ソフトバンク(☆3対1★)オリックス =リーグ戦9回戦(2020.08.13)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
1000000001701
ソフトバンク
02001000X3701
勝利投手:大竹 耕太郎(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝1敗12S))
敗戦投手:張 奕(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】山足 達也(1号・1回表ソロ)
【ソフトバンク】今宮 健太(5号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは1点を追う2回裏、今宮のソロと周東の適時三塁打で2点を奪い、逆転に成功する。その後は5回に明石が適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・大竹が6回途中1失点で今季初勝利。敗れたオリックスは、打線がつながりを欠き、6連敗を喫した。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が苦手大竹と今季初対戦。昨年は11打数0安打の2四球で、凡打の内訳は内野ゴロ8、内野飛球2、三振1。外野へ打球が飛ばず、昨年10打席以上対戦して無安打は大竹だけだった。

◆オリックス山足達也内野手(26)が、プロ入り初となる先頭打者本塁打を放った。 1番遊撃でスタメン出場し、ソフトバンク先発大竹の2球目、136キロ直球を左翼席に運んだ。今季1号に、笑顔でダイヤモンドを回った。「感触は完璧でした。今日は1番でしたし、なんとかチームに勢いを与えられるような打席を意識していたので、先制点になってくれてよかったです」。 チームは5連敗中で、借金12を抱えているだけに、勢いづける1発となった。

◆オリックスは山足の今季1号の初回先頭打者本塁打で1点先制。ソフトバンクは2回に今宮の5号ソロと周東の適時三塁打で逆転。 ソフトバンクは5回に中村晃、栗原、明石の3連打で1点を追加。今季初先発の大竹は6回途中1失点でマウンドを降りた。 ソフトバンクが序盤のリードを守り、4連勝を飾った。大竹は今季初勝利。オリックスは6連敗で借金13。張奕は今季初黒星。 ソフトバンク森が12セーブ目。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が7月28日西武戦以来の5号ソロを放った。1点を追う2回。初球、高めに浮いた変化球を左翼席へ運んだ。 今季は背中の張りの影響で休養を取りながらの出場が続いているが、攻守でしっかり存在感を示している。「たまたまです。ヒットの延長が結果的にホームランになってくれました」と大きな同点弾をクールに振り返った。

◆ソフトバンク板東湧梧投手がプロ初ホールドを記録した。2点リードの7回に登板。1死から宗に中前打を打たれたが、後続を抑えて無失点で切り抜けた。 「すごく緊張しました。自分のベストな投球ではありませんでしたが、抑えることができて良かったです。いい場面で使ってもらえて、本当にうれしい」。先週はプロ初勝利を含む2勝を挙げた右腕がまたひとつ、大きな経験を積んだ。

◆ソフトバンク周東佑京内野手が決勝打を放ち、育成同期入団の大竹に今季初勝利をプレゼントした。同点の2回2死一塁で勝ち越しの三塁打。 お立ち台には2人で上がり「(大竹が)この試合にすごく気合を入れて臨んでいたので良かったです」と喜んだ。牧原の故障などで先発機会が増えている。定位置確保へ「今がアピールするチャンス。もっとレベルアップしていきたい」と気合を入れた。

◆ソフトバンクの「クレバー投手」が戻ってきた。大竹耕太郎投手(25)が今季初登板初先発で6回途中1失点。昨年6月20日ヤクルト戦以来、420日ぶりの白星を手にした。初回に先頭打者弾を浴びながら、多彩な変化球を駆使してタイミングを微妙に狂わせた。昨年5勝した先発ローテーション左腕が、左肘痛から復活。楽天との首位争いのなか、チームに4連勝をもたらした。ペイペイドームのファンの拍手が心地よかった。ソフトバンク大竹が、お立ち台でのインタビューを終え、両手を上げながら歓声に応えた。「2軍で練習してきたことを自信に変えて投げることができてよかった」。先発6回途中5安打1失点。昨年6月20日、交流戦でのヤクルト戦(神宮)以来、実に420日ぶりの白星。すべてが報われた。 熊本の進学校・済々黌出身。冷静な分析と打者との駆け引きで凡打の山も築いた。1回、オリックス山足に2球目を左翼席へ運ばれても下を向かなかった。「次の打者からはうまく頭を切り替えて投げることができました」。100キロ台の遅いカーブに、自慢のチェンジアップ、ツーシームもさえた。 クレバーさに「熱さ」も加わった。「うちのチームでいえば、森さんのように気持ちで投げる投手のようなファイティングスピリッツを内に秘めて投げたい」。今夏、地元熊本が人吉を中心に豪雨被害にあった。「地震もあったし、豪雨もあった地元熊本にも元気を送りたい」。その思いも久しぶりのマウンドに持ち込んだ。 初回は一礼してマウンドに上がった。昨年7月25日以来、久しぶりの真っさらなペイペイドームのマウンド。さまざまな思いが頭をよぎった。今年宮崎での春季キャンプの2月9日。シート打撃登板直前になって左肘に張りを訴え、肉離れで離脱。折れそうな心を入れ替えて前だけ向いてきた。ウエスタン・リーグで4勝無敗、防御率1・98の安定感を見せつけて戻ってきた。筋力アップより体幹を軸にしたバランスを重視したトレーニングも実を結んだ。 1軍昇格ですぐ結果を出した大竹について、工藤監督は「先頭に打たれたことで目覚めたこともあるかもしれない。よく1点で抑えてくれた」と目を細めた。メンタル面もアップした左腕で4連勝。首位争いには欠かせない男の粘投はこれからが本番だ。【浦田由紀夫】

◆オリックス打線が沈んでいる。初回に山足がプロ初となる初回先頭打者本塁打を放ったが、得点はその1点のみ。6連敗で借金は今季ワーストを更新する13。ソフトバンクには今季1勝8敗で、8月は10戦1勝と厳しい戦いが続く。西村監督は「先頭打者(本塁打)でそのまま乗って行かないといけないんですけどね」と毎度のように唇をかんだ。 チームの得点圏打率は2割3分4厘。11日ソフトバンク戦の7回にジョーンズが打ったのを最後に20イニング適時打が出ていない。指揮官は「点をどうやって取っていくか。チャンスは何回かあったわけですから」と注文。ジョーンズを5番に下げる打線再編なども不発で、田口野手総合兼打撃コーチは「このラインアップが一番良いと監督が決めていること。いろんな手を打って、この結果。反省してやっていくしかない」と前を向いた。ただ「選手も必死にやってくれている。悪いとすればコーチです」と責任を痛感していた。

◆ソフトバンク大竹耕太郎投手(25)が今季初登板初先発で6回途中1失点。昨年6月20日ヤクルト戦以来、420日ぶりの白星を手にした。 大竹の一問一答は以下の通り。 -投球内容で良かった部分は 大竹 直球は見せ球にして臨機応変に変化球を使えた。チェンジアップが生きるように、内角の球やスライダーも使って、それを見せた上でのチェンジアップの方が生きると思った。 -先頭打者にアーチを許したがうまく切り替えられたのは 大竹 2軍の倉野投手コーチから2軍最後の練習の日に「打たれてもまた練習すればいいよ」と、ささいな言葉だったけど、だいぶ楽になった。それで切り替えられたと思う。 -昨年までと違う部分はあるか 大竹 昨年まではチームで勝つという気持ちが足りなかった。今年は2軍戦でもチームに貢献したい気持ちが出てきた。昨年はいろいろ考えて我慢していたこともあったが、今は食べたいものを食べている。昨日はバンバンジー風の冷やし中華とみそ汁を食べた。 -周東ら同学年の活躍も刺激になった? 大竹 ボク以外みんな1軍でボクだけ2軍。同級生みんなで頑張りたいし、テレビで試合を見ながら早く上がらなきゃと思っていた。

◆オリックスが今季2度目の6連敗で今季最多の借金13を抱え、早ければ16日に自力優勝が消滅するピンチだ。山足がプロ初となる初回先頭打者本塁打を放ったが、得点はこの1点のみ。今季のチーム総得点168、本塁打34はともにリーグ最少で、11日ソフトバンク戦の7回のジョーンズを最後に20イニング連続で適時打がない。西村監督は「点をどうやって取っていくか。チャンスは何回かあったわけですから」と嘆いた。 ジョーンズを5番に下げるなど毎試合のようにオーダーを組み替え、工夫を重ねても泥沼を抜け出せない。田口野手総合兼打撃コーチは「このラインアップが一番良いと監督が決めていること。いろんな手を打って、この結果。反省してやっていくしかない」と必死に前を向いた。ただ、8月は10戦1勝と完全失速で「選手も必死にやってくれている。悪いとすればコーチです」と責任を痛感した。 昨季を最下位で終え、「変革の年」として挑んだ今季も苦しい戦いだ。首位ソフトバンクに今カード残り3試合に全敗すると、オリックスはその後の残り試合に全勝しても自力ではソフトバンクを勝率で上回れない。秋口にちらつく「自力V消滅」が見え始め、さらにその難敵にはここまで1勝8敗という厳しい現実が横たわる。【真柴健】 ▼オリックスは最短で16日に今季の自力優勝が消滅する。ソフトバンク戦に14日から●●●なら、残り70試合に全勝しても最終成績は85勝31敗4分けで勝率7割3分3厘。ソフトバンクはオリックスとの残り12試合に全敗しても、他球団との58試合に全勝すれば88勝31敗1分けで勝率7割3分9厘となり、オリックスを上回るため。

◆ソフトバンク・大竹耕太郎投手(25)が13日、オリックス戦(ペイペイドーム)で今季初先発。5回2/3を投げ1失点。勝利投手の権利を手に入れて、降板した。  「先頭打者にホームランを打たれてしまいましたが、次の打者からはうまく頭を切り替えて投げることができました。野手の方がすぐに逆転してくれたので、強い気持ちで攻めることができたと思います。六回の先頭のフォアボールは反省しなければいけない」  一回先頭、いきなり山足に先頭打者アーチ。ここから立ち直った。1死一塁からはT-岡田を投ゴロ併殺。四回2死二、三塁では若月を空振り三振に斬った。  グラウンド整備を挟み、六回もマウンドへ。2死二塁でジョーンズを迎えたところで椎野にバトンタッチ。遊飛に抑えてようやく、笑顔になれた。「次の試合は、もう少し長いイニングを任されるような投球をしたい」。今季初勝利の権利を手に、ベンチからチームを応援した。

◆ソフトバンクが4連勝。今季初登板の大竹が六回2死まで1失点で白星を得た。0-1の二回に今宮の5号ソロで追い付き、周東の適時三塁打で勝ち越し。五回は2死から3連打で加点した。好機を生かせなかったオリックスは6連敗。

◆ソフトバンクが13日、オリックス9回戦(ペイペイドーム)で3-1で逆転勝利。工藤公康監督(57)は今季初先発だった大竹耕太郎投手(25)の内容にうなずいた。一問一答は以下の通り。  --大竹が初勝利  「よく投げましたね。初登板で緊張するところでもあると思いますけど、1点で抑えてくれてよかったと思います」  --先頭打者被弾は  「それはごあいさつということで。あれでまた違った緊張感が彼の中にもできて緩急を使えたと思いますので。決して打たれること全てが悪いわけではなくて。彼の中で目覚めたものがあったと思います」  --二回にすぐさま逆転できた  「今宮君のホームランで、その後もすぐに周東君が得点に結び付けてくれたので。逆転できたのは大きいと思います」  --七回は板東  「泉君と高橋礼君が連投していたので、休ませたかった。本来は七回を任せるところだったんですけど、きょうは板東君に。状態を聞いても問題ないということだったのでいってもらいました」  --4連勝  「点を取れるところで取れている。非常にベンチの雰囲気もいいし、選手も備えてしっかり準備をしてくれているので。非常にいい状態できていると思います」

◆今季初登板したオリックスの張奕は、5回6安打3失点で黒星を喫し「勝負どころの投球は反省」と悔やんだ。  1-0の二回。先頭の今宮に同点本塁打を浴び、2死一塁で周東に適時三塁打を許した。五回も、好調の柳田から2打席連続の三振を奪って2死無走者とした後に、3連打で失点した。  チームは今季2度目の6連敗。キャンプ終盤に右肘のけがで離脱し、復帰にも時間を要した張奕は「ずっと迷惑を掛けたので、ここから自分が貢献したい」と闘志を燃やしていたが、要所で踏ん張りきれなかった。 西村監督(初回先頭打者本塁打の1点に終わり) 「そのまま乗っていかないといけない。ヒット7本でチャンスは何回かあったわけだから」 オリックス・田口野手総合兼打撃コーチ(得点力不足に) 「選手は必死にやってくれている。何とか助けてあげられるように僕が頑張りたい。誰が悪いとすればコーチ、僕です」

◆ソフトバンクの周東が二回に勝ち越しの三塁打を放った。今宮の5号ソロで同点とした後、2死一塁の場面で打席へ。2球目を振り抜き、右中間への鋭い当たりで快足を飛ばした。ともに育成ドラフトで同期入団した大竹を援護し「すごく気合が入って試合に臨んでいたのでよかった」と声を弾ませた。  今季序盤は代走や守備固めでの出場が中心だったが、7月下旬からは内外野を守れる器用さも武器にレギュラーに定着。「このチームで試合に出るには塁に出ないといけない」と、今後も打撃面での貢献を期した。 今宮(二回に同点の5号ソロ) 「たまたま。ヒットの延長が結果的にホームランになってくれた」 明石(五回に適時二塁打) 「2アウトからつくったチャンスだったのでものにできてよかった」 板東(七回を無得点に抑え初ホールドを記録) 「すごく緊張した。いい場面で使ってもらえて本当にうれしい」

◆今季初先発のソフトバンク・大竹が5回2/3を1失点で初勝利。けがもコロナ禍も乗り越え、心から笑った。  「技術的なことは考えていなくて。抑えてやるという一心でした」  早大から育成枠を経てはい上がった3年目。今春キャンプで左肘を負傷して出遅れ、昨年8月以来の1軍登板だった。  いきなり、山足に初回先頭打者アーチを献上。工藤監督は「目覚めたものがあるんじゃないか」と笑ったが、崩れなかった。四回2死二、三塁では若月を三球三振。六回2死二塁で降板したが、チームを今季2度目の4連勝に導いた。  大竹は今季、ウエスタンで4勝0敗、防御率1・98。堂々たる成績を残していたが、今月1日、同じく2軍調整していた長谷川が新型コロナの陽性判定を受けた。4日間の活動休止。大竹は自宅のベランダでシャドーピッチングや体幹トレをして調整し、気持ちを切らすことはなかった。コロナ禍に見舞われた選手では最速の勝利といえる。  「気持ちの部分で、ぶれないことを大切にしてやってきたので」  昨年6月以来のプロ通算9勝目で、チームは今季最多の貯金8。苦しいときを乗り越えた鷹に、追い風が吹いている。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
27191 0.587
(↑0.009)
-
(-)
73208
(+3)
174
(+1)
51
(+1)
30
(+1)
0.245
(↓0.001)
3.440
(↑0.06)
1
(-)
楽天
27191 0.587
(↑0.009)
0
(-)
73261
(+7)
196
(+4)
51
(+1)
36
(+2)
0.275
(↑0.002)
3.980
(↓0.01)
3
(-)
ロッテ
25211 0.543
(↑0.01)
2
(-)
73204
(+8)
213
(+6)
44
(+3)
38
(+1)
0.245
(↑0.001)
4.410
(↓0.03)
4
(-)
日本ハム
23222 0.511
(↓0.012)
3.5
(↓1)
73195
(+6)
202
(+8)
41
(+1)
24
(-)
0.240
(↑0.001)
3.910
(↓0.03)
5
(-)
西武
18261 0.409
(↓0.01)
8
(↓1)
75188
(+4)
218
(+7)
45
(-)
26
(+1)
0.237
(↓0.001)
4.680
(↓0.05)
6
(-)
ORIX
15284 0.349
(↓0.008)
10.5
(↓1)
73168
(+1)
221
(+3)
34
(+1)
37
(+1)
0.242
(↓0.001)
4.460
(↑0.02)