巨人(★2対4☆)DeNA =リーグ戦9回戦(2020.07.30)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
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勝利投手:大貫 晋一(3勝2敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(0勝1敗2S))
敗戦投手:メルセデス(2勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(6号・9回表2ラン)
【巨人】岡本 和真(13号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは1点を先制された直後の7回表、嶺井と倉本の連続適時打で逆転に成功する。9回には、宮崎の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大貫が6回1失点の好投で今季3勝目。敗れた巨人は、打線が相手を上回る10安打を放つも、つながりを欠いた。

◆DeNA先発の大貫晋一投手が堂々と立ち向かった。プロ通算4度目の巨人戦に先発。「低めにボールを集めてゴロを打たせてとる。自分の持ち味を発揮できるように」と丁寧にコーナーに投げ分けた。 5回まで無失点でイニングを進め、6回に適時内野安打で先制を許した。だが、直後の攻撃で味方打線が逆転に成功。6安打1失点で勝ち投手の権利を得て2番手の山崎にマウンドをつないだ。

◆セットアッパーに配置転換されたDeNA守護神・山崎康晃投手が2戦連続で7回から2番手で登板。 1死から坂本に左前打、2死一塁から岡本を四球で歩かせた。ベンチのラミレス監督は2死一、二塁で大城を迎えたところで3番手エスコバーにシフト。エスコバーが代打石川を三ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。

◆巨人吉川尚輝内野手(25)が先制の適時打を放った。両チーム無得点で迎えた6回2死三塁、DeNA大貫の落ち球を二塁へ転がした。一塁まで全力疾走し、ヘッドスライディング。適時内野安打とした。 「必死に飛び込みました。セーフで良かったです」と喜んだ。

◆序盤は両チーム無得点。巨人は2回1死二、三塁を生かせず。メルセデスは3回1安打無失点。DeNA大貫は3回2安打無失点。 巨人は6回2死三塁から吉川尚の二塁への内野安打で先制した。先発メルセデスは6回まで二塁を踏ませず、2安打無失点と好投。 DeNAは7回に代打嶺井の適時打などで2点を挙げ逆転。9回に宮崎の6号2ランで加点し、逃げ切った。巨人は2連敗。 DeNA大貫が3勝、三嶋が2セーブ目、巨人メルセデスが3敗目。

◆DeNAラミレス監督が緻密な継投策を講じた。 7回から山崎を投入し「最初から4人と決めていた。残念ながら3アウトは取れなかったがプラン通り」。先頭亀井から岡本までを託し、2死一、二塁でエスコバーにシフトした。8回はウィーラーにパットンを当ててワンポイント。無死一、三塁の窮地も石田が無失点でしのぎ、9回の三嶋につないだ。指揮官は「三嶋はすごくいい仕事をしてくれた。クローザーを2試合やってもらってすごく良かった」とうなずいた。

◆巨人は「足のスペシャリスト」の勝負手が実らず、連敗を喫した。1点を追う8回。無死からウィーラーが内野安打で出塁すると、代走に今季8盗塁の増田大を送った。マウンドのパットンからは、前日にけん制球を11球投げさせた末に二盗を決めていた。 代走のコールとともに、DeNAベンチは不動のセットアッパーをわずか5球で降板させた。目まぐるしく試合が動く中、パーラの右前打で無死一、三塁とチャンスを広げた直後だった。1死一、三塁で打席に代打陽岱鋼。1ストライクからの2球目。一塁走者パーラがスタートを切り、一、二塁間に挟まれる。挟殺プレーの間に、タイミングを計った三塁走者増田大が頭から突っ込んだが、アウト。本盗は実らなかった。 原監督は「うーん、そうですね。少し何て言うか、選手を焦らせたかなというのはありますね」と責めず「でも我々の野球だから、それはね」と続けた。両チーム無得点の6回は、2死三塁から吉川尚が二遊間の打球にヘッドスライディングを決めて、泥くさく先制点をもぎ取った。豪快な本塁打だけに頼らず、足も絡めて攻めるのが巨人のスタイルだが、結果にはつながらなかった。 残塁は今季最多の12。2回から3イニング連続で得点圏に走者を進めながら、本塁が遠かった。指揮官は「なかなか1本が出なかった。でも必死にやっている姿というのは、このまま継続すればいいと思いますね」。戦い方は変えず、広島戦で連敗脱出を狙う。【前田祐輔】 ▽巨人原監督(7回途中2失点のメルセデスについて)「まあ1点取られたのは仕方ないとしてね。もう一踏ん張りというところでしょうね。しかし、相変わらず調子そのものはいいと思います」

◆巨人原辰徳監督が4年目の大江竜聖投手を評価した。 1点勝ち越された直後の7回2死一、三塁で登板し、ピンチを脱するなど3試合連続無安打投球。好投を続ける左腕に、原監督は「ストライクを取ることに一生懸命にならずに投げられるというところが、いいですね」。また3戦連続ベンチを外れた高木京介投手については「今日ピッチングして、明日はもうスタンバイというところですね」と説明した。

◆「執念の半足」が大きな1勝を引き寄せた。DeNA大貫晋一投手(26)が、6回1失点の好投で3勝目を挙げた。巨人戦はプロ通算4戦目の先発で初勝利。自身3連勝をマークした2年目右腕は、6回の打席で12球も粘って巨人先発メルセデスのスタミナを削り、7回の逆転につなげた。アレックス・ラミレス監督(45)も執念の継投で逆転勝ちをもぎ取った。チームは2カード連続の勝ち越しで勝率を5割に戻し、3位に再浮上した。大貫がトリックを仕掛けた。同点の6回先頭で打席に入った。巨人メルセデスとの投手戦は正念場に差し掛かっていた。直球を2球見逃してカウント0-2。直後、短く握ったバットを手に、ホームベース方向に半足、前へ出た。 マウンドの相手左腕の疲労は、見なくても分かる。じわじわとダメージを与えていくことが得策になる。ボールが3球。ファウルが6球。計12球を投げさせた。思惑どおりの見逃し三振に、意気揚々とベンチへ引き揚げた。 1点を追う7回に、仕掛けたトリックがさく裂した。2死からロペスが左前打。宮崎が四球を選び好機が訪れた。仕事を全うした大貫はベンチに腰を下ろし、ただ眺めているだけで良かった。代打嶺井。メルセデスの球数をデッドラインに追い込んだ。嶺井が114球目を仕留めて同点打。倉本も逆転打で続き、鮮やかに勝利をかっさらった。 必然的な好機は「111球」というデッドラインがもたらした。 投手戦はマウンドだけが勝負ではない。9番目の打者として、大貫が執念としたたかさを発揮した。メルセデスはスタミナに難がある。110球以下では7勝2敗も、114球以上では1勝1敗に激減する。6回の打席で大貫が粘った12球が勝ち星に直結した。すべて一塁方向へカットした6球のファウル。少しでも投げにくくしようと前のめりに踏み出した半足が、勝負の潮目を動かした。 ストライク先行の6回1失点、93球。首位巨人からマジシャンのごとく、涼しい顔で逆転勝利を運んだ。ラミレス監督は「非常に我々には大きな2連勝。特に今日、7回に2死から逆転。初戦を落として勝ち越し、5割に戻せたことも大きい。非常に意味のある3連戦だった」と納得。大貫も「要所を締められたことは良かった。次も勝てるように頑張って投げます」と言った。アッと驚く快進撃を披露する。【為田聡史】

◆「執念の半足」が大きな1勝を引き寄せた。DeNA大貫晋一投手(26)が、6回1失点の好投で3勝目を挙げた。巨人戦はプロ通算4戦目の先発で初勝利。自身3連勝をマークした2年目右腕は、6回の打席で12球も粘って巨人先発メルセデスのスタミナを削り、7回の逆転につなげた。アレックス・ラミレス監督(45)も執念の継投で逆転勝ちをもぎ取った。チームは2カード連続の勝ち越しで勝率を5割に戻し、3位に再浮上した。 大貫がトリックを仕掛けた。同点の6回先頭で打席に入った。巨人メルセデスとの投手戦は正念場に差し掛かっていた。直球を2球見逃してカウント0-2。直後、短く握ったバットを手に、ホームベース方向に半足、前へ出た。 マウンドの相手左腕の疲労は、見なくても分かる。じわじわとダメージを与えていくことが得策になる。ボールが3球。ファウルが6球。計12球を投げさせた。思惑どおりの見逃し三振に、意気揚々とベンチへ引き揚げた。 1点を追う7回に、仕掛けたトリックがさく裂した。2死からロペスが左前打。宮崎が四球を選び好機が訪れた。仕事を全うした大貫はベンチに腰を下ろし、ただ眺めているだけで良かった。代打嶺井。メルセデスの球数をデッドラインに追い込んだ。嶺井が114球目を仕留めて同点打。倉本も逆転打で続き、鮮やかに勝利をかっさらった。 必然的な好機は「111球」というデッドラインがもたらした。 投手戦はマウンドだけが勝負ではない。9番目の打者として、大貫が執念としたたかさを発揮した。メルセデスはスタミナに難がある。110球以下では7勝2敗も、114球以上では1勝1敗に激減する。6回の打席では、大貫が粘った12球が勝ち星に直結した。すべて一塁方向へカットした6球のファウル。少しでも投げにくくしようと前のめりに踏み出した半足が、勝負の潮目を動かした。 ストライク先行の6回1失点、93球。首位巨人からマジシャンのごとく、涼しい顔で逆転勝利を運んだ。ラミレス監督は「非常に我々には大きな2連勝。特に今日、7回に2死から逆転。初戦を落として勝ち越し、5割に戻せたことも大きい。非常に意味のある3連戦だった」と納得。大貫も「要所を締められたことは良かった。次も勝てるように頑張って投げます」と言った。アッと驚く快進撃を披露する。【為田聡史】

◆DeNAのタイラー・オースティン内野手が30日の巨人戦で、2試合連続でベンチ入りメンバーから外れた。  試合前にオンライン取材に対応したラミレス監督は「巨人打線を相手にするのは簡単ではない。投手が重要になってくるので、外国人投手2人をブルペンに入れることを考えた」と説明した。  守護神の山崎が万全でないなか、中継ぎで実績のあるパットン、エスコバーをブルペン要員に入れることを優先した。野手では3番にソト、5番にロペスがスタメンに入り、1軍のベンチ入り外国人選手枠4人が埋まった。  オースティンは打率・314、4本塁打、14打点でチームに貢献しているが、右手人さし指付近の負傷で13日に出場選手登録を外れ、23日に復帰。26日の広島戦(横浜)では中越え弾や美技を披露していたが、28日の巨人戦(東京ドーム)では4打数無安打(2三振)で、29日はベンチから外れていた。

◆七回に逆転したDeNAが小刻みな継投で逃げ切り連勝した。先発の大貫が6回を投げて6安打1失点で3勝目(2敗)。巨人は1点を追う八回に無死一、三塁の好機を作りながら、重盗の失敗もあり無得点に終わったのが響いた。  巨人先発のメルセデスが内野ゴロの山を築き、大貫は毎回走者を背負いながらも要所を締めて、五回まで両チームとも無得点。巨人は六回、2死からパーラが中越え三塁打を放ち、続く吉川尚が二遊間を抜けようかというゴロを打ち、DeNAの二塁手・中井が追いついて一塁に送球したものの吉川尚が頭から滑り込みセーフの判定。ラミレス監督がリクエストするが、リプレー検証の結果、当初の判定通り内野安打となり、巨人が先制した。  直後の七回、DeNAは2死からロペスの安打と四球で一、二塁とし、代打・嶺井の左前適時打で同点。続く倉本も右前適時打を放ち勝ち越しに成功した。その裏、DeNAは前日に続き山崎を中継ぎで起用。2死後、エスコバーをマウンドに送った。DeNAは八回もパットン、石田とつないでピンチをしのぐと、九回に宮崎の6号2ランで差を広げ、その裏に三嶋が岡本に13号ソロを浴びながらもリードを守り切った。

◆DeNA・三嶋一輝投手(30)が30日、巨人9回戦(東京ドーム)で4-1の九回から登板し、4番の岡本にソロ本塁打を許したが、坂本、丸、代打・重信から三振を奪う力投で2試合連続となる2セーブ目をマークした。  三嶋は29日の巨人戦で、不振の山崎に代わり1点リードの九回に登板すると8年目でプロ初セーブを挙げていた。力強い投球で"ミシマジン(ミシ魔神)"誕生を予感させた。

◆巨人・岡本和真内野手(24)が30日のDeNA戦(東京ドーム)の九回2死で、左中間席上方のJR東日本の看板に直撃する12球団トップの13号ソロを放った。  1-4の九回。カウント2-2からの5球目、外角142キロをフルスイングした。打球はきれいな放物線を描いてなかなか着弾せず、そのまま女優の吉永小百合がほほえむJR東日本の看板に直撃。あまりに大きなアーチに観客からどよめきが起こった。看板直撃弾を放った岡本には東京ドーム「特別スポンサー賞」としてびゅう商品券100万円分が贈られる。  主砲の目の覚めるような一発で九回2死から見せ場をつくったが、続く代打の重信が空振り三振に倒れ、ゲームセット。岡本は「最後、ホームランは打てたけど負けたのが悔しい。チャンスで打っていたら勝っていたかもしれないし、悔しいですね」と悔しさをにじませた。

◆DeNAの嶺井が代打で同点適時打を放ち、逆転勝ちを呼んだ。0-1の七回2死一、二塁でメルセデスの速球を左前へはじき返した。7月3日以来の打席で勝負強さを発揮し「約1カ月ぶりの打席だったが、積極的に打ちにいけた」と喜んだ。  ラミレス監督は代打策が的中し「最近、練習でも振れていた。起用に応えてくれた」と満足そうだった。

◆先発の大貫は6回6安打1失点。通算4度目の挑戦で巨人戦の初勝利を飾り、今永に並ぶチームトップの3勝目(2敗)をマークした。14日の中日戦から3連勝の2年目右腕は「走者を出すことが多かったですが、何とか粘って試合を作ることができました。次回は出塁させることを少なくして、引き続き打たせて取る投球を心掛けたいです」と謙虚に語った。

◆特大弾も空砲に終わった。巨人・岡本和真内野手(24)は3点を追う九回、左中間の看板に当てるリーグトップ独走の13号ソロを放ったが反撃もそこまで。2連敗を喫し「最後に本塁打は打てたけど、負けたのが悔しい」と首を振った。  看板弾は自身初。女優・吉永小百合が起用されたJR東日本の広告に当て、「ビッグボード賞」としてびゅう商品券100万円分が贈られるが、笑顔はない。第1打席から第4打席まではいずれも走者ありの状況で、3打数無安打1四球。「チャンスで打っていたら勝っていたかもしれない」と悔やんだ。  チームもDeNAを2本上回る10安打しながら12残塁で2得点。5カードぶりのカード負け越しに、原監督は「なかなか一本が出なかった。こういうときもある」と淡々と振り返った。 (伊藤昇)

◆首位・巨人を相手に連夜の接戦を制し、DeNAが勝率5割に復帰。3位に再浮上したアレックス・ラミレス監督(45)が大きくうなずいた。  「七回に2死(走者なし)から逆転して勝てた。3連戦の初戦を落としてからの2連勝は大きいです」  勝利にこだわる采配に徹した。2-1と逆転した直後の七回、抑えから配置転換した山崎を29日に続いて投入。2死一、二塁の場面で左打者の大城を迎えると、迷わずエスコバーにスイッチ。左腕は大城の代打・石川を三ゴロに仕留めた。八回はパットンが先頭に内野安打を許すと、石田を起用。左腕も無失点投球で応えてくれた。  「七、八回は4投手を使うプランがあった。山崎には打者4人までと決めていた。パットンも先頭打者だけで、どんな結果でも(次打者の)パーラから石田を投げさせるつもりだった」  執念のマシンガン継投で反撃させない。九回は三嶋が岡本に一発こそ許したが、3奪三振の力投で連夜のセーブをマークした。  「三嶋は、すごくいい仕事をしてくれた。勝率も5割に戻った。ここから一日、一日進んでいきたい」。31日からはゲーム差なしの4位にいる阪神と甲子園で激突する。虎を突き放し、貯金生活に入る。 (湯浅大)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
20112 0.645
(↓0.022)
-
(-)
87166
(+2)
106
(+4)
51
(+1)
23
(+1)
0.265
(-)
3.140
(↓0.03)
2
(-)
ヤクルト
17134 0.567
(↑0.015)
2.5
(↑1)
86162
(+6)
179
(-)
32
(-)
21
(-)
0.256
(↑0.001)
4.820
(↑0.15)
3
(1↑)
DeNA
17171 0.500
(↑0.015)
4.5
(↑1)
85148
(+4)
132
(+2)
38
(+1)
5
(-)
0.272
(↓0.001)
3.720
(↑0.05)
4
(1↓)
阪神
16161 0.500
(↓0.016)
4.5
(-)
87139
(-)
135
(+6)
36
(-)
26
(-)
0.250
(↓0.003)
3.770
(↑0.01)
5
(-)
広島
12174 0.414
(-)
7
(↑0.5)
87152
(+4)
158
(+4)
34
(+2)
15
(-)
0.285
(↓0.002)
4.440
(↑0.03)
6
(-)
中日
13212 0.382
(-)
8.5
(↑0.5)
84112
(+4)
169
(+4)
19
(-)
6
(-)
0.247
(↑0.001)
4.320
(↑0.02)