日本ハム(☆7対4★)ロッテ =リーグ戦4回戦(2020.07.17)・札幌ドーム=
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ロッテ
10010000241101
日本ハム
20020030X71211
勝利投手:有原 航平(1勝3敗0S)
敗戦投手:石川 歩(0勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(6号・9回表ソロ)
【日本ハム】中田 翔(8号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは同点とされた直後の4回裏、渡邉と石川亮の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功する。そのまま迎えた7回には、中田の3ランが飛び出しリードを広げた。投げては、先発・有原が6回2失点の好投で今季初勝利。敗れたロッテは、打線が11安打を放つも、11残塁と拙攻が響いた。

◆日本ハム近藤健介外野手(26)が同点打を放った。1点先制された直後の1回1死三塁で、ロッテ先発石川の4球目を逆方向へと打ち返し、左翼ライン際へポトリと落とす適時打とした。 「当たりはよくありませんでしたが、いいところに落ちてくれました。(先発の)有原さんにもっと援護点を与えられるように頑張ります」とコメント。 これで自身3試合連続安打となった。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が勝ち越しの一打を放った。 1-1と同点に追い付いた直後の1回1死一塁。石川に対し、1ストライクからの2球目、外角の球を右翼フェンス直撃となる適時二塁打とし、一塁走者の近藤が生還した。「外野フライだと思ったけど、よくあそこまで飛んでくれたと思う。コン(近藤)がよく走ってくれて、勝ち越すことができてよかった」と振り返った。

◆日本ハム渡辺諒内野手(25)が勝ち越し点をもたらした。 2-2と同点で迎えた4回1死一、二塁で石川に対し、カウント1-2からの5球目に反応し、左翼線への適時二塁打。「追いつかれた後、すぐチャンスで回ってきたので、何とかして(先発の)有原さんを勝たせてあげたいという気持ちで打席に入りました。エラーもして迷惑をかけていたので、ランナーを返すことができてよかったです」。 3回の守備で失策を記録。結果的に失点にはつながらなかったが、悔しさがあっただけにしっかりとバットで取り返した。

◆日本ハム石川亮捕手(24)が今季初打点をマークした。 1点を勝ち越した直後の4回2死三塁で、石川の3球目を左前へと運び、点差を2点へと広げる適時打。女房役として、先発の有原航平投手を援護する貴重な追加点となる一打に「有原さんが粘り強く投げていて、下位打線でなんとかしたいという気持ちでした。詰まりましたが、追加点を取ることができてよかったです」と話した。

◆日本ハム先発の有原航平投手(27)が粘りの投球をみせ、勝利投手の権利を手にした。 1回1死二、三塁から井上の三ゴロの間に先制点を献上。その裏に味方から2点の援護を受けるも、4回に荻野へ左中間を破る同点の適時二塁打を打たれるなど不安定な投球。だが追いつかれた直後に、またしても味方打線から2点の援護をもらい、徐々に立て直していった。 5回1死一、二塁では岡を併殺打に抑えピンチを切り抜けると、6回には角中、藤岡、荻野と3者連続三振。5回まで毎回走者を背負ったが粘りに粘るという投球だった。 6回を投げ今季最多の127球。8安打2失点と踏ん張った。降板後「投げるリズムが悪く、守っている時間が長くなってしまったことが反省点です。野手がダブルプレーを2つとってくれたおかげで、なんとか試合を壊さず投げられました。先発ピッチャーとしてもっと長いイニングを投げなければいけないと思うので次回に向けてしっかり準備したいです」と話した。

◆ロッテは1回、井上の三ゴロで1点を先制。日本ハムはその裏、近藤の左前打で追いつき、中田の右越え二塁打で勝ち越し。 ロッテは4回、荻野の適時二塁打で追いつくも、日本ハムはその裏、渡辺の二塁打など4連続長短打で2点を奪い、再び勝ち越し。 日本ハムは7回、中田の8号3ランで試合を決めた。先発有原は開幕5戦目で今季初勝利。ロッテは2度の併殺が響き連勝を逃した。ロッテ石川は0勝2敗。

◆開幕から5試合に投げ、ロッテ石川歩投手がいまだに0勝だ。この日も1回に3安打2失点、4回に4安打2失点と集中打を浴び、7回途中で6失点KO。2敗目がついた。 開幕戦(6月19日、ソフトバンク戦)は6回2安打無失点と抜群だった。以降がさえない。特に試合序盤は得意球のシンカー、カーブがやや抜けがち。直球、カットボールと球速帯が狭まり、そこを狙われやすくなっている。 不運もある。この日は初回、1番西川に2-2から内角直球。ぎりぎりだったが球審の手は上がらない。直後の直球が甘く入り二塁打に。そこから2点を取られた。4回も同様。1死一、二塁。不調の渡辺に2ストライクから外角カットボールを投じた。際どい球はボール判定。直後のシンカーを左翼線へ引っ張られ、勝ち越しを許した。 0勝同士で投げ合った日本ハム有原は乱れながら、要所を三振や併殺で逃げ切った。石川も「自分の感覚として悪くはなかったんですけれど」と振り返るが、最後の粘りの差が白黒を分けるから、金曜日のエース対決は気が抜けない。井口監督は「130球近く投げて、試合を作ってくれた」とねぎらった。次こそ白星がほしい。【金子真仁】

◆ロッテは5回までの8残塁のうち、6つが得点圏の走者だった。 三振で2度、併殺で2度イニングが終わり、井口資仁監督も「流れが向こうに行ってしまった」と残念がった。 4回の遊ゴロ併殺打では井口監督が一塁判定へリクエストをするも、走者マーティンの二塁スライディングが守備妨害を取られ併殺になるなど(リクエストは無効)、試合の主導権を握れなかった。

◆日本ハム中田翔内野手が貴重な3ランを含む4打点を挙げた。 2点リードの7回2死一、二塁で代わったばかりの東條から、左翼席ポール際への8号3ラン。9回ロッテに3点差まで詰め寄られただけに、終わってみれば大きな1発だった。1回の一時勝ち越しとなる二塁打は「外野フライだと思ったけど、よくあそこまで飛んでくれたと思う」。4番が好調ぶりを見せつけた。

◆日本ハム近藤健介外野手が2試合連続の2安打と躍動した。 1点先制された直後の1回1死三塁で、石川の4球目を左翼ライン際へポトリと落とす適時打。「当たりはよくありませんでしたが、いいところに落ちてくれました」。第3打席には右前打を放つなど3度出塁で打線をけん引した。

◆悔しい日々をはね除けて、日本ハム渡辺諒内野手(25)と石川亮捕手(24)の"ダブルりょう"が、攻撃の主役になった。17日ロッテ戦(札幌ドーム)の4回に、勝ち越し打&中押し打。高卒7年目コンビで、エース有原の今季初勝利をお膳立てした。 負の連鎖を、意地の一打で断ち切った。2-2と追いつかれた直後の4回だ。ビヤヌエバ、清宮の連打で1死一、二塁のチャンス。前日16日まで、7月の月間打率1割8分とスランプに陥っていた渡辺が打席に立った。「気持ちの切り替えが得意じゃない」と落ち込む日が続いた。「『このままで終わるような選手じゃないと思っているから、思い切ってやってくれ』と監督が言ってくれた。大将(中田)含め、いろいろな人が励ましてくれた」。外の変化球をうまくすくい、左翼線に落ちる勝ち越し適時打とした。 続く同期入団の石川亮も、負けていない。なおも2死三塁で、左前適時打。昨季途中から2軍暮らしが続いており、ちょうど1年ぶりにともした「H」ランプに背番号68は「たまたまいい結果につながった」と、感無量だ。開幕延期で生まれた自粛期間中に打撃フォームを改造。「去年は、ただ自分が打ちたいだけで、大ざっぱな打撃になり打線に入っていけなかった」。精神的にも成長し、1軍に戻ってきた。 苦しんだだけ、喜びもいっぱい。下位打線が、チーム浮上のきっかけになる。【中島宙恵】

◆エースが勝った。日本ハム有原航平投手(27)が、今季1勝目を挙げた。 17日ロッテ4回戦(札幌ドーム)に先発。今季最多127球の熱投で、6回8安打2失点と粘りの投球をみせた。ともに開幕投手で今季未勝利だったロッテ石川との我慢比べを制した。登板5試合目、苦しみ続けた主戦右腕が、待望の勝利を手にした。エースの意地を、体現した。有原の今季登板5試合目。再三のピンチをはね除け、6回8安打2失点の粘り勝ち。ロッテ石川との開幕投手対決を制した。つかんだ今季1勝目に「僕の投げる試合で全部負けていたので、ここからまた頑張りたい」と誓い直した。 要所で、効果的に変化球を操った。味方が1点を勝ち越した直後の2回2死満塁。マーティンを、外角へのチェンジアップで見逃し三振。再び2点を勝ち越し後の5回1死一、二塁では、岡をツーシームで遊ゴロ併殺打に仕留めた。「今日は球数も多かったので、とにかく丁寧に際どいところに投げてという結果が良かった」。球数は今季最多127球の熱投だった。 勝利に飢えていても、頭は冷静だった。捕手石川亮からは「今日は苦しくなると思いますけど、覚悟して行きましょう!」と声を掛けられ、粘り切った。最速154キロの直球を軸に、ピンチを迎えても緩急を織り交ぜて痛打を許さなかった。有原は「とにかく粘り強く、最少失点でいこうと投げました」とリードを守り切った。 よみがえるのは17年。3年目で初の開幕投手を務めるも黒星。大役の重圧か、シーズン初勝利は登板6試合目まで長引いた。今季は投手キャプテンに就任し、2度目の開幕投手を務めた。託した栗山監督は「責任があるポジションで、チームになかなか勝ちを与えられない、そういう悔しさ、申し訳なさを持って取り組んでいたと思う。これで普通にやってくれると思う」と目を細めた。 ヒーローインタビューでは「本当に、チームに迷惑をかけていたので何とか1勝できて良かったです」と、かみしめた。歓喜するファンが帰ってきた、札幌ドーム。タフさが増したエースも、帰ってきた。【田中彩友美】   ▽日本ハム木田投手コーチ(先発有原について)「今日は球数が増えていって、苦しい中本当によく粘って投げてくれたと思います」 ▽日本ハム石川亮(有原に)「決めに行った球が浮いたり、不運なヒットもあった。本調子じゃなかったけど、ここ一番の集中力がすごかった。サイン通りに投げてくれた」

◆開幕から5試合に投げ、ロッテ石川がいまだに0勝だ。この日も1回に3安打2失点、4回に4安打2失点と集中打を浴び、7回途中で6失点KO。2敗目がついた。 開幕戦(6月19日、ソフトバンク戦)は6回2安打無失点と抜群だった。以降がさえない。特に試合序盤は得意球のシンカー、カーブがやや抜けがち。直球、カットボールと球速帯が狭まり、そこを狙われやすくなっている。 不運もある。この日は初回、1番西川に2-2から内角直球。ぎりぎりだったが球審の手は上がらない。直後の直球が甘く入り二塁打に。そこから2点を取られた。4回も同様。1死一、二塁。不調の渡辺に2ストライクから外角カットボールを投じた。際どい球はボール判定。直後のシンカーを左翼線へ引っ張られ、勝ち越しを許した。 0勝同士で投げ合った日本ハム有原は乱れながら、要所を三振や併殺で逃げ切った。石川も「自分の感覚として悪くはなかったんですけれど」と振り返るが、最後の粘りの差が白黒を分けるから、金曜日のエース対決は気が抜けない。井口監督は「130球近く投げて、試合を作ってくれた」とねぎらった。次こそ白星がほしい。【金子真仁】

◆エースの意地を、体現した。日本ハム有原が、待望の今季初勝利を挙げた。登板5試合目。再三のピンチをはねのけ、6回8安打2失点の粘り勝ち。「僕の投げる試合で負けていたので、ここからまた頑張りたい」と誓い直した。ともに未勝利だったロッテの開幕投手石川との我慢比べを制した。 要所で、効果的に変化球を操った。1点を勝ち越した直後の2回2死満塁。マーティンを、高めのチェンジアップで見逃し三振。再び2点を勝ち越し後の5回1死一、二塁では、岡をツーシームで遊ゴロ併殺打に仕留めた。 打線の援護に力をもらい、頭は冷静だった。「今回は丁寧に、際どいところに攻めていったのが効果的になったのかな」。最速154キロの直球を軸に、ピンチを迎えても緩急織り交ぜて痛打を許さなかった。球数は今季最多127球の熱投だった。 ヒーローインタビューでは「本当にチームに迷惑をかけていたので、何とか1勝できて良かったです」と、かみしめた。歓喜するファンが帰ってきた札幌ドーム。エースも、タフさを増して帰ってきた。【田中彩友美】 ▼最後の一線を越えさせなかった有原 46球のボール球を投じるなど制球に苦しんだ。テンポの悪さも自覚していたようだが、得点圏に走者を置いた時には、際どいコースに投げきれていた。2つの四球を除き、唯一の甘い球は2回無死満塁でマーティンに投げたチェンジアップ。高めに浮く危ない球だったが、見逃し三振で、事なきを得た。

◆日本ハムは2-2の四回に渡辺の適時二塁打と石川亮の適時打で2点を勝ち越し、七回に中田の8号3ランでリードを広げた。有原は6回を8安打2失点で粘り、今季初勝利を挙げた。ロッテは石川が七回途中10安打6失点と崩れた。

◆日本ハムの渡辺が勝ち越しの適時二塁打を放った。2-2の四回1死一、二塁で石川の外に逃げる変化球に食らい付き、左翼線へ運んだ。5日のソフトバンク戦以来の打点で有原の今季初勝利を後押しし「何とかして有原さんを勝たせてあげたいという気持ちで打席に入った」と胸を張った。  三回に二塁の守備で飛球を落とすミスでピンチを招いた責任を感じていたという。「迷惑を掛けていたので、走者をかえすことができて良かった」と満足そうに話した。

◆ロッテの石川は6回2/3を投げて10安打を浴び、6失点で2敗目を喫した。1点を先制してもらいながら一回に2点を失うと、味方が追い付いた四回にも2失点。「自分の感覚は悪くなかった。結果的に点を取られてしまった」とうつむいた。  開幕戦での登板を含めて5試合全てで6回以上を投げているが、勝利に結び付いていない。井口監督は「130球近く投げて、しっかり試合はつくってくれた」と責めなかった。

◆日本ハムの今季開幕投手、有原航平投手(27)が17日、ロッテ4回戦(札幌ドーム)に先発し、6回を8安打2失点。今季5試合目の登板で、待望の初勝利を挙げた。  開幕から1カ月。昨季15勝を挙げたパ・リーグ最多勝右腕、有原が白星をつかみ取った。  「(打線が)心強くて投げやすかった。チームに感謝しています」  安堵の笑みを浮かべた。序盤の一、四回に1点ずつ奪われたが、その裏に必ず打線が反撃し、2点ずつ計4得点。逆転と勝ち越しで、エースを力強く援護射撃した。  苦しい展開だったが、最終イニングの六回は圧巻の3者連続三振。2死から荻野は146キロの速球で見逃し三振。今季最多の127球を要したが、2失点にとどめた。  3年ぶり2度目の開幕投手から、打線の援護なく3連敗。前回登板した7月10日のオリックス4回戦(京セラ)は7回を2安打無失点と好投し、3点リードで降板後にサヨナラ負けを喫した。  大黒柱は勝てない期間も「やることは変わらない。目の前の打者を抑えることに集中して」と不動心の投球を続け、ようやく投打がかみあった。  栗山監督は「勝たせてあげられて本当によかった」とエースの初白星に胸をなでおろした。有原は「1勝できたんで。ここからまた頑張りたいです」。投手キャプテンに就任した今季。強い責任感を胸に、これから連勝街道を突き進む。(山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1590 0.625
(↓0.027)
-
(-)
96143
(+2)
88
(+10)
22
(-)
22
(+2)
0.277
(↓0.002)
3.410
(↓0.25)
2
(1↑)
ソフトバンク
13111 0.542
(↑0.02)
2
(↑1)
95121
(+9)
104
(+1)
31
(+2)
15
(-)
0.253
(↑0.003)
4.020
(↑0.13)
2
(-)
ロッテ
13110 0.542
(↓0.023)
2
(-)
96100
(+4)
110
(+7)
21
(+1)
25
(+1)
0.239
(↑0.003
4.510
(↓0.14)
4
(-)
西武
11111 0.500
(↑0.024)
3
(↑1)
97110
(+10)
118
(+2)
20
(+1)
14
(-)
0.249
(↑0.01)
4.720
(↑0.13)
5
(1↑)
日本ハム
9142 0.391
(↑0.027)
5.5
(↑1)
9594
(+7)
120
(+4)
21
(+1)
19
(+1)
0.222
(↑0.006
4.320
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
9142 0.391
(↓0.018)
5.5
(-)
9589
(+1)
117
(+9)
23
(+1)
23
(-)
0.235
(↓0.004)
4.260
(↓0.16)