日本ハム(★2対5☆)ロッテ =リーグ戦5回戦(2020.07.18)・札幌ドーム=
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ロッテ
10030010051101
日本ハム
0200000002312
勝利投手:種市 篤暉(2勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝1敗8S))
敗戦投手:村田 透(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】安田 尚憲(2号・7回表ソロ)
【日本ハム】横尾 俊建(1号・2回裏ソロ),渡邉 諒(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは初回、清田の適時打で先制する。その後逆転を許して迎えた4回表には、柿沼の適時打などで3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・種市が7回2失点で今季2勝目。敗れた日本ハムは、2番手・村田が誤算で、打線も4回以降は無安打と振るわなかった。

◆今季初の5番で先発した日本ハム横尾俊建内野手(27)が起用に応える1発を放ち、おにぎりを握った。 1点を追う2回1死、カウント2-2から種市の148キロ直球を左翼席へと運ぶ同点の1号ソロ。三塁ベースを回る際には、おなじみとなったおにぎりパフォーマンスを手早く披露した。「大きい球場ですし、本当に札幌ドームで1本打てたのは自信につながりますね。これからもおにぎり続けたいです」と笑みをこぼした。 本拠地札幌ドームでの本塁打は、18年9月22日楽天戦以来だった。今季先発出場はわずか6試合にとどまるが、代打では6打数2安打を記録するなど着実に結果を残している。「ずっと状態もいいですし、結果としても残し続けていると思うので、そこは自信をもって打席に今も立てている」。1発を魅力とするチームに欠かせない存在として、ここからおにぎりを握り続ける。

◆"直球破壊王子"の異名を持つ日本ハム渡辺諒内野手(25)が得意の直球を振り抜いて今季初アーチをかっ飛ばした。 1-1の同点に追い付いた直後の2回2死、種市の投じた5球目、147キロのストレートを中越えにたたき込んだ。勝ち越しの1号ソロに「真っすぐが多いピッチャーということと、カウント的にも真っすぐで来るだろうなと思い、それに合わせて打ちに行きました」とコメント。6月の練習試合では巨人のエース菅野から直球を本塁打するなど、直球にめっぽう強い印象を残している。 前日17日のロッテ戦では復調を感じさせる決勝打を放つなど、徐々に状態を上げてきた。

◆プロ17年目のロッテ鳥谷敬内野手(39)が、新天地での記念すべき初安打を放った。 9回2死、フルカウントから日本ハム吉田侑の直球をセンター前に運んだ。この日は7回から三塁で途中出場していた。 鳥谷は昨オフに阪神を退団し、今年3月にロッテに入団。今季はここまで3打数無安打だった。

◆ロッテは1回、清田の適時二塁打で先制。日本ハムは2回に横尾の1号ソロで同点。渡辺の1号ソロで勝ち越した。 ロッテは4回安田の中犠飛で同点とし、柿沼の2点適時二塁打で勝ち越した。日本ハムは先発種市の前に3回から6回まで無得点。 ロッテは7回、安田の2号ソロで1点を追加した。種市が今季2勝目。日本ハムは2回のソロ2本以外は得点できなかった。日本ハム村田は1敗目。

◆プロ17年目のロッテ鳥谷敬内野手が新天地での初安打を放った。 途中出場で迎えた9回の打席、フルカウントから日本ハム吉田侑の直球をセンター前へ転がすと、ベンチは大盛り上がり。今季5打席目での1本に「守備(での出場)がメインの中、打席に立たせていただいて、1本打てて良かったです」とホッとしていた。

◆英才教育中のロッテ安田尚憲内野手が、打線での存在感を色濃くしてきた。7番三塁で出場した日本ハム戦の7回、井口のスライダーを右翼席へ。2号ソロで勝利を決定づけた。 「練習で下半身を意識して、試合でもいいスイングができるようになってきました」。体が前に突っ込まなくなった打撃に手ごたえを感じている。 数字は如実だ。出塁率+長打率で算出する打撃指標OPSで、安田は今季初めて0・5を超えた。不振の2週間前は0・1台。それでも井口監督が「上のレベルに合わせていかなくちゃいけない選手。我慢も時には必要」と起用を続け、安田自身も必死にもがきながら答えを出し始めた。 ロッテ打線のOPSは1、2番が1・0に迫り、3~6番は0・7台、7~9番は0・5前後の現状にある。指揮官も「1、2番が調子がいいので、4番以降で点を取る方法を考えないと」と打順の再構築を検討する。四球や犠飛も増えた安田が、さらにOPSを高めると頼もしくなる。「7番でしっかり結果を出して、また中軸を任せてもらえるように自分の打席をしっかりやりたいです」。よりマークが厳しくなるこれからが、21歳の踏ん張りどころだ。【金子真仁】

◆ロッテが誇る"柿の種バッテリー"の戦略が、日本ハム打線を湿らせた。 4回に4-2と逆転し、その裏の投球。種市篤暉投手(21)は先頭の3番近藤に四球を与え、4番中田を迎えた。嫌な展開ながらフルカウントまで追い込むと、最後は145キロで内角を突いた。詰まらせ、遊ゴロ併殺打に。相手主砲に力勝ちして勢いに乗り、7回を2失点で投げ抜いた。 布石は、2回裏に浴びた2本のソロ。柿沼友哉捕手(27)は「直球が動いている」と感じた。普段はあまりない、種市のシュート回転。話し合い、それを生かすことにした。中田への勝負球もナチュラルに食い込んだ。「タネがしっかり投げきってくれた」と理想の球筋で勝った。 シュート回転は長打につながりやすい。ただ種市は「試合中にフォームの修正はあまりできない」と考える。「できるだけインコースを突こう」という逆転の発想が、相手打線のスイングを崩していった。【金子真仁】

◆日本ハムが逆転負けで、開幕カード以来の連勝を逃した。ロッテ5回戦(札幌ドーム)は1点を追う2回に横尾と渡辺のソロ本塁打で一時逆転も、3回以降は打線が沈黙。4回に再びリードを許すと、ひっくり返すことはできなかった。これで4カードぶりの勝ち越しは消滅。借金は再び今季ワーストタイの「6」となった。1発攻勢だけでは、打線の勢いは生まれなかった。1点を追う2回。今季初めて5番に抜てきにした横尾が左翼へ同点1号ソロ。さらに、7番に下げて3試合目の渡辺も一時勝ち越しの1号ソロで続いた。高まったベンチのムードは、この瞬間が最高潮。ショートスターターの加藤から村田に継投した4回に逆転されると、反撃できなかった。3回以降はわずか1安打に抑えられた。四球は3つ選んだが、3併殺も響いて二塁すら踏めなかった。 17日の12安打7得点から一転、爆発しきらなかった打線に栗山監督は「水ものではありますけど、何とかしないといけないもの」と振り返った。過密日程や各選手の日々のコンディションも見極めながら打線を組み続けているが、思うような結果が残っていない。打順は26試合消化で25パターン目。栗山監督は試合前に「必死になって、いろいろと手を替え品を替え、やるんだけど...」と話していたが、うまくかみ合わない。 辛抱の時期が、長引いている。開幕から2番打者は大田、王柏融、渡辺、中島、松本の5選手が起用され、打率は1割8分3厘。5番打者は渡辺、大田、清宮、ビヤヌエバ、王柏融、横尾と6選手で打率は2割8厘。各選手に特長があり、求められるものも違うが、現状は「ほとんどの選手が自分らしくできていない」と栗山監督。復調してきた1番西川と3番近藤、開幕から安定している4番中田と連動する2番と5番は攻撃の肝。大田やビヤヌエバらが本調子になるのを待つか、さらに別の手を打つのか。苦境を早く打破したい。【木下大輔】

◆日本ハムは打線組み替えも実らず、開幕カード以来の連勝を逃した。 今季初めて5番に抜てきした横尾が2回に同点1号ソロ。7番に下げて3試合目の渡辺も一時勝ち越しの1号ソロで続いたが、3回以降はわずか1安打で無得点に終わった。17日の12安打7得点から一転、爆発しきらなかった打線に栗山監督は「水ものではありますけど、何とかしないといけないもの」と振り返った。 辛抱の時期が長引いている。開幕時の2番、大田は打率1割8分4厘と低迷。目指す攻撃の形ができないでいる。この日は2番に王柏融を起用も4打数無安打に終わった。26試合消化で25パターンの打順を組んだ栗山監督は試合前に「必死になって、いろいろと手を替え品を替え、やるんだけど...」と話していたが、波に乗りきれない。欠場でリフレッシュを図った大田、故障明けのビヤヌエバらが本調子になるのを待つか、さらに別の手を打つのか。苦境を早く打破したい。

◆日本ハムは18日、ロッテ5回戦(札幌)で今季初めて、本拠地で週末の有観客試合を迎えた。札幌ドームでの有観客試合は、上限5000人の入場制限で14日に開始。北海道帯広市在住の48歳男性は「日本ハムの試合を観戦したくて、7時台の特急(列車)に乗って札幌に来ました」と約150キロ離れた道東の十勝平野から駆けつけた。  世の中はコロナ禍。今年1月に東京から帯広市に移住したという男性は「札幌市内のホテルに一泊します。きちんと社会的距離を取って、今晩は(繁華街の)すすきので祝杯をあげたいです」と日本ハムのロッテ戦連勝を強く願った。

◆ロッテの鳥谷敬内野手(39)が18日の日本ハム戦(札幌ドーム)の九回、吉田侑投手から中前打を放ち、今季初安打を記録した。

◆ロッテは1-2の四回に安田の犠飛、柿沼の2点二塁打で3点を奪い逆転し、七回に安田の2号ソロで差を広げた。種市が7回3安打2失点で2勝目。益田が8セーブ目。日本ハムは四回から救援した村田が2/3回で3失点と崩れた。

◆日本ハムは早い継投が裏目に出た。2-1の四回に先発の加藤から村田につないだが、2安打3四死球3失点の乱調で逆転され、試合の主導権を奪われた。栗山監督は「村田がどうのこうのということではない」とかばった。  打線も四回以降は無安打で反撃できなかった。栗山監督は「打線は水物ではあるが、それとは別に何とかしなければいけない」と言うしかなかった。

◆ロッテ3年目の安田が2号ソロを放った。4-2の七回2死で井口の内角スライダーを広い札幌ドームの右翼席に運び「いいスイングができた。本塁打はどの球場でもうれしいが、広い球場で打てたのは自信になる」と喜んだ。  今季は初安打まで15打席を要したが、徐々に打席内容が良くなり、出番が増えてきた。期待が大きいだけに、井口監督は「今年は1軍のレベルに合わせていかないといけない」とハッパを掛けた。(札幌ドーム)

◆ロッテ・鳥谷が阪神から移籍後初安打をマークした。安田に代わって七回から三塁の守備に入り、九回に吉田侑の速球を中前打。今季11試合目の出場、5打席目に出た通算2086安打目を「守備がメインの中、打席に立たせていただいて、一本打ててよかった」と喜んだ。井口監督は「ベンチは大盛り上がりでした。いい存在です」とプロ17年目のベテランを称賛した。(札幌ドーム)

◆ついに覚醒!? ロッテ・安田尚憲内野手(21)が2点リードの七回2死、駄目押しの2号ソロを右翼席に運んだ。  「どの球場でもホームランを打てたらうれしいけど、こういう広い球場で打つと自信になります。これからも続けていきたいです」  日本ハム4番手、井口の内角スライダーを完璧に捉えた。7日の西武戦(ZOZOマリン)以来、自身9試合ぶりの一発。四回には同点の中犠飛も放った高卒3年目の長距離砲の活躍で、チームは首位・楽天に再び1ゲーム差まで迫った。  履正社高(大阪)時代は高校通算56本塁打を記録した左のスラッガー。昨季のセ新人王で今季は4番に定着するヤクルト・村上や、日本ハム・清宮らと同じ1999年度生まれだ。2018年にドラフト1位で入団し、1年目にプロ初本塁打をマークしたが、昨季は1軍にお呼びがかからなかった。  勝負の3年目。1軍の舞台で活躍する同期たちを横目に「自分のことで精いっぱい。毎日が必死です」ともがいている。ここまで18試合の出場で打率・185、2本塁打、5打点。三塁のポジションには主砲のレアードもいるため、結果を残さなければ、即2軍落ちの危機感を持ちながら、アピールしている。  昨季は2軍で19本塁打、82打点。イースタン・リーグの2冠に輝くなど、潜在能力を秘めているだけに、井口監督は「今年は1軍のレベルに合わせていかないといけない」と期待を寄せた。未来の4番候補がロッテ打線の起爆剤となる。(山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
15100 0.600
(↓0.025)
-
(-)
95146
(+3)
92
(+4)
24
(+2)
22
(-)
0.275
(↓0.002)
3.440
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
14111 0.560
(↑0.018)
1
(↑1)
94123
(+2)
105
(+1)
32
(+1)
15
(-)
0.249
(↓0.004)
3.900
(↑0.12)
2
(-)
ロッテ
14110 0.560
(↑0.018)
1
(↑1)
95105
(+5)
112
(+2)
22
(+1)
25
(-)
0.242
(↑0.003
4.400
(↑0.11)
4
(-)
西武
12111 0.522
(↑0.022)
2
(↑1)
96114
(+4)
121
(+3)
22
(+2)
14
(-)
0.251
(↑0.002)
4.650
(↑0.07)
5
(-)
日本ハム
9152 0.375
(↓0.016)
5.5
(-)
9496
(+2)
125
(+5)
23
(+2)
19
(-)
0.218
(↓0.004)
4.310
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
9152 0.375
(↓0.016)
5.5
(-)
9490
(+1)
119
(+2)
24
(+1)
23
(-)
0.232
(↓0.003)
4.170
(↑0.09)