西武(☆3対2★)ロッテ =リーグ戦9回戦(2020.07.24)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:増田 達至(2勝0敗8S)
敗戦投手:益田 直也(0勝2敗9S)

本塁打
【西武】山川 穂高(10号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武が劇的なサヨナラ勝利。西武は初回、主砲・山川の2ランで先制に成功する。その後同点となって迎えた9回裏、1死一二塁から外崎が値千金の適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・増田が今季2勝目。敗れたロッテは、守護神・益田が誤算だった。

◆西武は1回2死二塁で、4番山川が先制10号2ランを放った。ロッテ打線は西武ニールに、3回まで無安打に抑えられた。 ロッテは4回1死三塁で4番安田が右前適時打で1点をかえした。6回には菅野、安田、井上の3連打で同点に追いついた。 西武は9回1死一、二塁で、外崎がサヨナラ打を放った。貯金は2。連敗のロッテは勝率5割。益田がつかまった。

◆ロッテがソフトバンクとの開幕戦以来、今季2度目のサヨナラ負けを喫し、貯金を使い果たした。 7回4安打2失点と好投した石川を援護しきれなかった。石川は初回に西武山川に2ランを被弾したが、2回以降許した安打は7回1死からの単打1本のみ。 開幕投手を務め、ここまで6試合に先発して0勝2敗。踏ん張ったが、またも白星に恵まれず「球場がミストサウナみたいな感じで暑かったです。ピッチングは立ち上がりがやっぱり良くないなって感じで、もっとしっかり投げたいと思いますね」と振り返った。 ハーマン、益田と勝ちパターンの投手をつぎ込んでの敗戦。打線は8回無死一塁で好調の3番菅野、4番安田に回したが、二直併殺と二ゴロに倒れて好機を生かせなかった。 2連敗でチームは6月20日以来の貯金ゼロに。井口監督は「投手はしっかり頑張ってくれた。石川もうまく緩急をつけて抑えてくれましたし。なかなか打線が今、得点できない。菅野と安田がいいんで、あそこ(8回)で何とか、というところでしたね」と話した。

◆ロッテ安田尚憲内野手がマルチ安打で2試合連続の打点を挙げた。 4戦連続の4番で先発出場。2点を追う4回1死三塁、1ボールから内角高めカットボールを鋭く右翼線へはじき返した。「もっともっとチャンスで打てるように頑張ります」。直後に三塁守備で一塁へ悪送球し、失策が記録されたが引きずらず、6回に再び右前打。3番菅野から5番井上の中軸3連打で同点に追いつき、"負けない男"ニールの勝ちを消した。 しかし8回無死一塁のチャンスでは3番菅野が二直併殺打。安田もギャレットの前に二ゴロに倒れ、試合は今季2度目のサヨナラ負けを喫した。

◆西武が外崎修汰内野手(27)のプロ入り初のサヨナラ打で連勝を飾った。同点で迎えた9回、4番山川に申告敬遠で勝負を避けたロッテに対し、左前へのサヨナラ適時打で試合を決めた。意外にもプロ6年目で初サヨナラ打。試合前には、母校・弘前実の青森独自大会での4強入りを見届け試合に臨んでいた。チームは貯金2とし、楽天とソフトバンクに猛プレッシャーをかけた。勝利の女神が、ようやく振り向いた。9回1死一、二塁、サヨナラのチャンス。打席に入る外崎は、申告敬遠の前打者山川からひと言。「積極的にいけよ」。ベンチの辻監督と馬場コーチは「勝利の女神に今日だけは頼む」と願っていた。プロ入りからサヨナラは1度もない外崎は「ガッと気持ちが入って、どんどん振っていこうと。(敬遠されて)クソって思ってました」。気持ちが乗り移ったバットは、2球目の直球を捉え、左前へ運んだ。 必勝の思いで、味方がつないでくれたチャンスだった。先頭の源田が意表を突くセーフティーバントからヘッドスライディングで出塁。3番森がプロ入り2度目の犠打で送った。そして4番のひと言と首脳陣の願い。「後ろの僕に対して信じてつなげてくれてるんだなという気持ちは伝わった。いつも監督と馬場コーチに『持ってないんだよ、お前は』って冗談半分で言われていたんで良かったです」。意外にも6年目で初めて味わった歓喜だった。 試合前、後輩からエネルギーを注入されていた。母校・弘前実が県大会で4強入りの様子を中継で見守っていた。大会期間中、同級生によるLINE(ライン)グループで流れる経過速報を見ながら遠くからエール。自身もメンバー入りが極めて濃厚だった侍ジャパンで臨む東京五輪が1年後に延期。「来年も開催できるのか。自分は関係なしに、どうなるんだろう」ととまどう中、コロナ渦でも戦う後輩の姿を目に焼き付けていた。 チームは2連勝で3週間ぶりに貯金2として、首位の背中もはっきりと見えてきた。「この1本をきっかけに、もっともっと上を目指してやっていきたい」。記念すべき1打を潮目に、チームを押し上げていく。【栗田成芳】 西武辻監督 「外崎も初めてのサヨナラヒット。アップルパンチまではいきませんでしたが、アップルストレートぐらいで。それで勝利できましたので、明日も勝利目指して頑張ります」

◆西武山川穂高内野手が10号2ランを放った。1回2死二塁の場面で、ロッテ石川の初球、136キロのカットボールに反応。 左中間スタンドへ運び先制し「打ててよかったです」。4試合ぶりの1発で、パ・リーグでは楽天浅村に続く2人目となる2ケタ本塁打に到達。9回には申告敬遠で勝負を避けられるも、外崎へのささやき作戦でサヨナラを"アシスト"した。

◆西武が外崎修汰内野手(27)のプロ入り初のサヨナラ打で連勝を飾った。同点で迎えた9回、4番山川に申告敬遠で勝負を避けたロッテに対し、左前へのサヨナラ適時打で試合を決めた。意外にもプロ6年目で初サヨナラ打。試合前には、母校・弘前実の青森独自大会での4強入りを見届け試合に臨んでいた。チームは貯金2とし、楽天とソフトバンクに猛プレッシャーをかけた。勝利の女神が、ようやく振り向いた。9回1死一、二塁、サヨナラのチャンス。打席に入る外崎は、申告敬遠の前打者山川からひと言。「積極的にいけよ」。ベンチの辻監督と馬場コーチは「勝利の女神に今日だけは頼む」と願っていた。プロ入りからサヨナラは1度もない外崎は「ガッと気持ちが入って、どんどん振っていこうと。(敬遠されて)クソッて思っていました」。気持ちが乗り移ったバットは、2球目の直球を捉え、左前へ運んだ。 必勝の思いで、味方がつないでくれたチャンスだった。先頭の源田が意表を突くセーフティーバントからヘッドスライディングで出塁。3番森がプロ入り2度目の犠打で送った。そして4番のひと言と首脳陣の願い。「後ろの僕に対して信じてつなげてくれてるんだなという気持ちは伝わった。いつも監督と馬場コーチに『持ってないんだよ、お前は』って冗談半分で言われていたんで良かったです」。意外にも6年目で初めて味わった歓喜だった。 試合前、後輩からエネルギーを注入されていた。母校・弘前実が県大会で4強入りの様子を中継で見守っていた。大会期間中、同級生によるLINE(ライン)グループで流れる経過速報を見ながら遠くからエール。自身もメンバー入りが極めて濃厚だった侍ジャパンで臨む東京オリンピックが1年後に延期。「来年も開催できるのか。自分は関係なしに、どうなるんだろう」ととまどう中、コロナ禍でも戦う後輩の姿を目に焼き付けていた。 チームは2連勝で3週間ぶりに貯金2として、首位の背中もはっきりと見えてきた。「この1本をきっかけに、もっともっと上を目指してやっていきたい」。記念すべき一打を潮目に、チームを押し上げていく。【栗田成芳】 ▼西武辻監督 外崎も初めてのサヨナラヒット。アップルパンチまではいきませんでしたが、アップルストレートぐらいで。それで勝利できましたので、明日も勝利目指して頑張ります。

◆西武が外崎のプロ入り初のサヨナラ打で連勝を飾った。西武辻発彦監督のコメント。 「外崎も初めてのサヨナラヒット。アップルパンチまではいきませんでしたが、アップルストレートぐらいで。それで勝利できましたので、明日も勝利目指して頑張ります」

◆前日23日に右肩甲骨の亀裂骨折から復帰したロッテ・福田秀平外野手(31)が、24日の西武戦(メットライフ)に2試合連続の「1番・中堅」で先発出場した。  6月19日のソフトバンクとの開幕戦(ペイペイドーム)以来の出場となった23日の試合では、三回に移籍後初安打となる右翼線二塁打を放った。  真っ黒に日焼けした福田は、この日も試合前の練習で入念にストレッチなどをこなし、打撃練習では快音を響かせた。

◆西武・川越誠司外野手(27)が24日、ロッテ9回戦(メットライフ)に「9番・右翼」で先発出場。2試合連続でスタメンに名を連ねた。  プロ5年目、投手から野手転向2年目の左打者。前日23日には、プロ初本塁打となる決勝の逆転2ランを放ち、チームの勝利に貢献した。この日もロッテの先発が右腕の石川とあって、2試合連続でスタメン起用された。

◆西武・山川穂高外野手(28)が24日、ロッテ9回戦(メットライフ)に「4番・一塁」で先発出場。一回に先制点となる10号2ランを放った。  ロッテ・石川の初球のカットボールを完璧に捉え、バックスクリーン横に運んだ。  有観客試合になってからは、本拠地初アーチ。生還後はお決まりの「どすこい」ポーズを本拠地のファンに披露した。ベンチに戻ってからはガッツポーズし、笑顔を見せた。  先制の一発に主砲は「打ったのはカットボールです。先制できてよかった」と振り返った。

◆ロッテ・安田尚憲内野手(21)が24日、西武戦(メットライフ)の2点ビハインドで迎えた四回1死三塁で、相手先発・ニールから強烈な右前適時打を放った。  「打ったのはカットボールです。もっともっとチャンスで打てるように頑張ります」  六回2死一塁の第3打席でも、再びニールから右前打で好機を広げ、井上の同点打を呼び込んだ。高卒3年目。4試合連続で4番を任されている未完の大器が結果を出し始めた。

◆西武が今季2度目のサヨナラ勝ちで接戦を制した。2-2の九回1死一、二塁で外崎がプロ6年目で初となるサヨナラ打を左前に放った。4番手の増田が2勝目をマーク。ロッテは一度は追い付きながらも力尽き、勝率5割に転落した。

◆西武が24日、ロッテ9回戦(メットライフ)に3ー2でサヨナラ勝ちを飾った。2ー2の九回1死一、二塁で、外崎修汰内野手が左前打。自身初のサヨナラ打で、7試合ぶりの打点を挙げた。  西武は同点の九回、ロッテの抑え・益田直也投手から先頭の源田壮亮内野手がバント安打で出塁。森友哉捕手が犠打を決め、山川穂高内野手が敬遠で歩いてチャンスをつくった。  「自分自身、サヨナラ(安打)を打ったのは初めて。何とか走者をかえしたいという思いだった。(源田や森から)勝ちたい気持ちが伝わってきた」と外崎は観客が入った本拠地で興奮気味にサヨナラの場面を振り返った。

◆ロッテの石川は7回4安打2失点と好投したが、勝敗が付かず、開幕から6試合連続で白星なしとなった。一回に山川に2ランを浴びながらも二回以降はカーブやシンカーを巧みに使って西武の強力打線を翻弄。それでもチームがサヨナラ負けし「立ち上がりがやっぱり良くない。もっとしっかり投げたい」と反省した。  「ミストサウナみたいな感じで暑かった」と大汗をかきながら、先発の役割は全うした。井口監督は「うまく緩急をつけて西武打線を抑えた。頑張ってくれた」と評価した。

◆ロッテは最大で7勝あった勝ち越しがなくなった。一回に2点を先制されながらも追い付き、2-2の九回に抑えの益田を投入したものの踏ん張れなかった。井口監督は「ハーマン、益田と最善の方法で投手を使った。しょうがない」と言うしかなかった。  投手陣は接戦に持ち込んでいるが、打線が5試合連続で3得点以下と不振。21歳の4番安田が適時打を含む2安打を放ったのが数少ない好材料となった。 安田(四回に適時打を放つなど2安打) 「打ったのはカットボール。もっともっとチャンスで打てるように頑張る」 井上(六回に適時打) 「安田が打ってつないでくれたので、何とか走者をかえしたかった」

◆西武の源田が奇襲でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。2-2の九回に先頭打者として打席に入ると初球を一塁方向へバント。全力で走って一塁へ気迫のヘッドスライディングで内野安打としてサヨナラの足場を築き、外崎の適時打で生還した。  この回からロッテは守備にやや不安のある安田が三塁から一塁へ回っていた。「ちょうど相手の守備位置も変更になって、やるなら一塁側を狙いたいと思っていた」としてやったり。辻監督は「あれで、よしいけるとなった」と好判断を勝因の一つに挙げた。 ニール(6回2失点) 「調子自体は良くて、思うところに制球できていた。全体的にうまくまとめられたと思う」

◆山川が一回、先制10号2ランを放った。「打ったのはカットボール。先制できてよかった」。生還後は本拠地のファンに「どすこい」ポーズを披露した。19日の楽天戦(楽天生命パーク)以来4試合ぶりの一発で、5年連続2桁本塁打に到達。現在、パ・リーグトップの11本塁打を放っている楽天・浅村に1本差に迫った。

◆執念の白星だ!! 西武・外崎修汰内野手(27)が24日、ロッテ9回戦(メットライフ)の九回、左前へプロ6年目で初のサヨナラ打を放ち、3-2の勝利に貢献。源田のヘッドスライディングや森の犠打などで演出された好機を生かした。一丸となって競り勝ったチームは貯金を2とした。  本拠地・メットライフドームに詰めかけたレオ党のボルテージが最高潮に達した。外崎がプロ6年目で初となるサヨナラ打。4825人の観衆を沸かせた。  「源(源田)とか友哉(森)がつないでくれたので、何とかしてやろうという気持ちで打席に入った」  同僚の勝利への執念が、背番号5を奮い立たせた。2-2で迎えた九回。先頭打者の源田がセーフティーバントを試み、一塁に気迫のヘッドスライディング。内野安打で出塁すると、昨季首位打者の森がプロ2度目の犠打を決めた。4番・山川は申告敬遠。富士大の先輩が歩かされ、外崎の内心は燃えていた。  「"くそー"と思っていた。山川さんが一塁に行く前に『積極的にいけよ』と、ひと言くれたので、グッと気持ちが入った」  1ボールから内角高めの直球に詰まったが、打球は左前にぽとりと落ちた。アマチュア時代を通じて「記憶がない」というサヨナラ打。母校の青森・弘前実高が20年ぶりの夏の県大会4強進出を果たし、刺激も受けていた27歳は、歓喜のウオーターシャワーを浴び「予想通り、気持ち良かった」と笑顔を見せた。  "持ってない男"と呼ばれていた。内外野を守れる万能選手として侍ジャパンに選ばれ、昨年11月の「プレミア12」で世界一に貢献。だが、西武ではサヨナラ打の経験がなく、辻監督や馬場作戦兼守備・走塁コーチに「持ってないんだよ、お前」とイジられていた。  マイナスな評判をはね返し、今季2度目のサヨナラ勝ちを演出。辻監督は「今日だけは頼むと勝利の女神にお願いしました。よく打ってくれた」とたたえた。  貯金2で、首位・ソフトバンクと1ゲーム差の3位。今季はまだ1本塁打だけで、打率・252の外崎は「まだまだ打たないと。次の1勝を目指し、チーム一丸となってやっていきます」と語気を強めた。勝負を決めた一打を、復調のきっかけにする。(樋口航) ★東京五輪へ胸中複雑  外崎は、来夏に1年延期された東京五輪で野球の日本代表候補に挙がっている。ただ、コロナ禍の収束が見えない状況が続いており「来年、開催できるのかなという気持ち。自分が選ばれる、選ばれないは別にして、どうなるんだろうと。今もどんどん、(新型コロナウイルスの新規)感染者も増えている」と複雑な胸中を明かした。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
17131 0.567
(↑0.015)
-
(↓0.5)
89136
(+4)
115
(+1)
35
(+1)
18
(+2)
0.240
(↑0.001)
3.590
(↑0.09)
2
(1↓)
楽天
16131 0.552
(↓0.019)
0.5
(↑0.5)
90169
(+2)
126
(+6)
32
(+1)
22
(-)
0.269
(↓0.004)
3.990
(↓0.07)
3
(-)
西武
15131 0.536
(↑0.017)
1
(↑0.5)
91134
(+3)
139
(+2)
26
(+1)
16
(-)
0.247
(↓0.001)
4.480
(↑0.09)
4
(-)
ロッテ
15150 0.500
(↓0.017)
2
(↓0.5)
90116
(+2)
136
(+3)
23
(-)
28
(-)
0.241
(↓0.001)
4.430
(↑0.04)
5
(1↑)
ORIX
12163 0.429
(↑0.022)
4
(↑0.5)
89121
(+6)
136
(+2)
26
(-)
26
(+1)
0.244
(↑0.003)
3.990
(↑0.1)
6
(1↓)
日本ハム
12172 0.414
(↓0.015)
4.5
(↓0.5)
89113
(+1)
137
(+4)
26
(-)
20
(+1)
0.221
(↓0.003)
3.990
(↑0.02)