西武(☆3対2★)ロッテ =リーグ戦8回戦(2020.07.23)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:與座 海人(1勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(1勝0敗8S))
敗戦投手:岩下 大輝(3勝1敗0S)

本塁打
【西武】川越 誠司(1号・2回裏2ラン)

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◆西武が接戦を制した。西武は2点を先制された直後の1回裏、無死二塁から源田が適時打を放ち、1点を返す。続く2回には川越の2ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・與座が5回2失点でうれしいプロ初勝利。敗れたロッテは、打線がつながりを欠いた。

◆6年目のロッテ岩下大輝投手(23)は開幕から勝敗なしを挟まず3戦3勝。勝利すれば4戦4勝となるが、西武戦は通算11試合で防御率6・38と苦戦中。難敵から白星を挙げて、球団では16年涌井(現楽天)以来となる開幕4戦4勝なるか。

◆ロッテ鳥谷敬内野手(39)が7番三塁でスタメン出場する。3月の入団後、新天地で初のスタメンとなる。 鳥谷は今季ここまで10試合に出場。主に守備固めなどでの起用で、打撃では6打数1安打。18日の日本ハム戦(札幌ドーム)で初安打を放っていた。

◆ロッテ鳥谷敬内野手(39)が7番三塁でスタメン出場し、4打席無安打に終わった。3月に入団後、新天地でのスタメン出場は初めてだった。 2回の第1打席は一ゴロ、4回の第2打席は死球、6回の第3打席は二ゴロ、9回の第4打席は遊飛だった。 三塁でのスタメンは阪神時代の18年8月30日・ヤクルト戦(甲子園)以来。3度の守備機会をそつなくこなした。

◆ロッテは初回、安田、中村奨の適時打で2点を先制。西武はその裏に1点を返し、2回には川越がプロ1号の逆転2ランを放った。 プロ初勝利を目指す西武先発の与座は、走者を出す場面も多かったが5回6安打2失点と粘投。勝ち投手の権利を得て交代した。 ロッテは8回2死一塁で井上が中堅へ大飛球を放ったが鈴木がフェンスにぶつかりながらジャンピング好捕。西武は逃げ切り勝ちで、与座がプロ1勝をマークした。ロッテ岩下が初黒星。

◆開幕から3戦3勝と好調のロッテ岩下大輝投手(23)に、今季初黒星がついた。6回3失点だった。 初回、1番鈴木に147キロを二塁打にされると、2番源田には146キロをセンター前へ。わずか2球で先制されると、2-1とリードした2回には、川越に逆転2ランを浴びた。「ゲームの入り、2球でくじかれてしまったので、流れがつかみづらかった。立ち上がりは自分のボールが投げられていなかったです」と反省した。 3回以降は150キロ近い直球、フォークとも持ち味を出し「6回まで投げられたので粘れたのかなと思います」と持ち直しただけに、序盤だけが悔やまれる。井口監督は「入りは苦しんでいましたが、彼らしい投球をしてくれた」と評価していた。

◆ロッテは西武与座を崩しきれなかった。初回に安田の適時打などで2点を先制するも、2回以降はあと1本が出なかった。プロ17年目の鳥谷も、7番三塁で入団後初スタメン。 井口監督は「サイドスローの投手で、レアードが得意としていないので」と助っ人に代えベテランを起用したが、4打席で無安打と快音は出ず、貯金は再び1に減った。

◆プロ5年目、野手に転向して2年目の西武川越誠司外野手が初アーチとなる決勝2ランを放った。 1点を追う2回2死三塁。2ボールからロッテ岩下の148キロ直球を右中間スタンド中段まで運んだ。「打った瞬間ホームランだと分かるくらい(手応えが)良かったです」。 メットライフドームでは本塁打の際に球場が暗転する演出がされており「ベースを回っている時に照明が暗くなるんですけど、それが気持ち良かったです。中村さんが(21日に)打って暗くなって格好良かったんで、めちゃくちゃ打ちたかった」と満面の笑みを浮かべた。

◆海の日に海人が輝いた! 西武のサブマリン与座海人投手(24)がプロ初勝利だ。初回にいきなり2失点。だがそこから粘りの投球で5回6安打2失点とまとめた。川越誠司外野手(27)のプロ初本塁打や味方の好守にも助けられ、今季5試合目でうれしい1勝。勝利投手の権利まであと1アウトで交代となった前回12日ロッテ戦の雪辱も果たした。同じ過ちは犯さない-。3-2とリードした5回2死。4番安田を迎えた場面で、与座のボールが勢いを増した。この日はずっと120キロ台だった直球が、初球130キロ、2球目で最速の131キロをマーク。「2つアウトを取れて、ここから締め直すじゃないですけど、自分をもう1度奮い立たせて投げました」。最後は127キロシンカーで安田を中飛に打ち取り、小さくガッツポーズを繰り出した。 「もうひと殻破りしないといけないと思って『殻を破る、殻を破る』と思いながらずっと投げてました」。初回に2点を失っても、その後も毎回のように走者を出しても、強い気持ちを持ち続けた。3回には安田の強烈なライナーが顔面付近を襲ったが、体を倒しながら必死にもぎ取った。 大先輩の助言も効いた。勝利投手の権利まであと1死で交代となった前回登板後、一度登録を抹消され、ファームで調整した。練習前にロッカー室で松坂と話す機会があり「点差があっても気持ちは0-0のつもりで投げるように」とアドバイスされた。この日は「(最後まで)気持ちの波が少なかったです」と感謝した。 スポットライトを浴びる野球人生ではなかった。沖縄尚学での高校時代、新チームになった時は投手陣の3、4番手。「(周りに)同じタイプしかいない」という比嘉公也監督との会話からヒントを得て、腕を下げてサイドスローにする決意を固めた。岐阜経大(現岐阜協立大)で下手投げに転向する下地となった。同監督は「彼はずっと日の当たらない選手だった。それがプロですから。夢がありますよね。1番頑張ってほしい選手の1人です」という。 プロ入り後もトミー・ジョン手術を経験し、育成選手にもなった。「ほんと長かったのひと言ですね」とホッとした表情を見せた与座。今後は「1つ1つ勝利を積み重ねる、貯金を作れるピッチャーになりたい」。また今まで通り目標に向けて愚直にまい進する。【千葉修宏】 ◆与座海人(よざ・かいと)1995年(平7)9月15日生まれ、沖縄県浦添市出身。沖縄尚学で13年センバツ出場。岐阜経大を経て17年ドラフト5位で西武入団。18年は1、2軍を通じて登板機会なし。10月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、19年は育成契約。同年オフに支配下に復帰し、今年の6月21日日本ハム戦でプロ初登板。今季推定年俸470万円。173センチ、78キロ。右投げ右打ち。 西武辻監督(与座の勝利について)「なんとかだよね。満足する内容じゃなかったけど、あとのピッチャーに助けられながらも、この世界に入ってきて1勝は大きい。気持ち的にも楽に、そういう気持ちになって次の投球に臨んでくれればいいかなと思います」

◆海の日に海人が輝いた! 西武のサブマリン与座海人投手(24)がプロ初勝利だ。 初回にいきなり2失点。だがそこから粘りの投球で5回6安打2失点とまとめた。 川越誠司外野手(27)のプロ初本塁打や味方の好守にも助けられ、今季5試合目でうれしい1勝。勝利投手の権利まであと1アウトで交代となった前回12日ロッテ戦の雪辱も果たした。◆西武与座の特色 チャートの痕跡が明らかに他のタイプの投手と異なる。ベルト付近の高さの球がこれだけ多くて抑えられたのはアンダースローならではだろう。右打者に対しては、執拗(しつよう)に投げ込んだ外角スライダーも有効。ベースの幅をワイドに使った。

◆ロッテは23日、西武8回戦を敵地・メットライフドームで戦う。この日は、鳥谷敬内野手(39)が「7番・三塁」で先発出場。阪神からロッテに移籍後、初の先発メンバーに名を連ねた。スタメン発表で、「7番、サード鳥谷」と名前がコールされるとメットライフドームに集まったファンから大きな歓声が起きた。

◆西武・川越誠司外野手(27)が23日、ロッテ8回戦(メットライフ)に「9番・右翼」で先発出場。プロ初本塁打となる2ランを放った。  1点を追う二回2死三塁。登場曲である日本香堂のCM曲の「青雲のうた」に合わせて打席に向かった第1打席。岩下の148キロの直球を完璧に捉え、右中間席中段に突き刺した。  「打ったのは真っすぐ。初ホームランを打てて最高っす。打った手応えも完璧でした。あの打席では何とか三塁ランナーをホームにかえそうと思って打席に入った。強く振ろうと意識していました」と振り返った。

◆西武が競り勝ち3位に浮上した。1-2の二回に川越のプロ初本塁打となる2ランで逆転した。与座が5回6安打2失点でプロ初勝利を挙げた。救援陣が無失点でつなぎ、増田が8セーブ目。ロッテは拙攻が響き、4位に転落した。

◆ロッテは打線に勢いがなかった。一回に幸先よく2点を先制したが、二回以降はゼロ行進。三回1死一、三塁の好機で安田の痛烈なライナーを投手に好捕され、続く井上は捕邪飛に倒れた。井口監督は「序盤に点が取れなかった」と嘆いた。  明るい材料はあった。福田秀が右肩甲骨の亀裂骨折から復帰し、三回に右翼線二塁打で移籍後初安打をマーク。凡退した打席でもバットの芯で捉えた打球を飛ばしており、井口監督は「しっかり動けていると思う」と今後に期待した。 安田(一回に適時二塁打) 「1打席目からチャンスで打つことができて良かった」

◆ロッテの岩下は6回5安打3失点で今季初黒星を喫した。立ち上がりを攻められ、2-0の一回に先頭打者から連打されてわずか2球で1点を失い二回には逆転2ランを浴びた。「2球でくじかれて流れがつかみづらかった。立ち上がりは自分の球が投げられていなかった」と反省した。  ただ、三回以降は威力のある直球を軸に立ち直り、二塁を踏ませず粘った。井口監督は「彼らしい投球をしてくれたと思う」と評価した。

◆「海の日」。名前に"海"が入る西武・与座海人投手(24)が5回2失点の粘投で、プロ初勝利を挙げた。  「やっとだなという思いが強い。ホッとした気持ちです」  同じ過ちは繰り返さない。12日のロッテ戦は、勝利投手の権利を得るまで、あとアウト1つとした五回2死で降板。この日も五回に先頭打者に安打を許したが、菅野を二ゴロ併殺打、安田を中飛に打ち取った。  「ここを乗り切らないと今後がないと思って必死に投げた」。アンダースローから120キロ台の直球、スライダー、チェンジアップを駆使。初登板から5度目の挑戦で悲願の白星をつかんだ。  岐阜経大から2018年にドラフト5位で入団。プロ入り後に右肘の手術を受け、昨年は育成選手。今季から再び支配下登録され、2軍調整中だった今月中旬、日米通算170勝の松坂から金言を授かった。  「味方が点を取ってくれて点差あっても、0-0の気持ちで投げる。状況に応じて余裕を持っていけたらいい」。偉大な先輩の助言があり、この日はピンチの場面でも「気持ちの波は少なかったと思う」と感謝した。  チームは貯金を1とし、3位に浮上。「一つ一つ、勝利を積み重ね、貯金をつくれるピッチャーになりたい」。パ・リーグ3連覇に向け"獅子のサブマリン"が台頭すれば頼もしい。(樋口航)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16121 0.571
(-)
-
(-)
91167
(+2)
120
(+2)
31
(-)
22
(-)
0.273
(-)
3.920
(↑0.08)
2
(1↓)
ソフトバンク
16131 0.552
(↓0.019)
0.5
(↑0.5)
90132
(+2)
114
(+3)
34
(-)
16
(-)
0.239
(↓0.005)
3.680
(↑0.02)
3
(1↑)
西武
14131 0.519
(↑0.019)
1.5
(↑0.5)
92131
(+3)
137
(+2)
25
(+1)
16
(-)
0.248
(↓0.003)
4.570
(↑0.1)
4
(1↓)
ロッテ
15140 0.517
(↓0.019)
1.5
(↓0.5)
91114
(+2)
133
(+3)
23
(-)
28
(-)
0.242
(-)
4.470
(↑0.04)
5
(-)
日本ハム
12162 0.429
(↑0.022)
4
(↑0.5)
90112
(+3)
133
(+2)
26
(+1)
19
(-)
0.224
(↓0.002)
4.010
(↑0.07)
6
(1↓)
ORIX
11163 0.407
(-)
4.5
(-)
90115
(+2)
134
(+2)
26
(-)
25
(+1)
0.241
(-)
4.090
(↑0.09)