返した。50メートル5秒8の俊足を存分に生かし、3安打3盗塁3得点で勝利に貢献する、満点スタメンデビュー。盗塁数を12個まで増やし、一気にリーグトップタイに到達した。食欲も出ない初スタメンの緊張を、和田は初回、プロ初安打で吹き飛ばした。「直球一本でした。うれしかったです」。さぁ、見せ場はここからだ。2番中村奨の初球、いきなりスタートを切った。 ZOZOマリンに信じられない音が生まれた。和田が塁間約27メートルの半分にも達しない時点で、何人ものファンが手をたたいた。スタートへの興奮か? いや、結果を悟っての"確信拍手"だ。余裕のセーフの後、中村奨の犠打、井上の適時打で生還した。 時を戻そう-。3回、また安打で出塁する。走る前から、ファンがマリン新名物"アレグロ拍手"で盗塁をせかす。また初球から走ってセーフ。「走塁用の手袋も替えました」。汗が影響しないよう、細心の注意で見せ場へ挑んだ。また中村奨の犠打で進み、安田の犠飛で悠々生還した。 2度あることは、の5回。また安打で出塁。日本ハム・バーヘイゲンも3度、けん制を入れてきた。めげずにまた盗塁。今度は惜しくもアウト...と思いきや、リクエストで覆った。セーフと分かった瞬間、球場中に93デシベルの拍手が響いた。中村奨の犠打で三たび送られ、内野ゴロで果敢に本塁突入。また生還した。 1番打者の理想を、プロ初スタメンの若者が2度も再現したのが驚異的だ。井口監督も「期待以上の働き。何とか塁に出れば、確実に盗塁してくれる」と興奮。活躍の場はますます増えそうだ。「スタメン定着? それは欲張りすぎかな。1軍にいられるだけでも」と照れて謙遜している場合ではない。混パの突破へ、走れ、コウシロウ。【金子真仁】

◆ロッテ和田康士朗外野手(21)が16日、日本ハム戦で「1番中堅」でプロ初スタメン。初回にプロ初安打を放つと、いきなり盗塁し、その後生還。3回、5回にも全く同じ流れを繰り返した。50メートル5秒8の俊足を存分に生かし、3安打3盗塁3得点で勝利に貢献する、満点スタメンデビュー。盗塁数を12個まで増やし、一気にリーグトップタイに到達した。1月末のこと。キャンプインを前に、若手二十数人が石垣島へ先乗りした。球場左翼から右翼を横一列で一斉ダッシュし、南国の気候に体を合わせていく。何本走っても、先頭をいくシルエットがあった。 ロッテ担当に着任したばかりで、顔と名前と個性が一致しない。井口監督に尋ねる。「あの速い選手は誰ですか?」。「あれはね、和田ですよ」。100メートル先で二十数人が皆、同じようなジャージー姿。それでも指揮官は、育成選手の和田を走る姿で即答できるほど、気にかけていた。 オープン戦も積極起用し、6月1日に支配下選手登録が決定。井口監督は「自分の力で支配下選手契約を勝ち取りました」とたたえた。「レギュラー争いに食い込んでくれれば」と期待を続けた。いきなりの3安打3盗塁3得点。様になるシルエットの若者は、周囲の想像をどんどん超えていきそうだ。【金子真仁】

◆ロッテは5-5の八回に田村の適時二塁打で勝ち越した。和田がプロ初先発で3安打3盗塁で得点につなげた。ハーマンが3勝目、益田が15セーブ目。日本ハムは5カードぶりに同一カードの連戦に負け越して勝率5割に逆戻りした。

◆日本ハムは5カードぶりに同一カードの連戦に負け越した。八回に中継ぎの柱の宮西が勝ち越しを許し、栗山監督は「ミヤが悪いわけじゃない」とかばった。  50試合を終えて4位だが、首位ソフトバンクとはまだ4・5ゲーム差。18日から本拠地に戻って2位楽天と6連戦を戦う。「しっかりやります」と気持ちを切り替えていた。 バーヘイゲン(4回1/3で5安打5失点) 「和田選手に3安打3盗塁を許し、その全てが失点につながったことが反省点」 横尾(六回に2点適時打) 「チャンスの場面だったので、何とか食らいついて一本という気持ちだった」

◆ロッテ・和田が「1番・中堅」でプロ初先発。第1打席で安打を放つと、3打席連続安打で猛打賞をマークした。  「素直にうれしいです。ボールは両親に渡したいです」  一回、バーヘイゲンの150キロ速球をセンター方向に力強く弾き返し出塁すると、後続・中村の初球に今季10個目の盗塁となる二盗に成功。犠打で三塁へ進むと、井上の適時打で先制のホームを踏んだ。  埼玉・小川高時代は野球部ではなく陸上部に所属。50メートル5秒8の快足を誇る21歳はBCリーグの富山を経て、2017年育成ドラフト1位でロッテに入団。今年6月に支配下登録を勝ち取った。  第2、第3打席でも右前打で出塁すると、いずれも二盗を決め、3度の生還。彗星(すいせい)のごとく現れたスピードスターが、3安打3盗塁3得点の大活躍で、チームの勝利に貢献した。(石井孝尚)

◆"幕張のスピードスター"だ。ロッテ・和田康士朗外野手(21)がプロ3年目で初先発し、初安打を含む3安打3盗塁。3度とも生還して勝利に貢献した。  「初球から積極的に打てるボールが来たら振っていこうと。素直にうれしいです」  一回、中前打を放つと次打者の初球で二盗。井上の2点適時打で先制のホームを踏んだ。三回と五回はともに右前打で出塁。いずれも次打者の初球に盗塁して得点につなげた。これまで主に代走での出場だったが、12盗塁はリーグ最多タイだ。  異色の経歴だ。中学まで野球部だったが、埼玉・小川高時代は陸上部に所属。走り幅跳びの選手だった。野球への思いを捨てきれず、卒業後に社会人のクラブチームでプレー。BCリーグの富山を経て2018年に育成ドラフト1位で入団。50メートル走5秒8の快足を誇り、昨季はイースタン・リーグで打率・264、23盗塁をマーク。今年6月に支配下登録を勝ち取った。  この日、ロッカーに貼られたスタメン表を見て「打ち間違いかなと思った」というが、活躍して本拠地のお立ち台に呼ばれた。チームは日本ハム6連戦に4勝2敗と勝ち越し、2位・楽天に0・5ゲーム差に迫った。  彗星(すいせい)のごとく現れた21歳は「(猛打賞は)信じられない。(プロ初安打の)ボールは両親に渡したいです」と声を弾ませた。(石井孝尚)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
29201 0.592
(↑0.009)
-
(-)
70220
(+6)
185
(+2)
54
(+1)
32
(+2)
0.243
(↑0.001)
3.420
(↑0.03)
2
(-)
楽天
27212 0.563
(↓0.011)
1.5
(↓1)
70273
(+1)
223
(+11)
56
(-)
36
(-)
0.274
(↓0.001)
4.210
(↓0.13)
3
(-)
ロッテ
27221 0.551
(↑0.009)
2
(-)
70222
(+6)
232
(+5)
45
(-)
44
(+6)
0.245
(-)
4.530
(↓0.01)
4
(-)
日本ハム
24242 0.500
(↓0.011)
4.5
(↓1)
70214
(+5)
220
(+6)
43
(+1)
26
(+1)
0.244
(-)
4.020
(↓0.05)
5
(-)
西武
20262 0.435
(↑0.013)
7.5
(-)
72215
(+11)
230
(+1)
49
(+2)
28
(-)
0.245
(↑0.003)
4.630
(↑0.08)
6
(-)
ORIX
16304 0.348
(↓0.008)
11.5
(↓1)
70179
(+2)
233
(+6)
34
(-)
38
(+1)
0.244
(↓0.001)
4.450
(↓0.04)