ヤクルト(★4対9☆)巨人 =リーグ戦8回戦(2020.07.26)・明治神宮野球場=
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巨人
50120100091404
ヤクルト
2000000204602
勝利投手:桜井 俊貴(2勝1敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(1勝2敗0S)

本塁打
【巨人】吉川 尚輝(6号・1回表2ラン),岡本 和真(11号・3回表ソロ),坂本 工宜(4号・4回表2ラン),亀井 善行(2号・6回表ソロ)
【ヤクルト】坂口 智隆(2号・1回裏ソロ),西田 明央(3号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、丸と岡本の連続適時打などで一挙5点を先制する。その後は3回表に岡本のソロ、4回に坂本の2ランが飛び出すなど、一発攻勢で試合を優位に進めた。投げては、先発・桜井が8回途中4失点で今季2勝目。敗れたヤクルトは、先発・高梨が大誤算だった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(20)はリーグ最多の32打点で、そのうち今月だけで26打点をマーク。 ヤクルトの月間打点記録は13年8月バレンティンの35打点だが、日本人選手では91年6月広沢克の29打点が最多。昨日は0打点だったが、今日は打点を挙げられるか。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が、プロ野球史上43人目の通算1000得点を記録した。 1回無死一塁、遊撃への内野安打で出塁。3番丸の適時二塁打で三進し、岡本の左前適時打でホームに生還した。観客、ナインから拍手を送られ、ベンチ前で記念のボードを掲げ、丁寧に頭を下げた。「1000回もホームにかえることができたのは、チームメートのおかげです。感謝の気持ちしかありません。これからも、チームのために積み重ねていきたいです」と感謝の思いとさらなる得点を誓った。

◆巨人岡本和真内野手(24)が、キャプテンのメモリアル得点を演出した。 1回、1点を先制し、なおも無死二、三塁。ヤクルト高梨のカットボールを左前にはじき返し、三塁から生還した坂本が通算1000得点を記録した。 「打ったのはカットかな、変化球だと思います。勇人さんの1000得点目のタイムリーを打てて光栄です」とコメント。3回にはリーグトップの11号ソロを中堅バックスクリーンにたたき込んだ。

◆ヤクルト坂口智隆外野手が初球先頭打者弾を放った。 1回表に5点を先行され、いきなり追う展開となった裏の攻撃。巨人桜井の初球内角ストレートを右翼席中段へ運んだ。 「初球からいける球は積極的にいこうと思って打席に入りました。良いスイングが出来ました。(初球の先頭打者本塁打は)野球人生で初めてです」とコメントした。

◆巨人吉川尚輝内野手(25)が、3試合連続の6号ソロを放った。 1回2死二塁、ヤクルト高梨の147キロ直球を強振。前夜と同じように左翼席へ運んだ。「とにかく必死にいった結果です」とコメントした。11本塁打の岡本、7本塁打の丸に次ぎ、チーム3位の6本塁打をマークした。

◆巨人が、「サカオカ弾」でリードを広げた。3回1死、岡本和真内野手(24)が、中堅バックスクリーンへ運ぶリーグトップの11号ソロ。4回1死二塁では、坂本勇人内野手(31)が、自身63打席ぶりとなる4号2ランを放った。岡本は「打ったのはストレート。いいスイングができた」とコメントし、坂本は「逆方向にいい形で打ち返せたと思う。追加点が取れて良かった」とコメントした。

◆巨人が丸と岡本の適時打、吉川尚の6号2ランなどで初回に5点。ヤクルトはその裏、坂口の2号ソロなどで2点と点の取り合い。 巨人が4回に坂本の4号2ラン、6回に亀井の2号ソロと1発攻勢。ヤクルトは2回以降、追加点を挙げられず7点差で終盤へ。 巨人が逃げ切り、再び貯金10で2位ヤクルトと3・5ゲーム差に広げた。8回途中4失点の桜井が2勝目。ヤクルト高梨が2敗目。

◆ヤクルト坂口智隆外野手が自身12年ぶりの先頭打者アーチをかけた。 巨人桜井の第1球を仕留めた。内角への直球を右翼席中段にたたき込む2号ソロ。「初球からいける球は積極的にいこうと思って打席に入った。良いスイングができました」。初球を捉えての先頭打者弾は野球人生で初めてという。6月24日の阪神戦以来、約1カ月ぶりの1発だった。

◆ヤクルトは4被弾で大敗した。高梨が開始早々に4連打を浴び、吉川尚の2ランなどで初回から5失点。 3回途中で登板した寺島も、3番手の星も本塁打で差を広げられた。 今週6試合中5試合で初回に失点しており、高津監督は「このままじゃリリーフが(もたない)。しっかり立ち上がってゲームをつくる作業をできるようにならないと、チーム全体が苦しくなる」。7月は巨人に1分け挟んで3連勝と負けなしだったが、4連勝はならなかった。

◆巨人ヘラルド・パーラ外野手(33)が、ヤクルト8回戦(神宮)を欠場した。 24日の同戦で腰に違和感を訴え途中交代。25日に続き2戦連続でベンチ入りメンバーから外れた。

◆巨人は26日、田中豊樹投手(26)と支配下選手契約を結んだ。年俸は推定450万円で背番号は「19」。 即1軍に昇格もユニホームが間に合わず背番号「018」でヤクルト8回戦(神宮)の9回に登板。3者凡退で締めた。「本当にスタートしたんだと実感がわいた。(背番号19の先輩の)上原さんのような雑草魂ではい上がっていきたいです」と誓った。 昨オフ、日本ハムから戦力外通告を受け、今季から巨人に育成選手で入団。2軍で結果を残し、69人目の枠を勝ち取った。原監督は「苦労人だよ。宮本コーチと話をして『いい番号を』ということで19番にしようと。本来の投球をやってくれた」と評価した。

◆巨人坂本勇人内野手が、史上43人目の通算1000得点を記録した。1回無死一塁、遊撃への内野安打で出塁。丸の適時二塁打で三進し、岡本の左前適時打で節目のホームを踏んだ。王貞治、榎本喜八に次ぐ年少記録での達成。観客、チームメートから拍手を送られ、ベンチ前で記念のボードを掲げながら、丁寧に頭を下げた。 坂本 1000回もホームにかえることができたのは、チームメートのおかげです。感謝の気持ちしかありません。これからも、チームのために積み重ねていきたいです。 打率2割台前半で湿り気味だったバットも、復活の兆しを示した。4回に自身63打席ぶりの4号2ランを放ち、6回の右前打で3安打猛打賞。通算2000安打に、残り92とした。原監督は「久しぶりに安打を足したよ。そろばんをはじいたよ、ポンポンポンって。なかなかはじかなかったんだけど」と主将の復調に笑みがこぼれた。

◆巨人が誇る「トイ・ストーリー打線」第2弾の時間だよ~♪ まずはこの人。バズ・ライトイヤーばりの肉体を持つ岡本和真内野手(24)は、12球団トップタイの11号ソロ。チームの「主役」ウッディこと坂本勇人内野手(31)は、63打席ぶりのアーチ。吉川尚輝内野手(25)亀井善行外野手(37)にも1発が飛び出た今作は"前作よりも"豪華な内容となった。10年ぶりに2戦連続で4発をマーク。主要キャラクターが、神宮に花火を打ち上げたとさ。体重100キロ、バズ・ライトイヤーばりの肉体を持つ岡本が、レーザー光線を放った。3点リードの3回。バックスクリーンへ11号ソロ。天敵「ザーグ」楽天浅村に並ぶ12球団トップタイの1発を「無限のかなたへ」飛ばした。「主役」も黙っていない。1000得点のホームを踏んだ「ウッディ坂本」は、愛馬「ブルズアイ」にまたがるごとく、リズムに乗った。4回に右中間へ4日中日戦以来のアーチで、4号2ランとした。 主要キャラに負けじと、存在感を示した。任務に忠実と言えば「グリーンアーミーメン吉川尚」。普段はバケツの中にいる本家同様に途中出場も多く、先発はこの日で17試合目。その中で1回に3戦連発の6号2ラン。スタメンを与えられたら、確実に仕事をこなす。「1日1日を必死にやっていきたい」。もうバケツの中には戻らない。一見怖そうに見えて、実は心優しき男は「レックス亀井」。堂々たる存在感そのままに、6回にダメ押しの2号ソロを右翼へ運んだ。 「トイ・ストーリー打線」が好調だと、天敵もなかなか手出しは出来ない。巨人戦で打率4割5分5厘、3本塁打9打点だった「ロッツォ」青木は無安打。ミスター・ポテトヘッドことウィーラーに1発はなくとも、チームで2戦連続の4発は10年ぶりの出来事で今エピソードを締めた。 前作から3日後にもかかわらず、登場人物が増え、バージョンアップした内容の第2弾が公開された。全てはファンのため。28日には、東京ドームで初の有観客試合(対DeNA)が待っている。「俺~がついてるぜ~」。セ界で大人気キャラクターたちが、もうすぐ本拠地にやって来る。【栗田尚樹】 ◆トイ・ストーリー ディズニー配給の米人気アニメ映画シリーズ。第1作は95年11月に全米で公開され、大ヒット(日本では96年3月公開)。おもちゃの世界のウッディ、バズ・ライトイヤーらが人間の世界を冒険する物語。最新の4部作目は19年7月に日本で公開され、興行収入100億円を突破。全シリーズ世界的ヒットで、子どもから大人まで愛される。 ◆「トイ・ストーリー打線」VTR エピソード1は、23日中日戦(ナゴヤドーム)。1-1で迎えた8回。「ウッディ・坂本」が二塁打、「バズ・岡本」は2点適時二塁打でつなぎ、ミスター・ポテトヘッドことウィーラーがダメ押しの1発。この回、一挙に5点を奪った。おもちゃの世界のごとく、主要キャラクターの活躍で面白いように点が入った。 ▼巨人は25日ヤクルト戦の丸2本、ウィーラー、吉川尚に続き、2試合連続で4本塁打。巨人が2試合続けてチーム4本塁打以上を放ったのは、10年8月26日中日戦(東京ドーム)で6本(坂本2本、ラミレス2本、長野、小笠原)同27日広島戦(マツダスタジアム)で4本(小笠原、エドガー、ラミレス、古城)を記録して以来10年ぶり。

◆巨人桜井俊貴投手が、背水の陣で今季2勝目を挙げた。強力打線に対し、8回途中4失点。 試合前の時点で、チームの対戦打率4割5分5厘、3本塁打、9打点の青木を3打数無安打に封じた。登板3試合ぶりの白星に、原監督は「自分の中では背水の陣というか、そういう中で投げたと思うんですね。その気持ちを忘れず、マウンドに上がってもらいたいなと思います」と継続を期待した。

◆巨人吉川尚輝内野手が24日ヤクルト戦から3試合連続本塁打。 巨人の二塁手が3戦連発をマークしたのは、01年仁志が8月19日広島戦、21、23日横浜戦で記録して以来19年ぶり。

◆ヤクルト坂口智隆外野手がオリックス時代の08年7月16日ロッテ戦以来、12年ぶり2本目の先頭打者本塁打。 先頭打者本塁打のブランクとしては、毎日時代の53年に打った後、65年に記録した山内(阪神)の12年ぶりに並ぶ最長ブランクとなった。なお、両リーグで先頭打者本塁打を打ったのは17年陽岱鋼(日本ハム、巨人)以来18人目。

◆ヤクルト・坂口智隆外野手(36)が26日、巨人8回戦(神宮)に「1番・中堅」で先発出場。5点を先制された後の一回先頭で、右翼席中段へ2号ソロをたたき込んだ。  相手の先発右腕・桜井が投じた1球目、144キロの直球を捉えた先頭打者弾に「初球からいける球は積極的にいこうと思って打席に入りました。野球人生で初めてです」。6月24日の阪神戦(神宮)以来、26試合ぶりのアーチで反撃ののろしを上げ「良いスイングができました」とうなずいた。

◆ヤクルト・高梨裕稔投手(29)が26日、巨人8回戦(神宮)に先発したが、三回途中6失点と結果を残せなかった。  試合前の時点で、ここ5試合中4試合で一回に失点しており、立ち上がりが重要なポイントだった。だが、この日も順調な滑り出しとはいかなかった。  先頭・亀井に三塁への内野安打とされると、続く坂本にも遊撃への内野安打で出塁を許す。無死一、二塁から丸に左中間への適時二塁打を浴びると、岡本にも左前適時打とされた。  その後も、大城の中犠飛、吉川尚の左越え2ランでこの回5失点。三回には岡本にバックスクリーンへのソロを被弾し、2死からウィーラーに四球を与えたところで交代を告げられた。  2回2/3で45球を投げ、7安打6失点。先発としての役目を果たせず、肩を落としてベンチに下がった。

◆巨人・坂本勇人内野手(31)が26日、ヤクルト8回戦(神宮)でプロ野球史上43人目となる通算1000得点を達成。プロ野球43人目。初得点は新人時代の2007年7月12日の阪神戦(東京ドーム)で、31歳7カ月での到達は清原和博(西武など)の31歳9カ月を上回り、王貞治(巨人)の30歳2カ月、榎本喜八(毎日など)の31歳6カ月に次いで史上3番目のスピード達成となった。  坂本は「1000回もホームに還ることができたのは、チームメートのおかげです。感謝の気持ちしかありません。これからもチームのために積み重ねていきたいです」とコメントした。

◆ヤクルト・広岡大志内野手(23)が26日、巨人8回戦(神宮)の九回にプロ入り初めて左翼の守備についた。打球を処理する機会はなかった。  前日25日の同戦では今季初本塁を放った広岡。この日は「7番・三塁」で先発していたが、九回は西浦が三塁の守備についた。広岡は21日のDeNA戦(横浜)の試合前練習から外野でノックを受けるなど三塁、遊撃に加えて新たな形での出場機会を模索している。

◆セ・リーグ1位の巨人が14安打4本塁打の猛攻で大勝。2位ヤクルトとのゲーム差を3・5に広げた。  巨人は一回、ヤクルト先発・高梨の立ち上がりを攻め、丸の左中間への適時二塁打、岡本の左前適時打、吉川尚の3試合連続本塁打などで5点を奪った。その裏、巨人先発の桜井は、坂口の初球先頭打者弾などで2点を失ったが、二回以降は立ち直り、七回までスコアボードに0を並べた。  初回の猛攻で主導権を握った巨人は、その後も得点を積み重ねた。三回に岡本の11号ソロ本塁打、四回に坂本の右中間席への2点本塁打、六回に亀井の右越えソロ本塁打などで計9点を奪った。  リードをもらった桜井は八回途中、ヤクルト・村上の右中間への適時二塁打で4点目を取られたところで降板。代わった大江が後続を断ち、九回はこの日に支配下登録されて即1軍に昇格した育成の田中豊がマウンドへ。きっちりと三者凡退に打ち取って試合を締めくくった。  ◆巨人・吉川尚輝内野手 「(初回の本塁打は)積極的に行けた。その結果が最高の結果になったので良かったと思う。強く打つことを考えて打席に入っているので、それを継続していきたい」

◆巨人の田中豊が支配下選手となって即登板し、九回を三者凡退に抑えた。先頭打者エスコバーを左飛、広岡を三ゴロ、代打上田を中飛に仕留め「勝ちのゲームで投げさせてもらって、本当にスタートしたんだなっていう実感が湧いた」とうれしそうに話した。  昨季限りで日本ハムを自由契約となって巨人に育成選手で入団。支配下契約した日に登板し、育成時代の背番号「018」のユニホームで臨んだ。原監督は「経験というのは持っている投手。そういう点では物おじせずに、本来の投球をやってくれた」と目尻を下げた。

◆セ・リーグ2位のヤクルトは、首位・巨人に4-9で敗戦。この3連戦は1勝1敗1分けで、ゲーム差を詰められなかった。高津臣吾監督(51)は、三回途中6失点で降板した先発の高梨に厳しい言葉を並べた。  「リリーフのことを考えると1人でも、1イニングでも、1球でも投げてほしかったけど、僕の我慢もあそこまでだった」  またも、先発が立ち上がりに崩れた。一回に先頭からの4連打など6安打を浴びて5失点。この1週間は、先発が6試合中5試合で一回に失点し、6イニング以上投げたのは前日25日の小川(7回)だけだ。  「チームとしていろいろ考えていかないといけない。しっかり立ち上がって、ゲームを作っていく作業をできるようにならないと、チーム全体として苦しくなっていく」と指揮官。巨人をつかまえるためには、先発陣の奮起を期待するしかない。(赤尾裕希)

◆3点を先制した直後の一回2死二塁で吉川尚が左翼席に飛び込む6号2ラン。3戦連発の25歳は「最高の結果になってよかった」と胸を張った。不動のリードオフマンに期待されていた4年目内野手だが、打撃不振で今月9日の阪神戦前には原監督から30分近い個人指導も受けた。「改名せにゃいかんよ。『悪川くん』かな。『良し(吉)川くん』にならなきゃ」と厳しく見守ってきた指揮官は復調ぶりに「安打の延長が本塁打という(のが本来の)形。非常にいいと思う」と目尻を下げた。

◆"雑草魂"の継承者が現れた。巨人の育成選手、田中豊樹投手(26)が26日に支配下選手登録され、背番号は昨季途中で引退した上原浩治氏(45)がつけていた「19」に決定。早速この日のヤクルト戦の九回に登板して三者凡退で締め、「自分はエリートじゃない。上原さんのような雑草魂で、はい上がりたい」と誓った。  佐賀商高から日本文理大を経て2016年に日本ハムに入団した右腕。昨季限りで自由契約となり、巨人に育成で入団した。最速157キロの直球が武器。この日は新ユニホームが間に合わず、背番号「018」のままマウンドに上がる珍事もあったが、「戦力外を経験して、何とかもう1回1軍の舞台でやりたいという思いがあった」とうれしそうだった。  原監督は、菅野らも背負ったエース級の背番号を与えた理由について「宮本コーチと話をして、『苦労人だよ、いい番号をあげてくれ』ということ」と説明。年俸450万円で再スタートを切った。

◆巨人は26日、ヤクルト8回戦(神宮)に9-4で勝った。打線が一回に6安打を集中し、5点を先制。前日25日から2試合連続で1試合4本塁打を放ち、今季最多14安打で2位・ヤクルトとの差を3・5ゲームに広げた。チーム2点目のホームを踏んだ坂本勇人内野手(31)は、史上3番目の年少記録で1000得点に到達。今季2度目の猛打賞&自身15試合ぶりの4号2ランも記録し、攻撃の中心となった。  ジメジメとした湿気に覆われた神宮の空に、最高にスカッとする花火をぶっ放した。坂本が自身15試合、63打席ぶりの4号2ランを含む猛打賞で打線を勢いづけた。  「逆方向にいい形で打ち返せたと思う。追加点が取れてよかった」  四回1死一塁での第3打席。寺島が1ボールから外角に投じてきた131キロの球を、力強く振り抜いた。白球はきれいな放物線を描いて右中間席へ。7月は試合前時点で打率・172と苦しんでいたが、不安を吹き飛ばす快音を奏でた。  一回からチーム一丸でアクセル全開だった。亀井、坂本がともに内野安打で無死一、二塁とし、丸の左中間二塁打で先制。岡本も左前適時打で続いた。この一打で生還した坂本は、通算1000得点目。「1000回もホームにかえることができたのはチームメートのおかげ。感謝の気持ちしかありません。これからもチームのために積み重ねていきたいです」。通算1000得点は史上43人目。これまで52人が達成している通算2000安打よりも実は"スゴイ"記録を、31歳7カ月という史上3番目の若さで成し遂げた。  海の向こうで白球を追う"戦友"からの言葉も力に変え、突き進む。レッズに入団し、メジャー開幕戦で初安打を記録した秋山翔吾だ。同学年で、日本代表としてともにプレー。坂本は光星学院高、秋山は八戸大と同じ青森で学生時代を過ごした縁もある。渡米前に食事をともにした際に、熱いエールをもらった。  「勇人はスーパースター。日本の通算安打を塗り替えてよ!」  張本勲氏の3085安打が長く1位に君臨する通算安打記録。2000安打にとどまらず3000安打、そして記録を超えて新たな金字塔を打ち立ててほしい-。2015年にはシーズン216安打を放ち、自身もまた記録を塗り替えてきた秋山だからこそ、坂本に込める期待も大きかった。  坂本は六回の第4打席でも右前打を放ち、6月20日の阪神戦(東京ドーム)以来、今季2度目の猛打賞。通算2000安打まで「92」とした。キャプテンの快音に続くように、チームも今季最多の14安打の猛攻で燕を寄せ付けず。2試合連続の4本塁打という夏の大花火大会で、12試合続いたロードを9勝2敗1分けで締めくくった。  主将の働きぶりに原監督は「久しぶりに安打を足した。そろばんをポンポンポンってはじいたよ。なかなかはじかなかったんだけど。本塁打もすごく彼らしい、いい本塁打でした」と笑い、賛辞を惜しまなかった。2位・ヤクルトとの直接対決で貫禄を示し、残すところ90試合。本来の"音"を取り戻した坂本が中心となり、首位を独走する。(箭内桃子)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1992 0.679
(↑0.012)
-
(-)
90158
(+9)
97
(+4)
46
(+4)
18
(+1)
0.270
(↑0.003
3.190
(↓0.03)
2
(-)
ヤクルト
15124 0.556
(↓0.021)
3.5
(↓1)
89148
(+4)
158
(+9)
27
(+2)
21
(-)
0.256
(↓0.001)
4.740
(↓0.14)
3
(1↑)
阪神
15141 0.517
(↑0.017)
4.5
(-)
90118
(+9)
121
(+3)
33
(+2)
23
(+3)
0.250
(↑0.003)
3.750
(↑0.07)
4
(1↓)
DeNA
15161 0.484
(↓0.016)
5.5
(↓1)
88139
(+6)
124
(+10)
34
(+2)
5
(-)
0.278
(↓0.002)
3.810
(↓0.21)
5
(1↑)
広島
11163 0.407
(↑0.022)
7.5
(-)
90144
(+10)
151
(+6)
31
(+3)
13
(-)
0.289
(↑0.002)
4.680
(↑0.09)
6
(1↓)
中日
12201 0.375
(↓0.012)
9
(↓1)
87105
(+3)
161
(+9)
18
(+1)
6
(+1)
0.249
(↑0.001)
4.470
(↓0.02)