1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 | 0 | 1 |
巨人 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 4 | 6 | 1 | 2 |
勝利投手:菅野 智之(5勝0敗0S) (セーブ:中川 皓太(0勝1敗3S)) 敗戦投手:井納 翔一(2勝2敗0S) 本塁打 |
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◆巨人は1点を先制された直後の1回裏、坂本のソロで同点とする。そのまま迎えた4回には、岡本のソロなどで2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・菅野が7回2失点の好投で今季5勝目。敗れたDeNAは打線が9安打を放つも、2得点と決定打を欠いた。
◆巨人ヘラルド・パーラ外野手(33)が、DeNA戦に「7番右翼」でスタメン復帰した。24日のヤクルト6回戦(神宮)で腰の違和感を訴え、途中交代。25日のヤクルト7回戦、同8回戦はベンチ入りメンバーを外れ、欠場したが、この日は試合前練習のフリー打撃で快音を響かせた。
◆巨人坂本勇人内野手(31)が5号同点ソロを放った。1点を追う初回1死、フルカウントからの7球目の148キロ直球をバックスクリーン右へ運んだ。 「先制点をとられた後にすぐに追いつけたのは良かったですね!」とコメント。東京ドームでの有観客試合初戦、まずはキャプテンがファンを笑顔にした。
◆巨人岡本和真内野手(23)が勝ち越しの12号ソロを放った。同点の4回1死、DeNA井納の148キロ直球を左翼ポール際へ運んだ。 「しっかり、強く、振り抜くことができました。ファウルにならなくてよかった」とコメントした。
◆DeNA佐野恵太内野手が巨人のエース菅野から4号ソロを放った。2点を追う6回無死、フルカウントからの8球目、甘く入った142キロカットボールを右中間席に運んだ。 「イニングの先頭だったので、何とか出塁することを考え打席に入りました。追い込まれていましたが、自分のスイングで捉えることができました」と明るい表情で話した。
◆DeNAは1回無死三塁からソトの右犠飛で先制。巨人は1回に坂本の5号ソロで追い付いた。先発菅野は3回まで4安打1失点。 巨人は4回に岡本の12号ソロで勝ち越し。パーラの内野ゴロの間に追加点を挙げた。DeNAは6回に佐野のソロで追い上げた。 巨人は先発菅野が7回2失点で降板すると高梨、大竹とつないで逃げ切り、12球団最速で20勝に到達。菅野が5勝目、中川が3セーブ目を挙げた。DeNAは2連敗。井納が2敗目を喫した。
◆巨人菅野智之投手が14年以来2度目の開幕5連勝。これで7月の菅野は4戦4勝となり、30回を投げて自責点1(失点2)の防御率0・30。菅野は16年4月に33回で自責点0(失点1)の月間防御率0・00をマーク。 30回以上を条件にした月間防御率ランキングがあるが、2リーグ制後に月間防御率0・30以下を2度記録したのは国鉄時代に1度、巨人時代に1度の金田、村山(阪神)4度、田中(楽天)2度に次いで4人目になる。
◆巨人が両リーグを通じて20勝に一番乗りした。1-1の4回に岡本の12号ソロなどで2点を勝ち越した。菅野は制球に苦しみながらも7回2失点で開幕5勝目を飾った。DeNAは佐野のソロで追い上げたが、好機で1本が出なかった。
◆DeNA4番佐野恵太内野手の4号ソロなど巨人を上回る9安打を放ったが、2連敗で借金2となった。 佐野は2点を追う6回無死、菅野の142キロカットボールを右中間席へ。「何とか出塁することを考え打席に入りました。追い込まれていましたが自分のスイングで捉えることができました」。22日の1号から6戦4発のハイペースに、ラミレス監督も「しっかり準備して打席に入っている。今日の本塁打は今まででベストかな」とたたえた。
◆DeNAは、接戦をものに出来ずに2連敗を喫した。 アレックス・ラミレス監督は「勝ったり負けたりするのが野球なので」とコメントした。
◆巨人原辰徳監督(62)が、今季初めて本拠地に集まったファンの前で挙げた1勝を喜んだ。 「より新鮮で、ありがたいですね。久しぶりの東京ドームということも、そして今日からファンの方が入られるということで、格別な気持ちで今日は選手も戦ったと思います」 坂本の5号同点ソロ、岡本の12号勝ち越しソロと、主将と4番の本塁打で競り勝った。 「このところ勇人もよくなってきてますし、岡本はやっぱり安定感ありますね。大事な時に非常に価値ある一打を打ってくれる。そういうところは良かったと思いますね」と評価した。 先発菅野が7回2失点で粘り、勝利を呼び込んだ。指揮官は「今日はちょっとフォークボールの精度というんですかね。早めにワンバウンドになったところに、相手バッターにやや狙い球を絞られやすかったのかなという感じはあるんですが」と指摘。それでも試合中に修正し「調子そのものは非常にいい状態でやってくれていると思います」と評した。 これで両リーグ通じて20勝に一番乗り。「明日もまたファンのみなさんの前でプレーができることが大きな力となって、必ず選手は頑張ってくれると思います」と約束した。
◆楽天からトレードで加入した巨人高梨雄平投手が、完璧な本拠地デビューを果たした。 1点リードの8回から2番手で登板し3者凡退に抑え「菅野さんの勝ちを消さないように、それだけで投げました。好きな球団で野球ができているので1試合ずつ頑張ります」。 移籍後4試合で安打を許していない左腕を、勝ちパターンとして投入した原監督は「もう、完璧ですよね。完璧な内容。いい位置づけでいてくれていますね」と評価した。
◆キャプテンのアーチが、東京ドームのボルテージを最高潮に引き上げた。1点先制された直後の1回1死、巨人坂本勇人内野手が148キロの直球を右中間スタンドにたたき込んだ。着弾まで4・98秒。 ファンから大きな拍手を浴びながらダイヤモンドを1周し「先制点を取られた後にすぐに追い付けたのはよかったです」と喜んだ。 7月に入り、26打席連続無安打を経験するなど本来の調子ではなかったが、26日ヤクルト戦に続く2試合連続の5号ソロ。原監督は「凡打の内容も非常に良くなってきてますね。だいぶ自分のポイントで打てる、振れるようになってきた」と復調の兆しを感じ取った。坂本は初めての有観客試合となった10日のヤクルト戦(ほっともっと神戸)ではファンの存在に感謝して涙を流したという。試合の流れを一気に引き寄せる同点ソロで、2000安打まで91本とした。
◆DeNAラミレス監督が守護神山崎康晃投手の配置転換の可能性を示唆した。この日は登板のなかった右腕の起用法について「まだ本人とは話していないが、また明日、試合前にどう使おうか考えていきたいと思います」と話した。 山崎は26日広島戦(横浜)で満塁本塁打を浴びて3敗目を喫するなど、ここまで防御率8・74と苦しんでいる。
◆巨人菅野智之投手が7回2失点(自責1)でハーラー単独トップの5勝目を挙げた。 7安打を浴びながらピンチでギアを上げ「調子は悪かった部類に入る。よく2点で収まったなと。まあ今までやってきた経験、引き出しがあったので、抑えられたかな」と要所を締めた。球数が100球を越えて上がった7回のマウンドでは「僕の中では勝負どころだった」と1番からの好打順を3者凡退に切った。原監督は「あのイニングに4番まで回さなかったというところがね、やっぱりらしさが出たというところでしょうね」と評した。
◆ウエルカム、東京ドーム-。巨人岡本和真内野手(24)が、今季東京ドームで初観戦したファンに代名詞の1発でメッセージを届けた。 同点の4回1死、滞空時間7秒34(日刊スポーツ計測)の放物線を描き、左翼席へリーグトップとなる決勝の12号ソロ。17年オフから3年連続で合同トレを行う西武中村の教えを実践する「品のある」アーチで、13年以来7年ぶりの両リーグ最速の20勝へと導いた。東京ドームに乾いた音が響いた瞬間、チームメートが、4915人の観客が、天井スレスレに高々と上がった打球を見上げた。同点の4回1死。DeNA井納の内角高め148キロの直球だった。岡本が、「無限のかなたへ」届かんばかりのフルスイングで描いた7秒34の放物線はファンの思いを乗せ、左翼席に飛び込んだ。 岡本 ずっとビジターだったので、ホームでファンの方が応援してくれるのはありがたいですし、力をもらえたと思います。 ファンにとって、昨年のソフトバンクとの日本シリーズ以来、279日ぶりとなる東京ドームでの観戦だった。同戦でも6回に2ランを放った主砲が、屈辱の4連敗で止まったままだった観戦記を華やかに進めた。「ビッグベイビー」あらため、「2代目若大将」のすごみをリアルで伝えた。 「入れ~」と願ったファンとは対照的に、岡本は「打った瞬間、いくなと思った」と確信した。3年前の17年、弟子入りした西武中村に言われた。「打球が上がらんと本塁打にならん」。当時、岡本はロングティー打撃でライナー性が多かった。この練習時、中村の打球の平均滞空時間が5・8秒だったのに対し、3・5秒。「息の長い、品のある打球を打て」の金言を7秒34の放物線で体現した。 3度目となる昨オフの合同自主トレ、説かれたのは手首の意識だった。逆方向への長打が持ち味だが、左翼への本塁打が少ない傾向がみられた。昨季は31本中、中堅から右翼方向が17本。「インパクトの後、もう少し手首を返さないように意識してみたら?」と助言され、左方向への打球がファウルゾーンにフックする傾向を修正した。今季12本塁打中、左翼へは6本目。「ちゃんととらえたので」と切れずに、ファンの思いとともに、左翼ポール際に吸い込まれた。【久保賢吾】 ▽巨人原監督(滞空時間の長い岡本の本塁打に) まあ、パワーでしょうな。
◆巨人は28日、東京ドームでDeNAを相手に、今季初となる有観客試合を行う。ようやく開催される本拠地での一戦。内野コンコース1階の飲食売店「韓美膳(ハンビジェ)」では、新型コロナウイルスによる影響を受けながらも慎重な対策をとって営業を再開する。 「お客さんの数も5000人と決まっていますし、どれくらいの方に来てもらえるのか...。アルコール系も販売できませんし、厳しいのではないかと心配です」 同店舗に勤める柳光訓(りょう・こうふん)さんは複雑な心境を明かした。新型コロナウイルスの流行による開幕延期や、有観客試合の日程が決まるまでに時間が要したことを受け、材料の発注が間に合わなかったメニューも。人気のキンパ(韓国風のり巻き)は、納品遅れのためこの日は販売がかなわず。29日から販売できるようになるという。 東京では連日感染者が200人を超えていることもあり、アルバイトスタッフの出勤も2、3人減った。今まで通りでの営業再開とはいかない苦しい状況だが、できる対策を講じて"日常"が戻る日を待つ。「こまめな体温チェックに、入店前には触るところはすべてアルコール消毒をしています。やれることは全部やって、早く通常に戻れたらいいなと思います」。焼肉ビビンパ、海鮮チヂミ、ヤンニョムチキン-。韓国ドラマで見かけるおいしそうなメニューの数々。たくさんの困難を経て、今までと変わらずに東京ドームに並んでいる。
◆巨人・坂本勇人内野手(31)が28日のDeNA戦(東京ドーム)の一回1死で同点の5号ソロを放った。 「先制点をとられた後にすぐに追いつけたのはよかったです」 一回、先発の菅野が味方の失策も絡んでソトの右犠飛で1点を先制された。直後の攻撃でキャプテンが魅せた。先頭亀井が二飛で1死。カウント3-2からの7球目、148キロ直球を振り抜いた。白球はぐんぐん伸びてバックスクリーン右へ飛び込んだ。これで坂本は26日のヤクルト戦(神宮)から2戦連発のアーチで、試合の流れを渡さなかった。
◆巨人が東京ドーム今季初の有観客試合を制し、両リーグを通じて20勝に一番乗りした。先発の菅野は7回2失点の好投でリーグトップの5勝目を挙げた。 DeNAは一回、無死三塁からソトが右犠飛を打ち上げ先制。巨人はその裏、坂本が2戦連発となる右中間本塁打を放ち同点に追いつくと、4回には岡本にも2試合連続の12号ソロが飛び出し、勝ち越しに成功。さらに1死二、三塁からパーラの二ゴロの間に1点を加え、3-1とリードを広げた。 2点を追うDeNAは六回、佐野が3戦連発の4号ソロで1点差に詰め寄った。巨人は八回、亀井が左前打で出塁すると、原監督は代走・増田大を投入。指揮官の期待通りに盗塁を決め、1死二塁とすると、丸の中前打の間に本塁に生還。追いすがるDeNAを突き放した。
◆DeNAは28日、巨人7回戦(東京ドーム)に2-4で今季10度目の逆転負け。連敗で借金は「2」に広がった。 先発の井納は5回4安打3失点の力投。打線も巨人のエース・菅野から7安打を放ったが、ポイントゲッターの宮崎が4打数無安打に終わるなどつながらず。巨人の6安打を上回る9安打を放ちながらも2得点にとどまり、及ばなかった。 これで首位・巨人には今季7試合で1勝6敗となった。接戦をものにできない試合が続くがラミレス監督は「それは野球なので起こりうること。勝ったり負けたりするのが野球なので」と前を向いた。
◆セ・リーグ首位の巨人は28日、東京ドームで今季初の有観客試合となったDeNA7回戦に4-2で逆転勝ち。12球団一番乗りで20勝に到達し、2位とのゲーム差を今季最大の4・5に広げた。 東京ドームでの有観客試合初戦となったこの日は、入場ゲートで開門とともに球団マスコットのジャビットらが除菌スプレーを持ってお出迎え。入場時にはサーモグラフィーでの検温が行われ、場内の大型ビジョンでは消毒やマスク着用などを求める映像が流された。また、客席には1席ずつ原監督からのメッセージ入りの「ハリセン応援ボード」を設置。たためばハリセンになり、手をたたく応援に使える優れものの応援グッズで、得点時には従来の「ビバ・ジャイアンツ」の大合唱ではなく、BGMに合わせた拍手や応援タオルを掲げる「新しい応援スタイル」が呼び掛けられた。
◆DeNAは、今季10度目の逆転負けで2連敗。借金は「2」に広がった。相手の6安打を上回る9安打を放ちながら2得点どまり。首位・巨人には今季7試合で1勝6敗となった。接戦をものにできない試合が続くが、アレックス・ラミレス監督(45)は「勝ったり負けたりするのが野球」と前を向いた。 光明は4番の佐野だ。六回、菅野に対してフルカウントから8球目を右中間席へと運んだ。指揮官は「今まででベストの本塁打。フルカウントまでの持っていき方もよかったし、最後も逃さず素晴らしいスイングだった」と絶賛した。 12球団の4番で最も遅い28試合目で1号が出た佐野だが、そこから6戦4発と量産中。好調な新4番とともに、巻き返しを期す。(浜浦日向)
◆14日に楽天からトレードで加入した高梨が移籍後初ホールドをマーク。1点リードの八回に登板し、4番・佐野からの好打順を三者凡退に斬った。登板4試合で連続無安打無失点と抜群の安定感を誇る28歳の救援左腕は、初めてヒーローインタビューにも登場し「最高です! とにかく一人一人、打ち取れるように一生懸命、腕を振っていきますので、応援よろしくお願いします」とG党にあいさつした。
◆開幕から無傷の5連勝。東京ドームで今季初めて行われた有観客での一戦で巨人・菅野智之投手(30)は、7回7安打2失点の好投を見せ、リーグ単独トップの5勝目をつかんだ。 「たくさんの声援があったので、何とか最少失点で抑えることができたと思います」 大きな拍手を浴びて上がったマウンド。右腕は「やっと始まったな」との感慨を胸に臨んだという。一回は25球を要する苦しい立ち上がり。先頭梶谷の二塁内野安打に味方の失策が絡んでいきなり無死三塁のピンチを背負うと、続くソトに右犠飛を許して、4試合、24イニングぶりの失点を喫した。 しかし、踏ん張った。六回先頭で佐野に左中間席へのソロを浴びたが、自身で「勝負どころ」と位置づけた七回は1-3番を三者凡退に仕留めた。6試合で4度目のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)で試合をつくった。 先制を許した直後の一回には坂本が同点弾を放ち、我慢して投げていた四回には岡本が勝ち越し弾を放ってくれた。白星を後押ししてくれる強力打線へ「いつも本当に頼りがいのある野手陣なので、何とかピッチャーが奮起して、これからも戦っていこうと思っています」と感謝した。負けないエースは、チームを力強く勝利に導き続ける。(箭内桃子)
◆セ・リーグ首位の巨人は28日、東京ドームで今季初の有観客試合となったDeNA7回戦に4-2で逆転勝ち。12球団一番乗りで20勝に到達し、2位とのゲーム差を今季最大の4・5に広げた。一回に坂本勇人内野手(31)の5号ソロで追いつくと、四回に4番・岡本和真内野手(24)が勝ち越しの12号ソロ。生え抜きスターコンビが躍動し、279日ぶりに本拠地に戻ってきたファンとの"再会"を華々しく飾った。 打球は、バックスクリーン右へ吸い込まれた。ゆっくりとダイヤモンドを一周する坂本の目に、両手をたたいて飛び跳ね、タオルを掲げるファンの姿が飛び込んできた。千両役者が、東京ドームでの"有観客1号"をG党に届けた。 「先制点を取られた後に、すぐに追いつけたのはよかった」 1点を先制された直後の一回。昨年10月23日の日本シリーズ第4戦以来279日ぶりに本拠地に戻ってきたファンの前での初打席で、井納の直球をフルスイングした。2戦連発となる同点の5号ソロ。「全力を出し切って、最高のプレーをファンの皆さんに見てもらいたい」。胸に秘めた主将の思いが、結果となって表れた。 一塁側コンコースではこの日、通算2000安打をカウントダウンするモニュメントがファンにお披露目された。壁一面に2000個のボールを使って「HAYATO 2000」の文字をかたどったもので、安打を放つたびに空いた穴に日付入りのボールがはめ込まれる仕組み。4打数1安打で、節目まで残り91。また一つ、空白が埋められた。 若き4番も呼応した。1-1の四回、岡本が井納からレフトポール際へ12球団トップタイの12号ソロ。「打った瞬間に『これは行くな~』と思った。ファンの方々が応援してくれるのはありがたい。力をもらえた」とヒーローインタビューで感謝した。 記念すべき有観客試合初戦。坂本という大黒柱と、新たな柱になりつつある岡本。さらに、5勝目を挙げたエース・菅野も加えた"主役"が輝きを放ち、最高の形で白星を彩った。 もちろん、まだ以前のような大歓声や応援歌は球場に戻っていない。入場ゲートには検温のサーモグラフィーが設置され、飲食店やトイレの前にはソーシャルディスタンスを促す足型のステッカーが貼られた。座席には新型コロナウイルスの感染者が出た場合に備え、QRコードによる「追跡システム」も導入された。 それでも、ファンとともに一歩前に進んだ。新しい観戦様式を模索しながら、日常を少しずつ取り戻していく。坂本、岡本の共演から、また新たな歴史が刻まれる。 「本来の姿ではないかもしれないけれども、今できうる最高の状態で試合ができた。非常に選手はありがたくプレーできたと思います。私も同じですね」。原監督も感慨に浸った。2連勝で貯金は今季最多の11。2位・ヤクルトとのゲーム差を今季最大の4・5に広げた。応援という頼もしい後押しを受け、原巨人が首位を独走する。(谷川直之)
◆原監督には心底、うならされた。普通、こういう選手起用と采配は、できません! 3-2で迎えた八回、楽天から移籍して間もない左腕・高梨を投入した。リードは1点。打順も佐野、ロペス、宮崎と、あぶらっこい。当たり前のような顔をして、ニューフェースに託すとは正直、驚いた。 4-2となった九回もまず、そのまま高梨をマウンドへ上げた。代打に右の中井が出ると、すかさず大竹にスイッチ(代打の代打に乙坂)。さらに1死一塁となったところで、左腕の中川。ラストイニングを"2・5人"(?)で締めた。 監督業の経験上、投手交代にはものすごく勇気がいる。僅差の終盤なら、なおさらだ。ただでさえ、ストッパーのデラロサが離脱。展開上は大ピンチ。なんなら、こんなときこそエースと心中だ...と、白黒つくまで菅野を続投させても、おかしくない。むしろ、そのタイプの方が多いはず。 涼しい顔をして、スパスパッと代えて、きっちり決められる。負けた方は、たまらないだろう。 日を追うごとに際立ってくる原采配。これでストッパーが再び確立されたら、死角はゼロになる。そうなる前に、他チームの奮起を望みたい。(本紙専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
20 | 9 | 2 | 0.690 (↑0.011) | - (-) |
89 | 162 (+4) | 99 (+2) | 48 (+2) | 19 (+1) |
0.268 (↓0.002) | 3.120 (↑0.07) |
2 (-) |
ヤクルト |
15 | 13 | 4 | 0.536 (↓0.02) | 4.5 (↓1) |
88 | 153 (+5) | 178 (+20) | 30 (+3) | 21 (-) |
0.256 (-) | 5.090 (↓0.35) |
3 (-) |
阪神 |
16 | 14 | 1 | 0.533 (↑0.016) | 4.5 (-) |
89 | 138 (+20) | 126 (+5) | 36 (+3) | 23 (-) |
0.256 (↑0.006) | 3.790 (↓0.04) |
4 (-) |
DeNA |
15 | 17 | 1 | 0.469 (↓0.015) | 6.5 (↓1) |
87 | 141 (+2) | 128 (+4) | 35 (+1) | 5 (-) |
0.277 (↓0.001) | 3.830 (↓0.02) |
5 (1↑) |
中日 |
13 | 20 | 1 | 0.394 (↑0.019) | 9 (-) |
86 | 108 (+3) | 163 (+2) | 19 (+1) | 6 (-) |
0.249 (-) | 4.400 (↑0.07) |
6 (1↓) |
広島 |
11 | 17 | 3 | 0.393 (↓0.014) | 8.5 (↓1) |
89 | 146 (+2) | 154 (+3) | 31 (-) | 14 (+1) |
0.289 (-) | 4.620 (↑0.06) |
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