ヤクルト(★3対6☆)広島 =リーグ戦6回戦(2020.08.04)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
0201000003900
勝利投手:塹江 敦哉(2勝1敗0S)
(セーブ:フランスア(0勝1敗2S))
敗戦投手:清水 昇(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】長野 久義(1号・7回表3ラン),田中 広輔(3号・8回表3ラン)

  DAZN
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◆広島は3点ビハインドで迎えた7回表、長野の3ランで同点とする。続く8回には、田中広に値千金の3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・塹江が今季2勝目。敗れたヤクルトは、先発・高梨が7回途中2失点と好投するも、救援陣が誤算だった。

◆ヤクルト西田明央捕手(28)が、先制の適時二塁打を放った。 0-0で迎えた2回1死二、三塁、カウント3-1から広島の先発九里の5球目、外角高め144キロ直球を右翼線へはじき返し、二塁打とした。2点を先制し、西田は7月26日巨人戦以来の打点をマーク。先発高梨裕稔投手を援護し「高梨さんがいい流れの投球になるように、先に先制したかったです。うまく打ててよかったです」とコメントした。

◆ヤクルト西田明央捕手が、先発高梨を援護する先制打を放った。 2回1死二、三塁、広島九里の外角高め144キロ直球を右翼線へはじき返す2点二塁打。「高梨さんがいい流れの投球になるように、先に先制したかったです。うまく打ててよかったです」と振り返った。 4回にも右中間への二塁打を放ち、1試合で複数の二塁打は、3本放った16年7月8日DeNA戦(横浜)以来、約4年ぶり。

◆ヤクルト坂口智隆外野手(36)が追加点を挙げた。 2点リードで迎えた4回1死三塁、広島の先発九里の初球変化球を、右中間へ運ぶ適時打。1点を加え「最近チームに貢献できていなかったので、1本出て、追加点になってよかったです」とコメントした。 7月30日の阪神戦(神宮)以来の打点をマークした。

◆広島長野久義外野手(35)が値千金の1号同点3ランを放った。3点を追う7回、2死一、二塁のチャンスで、カウント0-1からの2球目だった。 長野の打席から2番手で登板したマクガフの外角直球をたたき、打球は右翼ポール際に飛び込む同点弾。「みんなでつないだチャンスだったので、ランナーを返すことができてよかったです」。初回から毎回ヒットを出しながらも得点につながらず、重苦しい空気を一振りで吹っ飛ばした。

◆ヤクルトは高梨、広島は九里が先発。ヤクルトは2回に西田の適時二塁打で2点を先制。広島打線は3回まで3安打で無得点。 ヤクルトは4回、坂口の適時打で1点追加。九里は4回3失点で降板。広島は毎回安打を放つも、6回まで高梨から無得点。 広島は7回、長野の1号3ラン。8回に田中広の3号3ランで勝ち越し2連勝。ヤクルトは救援失敗で引き分けを挟み初の3連敗。広島塹江が2勝目、ヤクルト清水2敗目。

◆ヤクルトは引き分けをはさんで、今季初の3連敗を喫した。中8日で先発した高梨の後を受けた2番手マクガフ、3番手清水がいずれも3ランを許し、逆転負け。今季12球団で唯一、連敗を2で止めていたが、粘りきれず4試合勝ちなし。 高津臣吾監督は「我々は連敗という言葉には敏感だし、連敗は短い方がいいが、勝負事。今日の反省をして、明日どうやって勝つか、どうやって戦うかが大事」と切り替えていた。

◆ヤクルトの先発高梨裕稔投手(29)が、6回2/3を被安打8の2失点で降板した。ヤクルト加入後、最多となる116球を投じた。高津監督は「ピシャッとはいかなかったけど、よく苦しい場面でも粘ることができていた。最後はちょっと残念だったけど、休養十分で、ここにしっかり合わせてきたというピッチングだった」と評価した。 毎回、安打を許しながらも、西田とのバッテリーでカーブを効果的に使い、緩急をつけた投球で広島打線を打ち取った。 7回1死一、二塁で代打ピレラをフルカウントから力のある内角の直球144キロで捕邪飛に打ち取ったところで降板。交代のタイミングについて、指揮官は「その前に変えようかなと思ったが、カウントが悪くなって結局打ち取ったんだけど。タイミングかなと思って変えました」と振り返った。 その後、2番手マクガフが長野に1号3ランを許し、2勝目はならなかった。

◆夏男の季節がやってきた! 広島長野久義外野手(35)が値千金の同点1号3ランを放った。3点を追う7回、2死一、二塁のチャンス。2番手マクガフに継投された直後だった。外角148キロ直球を強振。打球は右翼ポール際のスタンドに着弾。「みんなでつないだチャンスだったのでランナーを返すことができてよかったです」。6回まで毎回走者を出しながらも無得点が続いた重苦しい空気を一振りで吹き飛ばした。 巨人時代からスロースターターと呼ばれた長野のバットが気温の上昇とともに熱を増してきた。6月は打率2割5分にとどまったが、7月は2割9分6厘、そして8月はスタメン起用に応える活躍ぶりで、4割2分9厘と大当たり。移籍1年目の去年も6月まで打率2割8厘と沈み、2軍落ち。8月末に1軍再昇格後、9月は3割越えと本来の力をみせつけていた。 流れは田中広のバットにも乗り移り、同点の8回には中越えの決勝3ラン。長野の号砲に続いた田中広は「これからも我慢強く、辛抱強く戦っていきたい」。2本のアーチで19試合ぶりの連勝、苦戦を強いられていた"魔の火曜"5試合目にして初勝利。そして5日ぶりの最下位脱出に成功した。【古財稜明】

◆広島長野久義外野手(35)が値千金の1号同点3ランを放った。 3点を追う7回、2死一、二塁のチャンスで、カウント0-1からの2球目だった。 同点の8回には田中広輔内野手が中越えの決勝3ランを放った。 佐々岡真司監督は(長野の同点3ランに)「あの1発は大きかった。(田中広は)1発が欲しいところで、最高の結果が出てくれた。(今季火曜日初勝利に)頭を取れたので、いい流れを明日も続けていきたい」

◆ヤクルト高津臣吾監督が、主力の離脱により、チャンスが巡ってきた選手の"がむしゃらさ"を高く評価した。 先制の2点適時二塁打を放った西田明央捕手(28)は、先発高梨のリード面でも光った。中村、嶋が相次いでケガで戦列を離れた中で、2位につけているチームを支えている。「決してレギュラーで始まったわけじゃないが、よく投手をリードしてくれている。打つ方も、下位打線でああやって点を取れたのはすごく大きいので、頑張ってくれていると思う」と評価した。 今季は「2番・二塁手」の山田哲人内野手が上半身のコンディション不良で離脱中。その中で、二塁手として宮本丈内野手(25)が3試合連続スタメン出場。この日は、好守で高梨を支えた。指揮官は「(山田哲が)ケガをしたのはすごく大きなことだが、それで代わって西田にしろ、宮本にしろ(試合に)出る人にとってはすごくチャンス。今後の野球人生においても、今を頑張るかどうかはすごく大きなこと。がむしゃらにやっているのはすごく伝わるし、それが結果につながってほしいと思う」と話した。

◆ヤクルト・西田明央捕手(28)が4日、広島6回戦(神宮)に「8番・捕手」で先発出場。二回1死二、三塁の好機で、一塁線を破る先制の2点二塁打を放った。  先発右腕・九里が投じた5球目、外角高めの直球をたたき「(先発の)高梨さんが良い流れの投球になるように先に先制したかったです。うまく打ててよかったです」と胸を張った。

◆広島が終盤の2本塁打で逆転して最下位を脱出。4番手・塹江が2勝目(1敗6H)を挙げた。ヤクルトは高梨の粘りの投球を生かせず、1引き分けを挟む3連敗を喫した。  ヤクルトは二回、広島先発・九里の立ち上がりを攻め1死二、三塁とすると、西田が一塁線を破る先制の2点適時二塁打。四回には坂口の中前適時打で追加点を奪い、試合の主導権を握った。  広島は七回2死一、二塁のチャンスを作ると、ヤクルト・マクガフから長野が右翼ポール際へ今季第1号となる同点3ラン。八回は1死一、二塁の好機で田中広の3号3ランが飛び出し、試合をひっくり返した。  広島は九里が4回で降板するも代わった高橋、薮田、塹江、フランスアが無失点リレーで試合を締めた。

◆ヤクルトの高津監督は継投が裏目に出て逆転負けしても救援陣への信頼を口にした。3-0の七回2死一、二塁でマウンドに送ったマクガフが3ランを浴び、八回には清水が勝ち越し3ランを許したが「ただ打たれたという事実が残っただけ」と淡々と振り返った。  今季初の3連敗となった。上半身にコンディション不良を抱える山田哲に加え、開幕投手の石川や正捕手の中村といった主力を欠く苦しい状況が続いている。「勝負事なので負けることもある。反省して次を戦うことが大事」と気持ちの切り替えに努めた。 坂口(四回に適時打) 「最近、チームに貢献できていなかったので打てて良かった」

◆広島の塹江が好救援で2勝目を手にした。長野の一発で追い付いた七回、その裏に2死一、二塁のピンチで4番手として登板した。村上を敬遠四球で満塁として山崎をフルカウントから速球で空振り三振に仕留めた。「ピンチを抑えれば、いい流れになるとマウンドに上がった。割り切って、ゾーンで勝負できたのは良かった」と表情を緩めた。  八回に田中広の3ランで勝ち越すと、その裏もマウンドに上がり、3人で無得点に抑えた。プロ6年目の23歳。「この経験を生かして次に臨んでいきたい」と意欲的だった。 佐々岡監督(勝ち越し3ランの田中広に) 「あそこは強攻策に出た中で大きな一発。一番、本塁打が欲しいところで最高の結果を出してくれた」 九里(4回3失点) 「全てのイニングの先頭打者を出してしまったのが反省。最少失点でいきたかったが、粘り切れなかった。」 長野(七回に1号3ラン) 「みんなでつないだチャンスだったので、走者をかえすことができて良かった」

◆ヤクルトは逆転負けを喫し、1分けを挟んで今季初の3連敗。2位は守ったが、3位・DeNAとのゲーム差はなし。高津臣吾監督(51)は厳しい表情を浮かべた。  「連敗という言葉には、われわれは敏感だしね...。できるだけ連敗は短いほうがいい」  3-0の七回。先発の高梨がピレラを捕邪飛に打ち取り、2死一、二塁の場面でマクガフを送り出した。だが、長野に同点3ランを被弾。既に118球を投げていた高梨の降板について、指揮官は「このタイミングかなと思って代えました」と説明した。  八回は、救援で好投を続けてきた清水が田中広に勝ち越し3ランを浴びた。それでも「勝負事なので負けることもある。反省して次を戦うことが大事」と高津監督。前を向いて、進むだけだ。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
23122 0.657
(↑0.01)
-
(-)
83188
(+7)
121
(+2)
56
(+2)
24
(+1)
0.263
(↓0.001)
3.210
(↑0.03)
2
(-)
ヤクルト
17165 0.515
(↓0.016)
5
(↓1)
82169
(+3)
193
(+6)
34
(-)
25
(+3)
0.249
(-)
4.640
(↓0.03)
3
(-)
DeNA
19182 0.514
(↑0.014)
5
(-)
81162
(+3)
141
(-)
44
(-)
6
(+1)
0.270
(↓0.001)
3.560
(↑0.1)
4
(-)
阪神
17182 0.486
(↓0.014)
6
(↓1)
83150
(+2)
153
(+7)
38
(+1)
31
(-)
0.247
(-)
3.730
(↑0.02)
5
(1↑)
広島
14194 0.424
(↑0.018)
8
(-)
83171
(+6)
176
(+3)
41
(+2)
15
(-)
0.282
(↑0.001
4.420
(↑0.04)
6
(1↓)
中日
15223 0.405
(↓0.012)
9
(↓1)
80120
(-)
176
(+3)
19
(-)
7
(-)
0.243
(↓0.001)
4.060
(↑0.01)