広島(☆6対1★)中日 =リーグ戦10回戦(2020.08.10)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:九里 亜蓮(2勝2敗0S)
敗戦投手:小笠原 慎之介(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆広島は初回、松山の適時打で幸先良く先制する。その後は、3回裏に長野の適時二塁打で1点を追加すると、8回には代打・坂倉と西川の連続適時打で3点を挙げ、試合を決めた。投げては、先発・九里が7回無失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆広島松山竜平外野手(34)が先制適時打を放った。 1回2死走者なしから3番長野が中日先発小笠原の内角148キロに素早く体を回転させ、左翼線にはじき返した。2死二塁から続く鈴木誠は死球。一、二塁として、5番松山が外角146キロをコースに逆らわない打撃で三塁頭上をライナーで襲い、二走・長野が先制のホームを踏んだ。「積極的に打ちにいきました。いい先制点になりました」。3試合ぶりの安打と打点で試合の主導権を握った。

◆中日根尾昂内野手(20)のプロ初安打はまたも先送りとなった。 5回先頭の小笠原の代打で起用されたが広島先発九里のフォークに空振り三振。初球、3球目も空振りでいずれもバットに当たらず悔しそうにベンチ裏に引き揚げた。 これで1軍昇格後、10打席で無安打5三振。期待の星に試練の日々が続く。

◆広島は1回に松山の左前適時打で先制。3回は長野の2打席連続二塁打で加点。今季初先発の中日小笠原から序盤に2点を奪った。 広島が4回2死二、三塁から捕逸で1点を追加。中日小笠原を4回でKOした。先発九里は6回まで中日打線を無失点。 終盤に突き放した広島が逃げ切り、先発九里が2勝目。9連戦の勝ち越しを決めた。中日は連勝が2で止まった。

◆広島長野久義外野手(35)が2打席連続二塁打で勝利に貢献した。1回は2死無走者から左翼線二塁打で松山の先制打をお膳立て。3回1死三塁では三塁線を破った。8月は先発8試合で6度目のマルチ安打で、月間打率3割8分9厘と勢いに乗る"夏男"が、9連戦勝ち越しへ導いた。 今季初先発の小笠原対策に朝山打撃コーチが指示した「まずはストレートに振り負けないようコンパクトに」を体現した。1回は内角への直球148キロに体を素早く回転。ムチのようにしならせたバットから放たれた打球が左翼線で弾んだ。3回も直球をコンパクトに振り抜いた。一塁ベースを蹴った直後に足がもつれかけたが、今年は転ばない。そこから加速し、二塁へスライディング。昨季に並ぶシーズン7本目の二塁打とした。 疲労がたまる夏場も球場入りを早め、特打やトレーニングで汗を流す。「体は元気です」。広報を通じて出した短いコメントが状態の良さを示している。首位打者も最多安打も受賞した打撃技術を持つ。男は口で語らず、バットで語る。朝山打撃コーチが「今すごく体が動いている。打線の中で頼もしい存在」と言えば、佐々岡監督も「本当に調子がいい。彼が打てばベンチの雰囲気が良くなる。引っ張ってくれている」とたたえる。"夏男"とともに、チームも8月に入り6勝3敗と上昇気流に乗った。【前原淳】

◆今季初先発の中日小笠原慎之介投手は4回3失点で敗戦投手となった。 打線は8回に1点を返したが、8月に入って9試合で18得点。3回無死二塁では送りバントを失敗するなど、得点力不足は解消されないままだ。与田監督は「(犠打など)うまくできるようにしていかないとね。なかなか点というのは入らないし」。連勝が止まり、借金は8で5位広島と2・5ゲーム差に広がった。

◆広島の先発九里亜蓮投手(28)が約1カ月半ぶりとなる2勝目を手にした。中日打線を7回まで6安打を浴びながら、粘り強い投球で無失点に抑えた。今季初登板だった6月24日巨人戦以来の白星。チームは4日から始まった9連戦の勝ち越しを決めた。佐々岡広島に先発の柱を期待される右腕が、ようやく本来の姿を取り戻した。九里は気合と冷静さをマウンドで表現した。ふがいない投球を続けた自分への怒りを球に乗せた。序盤に援護点をもらっても走者は背負った。それでも根気強く両サイドを突いて、最後まで集中力を切らせなかった。3点リードの7回は堂林の失策と安打で無死一、二塁のピンチを招いたが、立ち上がりから続けた低めを徹底した投球で後続を断った。 「野手の皆さんに迷惑をかけた試合が多かった。(7回は)1点をやらないという気持ちより、1人1人と勝負していった」 九里にとっては、今季初登板だった6月24日以来となる2勝目。久しぶりに上がったお立ち台で言葉が出てこなかったほど、遠ざかっていた。白星発進した後の登板5試合は勝ち星なし。5試合のイニング数は5、5、5、7、4。6連戦の初戦を任されながら、先発の役割を十分に果たせない試合が続いた。「チームに勝ちをつけられない投球が多々あった。僕自身ローテーションを1年守り切ったことがない。今年は試合数が少ないかもしれないけど、ローテを守り抜きたい」。足元を見つめなおし、危機感を持って中5日での今回に備えた。 九里の持ち味である。大胆さが立ち上がりから見られた。打者の内角を突き、ときに上体をのけぞらせた。大胆かつ丁寧に。低めを徹底した。高さを間違えない投球で中日打線に連打を許さなかった。佐々岡監督は「前回悪かったから気合が入っていた」と認めたように、闘志むき出しのスタイルが前面に出ていた。 チームは9連戦の勝ち越しを決めた。浮上の一因は先発陣にある。野村や大瀬良が復帰したことで9連戦の戦いが安定した。「ずっと言っているように、エラーしたら投手が抑える。投手が打たれたら野手が打ち返す...。それができた」。指揮官は投打が補い合う「一体感」でもぎ取った勝利を評価した。【前原淳】

◆広島下位に入る"キクタナコンビ"が得点を呼んだ。 2点リードの4回1死から菊池涼介内野手が四球を選び、田中広輔内野手は右前打。田中広の盗塁で二、三塁とし、捕逸を誘って1点を加えた。再び2点差となった8回は2死一塁から菊池涼が流し打ちで好機を広げ、田中広は四球で続き、3得点につなげた。朝山打撃コーチは「キクと広輔でチャンスをつくってくれれば上位で(得点)という考え。ヒットでも四球でも出てくれれば」とツープランの攻撃を描く。

◆広島の3番長野が第1打席から2打席連続二塁打と打撃好調ぶりを発揮した。一回は2死無走者から小笠原の内角速球を引っ張って左翼線へ運んだ。好機をお膳立てし、松山の適時打で先制のホームを踏んだ。  三回1死三塁では甘く入った直球を捉えて三塁線を破り「追加点につながって良かった」と喜んだ。シーズン序盤は代打での出番が多かったが、直近の8試合中7試合は3番打者で先発出場。その間は32打数12安打、打率3割7分5厘と当たっている。  対戦した小笠原は今季初登板。朝山打撃コーチは「まずまず力強いストレートがきている」と見ていた。2打席とも真っすぐを力強くはじき返し、四回限りでの降板に追い込む原動力となった。(マツダ)

◆広島は10日、中日10回戦(マツダ)に6-1で勝利。先発した九里亜蓮投手(28)が7回6安打無失点と好投し、今季2勝目を挙げた。  「走者を毎回のように出してしまいましたけど、野手の方がしっかりと守ってくださって、その結果ゼロ点に抑えられた」  多彩な変化球を丁寧に投げ込み、中日打線に的を絞らせなかった。三回2死二、三塁、五回2死二塁のピンチでは阿部をそれぞれ見逃し三振、三ゴロに抑えた。  昨季は4度の対戦で1本塁打を含む3安打2打点とカモにされた苦手な相手。前回対戦した7月28日(マツダ)でも一発を浴びていたが、「絶対打たれないと強い気持ちを持っていた」と腕を振り、しっかりとやり返した。  「まだ全然、チームの勝利に貢献できていないと思いますし、もっともっとこういう投球をやっていかないといけないと思います。一戦一戦、しっかりと勝って、順位を一日でも早く、一つずつ上げていけるように頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします」  真夏の9連戦も最後のカードとなったが、3カードすべてで初戦を取った。右腕もここから軌道に乗っていく。

◆広島は一回に松山の左前打で先制し、三回は長野の二塁打で加点した。八回も坂倉の2点打などで3点を挙げた。九里が制球よく投げ、7回無失点で2勝目。中日は今季初登板の小笠原が3失点し、打線も拙攻続きで1点のみだった。

◆中日は10日、広島10回戦(マツダ)に1-6で敗れた。  広島の9安打6得点に対し、中日は8安打1得点。9イニング中、5イニングは得点圏に走者を進めながら、ホームを踏めたのは八回だけという拙攻に、与田監督は「確かにヒット数は出てきているので、その部分に関しては一つのいい部分であるけど、まだまだ初球の甘いボールであったり、見逃しのストライクってのがちょっと多いので、それを何とかしていかないといけないですね」と話した。  チームは7月29日の広島戦(マツダ)以降、ビジターゲームでは引き分けを挟んで5連敗。この9連戦も7試合を終えて2勝4敗1分けとなり、勝ち越しの可能性がなくなった。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
24153 0.615
(-)
-
(-)
78196
(-)
145
(-)
58
(-)
24
(-)
0.249
(-)
3.390
(-)
2
(-)
DeNA
24192 0.558
(↑0.01)
2
(↑0.5)
75190
(+6)
159
(+4)
53
(+1)
9
(+1)
0.275
(↑0.001)
3.420
(↓0.01)
3
(-)
ヤクルト
19195 0.500
(-)
4.5
(-)
77191
(-)
213
(-)
37
(-)
29
(-)
0.251
(-)
4.570
(-)
4
(-)
阪神
19222 0.463
(↓0.012)
6
(↓0.5)
77178
(+4)
177
(+6)
42
(+1)
35
(-)
0.245
(↑0.001)
3.680
(↓0.05)
5
(-)
広島
18214 0.462
(↑0.015)
6
(↑0.5)
77200
(+6)
199
(+1)
48
(-)
18
(+1)
0.279
(-)
4.260
(↑0.1)
6
(-)
中日
17254 0.405
(↓0.01)
8.5
(↓0.5)
74135
(+1)
197
(+6)
22
(-)
9
(-)
0.236
(-)
3.960
(↓0.04)