◆巨人が降雨コールド勝ち。巨人は２回表、吉川尚の併殺打の間に１点を挙げ、先制する。直後に同点とされるも、３回に丸のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・今村が５回１失点で今季初勝利。敗れたＤｅＮＡは先発・井納が好投するも、打線が援護できなかった。

◆巨人坂本勇人内野手（31）が、27打席ぶりの安打を放った。1回無死一塁、カウント2－1からDeNA井納の144キロの直球を中前に運んだ。 4日の中日戦（東京ドーム）の4打席目に放った中前打以来の安打だった。8日の阪神戦（甲子園）の試合前練習で左脇腹に違和感を覚え、9日の阪神戦を欠場。11日のヤクルト戦（ほっともっと神戸）からスタメン復帰したが、6試合無安打だった。

◆巨人丸佳浩外野手（31）が勝ち越しの4号ソロを放った。同点の3回2死、DeNA井納の初球カーブを左翼席に運んだ。 「3人では終わらせないという気持ちで打席に入りました。雨も強いですけど、集中して、いいスイングができました」とコメントした。 16日の広島戦（マツダスタジアム）では、プロ入り初の2打席連続犠打を決め、小技で勝利に貢献した。この日は一転、大きな1発で勝ち越しに導いた。

◆巨人は2回に3連打で無死満塁の好機をつくり、吉川尚の併殺の間に先制。同点とされた3回に丸の4号ソロでリードを奪った。 巨人今村は5回1失点で降板。DeNAは4、5回と先頭が出塁するも好機を生かせず。6回終了後、試合は降雨のため中断した。 降雨コールドで巨人が4連勝。先発今村は5回1失点で今季初勝利、6回に登板した高木が初セーブを挙げた。 DeNAは今季ワーストの3連敗に沈んだ。先発の井納は6回2失点で今季初黒星。

◆巨人が6回降雨コールドでDeNAに1点差で競り勝ち、今季2度目の4連勝を飾った。 同点の3回2死から丸佳浩外野手（31）が、井納のカーブを左翼席へ勝ち越しの4号ソロ。今季初先発の今村信貴投手（26）は、5回6安打1失点の粘りの投球で今季初勝利を挙げた。 今村は「集中して、粘ることができました。ファームで阿部監督、投手コーチに教えてもらったことを発揮できたと思う」とコメント。宮本投手チーフコーチは「今村らしい、粘り強いピッチング。『雨ニモマケズ　風ニモマケズ』の宮澤賢治の詩のようにね！」と評した。

◆巨人が6回裏終了降雨コールドゲームで競り勝ち、4連勝とした。2回に併殺打の間に1点を先制。その裏に追い付かれたが3回に丸のソロで勝ち越した。今村が3回1失点で今季初登板を勝利で飾った。DeNAは3連敗を喫した。

◆DeNA井納翔一投手が粘投も雨ニハカテズ...。試合開始から雨脚が強まり6回終了時の中断を経て、降雨コールド。 6回6安打2失点と踏ん張ったが打線の援護は1点にとどまり今季初黒星を喫した。チームは3連敗に沈んだが、セ・リーグの首都圏開催で今季初の有観客での一戦。ラミレス監督は「ファンの皆さんも我慢してここまで待ってくれていた。今日は天候がこういうような状況で残念だった。明日は天候も良くなって野球をエンジョイしてもらえればと思う」と話した。

◆巨人丸佳浩外野手が決勝の4号ソロを放った。同点の3回2死。DeNA井納の初球のカーブを強振。「うまいこと反応できた」と左翼席最前列に運んだ。 前回カードの広島3連戦では2戦目にスタメンを外れ、3戦目はプロ初の1試合2犠打。「結果が出ても出なくても、毎試合フレッシュな気持ちで試合に臨むのは変わらないです。チームで戦っている以上、サインをしっかりと実行できるように心の準備は常にしています」とチーム一丸を強調した。

◆DeNA南場智子オーナーが、今季初の本拠地での有観客試合開催に感謝の意を示した。 「あいにくのお天気ではありましたが、無事にお客様をスタジアムにお迎えすることができ、感無量です。この日を迎えるために準備を続けてくださった全ての方々、そして新しい観戦ルールで、これまでと違う応援スタイルになったにもかかわらず拍手で選手を励ましてくださった皆様に心より感謝いたします。これからもご声援のほどお願いいたします」と球団を通しコメントを発表した。 上限5000人の制限の中、4681人の観衆がスタンドから選手たちのプレーで野球を堪能し、拍手を送った。外野席、ウイング席は開放せず、限定された座席でソーシャルディスタンスが保たれた。 セ・リーグでの関東圏での有観客試合は今季初となったが、試合は6回に降雨コールドでDeNAが今季ワーストの3連敗を喫した。ラミレス監督は「ファンの皆さんも我慢してここまで待ってくれていた。今日は天候がこういうような状況で残念だった。明日は天候も良くなって野球をエンジョイしてもらえればと思う」と次戦以降の白星に期待を込めた。

◆DeNAアレックス・ラミレス監督が強攻策の意図を説明した。1点を追う5回に先頭の戸柱が右前打で出塁。無死一塁で大和、井納ともに強攻策で凡退した。 試合後の取材でラミレス監督は「戸柱が走者だった。バントが併殺になる可能性が結構ある。それを避けたいから三振でもいいと考えた。走者が戸柱以外だったら犠打のサインを出していた」と戸柱の走力を理由に挙げた。結果的には2死一塁から梶谷が四球を選び、一、二塁に好機が拡大。得点圏に走者を進めたがソトが投ゴロに倒れ、得点はならなかった。

◆巨人・坂本勇人内野手（３１）が１７日、ＤｅＮＡ４回戦（横浜）の一回無死一塁で中前打し、７試合２７打席ぶりの安打を放った。相手の先発・井納の１４４キロのストレートをはじき返した。 　坂本は４日の中日戦（東京ドーム）の第４打席でヒットを放って以来、自己ワーストに並ぶ２６打席連続無安打となっていた。 　坂本はこれで通算１９００安打とし、節目の２０００安打まであと「１００」とした。

◆巨人・今村信貴投手（２６）が１７日のＤｅＮＡ戦（横浜）に先発し、５回６安打１失点に抑えた。 　１軍での今季初登板で、堂々の投球を披露した。一回から大粒の雨が降り続く中、粘投。５イニング中、３イニングで先頭に走者を許したが打たせて取る投球で最少失点にとどめた。 　試合前日には「（ファームで）阿部監督、杉内コーチ、木佐貫コーチに教わったことを生かせるように、恩返しできるようなピッチングをしたい。全力で投げ込み、抑えに行きます」と意気込んでいた左腕。言葉通り、阿部２軍監督から教わったカットボールを随所で織り交ぜ打者を翻弄した。

◆巨人の丸が４日の中日戦以来、８試合ぶりとなる４号ソロを放った。激しい雨の中、１－１の三回２死で井納の初球のカーブを引きつけて捉えると、高く上がった打球は左翼席最前列に飛び込んだ。 　笑顔でベンチまで戻り両腕で「丸ポーズ」をつくった。「３人では終わらせないという気持ちだった。雨も強いけど、集中していいスイングができた」と振り返った。 　今季は打撃不振で中軸としての役割を果たせていなかった。直前の古巣、広島との対戦では１５日に先発を外れ、１６日は先発出場したものの、送りバントのサインが出て、３年ぶりの犠打となる２犠打を記録し、３連戦でわずか１安打に終わった。原監督が「本調子ではない」と復調を心待ちにしている中での一発となった。

◆巨人が雨中の一戦を制し４連勝。今季初登板の先発左腕・今村が５回６安打１失点で勝利投手となった。ＤｅＮＡは１点を追う三回に１死一、二塁とし、四回にも先頭打者が出塁したが、いずれも併殺打で好機を逸した。 　巨人は二回、ＤｅＮＡの先発・井納から大城、パーラ、ウィーラーの３連打で無死満塁とすると、吉川尚の二ゴロ併殺打の間に大城が生還し先制。ＤｅＮＡはその裏、無死一、三塁から柴田のニゴロで三走・佐野がホームを踏んで追いついた。 　巨人は三回２死から丸が左翼席へ運ぶ４号ソロを放ち勝ち越す。その後、雨足が強くなり、四回裏途中でグラウンド整備のため中断。六回終了後にもマウンドと各塁上にシートが敷かれ中断し天候の回復を待ったが、コールドゲームとなった。

◆ＤｅＮＡは１７日、巨人４回戦（横浜）に六回降雨コールドゲームにより、１－２で敗れた。試合前に一時あがった雨は開始直後から再び降り始め、悪コンディションの中でのゲームとなった。 　勝敗のポイントとなったのは１－２の五回のＤｅＮＡの攻撃で、１死一塁で打席には投手の井納の場面。走者を進めれば次打者は好調の梶谷だったが、ラミレス監督はバントをさせずに強攻を選択し、井納は三振に。結局無得点に終わり、雨がさらに強まると六回終了時にコールドゲームとなった。 　指揮官は試合後に「一塁走者が（足の速くない）戸柱だったので、バントをさせてもダブルプレーの可能性もある。打席には（バントに慣れていない）投手ということもあった」と作戦の意図を説明した。さらに「チームに入った情報としては雨は（五回の）あのままということだったので、九回までやると思った。でも、仕方ない。それも野球の一つ」と語った。

◆ＤｅＮＡの井納は打線の援護に恵まれず今季初黒星を喫した。徐々に立ち直り６回２失点でしのいだが、降雨コールドゲームとなり勝利には結び付かなかった。「点を取られた後も一球一球、集中して次の点を与えないように粘り強く投げた」と一定の手応えを口にした。 　一回に１番打者に四球を与え、二回には先頭打者から３連打を浴びたことが失点につながった。「次回登板では初回からリズム良く投げられるよう準備したい」と気持ちを切り替えた。

◆ここまで２戦２勝のＤｅＮＡ・井納は、悪コンディションの中で６回６安打２失点と踏ん張ったが、打線の援護がなく今季初黒星を喫した。３戦連発中と好調だった岡本から３打席連続三振を奪うなど意地を見せ「点を取られた後も一球一球、集中して次の点を与えないように粘り強く投げました」と振り返った。

◆巨人・今村が、５回６安打１失点で昨年７月１０日の阪神戦（甲子園）以来、３７３日ぶりの白星をつかんだ。強い雨が降り続く中での投球に「何とか粘れてよかった。気持ちだけは切らさずにやりました」と息をついた。２－１の五回には２死一、二塁でソトを投ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けた。「まだ１試合。今年は勝負の年。最後までローテーションを目標に置いて強い気持ちでやりたいです」と力を込めた。

◆ＤｅＮＡは１－２で巨人に競り負け、今季初の３連敗で６月２３日以来の勝率５割に戻った。「井納がいい投球をして、打線もチャンスをつくったが、ものにできなかった」とラミレス監督は唇をかんだ。 　先発の３４歳右腕・井納が雨が降り続く中で６回２失点と踏ん張った。しかし、最近２試合で１得点の打線が機能せず。いつ中止になってもおかしくない状況で、１点を追う五回１死一塁では打席の井納にバントをさせず強攻策に出たが三振。結果につながらなかった。 　１０日の阪神戦（甲子園）に続く１点差での降雨コールド負け。今季初の本拠地での有観客開催に足を運んだ４６８１人のファンに白星を届けられなかった。 　「球場に来てくれて感謝しています。明日は、よりエンジョイしてもらいたい」とラミレス監督はメッセージを送った。気持ちを切り替え、勝率５割から再スタートを切る。（湯浅大）

◆先手必勝の一発で、雨にもベイにも打ち勝った。巨人は１７日、ＤｅＮＡ４回戦（横浜）に２－１で勝利した。セ・リーグの関東開催では今季初めて観客を迎えた試合は、開始から強い雨が降り続け、六回コールドとなった中、丸佳浩外野手（３１）が三回に決勝の４号ソロ。４連勝で貯金を今季最多タイの「７」とし、２位・ヤクルトとのゲーム差を２．５に広げた。 　降りやまない大きな雨粒を、一撃で切り裂いた。丸が勝ち越しの４号ソロ。降雨により六回コールドとなった一戦で、機を逃さずぶちこんだ。 　「優位な形で試合が進めば一番理想。打った瞬間『行ったかな』と思ったんですけど、結構ギリギリで、まあまあダサかった。感触はよかったです」 　１－１で迎えた三回。２死走者なしで打席に入ると、井納の初球のカーブに対し、見透かしたようにタイミングを合わせた。鋭くバットを振り抜いてガツンと押し込み、白球は左翼席最前列に着弾。２本塁打を放った４日の中日戦（東京ドーム）以来の一発で、勝ち越しに成功。もはやおなじみとなった大小の「丸ポーズ」とともに、歓喜のベンチに溶け込んだ。 　夕方から関東圏を分厚い雲が覆いつくしていたこの日。いつ中止になってもおかしくない強い雨の中、チームとしてしっかりと"先手"を取った。一回無死一塁から坂本に初球バントのサインを出し、坂本の安打で一、二塁となって丸にも初球バントの指示をしていた原監督は、「天気予報はよくないというのは分かっていたわけだから。最初に１点を取りに行こうと。そういう意味では先行させなかったというのがよかったかもしれない」と、先制攻撃を狙ったことを強調した。 　そんな指揮官のタクトに応えた先制先制パンチ。丸は今季の８９打席で、初球打ちでは１４打数７安打（２本塁打）、打率・５００を誇る。 　「振れるところは常に初球からでも毎打席準備しているつもり。今日はそのカーブが甘く来たので、しっかりとその甘いところを前に飛ばすことができました」。好球必打で先手必勝の姿勢が貴重な一発につながった。 　１０日から有観客でのゲームが始まったが、セ・リーグのチームが関東で観客を入れて試合を行うのはこの日が今季初めて。悪天候の中、４６８１人が横浜スタジアムへ観戦に訪れ、２度の中断を挟んで降雨コールドとなった試合を見届けた。 　ビジターながら関東に戻っての３連戦の初戦に幸先よく勝ち、４連勝。これで今季最多タイの貯金「７」とし、首位を快走している。「反省材料も残しましたけど、こういう形で勝ちをつけることができたのはジャイアンツにとっては幸運」と原監督。２８日からのＤｅＮＡ戦（東京ドーム）の前までロードは続くが、先手先手で爆勝街道を突き進む。（箭内桃子） ★感染対策徹底 　ＤｅＮＡ－巨人は、関東圏でのセ・リーグの公式戦としては今季初めて観客を入れて横浜スタジアムで開催された。チケットはほぼ完売し、４６８１人が内野席で観戦。鳴り物や大声での応援が禁止され、ファンは選手のプレー一つ一つに拍手を送り、背中を押した。 　神奈川県ではこの日、新たに４３人の新型コロナウイルス感染が判明。感染者数が独自基準を上回ったとして「神奈川警戒アラート」が初めて発令された。そんな中、主催したＤｅＮＡは、入場ゲートでサーモグラフィーによる検温やマスク着用などを求め、感染予防を徹底。手荷物検査エリアには、開幕延期で販売できなくなった球団オリジナル醸造ビールを蒸留した手指消毒用アルコールを設置した。

◆巨人にとっては意味のある、うま味の濃い白星になったね。 　エモトが着目したのは一回無死一塁。スランプだった坂本の中前打だ。これは原監督がもたらした結果といえるよ。 　１５日の広島戦では、一回から送りバントをさせた。４連敗後に迎えた"鬼門"マツダスタジアムでの３連戦。ズルズルいくわけにはいかず、何が何でも勝ちにいくという采配だった。 　このＤｅＮＡ戦は、スパッと切り替え、坂本を復活させる舞台にしようとした。だから一回のチャンスで、当然のようにヒッティング。お前を信じているから、打て！　ここで打たなくて、どうする！！　強いメッセージ性を感じたし、坂本にも響いたはずだよ。 　送りバントといえば前日１６日、丸には２つやらせた。その丸がこの日は決勝本塁打。主力にバントをさせると、本人だけでなく、他の選手もビシッと締まる。大きな副作用をもたらすんだ。バントを命じる選手といい、使いどころといい、メリハリの利いた采配は、さすがだね。 　ムードは間違いなく高まった。チーム力もますます、じわじわ上がるんじゃないかな。（本紙専属評論家）