中日(★1対6☆)巨人 =リーグ戦6回戦(2020.07.23)・ナゴヤドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:メルセデス(2勝2敗0S)
敗戦投手:福 敬登(1勝1敗0S)

本塁打
【巨人】大城 卓三(3号・4回表ソロ),ウィーラー(2号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆巨人は4回表、大城のソロが飛び出し先制に成功する。その後は同点を許すも、8回に岡本の適時打と代打・ウィーラーの2ランなどで、一挙5点を勝ち越した。投げては、先発・メルセデスが7回1失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、4番手・福が誤算だった。

◆巨人メルセデス投手が今季2勝目を目指して23日の中日戦に先発する。前回登板の16日広島戦では6回2失点で今季初勝利を挙げた。 「自分の持っている100%の力を出したい。自分らしく、リズムよく長いイニングを投げたいね。勝ちにつながる投球をしたい」と意気込んだ。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(31)が欠場1試合で4番に復帰して同点適時打を放った。 1点を追う6回、大島、福田の連打で無死一、二塁。ここでメルセデスから中前にはじき返した。「外のボールでバットの先だったが何とか拾えたね」とビシエド。21日の同カードで菅野から左肘付近に死球を受け、22日の試合は欠場していた。4回の第2打席では右前打を放っていた。

◆巨人は3回1死一、三塁の先制機に坂本、丸が凡退。中日は巨人先発メルセデスに3回まで1安打に抑えられた。 巨人は4回、大城が左翼席に3号ソロを放ち1点先制。中日は6回無死一、二塁からビシエドの中前適時打で同点に追いついた。 巨人は8回に勝負を決めた。岡本の2点適時二塁打で勝ち越すと代打ウィーラーの2ランなどで5点を奪った。中日は連勝を逃す。 巨人のメルセデスは2勝目。中日の福は1敗目。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手が欠場1試合で4番に復帰した。4回、右前打を放つと6回無死一、二塁では中前に同点適時打。「同点にしたのはよかったが、チームが負けてしまったので残念だね」。 21日に菅野から左肘付近に死球を受け、22日は欠場。悪影響が心配されたが「肘の状態はトレーナー7のおかげでよくなってきて大丈夫だよ」と問題ないことをバットと言葉で実証した。

◆中日ドラフト1位の石川昂弥内野手が連日のフェンス直撃打を放った。 5回、メルセデスからセンター左に二塁打。22日のプロ初打点となる左翼フェンス直撃に続く一撃を「初球の甘いボールを1球で仕留めることができたので、それは今までなかったので良かったです」と振り返った。2回にも四球出塁し、7打席連続出塁と上昇気流に乗ったが、6回2死二、三塁の勝ち越し機は空振り三振に倒れた。離脱中だった高橋が24日から1軍合流予定。石川昂は生き残りをかけて結果も求められている。

◆巨人は22日に誕生日を迎えた原辰徳監督が62歳初勝利を飾った。同点の8回は無死一塁から不調の坂本に犠打のサインを出さず強攻。「調子が良かったらさせたかもしれない。調子が良くないという点でね、思い切って逆にいかせようと」。ランエンドヒットで二、三塁とチャンスを広げ、大量点につなげた。 4回には大城の2年ぶり2本目となる左翼への本塁打で先制し「ナゴヤドームで非常に相性が良く見える」と評価した。

◆中日は巨人先発メルセデスに3回まで1安打に抑えられた。 巨人は4回、大城が左翼席に3号ソロを放ち1点先制。中日は6回無死一、二塁からビシエドの中前適時打で同点に追いつくも、 巨人は8回に岡本の2点適時二塁打で勝ち越すと代打ウィーラーの2ランなどで5点を奪い勝負を決めた。巨人先発メルセデス投手が、粘投で今季2勝目を挙げた。5回まで散発3安打と試合の流れを作り、7回1失点でまとめた。「とにかく低めをアグレッシブに。アグレッシブに」と的を絞らせなかった。原監督は「すごく粘り強くね、鬼門の6回もね、1点で抑えたということでしょうね」と評価した。

◆巨人には大人も、子供も楽しめる「トイ・ストーリー打線」がある。同点の8回。ミスターポテトヘッドとうり二つのゼラス・ウィーラー内野手(33)が、代打からダメ押しの1発。勝ち越し打はバズ・ライトイヤーばりの肉体を持つ岡本和真内野手(24)だった。映画の主役がウッディなら、チームの「顔」坂本勇人内野手(31)が、チャンスを広げた。主要キャラクターが一挙に動き回り、3カード連続勝ち越しを決めた。ミスター・ポテトヘッドことウィーラーが、打席にやって来た。8回。3点を勝ち越し、なお2死三塁。隣にはミセス・ポテトヘッドの姿はない。最愛の夫人に早く会いたいと言わんばかりに初球から振った。左翼への2号2ラン。初の「3番」でスタメン出場した15日広島戦では、移籍後初の1発。目、鼻などのパーツを取り外し可能な本家と同様-。先発でも途中出場でも、出番を入れ替えても結果を出せる。「チームの雰囲気がいいし、溶け込んで自分の仕事ができてる」と"無限のかなたへ"放物線を描いた。 「無限のかなたへ」と言えば、巨人のバズ・ライトイヤーも、この回に暴れた。体重100キロのドッシリした「バズ・岡本様」。第3打席まで凡退したら、さすがの「仲間」も不安がる。迎えた第4打席は、1-1の無死満塁。「(チャンスでは)強く意識持って臨んでいます」と左翼線へ2点適時二塁打。エイリアンが「か~み~さ~ま~」と言わんばかりに「バズ・岡本様」のレーザー光線で、開幕から13試合連続無失点の中日福を粉砕した。 「あんたは俺の相棒だぜ! 」。そんな風に岡本を見つめ、坂本は二塁から生還した。映画の主役がウッディならば、チームの「顔」坂本も黙っていなかった。自身も岡本同様に3打席目まで無安打。愛馬・ブルズアイにまたがっていなくとも、2年連続打率3割超えの男には技術がある。無死一塁から外寄りのカットボールを左翼線への二塁打とし、チャンスを広げた。 おもちゃの世界のごとく、面白いように打線が機能。原監督も「打順がというか、中軸が機能してくれましたね」と称賛した。これで3カード連続の勝ち越し。前日に連勝は7でストップしたが、「8」回に「トイ・ストーリー打線」が「俺~がついてるぜ~」と巨人ファンを笑顔にした。【栗田尚樹】

◆巨人の「トイ・ストーリー打線」が、8回を劇場化させた。3点を勝ち越し、なお2死三塁。代打にはミスター・ポテトヘッドことゼラス・ウィーラー内野手(33)がコールされた。初球を左翼へ2号2ラン。目、鼻などのパーツを取り外し可能な本家と同様。先発、途中出場でも結果を出せる。「溶け込んで自分の仕事ができてる」と"無限のかなたへ"放物線を描いた。 「無限のかなたへ」といえば、巨人のバズ・ライトイヤー岡本和真内野手(24)も暴れた。1-1の8回無死満塁。「(チャンスでは)強く意識持って臨んでいます」と左翼線へ2点適時二塁打。エイリアンが「か~み~さ~ま~」といわんばかり。体重100キロのドッシリした「バズ・岡本様」のレーザー光線ばりの打球で、開幕から13試合連続無失点の"ザーグ"いや、中日福を粉砕した。 「あんたは俺の相棒だぜ!」。そんな風に岡本を見つめ、坂本勇人内野手(31)は二塁から生還。映画の主役がウッディならば、チームの「顔」坂本も黙っていなかった。愛馬ブルズアイにまたがっていなくとも、2年連続打率3割超えの男には技術がある。無死一塁から外寄りのカットボールを左翼線二塁打とし、チャンスを広げた。 おもちゃの世界のごとく、面白いように打線が機能。原監督も「打順がというか、中軸が機能してくれましたね」と称賛した。これで3カード連続の勝ち越し。前日に連勝は7でストップしたが「トイ・ストーリー打線」が「俺~がついてるぜ~」と巨人ファンを笑顔にした。【栗田尚樹】

◆中日のダヤン・ビシエド内野手(31)は23日、巨人6回戦(ナゴヤドーム)に「4番・一塁」で2試合ぶりとなるスタメン出場する。  21日の同戦で左ひじ付近に死球を受け、「左上腕三頭筋外側部の打撲」との診断を受けていた。22日はグラウンドに姿を見せたが、大事をとって試合前のフリー打撃やシートノックに参加せず、試合にも不出場。試合後、与田監督は23日の試合での復帰について「(出場する)可能性は高いと思いますよ。(球場に)来てみて、打ってみて、確認にはなりますけど」と話していて、GOサインが出た。  ビシエドは試合前に一塁でノックを受けると、フリー打撃でも快音を響かせていた。連勝に向けて打棒を爆発させたい。

◆中日のドラフト3位・岡野祐一郎投手(26)が23日、巨人6回戦(ナゴヤドーム)に先発。5回3安打1失点だった。  「勝っている状況で次のピッチャーに渡せなかったのが反省。高めの抜けたカーブをホームランにされてしまったので、失投を減らしていきたいです」  反省が口をついたが、一回1死から4者連続三振を奪うなど、上々の立ち上がりだった。四回1死走者なしでは大城に高めに浮いたカーブを捉えられ、左翼席へ運ばれたが、それ以外は問題なし。フォーク、スライダーを低めへ制球し、威力のある直球とのコンビネーションで挑み、坂本、丸、岡本の2-4番から7つのアウト、うち5つを三振で奪った。奪三振は自己最多の7個だった。  0-1の五回1死三塁の同点機で打席が巡ると代打が送られ、勝ち投手の権利はつかめなかった。

◆巨人が試合終盤に大量得点を奪い、勝利を決めた。先発・メルセデスが7回1失点の好投で2勝目(2敗)。中日は八回に登板した4番手・福が誤算だった。  巨人は四回1死から大城が中日先発・岡野の変化球をレフトスタンドへ運び、3号ソロで先制。中日は六回に先頭の大島、福田の連打で一、二塁の好機を作ると、ビシエドの中前打で同点に追いついた。  巨人は八回無死満塁の絶好機で、岡本が左翼線2点二塁打を放ち、再び勝ち越すと、1死二、三塁から中島の三ゴロの間に三走・丸が生還。続く代打・ウィーラーには左越え2点本塁打が飛び出し、この回に一挙5点を挙げた。  投げては、メルセデスの後を任された大竹が八回を三者凡退に打ち取り、九回にマウンドに上がった鍵谷は先頭の京田に出塁を許すも後続を打ち取り、危なげなく試合を締めた。

◆中日・山本拓実投手(20)が23日、巨人6回戦(ナゴヤドーム)で1-6の九回に登板し、1回無安打無得点に抑えた。  右腕は21日の今カード初戦でも先発したが、五回途中までで87球を投げて4失点。3試合連続となるKOを食らい、3敗目を喫していた。  5点差がついた展開の中、中1日でのリリーフ登板だった。与田監督は今後の起用について「いろいろと経験をさせないといけない。経験というか場面、場所を変えながら」と、リリーフを中心に出番を与えていく考えを明かした。  球質に向上の兆しがあるなかでも、ターニングポイントとなる場面などでの考え方や配球についてはまだまだ求めたい部分があるといい、救援として登板するなかで経験させるつもりだ。  ただ、オフからアピールを続け、開幕ローテの一角をつかんだ一人であるだけに「もちろん、先発のチャンスも本人の頑張り次第ではこれから出てくるし、いろんなことをまた一から考え直していかなきゃいけないところはたくさんあると思う」。限られたイスを奪い返す活躍に期待した。

◆中日は23日、巨人6回戦(ナゴヤドーム)に1-6で敗れた。  1-1の八回に、ここまで開幕から13試合連続無失点と抜群の安定感を誇っていた福が4番手で登板。しかし、亀井&坂本の連打、丸への四球で無死満塁のピンチを招くと、岡本には144キロ直球を左翼への勝ち越し2点二塁打とされ、今季初失点を喫した。さらに1死二、三塁で、中島の三ゴロの間に1点の追加を許すと、2死三塁では代打・ウィーラーに左翼席へ運ばれた。  「状態は悪くなかったですが、坂本さんにカウント負けしたのが全て。しっかりとこの負けは自分の中で背負います」  駄目押しの一発に思わず天を仰いだ左腕。ルーキーイヤーの2016年以来となる、自己ワーストタイの5失点で今季初黒星となった。  与田監督は「これまで防御率0・00で頑張ってくれたわけだし、今日は使う場所を私が間違えたのかな。次はしっかり抑えてもらいたいです」と仕切り直しに期待した。

◆巨人のメルセデスは7回1失点で2勝目を手にした。6安打を浴びながら粘り強く投げ「ベストを100パーセント出せた。低めにいけた。チームがいい状態できているので、勝ててよかった」と笑みをこぼした。  六回は1点を失い、なお1死二、三塁とされたピンチではストレートで京田、石川昂から連続三振を奪った。メルセデスは「(捕手の)大城をとにかく信じて投げることができた」と喜んだ。

◆中日の岡野は球を低めに集め、強力な巨人打線に対して5回3安打1失点にまとめた。四回、大城に許した先制本塁打を悔やんでいるようで「勝っている状況で次の投手に渡せなかったのが反省。失投を減らしていきたい」と残念がった。  しっかりと試合をつくったルーキーに、与田監督は「四回は少しばてが見えたけど、強力打線を相手によく頑張ってくれた」と褒めた。

◆4番のひと振りで勝った!! 巨人・岡本和真内野手(24)が23日、中日6回戦(ナゴヤドーム)の八回、左翼線へ勝ち越しの2点二塁打を放った。この一打で試合数(27)を上回る29打点とし、6-1の勝利に貢献。3カード連続の勝ち越しを決めたチームは再び貯金を「10」に増やし、首位を快走している。  4番のために、試合のクライマックスが用意された。1-1の八回無死満塁。岡本が、13戦連続無失点中だった左腕・福から鮮やかなライナーを左翼線へはじき返した。  「つないでもらったので、何とかしようと思っていた。CC(先発のメルセデス)が頑張っていたので、打ててよかった。(得点圏は)強い意識を持って打席に向かっています」  亀井、坂本、丸の上位打線がお膳立てした絶好機。岡本は内角の直球を引っ張り、決勝の2点二塁打に変えた。それまで2つの空振り三振と併殺打に封じられていた主砲が、値千金の一打。打線を活気づけ、この回計5点のビッグイニングを演出した。  打率・324で、得点圏打率は・387(31打数12安打)と勝負強さが光る。27試合を終えて打点は29。ヤクルトの村上とリーグトップを争い、今季の120試合で換算すると128打点ペースだ。10本塁打はリーグトップ。初の打撃タイトルを狙える位置につけている。  奈良・智弁学園高3年秋に臨んだ2014年のドラフト会議。巨人から1位指名を受けた際、原監督から送られた色紙には、直筆で「歴史を変えよう!」と書かれていた。原監督も長く務めた巨人の4番打者に定着して3年目。指揮官が夢見ていた未来を、現実のものにしている。  前日22日は今季初の零敗。"倍返し"とはいかないまでも、やられた分をやり返した。3カード連続の勝ち越しで貯金10の首位。「中軸が機能してくれました。(岡本は)安定して、いいところで打ってくれていますね」と原監督。2位(ヤクルト)と今季最大の3・5ゲーム差とした。  本拠地・東京ドーム以外で臨む試合(6カード連続)は、24日からのヤクルト3連戦(神宮)が最後。4番のバットで、打点も白星もコツコツと積み重ねる。(谷川直之)

◆巨人の八回の攻撃に、中日との地力の差が出た。無死一塁から坂本が左翼線に放った二塁打が大きかった。  決して調子は悪くないのだが、今季は外に逃げるボール球の変化球に手を出している。これが打率が上がらない原因。この打席はよく見極めて、フルカウントから本来の打撃ができた。  無死二、三塁となり、中日バッテリーは丸とは無理に勝負をせずに歩かせた。それまで岡本も坂本と同様、タイミングが合っていなかったから納得できる。しかし、岡本はカウント2-2から内角の真っすぐをうまく捉えて、左翼線に勝ち越しの二塁打を放った。  追い込まれたことで、自分のバッティングをすればいいと開き直れたのかもしれない。4打席のうち、1打席でもいい場面で打つのが4番。4番が打てば、チームはさらに盛り上がる。  対照的に、中日は六回に流れをつかみ損ねた。2番からの3連打で同点とし、5番に送らせてなお1死二、三塁。一気に勝ち越しておけば、展開は変わっていた。  打つべき人が4打席のうちに、結果を出す。これが巨人の強さだろう。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1881 0.692
(↑0.012)
-
(-)
93139
(+6)
82
(+1)
35
(+2)
17
(-)
0.265
(-)
3.030
(↑0.07)
2
(-)
ヤクルト
14113 0.560
(↓0.023)
3.5
(↓1)
92133
(-)
139
(+6)
23
(-)
20
(-)
0.255
(↓0.005)
4.590
(↓0.03)
3
(-)
阪神
13131 0.500
(↓0.02)
5
(↓1)
93104
(+2)
115
(+4)
30
(+1)
18
(-)
0.252
(↓0.001)
3.980
(-)
4
(-)
DeNA
13151 0.464
(↑0.02)
6
(-)
91118
(+6)
106
(-)
29
(+2)
5
(-)
0.279
(↑0.001)
3.610
(↑0.13)
5
(1↑)
広島
10143 0.417
(↑0.026)
7
(-)
93126
(+4)
130
(+2)
27
(+1)
13
(-)
0.285
(↓0.003)
4.530
(↑0.1)
6
(1↓)
中日
11181 0.379
(↓0.014)
8.5
(↓1)
9099
(+1)
147
(+6)
17
(-)
5
(-)
0.251
(-)
4.580
(↓0.04)