DeNA(★4対6☆)ヤクルト =リーグ戦4回戦(2020.07.21)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
2000400006701
DeNA
30000100041002
勝利投手:原 樹理(1勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(1勝1敗5S))
敗戦投手:ピープルズ(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】青木 宣親(5号・1回表2ラン)
【DeNA】梶谷 隆幸(4号・1回裏ソロ),梶谷 隆幸(5号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、青木の2ランで幸先良く先制する。直後に逆転を許すも、5回表に青木と村上の連続適時二塁打などで4点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・原が5回3失点で今季初勝利。敗れたDeNAは、先発・ピープルズが試合をつくれなかった。

◆ヤクルト青木宣親外野手が5号2ランで先制した。 3番左翼で2試合ぶりにスタメン復帰。1回1死一塁、2ストライクに追い込まれてからの3球目、DeNAピープルズのチェンジアップを右翼スタンド中段まで運んだ。 今季初先発を迎えた原に早々と援護点をプレゼントし「甘く来た球をミスショットすることなく、しっかりいいスイングで捉えることができました。先制できて良かったです」とコメントした。

◆今季初先発のヤクルト原樹理投手は、5回7安打4奪三振3失点で勝利投手の権利を持って降板した。 先頭のDeNA梶谷にいきなり本塁打を許すなど、初回に3点を献上したが、3回以降に持ち直した。要所を締めて追加点を与えなかった。1軍登板は昨年6月以来。「1年ぶりの登板で立ち上がりは緊張しました。野手の方に何度も声を掛けていただいて、西田さんがいろんな球を使ってリードしてくれました。もう少しイニングを投げないといけなかったです」とコメントした。

◆ヤクルトは1回、青木の2ランで2点を先制。DeNAはその裏、梶谷の先頭打者弾と柴田の2点適時打で3点を奪い逆転した。 ヤクルトは5回に青木の2点適時打で逆転し、村上の適時打などでさらに2点を追加。先発原は5回7安打3失点で降板した。 ヤクルトは継投で逃げ切り2連勝。原が1勝目を挙げた。ヤクルト石山が5セーブ目。DeNAは終盤の好機であと1本が出ず6連敗。ピープルズが1敗目。

◆ヤクルト青木宣親外野手が4打点で原を援護した。 18日の広島戦で左膝に死球を受け、19日はベンチスタートだったが2試合ぶりにスタメン復帰。DeNAピープルズから、まずは1回1死一塁で先制の5号2ラン。1点を追う5回には右中間への2点二塁打で逆転に成功した。 「いいところでの1本だったので格別でした。(原は)個人的に柱になってほしい投手。勝ちが付いてよかった」と話した。

◆DeNAは相手を上回る10安打も好機であと1本が出ず、6連敗で借金3となった。 2回無死一塁で9番ピープルズが初球を送りバント成功。ラミレス監督は「ランナー一塁だったので。今日はバントのサインを出したかった」と振り返った。8回1死一塁では神里が今季初盗塁でチャンスメーク。打線は6試合ぶりの2ケタ安打と徐々に上向きだ。指揮官は「連敗の後は必ず連勝が来ると信じている。ベストを尽くして明日、勝ちたいと思います」と前向きに話した。

◆ハマスタのマウンドがまた苦しみの出口だった。ヤクルト原樹理投手が415日ぶりに白星を飾った。90球使って5回3失点。両手を上げて喜べる内容でなくとも、意味ある勝ちだった。「ここまでの期間、すごく長く感じましたし、つらく感じました。厳しい試練だったけど勝てて、やってきたことは間違ってなかったのかなと」。胸をなで下ろした。 昨季は開幕ローテーションに入るも上半身の故障で離脱。1軍登板は自己最少12試合にとどまり、2軍暮らしが続いた。「ケガをして、年内は何をしても前に進まなかった」。同僚やスタッフ、首脳陣、周りに助けられた。「トレーニングやケア、体の仕組みを一から聞いたり。いろんなところを紹介してくれたり。自分のことのように付き添ってくれた人を挙げたらきりがない」と感謝。そんなチームの、エース石川抹消というピンチで必要とされた。 梶谷にいきなり先頭打者弾を許し、立ち上がりで3点を献上したが持ち直した。マウンドから、外野から、ベンチからの声にまた支えられた。1軍勝利は昨年6月2日のDeNA戦、悪夢の16連敗を止めたあの日以来。「ここまで全然貢献できなかった。これから高津監督の力になれるよう、少しずつ頑張っていきたい」。着実な1歩を刻んだ。【鎌田良美】

◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が21日、DeNA4回戦(横浜)に「3番・左翼」で先発し、一回2死一塁から先制の5号2ランを放った。  DeNA先発、ピープルズが投じた内角のチェンジアップを右翼席上段まで運んだ。今季初登板となる先発の原を援護し、青木は「甘くきた球をミスショットすることなく、しっかりいいスイングで捉えることができました。先制できてよかったです」とコメントした。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が21日、DeNA4回戦(横浜)に「3番・左翼」で先発し、2-3の五回、無死一、二塁から右中間へ逆転の2点二塁打を放った。  一回は1死一塁からDeNA・ピープルズのチェンジアップを捉え、右翼席へ先制の5号2ラン。五回の逆転打は高めのツーシームを捉え「何とか追加点を、と思って打席に入りました。1打席目同様、自分のスイングができました」と振り返った。  4番・村上宗隆内野手(20)も続き「難しい球でしたが強引にいかずうまく打つことができました」と、内角直球を捉え右翼線へ適時二塁打。1死三塁からはエスコバーが左犠飛を放ち、五回は一挙4得点で逆転に成功した。

◆ヤクルト・原樹理投手(27)が21日、DeNA戦(横浜)で今季初登板となる先発マウンドに上がり、5回9安打3失点。勝利投手の権利を持って救援陣につないだ。  「1年ぶりの登板で立ち上がりは緊張しました。野手の方が何度も声をかけていただいて、(捕手の)西田さんがいろんな球を使ってリードしてくれました」  昨年の6月18日以来となった1軍マウンド。2点の援護をもらったが、一回は先頭の梶谷に右翼スタンドへソロ本塁打を被弾。その後、2死二、三塁のピンチを背負い柴田に右翼線へ2点打を許した。  その後は粘りの投球が続いた。走者を許しながらも変化球中心の組み立てでDeNA打線にまとを絞らせず追加点を許さなかった。「もう少し長いイニングを投げないといけなかったです」と悔しさもにじませたが、役割を果たした。

◆2位ヤクルトが4位DeNAとの打ち合いを制した。主将で3番・青木はこの試合4打点と大活躍。先発のヤクルト・原は今季初登板で初勝利となった。  ヤクルトは一回、2死一塁で回ってきた青木が、DeNA先発・ピープルズの3球目をはじき返し、右翼席上段に運ぶ5号本塁打。ヤクルトが2点を先制したが、その裏、DeNAは原の立ち上がりを攻め、梶谷の4号となるソロ本塁打、柴田の右前2点適時打などで逆転した。  しかし、ヤクルトは1点リードされて迎えた五回、打線が爆発。無死一、二塁の場面で、青木が右中間への2点適時二塁打を放ち、再び逆転に成功。続く村上が右翼線への2点適時二塁打で突き放すと、エスコバーの犠飛などもありこの回4点を奪った。  昨年6月18日以来の1軍マウンドとなった原は5回9安打3失点で降板。ヤクルト2番手のマクガフが六回、梶谷に5号ソロを浴びたが、その後は中継ぎ陣が粘りのピッチングで無失点に抑え、ラスト九回は守護神・石山が試合を締めくくった。  ◆青木宣親外野手 「(一回の2点本塁打は)甘く来たところを一発で仕留めることができた。(五回の2点適時二塁打は)とにかくつなげることを意識してやった。格別でした。(打撃の調子は)ここ最近良かったんで、きょうもキープできたと思う」

◆DeNA・梶谷隆幸外野手が21日、ヤクルト戦(横浜)で今季初の1試合2本塁打を放った。  0-2の一回に右越え4号を放ち、「最高です! 先頭だったので塁に出ることを意識して打席に入りました」と、今季2度目の先頭打者アーチに笑顔をみせた。  3-6の六回には内角高めカットボールに対し、うまくバットを振りぬき、高い放物線で右翼ポール際へと運んだ。打った直後は「どうかな!?」といった表情で打球の行方を見守っていたが「切れなくて良かったです。インサイドのボールに対して、左手を返さずうまく押し込むことができました」と自賛の一発となった。  ラミレス監督も「ホームランを打とうとしてスイングしたのではなく、しっかりとしたスイングをした結果、ホームランとなっている」と状態の良さを歓迎していた。

◆DeNAは泥沼の6連敗となった。梶谷が初回先頭打者を含む2本塁打と奮起した一方で、2番ソトは3三振。好調な4番佐野も3-2の二回2死満塁で中飛に倒れ攻め切れなかった。連敗中は2点差以内が5度と接戦での弱さが目立つ。  17日に本拠地で観客を入れ始めてから、まだ白星がない。ラミレス監督は6試合ぶりの10安打が出たことを前向きに捉え「決して下を向かずにトライすること。いつも言っているが、連敗の後には連勝がくるはず」と弱音を吐かなかった。

◆ヤクルトの原が昨年6月2日以来の勝利を挙げた。先発で今季初登板し5回を7安打3失点で粘った。上半身のけがに苦しんだ1年を振り返り「すごく長く感じたしつらく感じた。厳しい試練だった」と感慨深そうに話した。  立ち上がりは「緊張した」と言う。2-0の一回、梶谷に先頭打者本塁打を浴びるなど3点を失い逆転されたが、フォームを修正して追加点を許さず、味方が逆転した五回2死一、二塁では戸柱を三邪飛に打ち取った。  兵庫・東洋大姫路高から東洋大を経てドラフト1位で入団し5年目。「チームに貢献できていなかったので、高津監督の力になれるように頑張る」と意気込んだ。

◆一直線の打球が右中間を抜けた。ヤクルト・青木宣親外野手(38)が2-3の五回無死一、二塁から、逆転の2点二塁打を放った。  「とにかくつなげることを意識していました。良いところでの一本だったので、格別でした」  坂口、山田哲の連打で作った好機に応えた。一回1死一塁からは「甘くきたところを一発で仕留めることができた」と、右翼席に先制の5号2ラン。4打点は2018年6月27日の中日戦(神宮)以来だった。  声と背中でチームを支える。18日の広島戦(マツダ)では左膝に死球を受け、途中交代。翌19日は先発を外れたが、九回に代打で同点適時打と集中力を発揮。これで10試合連続安打だ。1年1カ月ぶりに登板した原に勝利を贈り、「個人的にも柱になってほしいピッチャー。勝ちがついてうれしい」とうなずいた。  ビジター15連戦は2試合を残して7勝3敗2分け(1試合中止)で、勝ち越しが決まった。高津監督は「体調が全員良いわけではない。無理してもらったり、その中で良く戦ってくれている。チーム一丸、ベンチ一丸というか、諦めない、粘る、つなぐことができている」とたたえた。(長崎右)

◆ヤクルト・原樹理投手(27)が21日、DeNA4回戦(横浜)に先発で今季初登板し、5回を7安打3失点。チームは6-4で勝ち、昨年6月2日のDeNA戦(横浜)以来、415日ぶりの勝利を飾った。2月中旬に、声楽家の父・敏行さんが86歳で死去。上半身のコンディション不良から長期のリハビリを乗り越え、天国の父に復活の白星を届けた。  オヤジ、ありがとう-。天国からの視線を感じながら、無我夢中で腕を振った。原が昨年6月18日以来、399日ぶりの1軍登板。チームの連敗を16で止めた同6月2日のDeNA戦(横浜)以来、415日ぶりの勝利を手にした。  「野手の方がすごい声をかけてくれた。ベンチに帰っても励ましてくれたり、打線も打ってくれた。周りに支えられて勝つことができました」  2点の援護をもらいながら、一回は梶谷にソロ本塁打、さらに2死二、三塁から柴田に右翼線へ逆転の2点打を浴びた。だが、その後は粘って無失点。五回に味方打線が逆転し、5回7安打3失点で白星をつかんだ。  宮崎・西都2軍キャンプ中だった2月中旬。尊敬する父・敏行さんが86歳で亡くなった。敏行さんが60歳のときに三男として誕生した原は、宮崎で練習に励んでおり、最期に立ち会えなかった。  「最後に会ったのは年末。リハビリに行く前で『頑張れよ』と抱き合ったのが最後でした」。昨年は上半身のコンディション不良で、ボールを投げることさえ満足にできなかった原に、「今が一番、成長できる時間」-。先の見えないリハビリ生活を支える言葉をくれたのも父だった。  声楽家(バス)の父は、人生の全てを息子3人に注いでくれた。自身に野球経験はないが、ストライクゾーンを9分割した的当てボードを作製。原のプロ入り後、「毎日投げていましたね」と成長した姿を笑顔で思い返す姿もあった。  実は身を削って節約をし、望んだ野球用具を購入してくれていた。「オヤジは何も残していかなかった。最後に唯一、着けていた腕時計をもらいました」と原。時計はいつも持ち歩いている。遺骨には毎日話しかけ、この日は球場に持ち込んだ。大切な2つの品をロッカールームに忍ばせ、マウンドに上がった。  「正直ここに来るまですごく長く、辛く感じました。この1年間さまざまなことがあって、厳しい試練だったと思いますけど、こうやって勝つことができて、やってきたことは間違ってなかったのかな」  自身に「理性が樹木のように茂るように」との思いを込めた「樹理」との名を与えてくれた父の死と、復活までの長期のリハビリ。周囲の支えを力に変え、結果にした。  「きょうは自分は全然駄目だったんですけど、次はチームに貢献できるように」とさらに上を見た原。次回登板は22日以降の状態を見て判断される見込みだが、石川が離脱した先発投手陣に希望の光を差した。天国の父のためにも、リハビリを支えてくれた人のためにも、原は白星を重ねる。(横山尚杜)

◆ヤクルト投手陣は上昇気流に乗った感がある。  1年ぶりの勝利を狙った原樹理。その大事な白星のかかる展開で、後半の4イニングを継投で1失点。先発にもリリーフにも、プレッシャーはあったはず。きっちり勝ち切ったことは、今後への大きなステップになるかもしれない。  原は、代名詞ともいえるシュートが少なかった。そのため、右打者の内角シュートに対する、外角ストレートとスライダーの効果も薄くなり、苦しい内容だった。  それでも二回以降は何とかしのいだ。この1勝で、気持ちが楽になり、思い切って内角を突く本来の投球を取り戻せば、期待もふくらむ。  リリーフでは、清水の奮闘が光る。昨年より体が締まったことで、切れが出て、スピードも増した。失点したのは1試合だけ(16日の阪神戦)という安定ぶりだ。  もちろん、投手出身の高津監督の手腕も見逃せない。現役時代、苦労してストッパーを務めるまでになった。指導者としては昨年まで、ファームで若手に寄り添った。それらの経験が、今の投手起用の妙を支えているのは、間違いない。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1771 0.708
(↑0.012)
-
(-)
95133
(+4)
76
(-)
33
(+2)
17
(-)
0.269
(↑0.001)
3.010
(↑0.13)
2
(-)
ヤクルト
14102 0.583
(↑0.018)
3
(-)
94128
(+6)
128
(+4)
22
(+1)
19
(-)
0.261
(↓0.001)
4.560
(↑0.02)
3
(-)
阪神
13120 0.520
(↑0.02)
4.5
(-)
9599
(+9)
108
(+4)
28
(+4)
16
(+1)
0.250
(↑0.002)
4.120
(↑0.01)
4
(-)
DeNA
12150 0.444
(↓0.018)
6.5
(↓1)
93107
(+4)
101
(+6)
24
(+2)
5
(+1)
0.277
(-)
3.710
(↓0.09)
5
(-)
広島
9142 0.391
(↓0.018)
7.5
(↓1)
95119
(+4)
125
(+9)
26
(+2)
11
(-)
0.289
(-)
4.720
(↓0.21)
6
(-)
中日
10171 0.370
(↓0.015)
8.5
(↓1)
9293
(-)
141
(+4)
15
(-)
5
(-)
0.250
(↓0.005)
4.700
(↑0.03)