ロッテ(★1対5☆)楽天 =リーグ戦8回戦(2020.07.29)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
2000101105712
ロッテ
1000000001401
勝利投手:涌井 秀章(5勝0敗0S)
敗戦投手:小島 和哉(2勝3敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(12号・1回表2ラン),ロメロ(9号・5回表ソロ)
【ロッテ】マーティン(6号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は初回、浅村の2ランが飛び出し幸先良く先制する。その後は5回表にロメロのソロで加点すると、7回には銀次の犠飛でリードを広げた。投げては、先発・涌井が7回3安打1失点の好投で今季5勝目。敗れたロッテは、打線が散発の4安打と振るわなかった。

◆ロッテ先発は小島、楽天先発は涌井。楽天は初回、浅村の12号2ランで先制。ロッテはその裏、マーティンの6号ソロで反撃。 楽天は5回、ロメロの9号ソロで追加点。先発涌井の投球術もさえ、6回までロッテ打線をわずか2安打に抑え込んだ。 楽天は7回に銀次の犠飛、8回には島内の犠飛でそれぞれ1点を追加。涌井は7回1失点の好投で今季5勝目を挙げた。ロッテ小島は3敗目。

◆楽天涌井秀章投手がロッテ時代の16年以来2度目の開幕5連勝。2球団で開幕5連勝以上は17年ソフトバンクと19年ヤクルトで記録した五十嵐以来13人目。 楽天で開幕5連勝以上は09年田中7連勝、同年福盛7連勝、13年田中24連勝、17年福山6連勝に次いで4人、5度目になる。この日のV打点は浅村の先制2ラン。西武時代(09~13年)には4度しかなかった「勝利投手涌井・V打点浅村」が、楽天では6月24日日本ハム戦、7月1日ロッテ戦に次いで早くも3度目だ。

◆8試合連続で4番に座ったロッテ安田尚憲内野手は、無安打に終わった。それでも首脳陣は前夜1試合3発の井上ではなく、21歳を4番に起用した。 井口監督は「最近、安田の方が調子がいいというか、しっかりと選球もできている」と評価。今後の4番起用についても「しばらくは安田のままいくと思います」と話した。

◆ロッテは元チームメートの涌井に連敗した。緩急で7回3安打に封じられ、井口監督は「変化球でうまくかわされた。前回と配球が違い、選手がちょっと迷った部分はあったと思う」と話した。 象徴的なのが初回の先頭打者。前回7月1日の対戦では、1番荻野は全球直球で勝負され遊飛に。対して、この日の1番福田秀は変化球主体で崩されて投ゴロ。前夜15安打の勢いを続けられなかった。

◆楽天涌井秀章投手(34)がチームを救った。古巣ロッテを相手に持ち球すべてを駆使。7回を投げ本塁打の1点だけに抑え、リーグトップの5勝目をマークした。 楽天はここ7試合で相手を5点以下に抑えたのがわずか2試合と"投壊状態"にあったが、実力者の好投が今後への明るい兆しとなる。勝手知ったるZOZOマリンのマウンドで、涌井が淡々とアウトを積み重ねた。「今年は先頭バッターを出すことが少ないので、いい内容につながっていると思います」。7回112球を投げて、先頭を出したのは6回、福田秀の右前打だけ。失点はマーティンの本塁打だけに封じ、開幕から無傷の5連勝を記録した。 6回2死一、二塁のピンチでも動じない。28日に3本塁打を放った井上に対してギアを上げ、2球目にこの日最速の149キロをマーク。最後は134キロスライダーで一邪飛に切った。三木監督も「最近、自分たちのペースでできないことが多かったんですけど、そういうことを一切気にすることなく、逆に力に変えてもらって。頼れる投手だなと改めて思いました」とべた褒めだった。 ロッテでプレーした昨年は18試合で3勝7敗、防御率4・50。今季は6試合で5勝0敗、防御率2・89。先頭打者を出さない以外に何が変わったのか。涌井は「今年はカウントが不利になってもストライクを取れる。(小山投手コーチに)教わったシンカーだったり、いろんな球種でストライクを取ることに苦労していない。それが自分に有利なピッチングができている理由」と分析する。 試合後のお立ち台。ビジターとしてZOZOマリンで投げる気持ちを聞かれると「帰るベンチを間違えなくて良かったです」とニヤリ。その後の囲み取材では「あれはあの質問に対してそういう返しをしただけで、絶対間違えるわけがないです」と"塩対応"。マウンドを降りても涌井のペースだった。【千葉修宏】

◆楽天浅村栄斗内野手が8戦ぶりの1発を放った。初回2死一塁。ロッテ小島の2球目141キロを豪快に左中間スタンドへ運んだ。「打ったのはスライダー。打てて良かったです」。三木監督も「先制点が取れて、浅村の一打が大きかった」と振り返った貴重な一打だった。 西武時代からの先輩、涌井が投げるととにかく良く打つ。これで涌井が先発した6試合中5試合で本塁打をマーク。涌井も「今日も浅村選手がホームランを打ってくれたので、良い先制点になりましたし、ロメロも打ってくれて。後半もしっかり点を取ってくれて、いいゲームができたと思います」と攻撃陣に感謝していた。

◆東京オリンピック(五輪)の中軸を担う面々が、持ち味をいかんなく発揮する本塁打を放った。 広島鈴木誠也外野手(25)楽天浅村栄斗内野手(29)ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)ヤクルト村上宗隆内野手(20)。それぞれが試合の潮目でアーチをかけ、チームを勝利に導いた。20年7月29日は、福島あづま球場で野球競技の初戦が行われていた日。日本球界最高峰に君臨するバットマンたちが、1年後も暴れる。楽天浅村が8戦ぶりの1発を放った。初回2死一塁。ロッテ小島の2球目130キロを左中間スタンドへ運んだ。「打ったのはスライダー。打てて良かったです」。三木監督も「先制点が取れて、浅村の一打が大きかった」と振り返った貴重な一打だった。 外国人選手をほうふつとさせる雄大なローフィニッシュで、これでもかと強くコンタクトする。かと思えば、状況に応じて軽打に切り替える器用さも兼ね備える。12本塁打、41打点に加えて得点圏打率4割2分9厘はリーグトップ。好調な打線の真ん中に君臨する。先発涌井の試合は6試合中5試合で本塁打。クールな右腕も「今日も浅村選手がホームランを打ってくれたので、いい先制点になりました」と感謝した。

◆楽天涌井秀章投手(34)がチームを救った。 古巣ロッテを相手に持ち球すべてを駆使。7回を投げ本塁打の1点だけに抑え、リーグトップの5勝目をマークした。 楽天はここ7試合で相手を5点以下に抑えたのがわずか2試合と"投壊状態"にあったが、実力者の好投が今後への明るい兆しとなる。勝手知ったるZOZOマリンのマウンドで、涌井が淡々とアウトを積み重ねた。「今年は先頭バッターを出すことが少ないので、いい内容につながっていると思います」。7回112球を投げて、先頭を出したのは6回、福田秀の右前打だけ。失点はマーティンの本塁打だけに封じ、開幕から無傷の5連勝を記録した。 6回2死一、二塁のピンチでも動じない。28日に3本塁打を放った井上に対してギアを上げ、2球目にこの日最速の149キロをマーク。最後は134キロスライダーで一邪飛に切った。三木監督も「最近、自分たちのペースでできないことが多かったんですけど、そういうことを一切気にすることなく、逆に力に変えてもらって。頼れる投手だなと改めて思いました」とべた褒めだった。 ロッテでプレーした昨年は18試合で3勝7敗、防御率4・50。今季は6試合で5勝0敗、防御率2・89。先頭打者を出さない以外に何が変わったのか。涌井は「今年はカウントが不利になってもストライクを取れる。(小山投手コーチに)教わったシンカーだったり、いろんな球種でストライクを取ることに苦労していない。それが自分に有利なピッチングができている理由」と分析する。 試合後のお立ち台。ビジターとしてZOZOマリンで投げる気持ちを聞かれると「帰るベンチを間違えなくて良かったです」とニヤリ。その後の囲み取材では「あれはあの質問に対してそういう返しをしただけで、絶対間違えるわけがないです」と"塩対応"。マウンドを降りても涌井のペースだった。【千葉修宏】 ◆散らした涌井 シンカー、スライダー、カーブを中心に変化球を散らし、前日28日に15安打を放ったロッテ打線の打ち気をかわした。前回22日オリックス戦は、ストライクゾーン内での力勝負を選択。初球から直球を5球並べるケースもあったが、この日は真っすぐを続けたのは連続3球まで。効果的に変化球を挟んだ。前夜3発の井上に対しては、全3打席入り球は直球で共通も、1打席目は内角オンリーの組み立ててで最後はカーブで二飛。2、3打席目は一転、外中心の攻め。ともにアウトローへのスライダーで空振り三振、一邪飛に仕留めた。

◆楽天涌井が7回を投げ本塁打の1点だけに抑え、リーグトップの5勝目をマーク。三木肇監督のコメント。 「最近、自分たちのペースでできないことが多かったんですけど、そういうことを一切気にすることなく、逆に力に変えてもらって。頼れる投手だなと改めて思いました」

◆楽天の浅村が8試合ぶりの12号2ランを放った。0-0の一回2死一塁で、1ストライクから小島の甘く入ったスライダーを捉えると、打球は軽々と左中間席へ吸い込まれた。この一発で今季41打点とし、早々と40打点をクリア。「打てて良かった。まずは先制できて良かった」と普段通りに淡々と振り返った。  開幕から好調なスタートを切ったが、前カードのオリックス6連戦では「今はあまり良くない」と率直に話していた。それでも4番打者として好不調の波を最小限にとどめ、前日28日にきっちり2安打を放って役割を全うしている。  涌井が先発登板した試合で本塁打を放つのは今季6試合中、これで実に5試合目。西武時代の先輩を、楽天でももり立てている。

◆楽天が快勝した。一回に浅村の12号2ランで先制し、2-1の五回にロメロのソロ、七回に銀次の犠飛、八回に島内の犠飛で加点した。涌井は7回3安打1失点で自己最多に並ぶ開幕5連勝。ロッテは打線が振るわず勝率5割に戻った。

◆ロッテ打線は、昨季まで所属した涌井の前に沈黙した。2点を先制された直後の一回にマーティンの6号ソロで反撃したが、七回まで散発3安打で、今月1日の対戦に続いて白星を献上。井口監督は「うまくかわされた。前回と配球が違って、選手が迷っている部分があったかな」と悔しがった。  前夜は13-12の乱打戦を制してサヨナラ勝ちしたものの、1カ月ぶりの連勝はならなかった。再び勝率5割に戻り、監督は「何とか明日勝って、勢いを付けたい」と仕切り直しを期した。

◆無敗の男が決めた。楽天・涌井秀章投手(34)が29日、古巣・ロッテ相手に7回3安打8三振1失点。開幕から無傷の5連勝を飾った。  「今年はカウントが不利になっても、ある程度どの球種でもストライクを取ることができる」  最大の見せ場は、2点リードの六回。2死一、二塁のピンチで前夜に3本塁打の井上を迎えた。初球、147キロの直球を外角にズドン。さらに2球目はこの日最速の149キロを計測。カウント0-2に追い込むと最後は鋭いスライダーで一邪飛に仕留めた。  昨季までの本拠地・ZOZOマリンでは今季の公式戦初登板。新型コロナウイルスの影響で、観客は4098人で「マリンの応援を聞きたかった。ピンチの場面でも(ロッテ側の応援で)拍手されたり、戸惑いがあった。複雑な心境はありました」と苦笑いを浮かべた。  表情はクールだが、心優しい男だ。今春、横浜高時代にバッテリーを組んだ村田浩明氏が、母校の監督に就任した。右腕は、"就任祝い"と球児たちへの思いを込めて、練習用のピッチャーズプレートなどの野球道具をプレゼントした。  これで開幕から5連勝。三木監督は「最近自分たちのペースで試合をできなかった。素晴らしい投球で頼れる投手」と絶賛した。チームは、首位ソフトバンクとの1・5ゲーム差をキープ。7年ぶりのリーグVへ、34歳の新戦力が先発陣を押し上げる。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20141 0.588
(↑0.012)
-
(-)
85162
(+4)
131
(+2)
40
(+1)
20
(-)
0.250
(-)
3.610
(↑0.05)
2
(-)
楽天
18151 0.545
(↑0.014)
1.5
(-)
86194
(+5)
150
(+1)
37
(+2)
26
(+1)
0.272
(↓0.001)
4.210
(↑0.1)
3
(-)
西武
16161 0.500
(↓0.016)
3
(↓1)
87144
(+2)
159
(+4)
28
(+1)
18
(-)
0.244
(-)
4.580
(-)
3
(1↑)
ロッテ
17170 0.500
(↓0.015)
3
(↓1)
86137
(+1)
157
(+5)
29
(+1)
30
(-)
0.241
(↓0.003)
4.550
(↓0.02)
5
(-)
日本ハム
15182 0.455
(↑0.017)
4.5
(-)
85134
(+6)
153
(+2)
31
(-)
21
(-)
0.227
(↑0.003)
3.970
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
13193 0.406
(↓0.013)
6
(↓1)
85134
(+2)
155
(+6)
29
(-)
31
(+1)
0.241
(↓0.001)
4.120
(↓0.07)