楽天(☆6対0★)ソフトバンク =リーグ戦8回戦(2020.08.05)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:涌井 秀章(6勝0敗0S)
敗戦投手:和田 毅(3勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天が完勝。楽天は0-0で迎えた5回裏、小深田の適時打などで3点を先制する。続く6回には、浅村の2点適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・涌井が9回1安打無失点の快投で今季6勝目。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンク和田毅投手(39)が楽天戦に今季初登板。昨年の楽天戦は2試合に登板し11回1/3を投げ無失点。 このカードの失点は16年9月2日の4回、中川に2ランを浴びたのが最後で、失点0を21回1/3続けている。

◆序盤は投手戦。楽天涌井が4奪三振の快投で3回までパーフェクト。ソフトバンク和田は3回まで2安打無失点に抑えた。 楽天は5回、小深田の適時打などで3点を先制。6回にも2点を追加。ソフトバンクは6回まで無安打無得点で打線が沈黙。 楽天涌井は9回1死で初安打を許すも、今季6勝目。チームは連勝で首位ソフトバンクと並んだ。ソフトバンク和田は今季初黒星。

◆楽天小深田大翔内野手が「1番遊撃」でスタメン出場し、先制適時打を含む5打数3安打の固め打ちで、プロ初の猛打賞を記録した。 初回は流して左前打、5、6回はともに中前打で安打を積み重ねた。涌井を援護する5回の先制打を「前進守備だったので、強い打球を打とうと意識していました」と振り返った。

◆序盤は投手戦。楽天涌井秀章投手が4奪三振の快投で3回までパーフェクト。楽天は5回、小深田の適時打などで3点を先制。6回にも2点を追加。ノーヒットノーランの期待がかかった楽天涌井は9回1死で初安打を許すも、今季6勝目。チームは連勝で首位ソフトバンクと並んだ。楽天三木監督(涌井に)「試合に勝つためにやっているが、僕は涌井頑張れ! と思ってベンチで見ていました。野球はそんなに甘くないな、と思いましたが、勝つために投げきってくれた」

◆あわや、屈辱的な負けを喫するところだった。ソフトバンクが楽天涌井に9回1死まで無安打。代打川島の中前打で12年オリックス西に許して以来のノーヒットノーランは阻止したが、二塁も踏めず1安打完封された。首位争いで痛い連敗を食らい、同率首位に並ばれた。工藤公康監督(57)は「このピッチングされたら、そうそう点を取れるものではない。(川島は)よく打ってくれました。あの1本がまた明日につながると思う」と前を向くしかなかった。 断を下して挑んだ一戦だった。不調の松田宣を今季初めて先発から外した。シーズンでは18年6月1日のDeNA戦以来、2年ぶりだ。今季は開幕から打撃不振で打率は2割台前半。工藤監督は「涌井君にはここ3年打てていないということだったので」と、相性も考慮し決断した。9回の代打で空振り三振に倒れたが「彼にはやってもらわないといけない」と復調を期待した。 負ければ首位陥落の今日6日は、7月に5連敗した木曜日。課題となっている先発ローテーション谷間に、若い笠谷を投入する。「明日なんとか、今日負けた分を取り戻す気持ちでやりたい」。楽天に首位は渡せない。【山本大地】

◆ソフトバンク和田毅投手が今季初黒星を喫した。4回までは3度得点圏に走者を出しても無失点で切り抜けたが、5回に田中の二塁打をきっかけに長短5安打を集中されて3点を失った。 「走者を出しながらも何とか粘ってしのげたけど、5回は粘れなかった」。5回96球を投げ終えたところで交代。冷静沈着な左腕には珍しく、降板後のベンチではグラブを投げつけ、悔しさをあらわにした。 和田自身、得意だった楽天戦失点は16年9月2日の対戦以来、4年ぶり。「あの回を最少失点で切り抜けたかったですが、大量点になってしまった。野手には申し訳ない気持ちです」。広報にコメントを託しベンチでチームを応援した。 チームは涌井の前にわずか1安打で完封負け。先発として流れをつくれなかった39歳のチーム最年長選手は、厳しい表情で球場を後にした。

◆悔いはない。楽天涌井秀章投手(34)が自身初のノーヒットノーランを残り2アウトで逃したが、被安打1で今季初完封。08年北京五輪をともに戦ったソフトバンク和田との投げ合いを制し、自身初の開幕6連勝を決めた。球場の雰囲気にも流されず、打たせてとる投球で今季最多132球を投げぬいた。首位攻防6連戦を2つ先勝したチームは首位ソフトバンクに並んだ。熱気、のち悲鳴-。涌井は球場のそんな空気に比例せず、顔色を変えない。9回1死。代打川島がカウント2-2からの6球目を投じる前に、打席を外した。「嫌な予感がするな」。6球目。直球を詰まらせた。遊撃方向に振り返ると「小深田がいない...」。打球は中前へ。初安打を許した。「やっぱりか~」。マウンドに伊藤投手チーフコーチ、内野手が集まっても軽く返した。後続を連続三振に切り132球で今季初完封。マウンドに集う小深田へ「捕れよ」とジョークを飛ばし、ほおをやや緩めた。 背負った重責が礎だ。横浜高からプロに飛び込み今年で16年目。西武、ロッテでエースを担い、3度の最多勝、1度の沢村賞。栄光への道のりで感じた。「松坂(大輔)さんにずっと憧れがあった。こういうふうになりたいなと思ったのがスタート。他球団のスーパーエースたちと投げ合ううちに、負けても勝っても最後まで投げることにチームの責任を感じた」。1度立ったダイヤモンドの中心は最後まで守り抜く。プライドだ。 だからこそ、勝つために1球1球に魂を込める。相手は、試合前時点で自身と同じく138個の白星(日米通算)を重ねてきたソフトバンク和田。3年ぶりの投げ合いが決まり「久しぶりですね」「お互い楽しみだね」と連絡も交わした。マウンドでも序盤から互いに1歩も引かない。5回に和田が3失点で降板。涌井は6回1死に四球を出すまでパーフェクト。9回2死にこの日最速149キロを計測。「150キロを狙ったけど出なかった」。130球を超えてもスタミナに心配は無用だ。 快挙は逃した。「1回はやってみたい。でもおまけみたいなものだから。西口さんと一緒で9回に打たれるだろうな」と"悲劇"を重ねた先輩と自身を照らし合わせた。「まだまだ伸びしろはあると思う。スピードも出るし、できることはある。1年ごとに突き詰めれば長いことできるし、ノーヒットノーランも完全試合もできる」。今年で34歳。全盛期はこれからだ。【桑原幹久】

◆悔いはない。楽天涌井秀章投手(34)が自身初のノーヒットノーランを残り2アウトで逃したが、被安打1で今季初完封。08年北京五輪をともに戦ったソフトバンク和田との投げ合いを制し、自身初の開幕6連勝を決めた。球場の雰囲気にも流されず、打たせてとる投球で今季最多132球を投げぬいた。首位攻防6連戦を2つ先勝したチームは首位ソフトバンクに並んだ。涌井には、ひそかな願いがある。「"こやシン"の名前を広めたいんだよね。ぜひ記事にしてほしい」。こや...シン? 「小山コーチからシンカーを教えてもらったから。"こや"はひらがな。"シン"はカタカナで」と表記にもこだわる。この1球が打者との駆け引きにおいて、絶妙なスパイスとなる。 小山投手コーチの持ち球ツーシームの握りを参考に、春季キャンプから習得に取り組んだ。130キロ中盤で右打者の内角へ微妙に曲がり落ちる。「あるとないとでは、たぶん違う。ストレートとそこまで変わらないスピードでバッターに食い込んでいく。バッターもそれに狙いを絞ることはなかなかできないと思う。だから難しいと思う。ストライクゾーンで動いていくから」。150キロ付近の直球をコーナーに集め、スッとゾーン内から沈む"こやシン"で打ち取る。打者は手を焼く。 自身を「先発完投人間」と称す。ただ、球数制限がうたわれる昨今の野球界。いかに少ない球数で投げきれるか。走り込み、投げ込みという地道な努力を土台に"こやシン"が、「進化形・涌井」への道しるべになる。【桑原幹久】

◆打って、走って、守って、ルーキーが躍動した。楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手(24)が5日、ソフトバンク8回戦(楽天生命パーク)で5回の先制適時打を含む5打数3安打でプロ初の猛打賞を決めた。7月23日のオリックス戦から12試合連続でスタメン出場。6試合連続安打で起用に応えた。プロ初の1試合2盗塁と自慢の足も生かし、首位攻防6連戦に臨むチームへ勢いをもたらした。小深田がバットで均衡を破った。0-0の5回1死三塁。ソフトバンク和田の外角低めのスライダーに反応した。ライナー性の打球はホームベースから一直線。中前で弾み、先制点をもぎ取った。「内野が前進守備だったので、強い打球を意識しました」。初回は先頭打者できれいに流して左前打。6回には中前打でプロ初の猛打賞をマークした。 シーズン序盤は打撃に苦しむも、最近5試合は24打数9安打の打率3割7分5厘。好調を維持している。「打撃で変えた部分は特にないです。打撃練習の時から、バットを内から出すことを強く意識している」とシンプルな思考を貫き、結果につなげる。 足でも魅了した。3回1死一塁で和田から二盗。6回1死一、三塁でも二盗を決め、プロ初の1試合2盗塁。50メートル5秒9の俊足は相手に脅威を与える。12個のロッテ荻野、10個の日本ハム西川に次ぎ、リーグ3位タイの8盗塁。実績のあるスピードスターにも劣らない。 守備では反省を糧にした。前日4日ソフトバンク戦では初回に1点を先制され、なおも2死一、二塁で遊ゴロを捕球するも、二塁へ悪送球。一走まで生還させてしまった。「昨日のミスを取り返す気持ちが強かったです。試合終了まで、その気持ちでプレーしました」。この日は無失策と挽回した。 9回1死。左横に打球が飛んできた。懸命に追うも全く届かず、涌井のノーヒットノーランが途絶えた。試合が終わりマウンドへ駆け寄ると右腕から声をかけられた。「『あそこ取れよ』って言われました...」。初々しく苦笑いを浮かべた。 三木監督は「1年目なので毎日が勉強。全てが財産になる。失敗した経験も力に変えて、これからの成長につなげてほしい」と期待を寄せる。小深田が1歩ずつ成長を続けていく。【佐藤究】

◆悔いはない。楽天涌井秀章投手(34)が球団&自身初のノーヒットノーランを残りアウト2つで逃したが、被安打1の今季初完封を決めた。08年北京五輪をともに戦ったソフトバンク和田との投げ合いを今季最多132球の熱投で制し、自身初の開幕6連勝。チームは首位攻防6連戦を2つ先勝し、首位ソフトバンクをとらえた。涌井は5歳年上のソフトバンク和田へ、特別な思いを胸に対した。08年北京五輪でともに日の丸を背負った。3年ぶり6度目の投げ合いを前に「久しぶりですね」「お互い楽しみだね」と連絡。試合前時点で自身と同じく138個の白星(日米通算)を重ねた左腕から11年9月14日以来3248日ぶりに投げ勝った。「見ていて勉強になることもあった。すごくいいピッチャーだなと。すごく楽しめました」とかみしめた。

◆悔いはない。楽天涌井秀章投手(34)が自身初のノーヒットノーランを残り2アウトで逃したが、被安打1で今季初完封。08年北京五輪をともに戦ったソフトバンク和田との投げ合いを制し、自身初の開幕6連勝を決めた。球場の雰囲気にも流されず、打たせてとる投球で今季最多132球を投げぬいた。首位攻防6連戦を2つ先勝したチームは首位ソフトバンクに並んだ。涌井が西武時代の10年5月7日ソフトバンク戦に次いで2度目の1安打完封勝ち。2度の1安打完封勝ちは15、19年ジョンソン(広島)以来だが、2球団で1安打完封勝ちは太平洋時代の74年と巨人時代の83年に記録した加藤初以来、37年ぶりだ。涌井は前回の1安打も和田との投げ合いで、前回は9回無死から李■浩に打たれたが、今回は9回1死から。2度も9回以降に初安打を許してノーヒットを逃したのは02年、05年2度と合計3度の西口(西武)以来になる。なお、涌井の完封勝ちは西武で9度、ロッテで3度、楽天で1度の合計13度。3球団で完封勝ちは14年久保(ロッテ、阪神、DeNA)以来となり、パ・リーグの3球団で記録したのは初めて。 ※■は木ヘンに凡

◆悔いはない。楽天涌井秀章投手(34)が球団&自身初のノーヒットノーランを残りアウト2つで逃したが、被安打1の今季初完封を決めた。08年北京五輪をともに戦ったソフトバンク和田との投げ合いを今季最多132球の熱投で制し、自身初の開幕6連勝。チームは首位攻防6連戦を2つ先勝し、首位ソフトバンクをとらえた。熱気、のち悲鳴-。涌井は移り変わる球場の空気に比例せず、顔色を変えない。9回1死。代打川島が、カウント2-2からの6球目を投じる前に打席を外した。「嫌な予感がした」。6球目。直球でバットを折った。打球が飛んだ遊撃方向に振り返る。「小深田がいない...」。打球は中前へ。初安打を許した。「やっぱりか~」。集まる仲間にも平然と返した。後続を連続三振に切り132球で今季初完封。マウンドに集う小深田へ「あそこ捕れよ」とジョークを飛ばし、ほおをやんわりと緩めた。 乗り越えた重責が原点だ。横浜高からプロに飛び込み今年で16年目。西武、ロッテでエースを担い、3度の最多勝、1度の沢村賞。栄光への道のりで感じた。「松坂(大輔)さんにずっと憧れがあった。こういうふうになりたいなと思ったのがスタート。他球団のスーパーエースたちと投げ合ううちに、負けても勝っても勝敗は先発ピッチャーにつく。最後まで投げることにチームの責任を感じた」。1度立ったダイヤモンドの中心は最後まで守り抜く。プライドだ。 誇りを貫くために汗を流す。侍ジャパンの稲葉監督との会話から学んだ。「外野をやっていた時は体がキレてたけど、ファーストやDHになって、そこから衰えが見え始めたと聞いた。長く現役をやった人の記事でも走れなくなったら終わりだとあった」。人けのない全体練習前、球場のポール間をひたすら走る。去年の終わりから体の柔軟性を維持するために、ウエートトレーニングをやめ、自重に頼った。この試合の最速149キロを最終打者の柳田へ2球投げた。「まだまだいけるぞアピール。150キロを出したいなと思って腕を振ったんですけど全然でなくて。ちょっとがっかり」。スタミナは心配無用だ。 快挙は逃した。「1回はやってみたい。でもおまけみたいなものだから。(西武で現役時代の)西口さんと一緒で9回に打たれるだろうな」と"悲劇"を重ねた先輩と自身を照らし合わせた。「まだまだ伸びしろはある。できることはある。1年ごとに突き詰めれば長いことできるし、ノーヒットノーランも完全試合もできる」。今年で34歳。全盛期はこれからだ。【桑原幹久】

◆楽天が同率首位に浮上。涌井が今季初完投を1安打完封で飾り、自身初の開幕から6連勝を挙げた。打線は五回に小深田の先制適時打などで3点を奪い、六回は浅村の2点二塁打で加点した。ソフトバンクは投打に完敗した。

◆楽天・涌井秀章投手(34)が5日、ソフトバンク戦(楽天生命)に先発。九回1死まで無安打無失点を続けていたが、代打・川島に中前打を浴び、球団史上初のノーヒットノーラン達成はならなかった。それでも出塁を許したのは六回と八回に与えた四球のみ。開幕から無傷の6連勝を飾った。  チームは0-0の五回、ソフトバンクの先発・和田に連打を浴びせ、3点を先制。六回にも2死満塁から4番・浅村が右翼線への2点二塁打を放ち、突き放した。  直接対決を制し、ソフトバンクと首位に並んだ楽天。7年ぶりのリーグVへ、34歳の新戦力が先発陣を押し上げる。

◆楽天は涌井秀章投手(34)が先発。九回1死まで無安打無失点を続けていたが、代打・川島に中前打を浴び、球団史上初のノーヒットノーラン達成はならなかった。それでも出塁を許したのは六回と八回に与えた四球のみ。開幕から無傷の6連勝を飾った。 楽天・涌井秀章投手 「(ノーヒットノーランを逃した瞬間は)こんなもんだろうと思っていました。正直、意識していなくて。ベンチでは(近くに)誰もいなくて、みんなも意識しているんだなと。七回ぐらいに(渡辺)直人さんと目が合って、ニヤニヤしていた。そこで集中が切れたと思います(笑)」

◆楽天のドラフト1位新人、小深田が先制打を含むプロ初の3安打で勝利に貢献した。0-0の五回1死三塁は、和田の変化球を中前にはじき返して7月16日以来の打点を記録し「何とか強い打球を打とうと思って打席に入った」と率直に喜んだ。  一回に左前に運んで連続試合安打を6に伸ばし、六回にも中前へ。打撃好調を維持。7月28日からは1番として引っ張り続け「練習からバットを内側から出そうという意識でやっているのが(結果に)つながっている」と自賛した。(楽天生命パーク)

◆快挙に迫る快投だった。楽天・涌井秀章投手(34)が5日、ソフトバンク8回戦(楽天生命パーク)に先発し、九回1死まで相手打線を無安打に抑える1安打完封勝利を挙げた。今季初完投での白星で開幕から無傷の6連勝。勝利数、防御率(2・33)でリーグトップに立った。チームは6-0で2連勝。ソフトバンクと並ぶ首位に再浮上した。  力のない打球が二塁ベース後方に上がった。涌井は振り向きざま、「あっ! (届く位置に遊撃手の)小深田がいない」と心の中で叫んだ。九回1死。代打・川島にこの試合初の被安打となる中前打を許し、球団初の快挙を目前で逃した。  「川島さんが(カウント2-2から)打席を外して嫌な感じがした。でも、バットも折れてボールも押し込めた。悔いはないです」  マウンドに伊藤投手チーフコーチ、内野手が集まっても、ポーカーフェースは崩さなかった。「あそこでズルズルいかず、ゼロで終わるのが大事」。後続を連続三振に切り、132球で今季初完封。六回1死までは一人の走者も許さない完全投球に、ヒーローインタビューでは「七回ですかね。ベンチで(渡辺)直人さんと目が合って笑っちゃって。そこで集中が切れたかな」とスタンドを沸かせた。  西武、ロッテでエースを担い、3度の最多勝、1度の沢村賞に輝いた。今季は、こだわりを持つ先発投手として輝くために新天地・楽天で戦うことを決断。「ようやく、納得のいく投球ができた」と息をついた。  チーム完投一番乗り。そこに、右腕の矜持がある。原点は、横浜高の6学年先輩である松坂(現西武)への憧れだ。  「他球団のスーパーエースたちと投げ合い、最後まで投げることにチームの責任を背負っているなと思うようになった」  59完投は現役トップの松坂(72完投)に次ぐ2位。今季は高みを目指し、小山投手コーチにシンカーを教わった。自ら「こやシン」と命名した変化球も駆使し、開幕から無傷の6連勝。一方で、若手に「球場に来たら、まずあいさつ。『おはようございます』なしで『お疲れさまでした』はないよ」と礼節の大事さを説くなど、ベテランとしての自覚も強い。  「(ノーヒットノーランは)一回はやってみたい。でも、また九回に打たれるだろうな」。涌井は笑った。進化を続ける34歳は、次のチャンスを虎視眈々と狙う。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
22171 0.564
(↓0.015)
-
(-)
80177
(-)
154
(+6)
43
(-)
21
(-)
0.245
(↓0.005)
3.700
(↓0.01)
1
(1↑)
楽天
22171 0.564
(↑0.011)
0
(↓1)
80229
(+6)
171
(-)
45
(-)
30
(+3)
0.275
(↑0.001
4.050
(↑0.1)
3
(-)
ロッテ
20191 0.513
(↑0.013)
2
(↑1)
80169
(+12)
185
(+1)
35
(+2)
35
(-)
0.243
(↑0.002)
4.500
(↑0.09)
4
(1↑)
西武
18191 0.486
(↑0.014)
3
(↑1)
82165
(+7)
181
(+2)
37
(+2)
22
(+1)
0.241
(↑0.003)
4.590
(↑0.08)
5
(1↓)
日本ハム
18202 0.474
(↓0.012)
3.5
(-)
80159
(+2)
175
(+7)
35
(-)
21
(-)
0.233
(↑0.002)
3.980
(↓0.06)
6
(-)
ORIX
14224 0.389
(↓0.011)
6.5
(-)
80151
(+1)
184
(+12)
31
(-)
34
(-)
0.243
(↓0.002)
4.320
(↓0.2)