広島(★1対4☆)中日 =リーグ戦12回戦(2020.08.12)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:柳 裕也(2勝2敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(1勝0敗7S))
敗戦投手:K.ジョンソン(0勝4敗0S)
  DAZN
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◆中日は0-0で迎えた4回表、井領の適時打などで2点の先制に成功する。そのまま迎えた6回には、井領の押し出し四球などで2点を加えて、リードを広げた。投げては、先発・柳が8回途中1失点の好投で今季2勝目。敗れた広島は、打線が4安打と振るわなかった。

◆先発は今季初勝利を狙う広島K・ジョンソンと2勝目を狙う中日柳。広島は3回まで無安打無得点。中日は3回まで1安打無得点。 中日は4回、井領の適時打などで2点を先制。6回にも押し出し四球などで2点を追加した。広島は6回まで2安打無得点。 広島は8回、菊池涼の適時二塁打で1点をかえすも追い上げはここまで。中日が連勝でカード勝ち越しを決めた。柳が2勝目。 中日R・マルティネスが7セーブ目、広島K・ジョンソンが4敗目。

◆広島先発のK・ジョンソンは6回途中4失点で開幕4連敗となった。4回は先頭福田を歩かせ、安打と暴投で傷口を広げて2失点、6回は1死から井領へストレートの押し出し四球を与えて降板。 来日5年で2桁勝利4度の左腕が今季7試合でも勝てず、佐々岡監督は「立ち上がりは良かったけど、そこから続かない。もう1つ、2つ粘りきれなかった」と頭を抱えた。

◆中日4番ビシエド内野手が復調をアピールだ。4回無死一塁で右前にはじき返し、一、三塁とチャンスを広げ、2点先制劇を演出した。 広島K・ジョンソン攻略に直結した一打で4試合連続安打。「先制点を取るのが大事なので絡む働きが出来たのはよかった。バッティングの感覚は戻りつつあるのでこれを続けていきたい」と8月に入り不振が続いていた主砲が復調への手ごたえを明かした。

◆阪神近本光司外野手が価値ある一打を放った。2点を追う4回2死一、二塁。DeNA浜口の1ボールからの2球目変化球を引っ張り、一、二塁間を抜く適時打。「負けている場面で得点圏にもランナーがいたので、絶対にランナーをかえすという気持ちで打席に入りました」。今季自身最長の連続試合安打を「11」に伸ばした。 切り込み隊長のヒットが勝利の女神を振り向かせる。この回は無死一、二塁から8番植田がバスター失敗の捕邪飛、9番青柳が送りバント失敗の一ゴロと走者を進められずにいた。近本の右前打直後に中谷の逆転3ラン、サンズの8号ソロが飛び出し、一挙5点を加えた。 先頭で迎えた8回にも左腕石田から左前打を放ち、マルチ安打をマーク。8月は11試合で46打数20安打、打率4割3分5厘。攻撃の起点になっている。

◆中日柳裕也投手(26)が復帰2戦目で復活勝利を挙げた。広島相手に7回2/3で4安打1失点。右腹直筋を痛め、約1カ月戦列を離れていた右の柱が完全復調をアピールした。 球離れが遅くて力強いストレートで押し込み、多彩な変化球でタイミングを外した。強打の広島打線を7回までに3併殺も奪い、打者22人で封じた。8回1死一塁から100球目を菊池涼に左翼フェンス際まで運ばれ、2年ぶりの完封劇こそ阻まれたが力感も安定感も抜群だった。 修正力も抜群だった。復帰初戦の5日DeNA戦は3回途中3失点降板。「変化球が多かったので、ストレート中心で組み立てようと思っていた。ケガで1カ月離れてしまったので1軍で投げて、チームが勝つ喜びを改めて感じました」と6月30日以来となる今季2勝目の味をかみしめた。 投げたい、投げ切りたいという思いが強かった。「大野さんが2試合連続完投した姿を見ているので、自分も続きたいと思ってました」。8回2死二塁。交代を告げられる際にはマウンドから一、二塁間の方面へと後ずさり。「最後までいけなかったので練習したい」と次回以降は完投への強いこだわりも見せた。昨年、チームトップの11勝をマークした4年目右腕にもう心配はない。5位広島に連勝し0・5差。最下位脱出へ大きな柱が戻ってきた。【安藤宏樹】 中日与田監督(柳の好投で広島に連勝。2カード連続勝ち越しに)「(柳は)本当に素晴らしいピッチングでした。先発ピッチャーも徐々によくなってきてますし、打線もワンチャンスをものにできるようになってきたので。これからですね」

◆勝ち頭が勝てない-。先発した広島クリス・ジョンソン投手(35)が6回途中5安打4失点(自責点3)で今季4敗目を喫した。今季先発7試合目で未勝利。5年間で57勝を積み上げた左腕が、泥沼から抜け出せない日々が続く。チームは9連戦を5勝4敗で勝ち越したが、最後は連敗で後味の悪い締めくくりとなった。K・ジョンソンが負の連鎖から抜け出せない。これまでシーズン序盤に手にしていた1勝目が遠い。6回途中5安打4失点。来日5年間で57勝を挙げた左腕が、今季7度目の先発でも勝ち星は巡ってこなかった。 立ち上がりは本来の安定感をみせていた。最速149キロの切れ味鋭い直球を軸に、ストライク先行の投球で、テンポよく投げ込んだ。3回まで1安打無失点と力投。しかし4回に隙を与えてしまった。先頭の福田を四球で出塁させると、続くビシエドの右前打で無死一、三塁。高橋の内野ゴロの間にあっさり先制を許し、暴投を挟み2死二塁から井領に中前にしぶとく運ばれ、追加点を許した。 悔やまれるのは6回だ。先頭打者を出塁させ、四球も絡み1死満塁のピンチを招いた。前の打席でタイムリーを許した井領への4球目が内角高めに外れ、押し出しで追加点を献上。ここまで我慢してきたいら立ちを隠しきれず、無念の途中降板となった。佐々岡監督は「立ち上がりは良かったけど、そこから続かない。もう1つ、2つ粘りきれなかった」と指摘した。 かつて沢村賞を手にした姿はない。沢崎投手コーチは「前回よりも強い球、低めの制球も含め良い感じに見えたけど、なんとか粘ってほしかった」と悔やんだ。例年と比べ制球に苦しむ左腕に「悪い中でもなんとか技術なりで抑えることを期待できる投手。4つ負け、勝ちなしは想定外。やってもらうしかない。流れを含めて、何かきっかけがほしい」と巻き返しに期待した。 チームは9連戦を5勝4敗と勝ち越しを決めたものの、最後は悔しい連敗で終わった。13日の移動日を挟み、14日からは3位阪神との3連戦(京セラドーム大阪)を迎える。指揮官は「昨日と今日良いゲームを見せられなかった。明日休んで、気持ちを切り替えてやりたい」。上位進出へ、勝利を積み重ねていくしかない。【古財稜明】

◆広島菊池涼介内野手が完封負けを阻止する一打を放った。4点を追う8回1死二塁で、中日柳の変化球を捉え、左翼フェンス直撃の適時二塁打で1点を返した。 菊池涼は球団広報を通じ「まだまだ試合数もあるし、みんな諦めていない。もう1回、監督の一体感という言葉を思い返してみんなで戦っていくだけです」と話した。

◆広島中田廉投手が3人斬りで存在感を示した。一岡に代わり、この日1軍に昇格した右腕は3点ビハインドの9回に登板。 最速147キロの力のある直球を武器に、大島、京田、福田を3者凡退に片付けた。右腕は「とにかく結果を出すこと。ゼロに抑えることを意識しました」と振り返った。

◆今季、ここまで0勝3敗の広島のクリス・ジョンソン投手(35)が12日、中日12回戦(マツダ)で先発し、5回1/3を5安打4四球4失点(自責3)で降板した。今季7度目の先発でも勝てなかった。四回無死一、三塁で高橋の二ゴロ併殺崩れの間に先制点を失った。なお2死二塁で井領に中前打を浴び2点目を献上。六回1死満塁で井領に押し出し四球を与えたところで降板した。

◆7度目の先発でも勝てなかった。広島のK・ジョンソンが六回途中5安打4失点で降板した。  「テンポも良いし、ストレートの切れ、力も感じる。立ち上がりに関しては、最近では一番良い状態で入れたんじゃないかな」  三回2死から大島に左前打を浴びるまで、無安打の完璧な立ち上がり。横山投手コーチは絶賛していたが...。  四回先頭の福田を四球で歩かせ、ビシエドに右前打を浴びて一、三塁のピンチを招くと、高橋の二ゴロの間に先制点を失った。自身の暴投などで2死二塁とピンチは続き、井領の中前適時打で追加点を奪われた。  2016年に沢村賞に輝いた左のエースは、開幕から6戦連続勝利なしと長いトンネルに入っている。前回6日のヤクルト戦(神宮)は7安打5失点で今季最短の3回で降板。試合後、佐々岡監督は「球の切れがなかった」と頭を抱えた。  六回には2安打と四球で1死満塁とされ、井領へ押し出しの四球。マウンドで怒りをみせる姿を見て、一塁ベンチの指揮官は交代を告げた。2番手の菊池保は、木下拓を空振り三振で2死までこぎつけたものの、柳のボテボテの投ゴロを捕球し損ねて、4点目を失った。(柏村翔)

◆中日は四回に高橋の二ゴロと井領の適時打で2点を先制し、六回も井領の押し出し四球などで2点を追加。柳は7回2/3を4安打1失点で2勝目、R・マルティネスは7セーブ目。広島は3併殺が響き、K・ジョンソンも四球から崩れた。

◆広島はわずか4安打と貧打が響き、2試合続けて1点しか奪えずに連敗した。佐々岡監督は「昨日、今日といいゲームを見せられなかった。気持ちを切り替えてやりたい」と努めて前を向いた。本拠地で中日に対するカード負け越しは2年ぶりとなった。  4日から始まった真夏の9連戦は5勝4敗で終えた。今季はここまで負け越しが五つあるとあって、監督は「まだ借金がある。一つずつ返していかないといけない」と気を引き締めた。

◆中日の井領が貴重な2打点を挙げた。1-0の四回2死から適時打を放ち、7月25日以来の打点。六回も押し出し四球で加点し「どんな打席でも、後につなぐ意識でいる。それが形で表れてくれてよかった」と話した。  この日で8試合連続の先発出場。右肘の痛みで出場選手登録を外れた平田に代わり、今季はレギュラーの右翼手として奮闘している。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
25153 0.625
(↑0.01)
-
(-)
77204
(+8)
146
(+1)
62
(+4)
25
(+1)
0.251
(↑0.002)
3.340
(↑0.05)
2
(-)
DeNA
24212 0.533
(↓0.012)
3.5
(↓1)
73198
(+6)
175
(+7)
55
(-)
9
(-)
0.275
(↑0.002)
3.580
(↓0.07)
3
(1↑)
阪神
21222 0.488
(↑0.012)
5.5
(-)
75194
(+7)
185
(+6)
44
(+2)
36
(-)
0.248
(↑0.002)
3.670
(↓0.03)
4
(1↓)
ヤクルト
19205 0.487
(↓0.013)
5.5
(↓1)
76192
(+1)
221
(+8)
37
(-)
29
(-)
0.250
(↓0.001)
4.570
(-)
5
(-)
広島
18234 0.439
(↓0.011)
7.5
(↓1)
75202
(+1)
211
(+4)
48
(-)
19
(-)
0.275
(↓0.002)
4.310
(↑0.03)
6
(-)
中日
19254 0.432
(↑0.013)
8
(-)
72147
(+4)
199
(+1)
23
(-)
10
(-)
0.239
(-)
3.830
(↑0.06)