オリックス(★1対2☆)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2020.07.18)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
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勝利投手:石川 柊太(3勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝1敗4S))
敗戦投手:田嶋 大樹(1勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(9号・6回表ソロ)
【オリックス】若月 健矢(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは6回表、柳田のソロで先制に成功する。続く7回には、松田宣に適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・石川が6回無失点の好投で今季3勝目。敗れたオリックスは、先発・田嶋が好投するも打線が援護できなかった。

◆ソフトバンク石川柊太投手(28)は2試合連続2桁奪三振中で、18年8月7日から7連勝中。ソフトバンクで3試合続けて10三振以上奪えば19年4月千賀以来で、8連勝ならば16年7月千賀以来。両方の記録を伸ばせるか。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(31)が驚愕(きょうがく)の特大の先制9号ソロを放った。 0-0で迎えた6回2死走者なしの第3打席だった。カウント2-2からの6球目の138キロ直球をとらえた打球が、京セラドーム大阪右翼の円状の屋根に設置されている照明付近に当たって、右翼フェンス手前に落ちてきた。 推定飛距離は150メートル。柳田本人もビックリした表情を浮かべながらダイヤモンドを1周した。あまりの飛距離に球場内もしばらくざわめきが収まらなかった。

◆ソフトバンク高橋礼投手(24)が、前日の東浜に続き、またも投手ライナーの打球が当たり、騒然とした。 2番手として登板した7回先頭打者、T-岡田の強烈な打球が、右太もも付近に直撃。結果は内野安打となった。いったん、三塁側ベンチで応急処置をした後に、再びマウンドへ戻った。 前日は先発の東浜が右足に当たるアクシデントがあったばかりだった。

◆ソフトバンクはオリックス先発田嶋の前に3回まで無安打無得点。オリックスは3回1死から山足が三安を放つも得点ならず。 ソフトバンクは6回2死、3番柳田の推定飛距離150メートル特大9号ソロで先制に成功。オリックスはここまで無得点。 ソフトバンクは2連勝。石川が今季3勝目。オリックスは3カードぶりの負け越し。田嶋は今季初黒星となった。

◆この男のパワーは計り知れない。ソフトバンク柳田が推定飛距離150メートルの「天井直撃弾」でチームを勝利に導いた。 「いいスイングをしたいなと思って、打席に入りました」。6回2死走者なし。オリックス田嶋のカウント2-2からの138キロ直球をフルスイングした。打球は高々と舞い上がり、右翼天井の「スーパーリング」と呼ばれる白い円状の構造物の照明付近を直撃し、右翼フェンス手前に力なく落ちた。超特大の9号先制ソロに「完璧でした。(打球が)途中で見えなくなって、あれと思ったが、審判の方が手を回していたのでよかった」と笑みを浮かべた。 「いい投手なので厳しい球がきたら仕方ないというくらいだった。甘い球がきたらしっかり打てるようにと思っていた」。唯一かもしれない失投を見逃さなかった。15年交流戦のDeNA戦では横浜スタジアムのスコアボードのビジョンを直撃する145メートル弾を放った男が、またひとつ「伝説」をつくった。 19日にオリックスに勝ち、楽天が負ければ同率首位で並ぶ。天井弾で頂点が見えた。「みなさんの熱い声援で打球が飛んでいったので、明日も声援をお願いします」。頼もしい男のバットがチームを首位に導く。【浦田由紀夫】

◆オリックス田嶋大樹投手が8回4安打2失点で今季初黒星を喫した。 「感覚も悪くなかったですし、長いイニングを投げられて良かった。チームが勝てなかったので、そういうところが僕の課題」。6回には柳田に先制アーチを浴びたが「攻めた結果なので、全然気にしていないです。次に生きると思います」と話した。西村監督は「頑張っていただけに点を取ってあげたかった」と打線に注文をつけた。

◆オリックス若月健矢捕手が今季1号アーチを放った。 2点を追う7回2死、ソフトバンク2番手高橋礼の2球目133キロ直球を左翼席に放り込んだ。 「なんとか追いつけるように、ただそれだけです」と試合中に球団広報を通してコメントしたが、空砲となった。チームは3カードぶりの負け越しで、最下位脱出とはならなかった。

◆オリックス太田椋内野手の3戦連発は幻に終わった。前日17日に10代では球団史上初の2戦連続本塁打を記録。この日は3打席3三振と沈黙した。 打線はソフトバンク石川を打ち崩せず2連敗。3カードぶりの負け越しで最下位脱出を逃した。西村監督は「それは(打線に)指示は出してますけれど...。(石川の状態は)よかったんじゃないですか」と話すにとどめた。

◆ソフトバンクのストッパー森唯斗投手が1点差を守りきり4セーブ目を挙げた。 9回、吉田正、ジョーンズ、T-岡田の主軸3人を12球で料理。 「とにかく0点で抑えてチームが勝てたのが一番。相手はクリーンアップだったが普段と変わらず自分のボールが投げられたと思う」。しっかりと守護神が締めくくった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が推定飛距離150メートルの「天井直撃弾」でチームを勝利に導いた。 <京セラドーム大阪の特大弾> ◆タフィ・ローズ 07年5月25日の阪神戦。4回無死一塁でバックスクリーンへ公式発表は推定飛距離155メートルの先制14号2ラン。「完璧。でもみんな阪神ファンでシーンとしてたね」。ローズは主催ながらアウェー状態に複雑な表情。だが判定を巡るデイビーの退場劇もあり「コウシエンヘ カエレ!」の発言も飛び出た。 ◆大谷翔平 17年8月14日のソフトバンク戦。バックスクリーン上部の5階席部分へぶちこむ特大の推定155メートル弾。 ◆T-岡田 20年6月12日の阪神戦。エドワーズから最長不倒の超特大弾。京セラドーム大阪の7階席を越え、壁にぶち当たる推定150メートル弾。「初めての感触。完璧過ぎて...。逆に気持ち悪い。人生一の当たりでした」と振り返った。

◆ソフトバンク先発の石川柊太投手(28)が、同僚千賀の「お化けフォーク」に匹敵する魔球、パワーカーブを駆使して6回無失点の3勝目。18年から続く自身の連勝を8に伸ばした。首位楽天を1ゲーム差でピタリ追走だ。 ソフトバンク石川がチームトップの3勝目を挙げた。約2年ぶりとなる中5日での先発登板も、オリックス打線に6回78球を投げ、2安打無失点に封じ込んだ。「真っすぐが良くなかったけど、全体的にストライクゾーンで勝負することができた」。150キロ超の直球はなかったものの、自慢のパワーカーブ、スライダー、フォークを駆使し的を絞らせなかった。5回まで両軍1安打ずつの投手戦。冷静にマウンドから打者を見下ろした。「どっちが先に点を取られるかな、みたいなところがあったけど、常に1発を警戒して低めを意識した」。長打のある吉田正、ジョーンズにそれぞれ1四球を与えたが、しっかり後続は切った。「そういう投球ができたのは大きかった」とうなずいた。プロ7年目。京セラドームの先発白星は初めて。「自分もそうですが、こういう試合で勝てたのは大きい」と笑顔で振り返った。 ◆令和の魔球・石川のパワーカーブ 全14球の内訳にすごみが詰まっている。見逃しストライク4球、ファウル2球、ボール7球、一ゴロ。前に1球しか飛んでいない。思い切り腕を振って、120キロ台中~後半のスピードで大きく曲げ落とす。曲がりだしが遅く、スイングとの接点がほとんどない。フライが少ない点も大きな特徴で、流行の「フライボール革命」に対抗する最も有効な球種でもある。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が推定飛距離150メートルの「天井直撃弾」でチームを勝利に導いた。 ◆認定本塁打メモ 90年6月6日に東京ドームの中堅上のスピーカーに当てたブライアント(近鉄)が第1号。推定飛距離は170メートルだった。最近では14年4月9日に村田(巨人)が東京ドームの左翼天井に当てる推定150メートル弾を放っている。京セラドームでは、01年8月12日にカブレラ(西武)が左翼上方の天井を直撃した推定170メートル弾、同年8月22日に中村(近鉄)が左翼天井のスーパーリング直撃の推定155メートル弾を記録している。

◆ソフトバンクが3カード連続で6連戦の勝ち越しを決めた。石川が6回2安打無失点で自身3連勝。六回に柳田の9号ソロで先制し、七回に松田宣の適時二塁打で加点した。オリックスは8回2失点の田嶋を援護できなかった。

◆ソフトバンクは前日17日の東浜に続き、投手に打球が当たるアクシデント。七回に登板した高橋礼が先頭のT-岡田のライナーを右太ももに受けた。内野安打となり、治療で一時ベンチに下がった後も続投。2死から若月にソロを浴び、この回限りで降板した。  工藤監督は19日以降の起用について「状態を見て、報告を受けた状態で決めたい」と説明した。

◆オリックスの田嶋は自己最長の8イニングを投げ4安打2失点だったが、打線の援護がなく初黒星。126球の力投の後は「こういうゲームを勝ちゲームにできるような投球を、今後心がけてやりたい」と向上心を口にした。  0-0の六回2死から柳田に特大のソロ本塁打を打たれた場面は「攻めていった結果なので、全然気にしていない。次に生きると思う」ときっぱり。今季は5試合で防御率2・27と安定しているが1勝1敗と勝ち星がついてこない。それでも「しっかり切り替えてやっていかないといけない」と次の登板を見据えた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
15100 0.600
(↓0.025)
-
(-)
95146
(+3)
92
(+4)
24
(+2)
22
(-)
0.275
(↓0.002)
3.440
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
14111 0.560
(↑0.018)
1
(↑1)
94123
(+2)
105
(+1)
32
(+1)
15
(-)
0.249
(↓0.004)
3.900
(↑0.12)
2
(-)
ロッテ
14110 0.560
(↑0.018)
1
(↑1)
95105
(+5)
112
(+2)
22
(+1)
25
(-)
0.242
(↑0.003)
4.400
(↑0.11)
4
(-)
西武
12111 0.522
(↑0.022)
2
(↑1)
96114
(+4)
121
(+3)
22
(+2)
14
(-)
0.251
(↑0.002)
4.650
(↑0.07)
5
(-)
日本ハム
9152 0.375
(↓0.016)
5.5
(-)
9496
(+2)
125
(+5)
23
(+2)
19
(-)
0.218
(↓0.004)
4.310
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
9152 0.375
(↓0.016)
5.5
(-)
9490
(+1)
119
(+2)
24
(+1)
23
(-)
0.232
(↓0.003)
4.170
(↑0.09)