楽天(★1対3☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2020.08.06)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
1000000001800
勝利投手:板東 湧梧(1勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝1敗10S))
敗戦投手:松井 裕樹(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが逆転勝利。ソフトバンクは1点を追う3回表、柳田の適時打で同点とする。続く4回には、明石の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・板東が3回無失点でプロ初勝利。敗れた楽天は、打線が8安打を放つも、1得点とつながりを欠いた。

◆楽天松井裕樹投手(24)が今季3度目の先発。松井が先発で白星を挙げれば18年9月27日ロッテ戦以来だが、この時は敵地のZOZOマリン。本拠地ではプロ1年目の14年9月16日ロッテ戦以来となる先発勝利を目指す。

◆楽天は1回、無死二塁で鈴木大が先制の適時二塁打。ソフトバンクは3回2死一、二塁、柳田の適時打で同点とした。 ソフトバンクが4回に勝ち越し。1死一、二塁で明石が中前へポトリと落ちる適時打。さらに甲斐のスクイズで2点をリードした。 ソフトバンクが継投で逃げ切り勝ち。2番手で3回から登板した板東がプロ初勝利。40日ぶり先発の楽天松井は今季初黒星。

◆楽天の左腕松井裕樹が40日ぶりに1軍のマウンドに帰ってきた。 6月27日日本ハム戦以来、今季3度目の先発。初回はバレンティン、柳田を三振としたが、1点リードの3回2死一、二塁で柳田に同点適時打、4回1死一、二塁でも明石に勝ち越し適時打を打たれた。5回3失点で今季初黒星。自分の後方にバウンドした、捕れそうな内野安打もあり「もったいないところもありました。初回テンポよく投げて点を取ってもらえたので、テンポいい投球を続けるようにしたい」と誓った。 楽天三木監督(松井について)「松井らしい強いストレートだったし、しっかり腕を振って投げられていた。状態はいいのかなと思う。1つ挙げるとしたら(4回先頭)栗原選手へ2ナッシングからの判断。(安打を打たれた)あの1球で流れが変わってしまう。先発投手としての課題」

◆楽天内田靖人内野手がプロ7年目にして初の猛打賞を記録した。 第1打席の四球の後、センター右への二塁打、遊撃の後ろに落ちる安打、モイネロから火の出るような左前打と固め打ち。 三木監督も「今年は準備も含めて自分のやりたいことができている。迷いもなく、不安そうに打席に入ってない。日に日に打席の中でできることが増えている」と評価した。

◆ソフトバンク8番明石健志内野手が決勝打を含む2安打と気を吐いた。1-1の同点で迎えた4回1死一、二塁の場面。松井の直球を詰まりながらも中前に運ぶタイムリー。「当たりはよくなかったけど、いいところに飛んでくれました」。 なおも一、三塁から9番甲斐がセーフティスクイズを決め、2得点。明石は8回にも右前打を放ちマルチ安打。いぶし銀の男のバットがチームの3連敗を阻止した。

◆若きイケメン右腕がソフトバンクの窮地を救った。首位を争う楽天に連敗して迎えた一戦で、2番手の板東湧梧投手(24)が3回無失点の好救援。2年目でプロ初勝利を手にした。工藤公康監督(57)が「オープナー」笠谷を起用し、1番松田宣、2番バレンティンという奇襲オーダーを組んだ執念采配を実らせ、7月全敗で5連敗中だった木曜日の呪縛を解いた。杜(もり)の都の涼しい夜風よりも、爽やかな風が吹き込んだ。2年目右腕の板東が好救援で、楽天強力打線の勢いを止めた。「ますは1勝できてうれしい。リーグ優勝できるよう、少しでも戦力になれるように頑張ります」。ウイニングボールを手にし、端正な顔から笑みがこぼれた。 同点に追いついた直後の3回に登板。3番ブラッシュ、4番浅村、5番ロメロの並びを3人で抑えると、4回に味方が2点を勝ち越した。4回1死一、二塁のピンチもさらっと切り抜け、5回は1死一塁で浅村を併殺打。「とにかく1個ずつアウトを取るつもりで、丁寧に投げました」。3回1安打無失点とテンポのいい投球でチームの連敗は止まり、単独首位に舞い戻った。 ルーキーだった昨年は開幕ローテーション争いをしていたが、オープン戦期間中にインフルエンザにかかり離脱。4月にも2度目のインフルエンザに感染するなど、1軍登板なしに終わった。その間に、甲斐野、杉山、泉、奥村と同期入団で自分以外の投手が全員1軍デビュー。悔しさをバネに迎えた2年目。新型コロナウイルスの影響で自主練習だった期間には、体をひねる投球フォームに改良。5戦目でプロ初勝利を手にした。 7月は全敗で5連敗中だった「魔の木曜日」。工藤監督は執念の采配を振った。打線は1番松田宣、2番バレンティンという"奇襲"オーダーを採用。3回1死一塁では松田宣が泥臭く内野安打でつなぎ、柳田の同点適時打を呼び込んだ。悩みの種だった先発ローテーションの谷間に笠谷を起用。バトンを受けた2番手板東が好リリーフで応えた。 チーム内では1日から選手やスタッフに新型コロナウイルス感染者が出て、揺れ動いた数日間だった。その1日以来、5日ぶりの勝利。工藤監督は「おととい、昨日と嫌な負け方だった。どんな手を使っても、取りたいと思っていた」。ここから仕切り直して楽天を突き放す。【山本大地】

◆若きイケメン右腕がソフトバンクの窮地を救った。首位を争う楽天に連敗して迎えた一戦で、2番手の板東湧梧投手(24)が3回無失点の好救援。2年目でプロ初勝利を手にした。工藤公康監督(57)が「オープナー」笠谷を起用し、1番松田宣、2番バレンティンという奇襲オーダーを組んだ執念采配を実らせ、7月全敗で5連敗中だった木曜日の呪縛を解いた。「板東はアニメオタクの希望だ」と勝手に思っている。端正な二枚目で、マウンド上でも表情を崩さずに投げる姿からは想像もつかないだろう。2年前の12月、入団会見のプロフィルで板東は趣味の欄に「アニメ鑑賞」と書いていたのだ。 アニメ好きの私は、うれしくなって質問を浴びせた。板東は露骨なオタク風の記者に迫られても、嫌な顔もせず「『東京喰種トーキョーグール』が好きですね。他にもいろんなジャンルを見ますよ。『とらドラ』も面白かったです」と爽やかに答えてくれた。若者らしく配信サイトなどを駆使し、サスペンス系やラブコメ系など幅広い作品を視聴しているようだ。 格好良くて、すごい球を投げて、アニメを好きな投手が活躍した。そう思うと勝手に誇らしい気持ちになる。【ソフトバンク担当 山本大地】

◆ソフトバンクのオーダー発表を見て目が点になった。 1番松田宣、2番バレンティン...。敵地・仙台で楽天に2連敗。それも5日の試合は涌井の前に打線が沈黙。もう少しでノーヒットノーランの1安打完封負けを喫した。松田宣はスタメンから外れ、バレンティンも4日の試合で8号弾を放っていたとはいえ、打率1割台では「超攻撃的」とは言えまい。楽天先発の左腕松井攻略の1手として立ち上がりの猛打を期待したのだろうか。ホークス首脳陣の「奇策」は、将棋界のプリンス藤井聖棋でも、その「心」は読み切れなかった? のではなかろうか。 試合前。平石打撃兼野手総合コーチは言った。「打撃は本調子じゃないけど、面白いかなと。監督とも(松田宣、バレンティンの1、2番を)話した。思い切ってやってみようと」。期待を込めて送り出したはずの新1、2番は機能しなかったと言っていい。初回先頭松田宣は2球で右飛。2番バレンティンは空振り三振。6球で2人は打ち取られてしまった。長打力満点の先制攻撃は結実しなかったが、思わぬ展開? でチームは勝利をもぎ取った。3回1死一塁から松田宣のボテボテの二塁内野安打で一、二塁とし2死後に3番柳田が同点打。4回、明石の勝ち越し打を生んだのも1死一塁から今宮のボテボテの遊ゴロ内野安打で好機拡大したのが大きかった。さらに甲斐のセーフティースクイズ...。終わってみれば「豪打」ではなく「小技」で連敗を阻止した。試合後、工藤監督は「(2人への)気分展開の意味合いが大きい」と説明した。苦肉の策ではなく、首位並走されても余裕とも取れる采配だった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆快挙に迫る快投だった。楽天・涌井秀章投手(34)が5日、ソフトバンク8回戦(楽天生命パーク)に先発し、九回1死まで相手打線を無安打に抑える1安打完封勝利を挙げた。今季初完投での白星で開幕から無傷の6連勝。勝利数、防御率(2・33)でリーグトップに立った。チームは6-0で2連勝。ソフトバンクと並ぶ首位に再浮上した。  --あと2人でノーヒットノーランだった  「そういうもんでしょうとは思っています」  --今季初完封  「常に『(最後まで)行けます、行けます』って言っていて。いけます詐欺をしていた」  --前半は完全試合のペース   「ベンチがいつもちょっかいをかけてくるけど、きょうは全然誰もいなかった。七回ですかね。ベンチに戻るときに(渡辺)直人さんと目が合って、にやにやしてんなと。笑っちゃって。そこで集中が切れたかな」  --平常心を保つ秘訣(ひけつ)は  「基本的に無関心というか。自分のことしか考えていないので、自分のやることをしっかりやって、それが平常心につながっているのかな」  --7戦で6勝負け無し  「仙台のマウンドがあってきたのかな。もっと早く気付くべきでした」  --チームは首位  「あした(6日)久しぶりに松井が投げるので、みなさんタオルを振って、掲げて応援してあげてください」

◆楽天・松井裕樹投手(24)が6日、ソフトバンク戦(楽天生命パーク)に先発し、5回8安打3三振3失点で降板した。  計89球、最速146キロ。球団広報を通じて、「良かったところ、反省するところもありました。フィールディングも含め、もったいないところもありました。そういうところをしっかり修正したいと思います」とコメントした。  1軍では6月27日の日本ハム戦(同パーク)を最後に、体力強化などのために2軍で調整していた。   昨季はチーム最多の68試合に登板し、38セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得。今季から先発に再転向した。

◆ソフトバンクが単独首位に立った。0-1の三回に柳田の適時打で追い付き、四回は明石の適時打、甲斐のスクイズで加点した。2番手の板東が3回無失点でプロ初勝利を挙げ、森が10セーブ目。楽天は松井が今季初黒星を喫した。

◆ソフトバンクの柳田が攻守に躍動した。  0-1の三回2死一、二塁で松井の内角速球を右前へ痛烈にはじき返す同点適時打。「チャンスで打てて良かった」と胸をなで下ろすと、五回にも左前打。5日に連続試合出塁が21で止まったが、両リーグ打率トップの安定感を印象づけた。  中堅の守りでは2点リードの九回、先頭小深田の前方に落ちそうな打球を滑り込みながら好捕し、チームを救った。(楽天生命パーク)

◆楽天の鈴木大が連続試合安打を11に伸ばした。0-0の一回無死二塁で笠谷の甘く入った変化球を逃さず振り抜く。強烈な右翼線二塁打で先制点を奪い「うまく反応できた」とコメントした。  一時は打率が3割を切るなど調子を落としていたが、七回にも右中間へ二塁打を放って打率を3割2分7厘まで上げた。持ち味の巧打を取り戻しつつある。(楽天生命パーク)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
23171 0.575
(↑0.011)
-
(-)
79180
(+3)
155
(+1)
43
(-)
21
(-)
0.246
(↑0.001
3.610
(↑0.09)
2
(1↓)
楽天
22181 0.550
(↓0.014)
1
(↓1)
79230
(+1)
174
(+3)
45
(-)
30
(-)
0.274
(↓0.001)
4.020
(↑0.03)
3
(-)
ロッテ
20201 0.500
(↓0.013)
3
(↓1)
79170
(+1)
188
(+3)
35
(-)
36
(+1)
0.241
(↓0.002)
4.450
(↑0.05)
4
(1↑)
日本ハム
19202 0.487
(↑0.013)
3.5
(-)
79164
(+5)
178
(+3)
35
(-)
22
(+1)
0.236
(↑0.003)
3.950
(↑0.03)
5
(1↓)
西武
18201 0.474
(↓0.012)
4
(↓1)
81168
(+3)
186
(+5)
38
(+1)
23
(+1)
0.241
(-)
4.620
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
15224 0.405
(↑0.016)
6.5
(-)
79154
(+3)
185
(+1)
31
(-)
35
(+1)
0.244
(↑0.001)
4.210
(↑0.11)