広島(★4対9☆)巨人 =リーグ戦6回戦(2020.07.16)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:メルセデス(1勝2敗0S)
敗戦投手:薮田 和樹(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】大城 卓三(1号・1回表2ラン),吉川 尚輝(3号・6回表2ラン),岡本 和真(8号・7回表2ラン)
【広島】堂林 翔太(4号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人が同一カード3連勝。巨人は初回、大城の2ランなどで3点を先制する。その後は6回表に吉川尚、7回には岡本がそれぞれ2ランを放ち、着実に追加点を挙げた。投げては、先発・メルセデスが6回2失点の好投で今季初勝利。敗れた広島は、投手陣が精彩を欠いた。

◆巨人大城卓三捕手(27)が1号2ランを放った。1点リードの初回2死一塁、広島薮田の外角146キロの直球を右翼席中段まで運び「CC(メルセデス)のために打ちました」とコメント。 今季初勝利を目指す先発メルセデスを援護した。

◆巨人吉川尚輝内野手(25)が貴重な追加点となる3号2ランを放った。 1点リードの6回2死一塁。フルカウントからの7球目、144キロ直球を左翼への1発とした。「強くバット振ることだけを考えて打席に入りました。強く振ることができたし、最高の結果になって良かったです」とコメントした。

◆広島堂林翔太内野手(28)が4号2ランを放った。 3点を追う4回、2死二塁のチャンスで、2ボールからの3球目、メルセデスの低め変化球を押し込み、打球は右中間スタンドへ着弾した。「得点圏だったのでまず1点という気持ちでいきました。バッティングカウントだったので積極的に打ちにいった結果しっかり捉えることができました」。 この1発で5試合連続ヒット。この試合を含め、直近の5試合で6打点と絶好調男のバットが猛威を振るっている。

◆先発は広島薮田、巨人メルセデス。巨人は初回、大城の右中間への1号2ランなどで3点を先取。広島は3回まで無得点。 広島は3点を追う4回、堂林の右中間への4号2ランで反撃。巨人は6回、吉川尚の左越え3号2ランで再びリードを広げた。 巨人は7回に吉川尚、8回に岡本の2ラン、9回にも2点を加え、逃げ切った。3連勝でメルセデスが今季初勝利。広島は3連敗。広島薮田は0勝1敗。

◆広島は巨人に痛恨の3連敗を喫し、今季初の単独最下位に転落した。ブルペンデーで今季初先発の薮田が初回に3失点。1点差まで追い上げるも、リリーフ陣が踏ん張れなかった。 佐々岡真司監督は「(中継ぎが)1イニングという自分の仕事ができなかった」。3試合とも四球が失点に絡み「もっと考えないと」と指摘した。巨人相手の同一カード3連敗は14年9月2~4日以来。ホームに限ると11年8月5~7日以来9年ぶりの屈辱だ。今季本拠地は1勝6敗と苦戦中。借金は今季最多の「4」となった。

◆巨人クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手が今季4戦目でうれしい「ダブル初勝利」を手にした。ストライク先行のテンポのいい投球で6回6安打6奪三振2失点。今季初勝利を挙げた。「やっぱり勝つというのはうれしい。また次、頑張りたい」と力を込めた。相手打線がカーブにタイミングが合ってないと見るとカーブを多投した。全体の18・1%となる19球。決め球としても4つの三振を奪うなど、最速151キロの直球とのコンビネーションで打者を手玉に取った。 昨季まで広島相手に7試合登板し0勝4敗。今季初先発の6月24日の同戦(東京ドーム)では3回4失点と崩れ敗戦投手になった。16年には母国ドミニカ共和国でカープアカデミーに在籍した経歴を持つ左腕は、広島相手に初めて白星を挙げ「気分が特にいいし、8試合勝てなかったので、勝ってよかったです」と笑顔を見せた。

◆敵地では自身が指揮した11年以来の3連戦3連勝と聞いた巨人原辰徳監督は、2度手をたたいて天を拝んだ。「神様に感謝だね」。 いずれも3点リードの7回と9回、丸に犠打のサインを出して追加点につなげた。丸の1試合2犠打はプロ入り初。15日の坂本の犠打に続き、主力でも次の1点にこだわる姿勢を示し、6年連続で勝ち越しがない鬼門で3連勝。 「主導権を握られなかった。先制、中押しという形で得点できた。チーム力で3連戦を乗り切った」と手応えを口にした。

◆先発は広島薮田、巨人メルセデス。巨人は初回、大城の右中間への1号2ランなどで3点を先取。広島は3回まで無得点。 広島は3点を追う4回、堂林の右中間への4号2ランで反撃。巨人は6回、吉川尚の左越え3号2ランで再びリードを広げた。 巨人は7回に吉川尚、8回に岡本の2ラン、9回にも2点を加え、逃げ切った。3連勝でメルセデスが今季初勝利。広島は3連敗。広島薮田1敗。 ▼巨人原監督(メルセデスの今季初勝利に)「今日の勝利は、彼にとってもチームにとっても大きいです」

◆打順を6番に上げた広島の堂林翔太内野手が4号2ランを放った。 3点を追う4回2死二塁から巨人メルセデスの低めスライダーを振り抜き、右中間席にたたき込んだ。7試合ぶりの1発に「(ストライクを)取りに来る球を積極的に打とうと思った。しっかり自分のスイングができました」。6回にも二塁打を放ち打率4割2分、得点圏打率5割5分はいずれもリーグトップだ。

◆巨人が広島に3連勝。マツダスタジアムでの3連戦3連勝は、11年8月5~7日以来9年ぶり。今回は菅野、戸郷、メルセデスが勝利投手になったが、ビジターの広島戦ですべて先発投手に白星がつく3連戦3連勝は01年8月17~19日(広島市民球場)で上原、河原、入来が勝って以来。 ▼岡本が今季2度目の3試合連続本塁打。岡本の3試合以上連続本塁打は通算5度目(4試合1度、3試合4度)になり、同一カード3連戦で記録したのは初めて。

◆巨人は1回に大城卓三捕手の1号2ラン、1点差に迫られた6回は吉川尚輝内野手の3号2ランと効果的な本塁打で主導権を握った。 大城は「積極的にいきました。感触は良かった」と喜び、左翼スタンドにプロ入り後初めて運んだ吉川尚は「打って走ることで必死だった。強く振ることだけを意識しました」と言った。原監督は「彼らは前しか見る必要がないわけだからね」と期待した。

◆スリムな2代目若大将が、鬼門の地で暴れまくった。巨人岡本和真内野手(24)が広島相手に3戦連発。7回に広島鈴木誠を抜くリーグ単独トップの8号2ランを放った。チームを開幕カード以来の同一カード3連勝に導き、11年8月5~7日以来、9年ぶりにマツダスタジアムでの3連戦3連勝へ貢献した。「めちゃくちゃ痩せているでしょ」。体重100キロの岡本が、強靱(きょうじん)な下半身からぶち込んだ。3点リードの7回2死二塁。フランスアの外寄り151キロ直球に、どっしりと構えると、ユニホームのパンツは今にも張り裂けそう。大木のような太もも、プリッと引き締められた臀部(でんぶ)で、グッと押し込んだ。打球はえげつない衝撃音を左中間の中腹で奏でるだけでなく、グラウンドに跳ね返っても、まだ勢いが止まらなかった。 岡本 たまたまです。得点圏でしたし、丸さんが送ってくれたので、どういう形でもいいので、何とかしようと。 先輩・丸のバントに、衝撃弾という最高の形で応えた。本塁打数を争う広島鈴木誠の前で3戦連発。リーグ単独トップに立ったが「(ホームランは)特に意識していないです。目の前の試合を1打席1打席大事にしていきたいなと思います」。謙虚に無心でダイヤモンドを1周する岡本を、鈴木は右翼で両腕を組んだまま、棒のように立ちつくし、見つめるしかなかった。 岡本の100キロもある体は、一見すると太っているように見えるかもしれない。違う。自粛期間中も怠らず、続けた筋トレ。スクワットは140キロを軽々とこなす。鍛え上げられた下半身が、どんな速いストレート、変化球をも黙らせる。炭酸飲料、菓子パンなどのおやつ類を封印し、食事とトレーニングで手に入れた無駄のない下半身。「スリムでしょ」。いたずらっぽく笑うのも無理はない。スーパーボディーの2代目若大将が、チームを敵地で9年ぶりの3戦3勝という物語を「完結」させた。【栗田尚樹】

◆巨人は大城、吉川、岡本の本塁打攻勢で広島を圧倒、4連勝で首位を守った。マツダスタジアムでの同一カード3連勝は9年ぶり。先発のメルセデスは6回2失点で今季初勝利を挙げた。  巨人は一回1死一、三塁で、岡本の三ゴロの間に三走が生還して先制。続く大城が右中間席へ飛び込む1号2ランを放ち、この回3点を奪った。  四回、メルセデスが広島・堂林に2ランを浴び1点差に迫られたが巨人は六回、吉川の左越え2点本塁打、七回には岡本の左越え2点本塁打と、一発攻勢で7-2。九回にも1死満塁から石川が右前2点適時打を放ち、駄目押しした。広島は七回に2点を返すのが精いっぱいだった。

◆セ・リーグ首位の巨人は16日、広島6回戦(マツダ)に9-4で勝ち、3連勝を飾った。4番・岡本和真内野手(24)が七回、3試合連発でリーグ単独トップに立つ8号の2ランを左中間席へ放ち、試合を決定づけた。チームが敵地での広島戦で同一カード3連戦に3連勝するのは2011年8月以来、9年ぶり。"鬼門"だったマツダスタジアムでの快進撃で、2位・ヤクルトとの差を1・5ゲームに広げた。  打った瞬間、敵地に詰めかけた4987人の観衆が悲鳴を上げた。左中間席へ、豪快な8号2ラン。岡本は、リーグ単独トップに立つ3試合連続弾に目を細めた。  「たまたまです。得点圏でしたし、(3番の)丸さんが(バントで)送ってくれた。どういう形でもいいので、何とかしようと思いました」  3点リードの七回、3番・丸が犠打でおぜん立てした2死二塁の好機で、左腕・フランスアの外角の直球を捉えた。1軍野手最年少の頼れる4番は、本塁でヘルメットを脱いで頭を下げる坂本に迎えられた。  21試合で8本塁打は、新型コロナウイルスの影響で120試合に短縮されたシーズンで驚異の45発ペース。自身初タイトルとなる本塁打王の期待も膨らむ。しかし、本人は「特に意識はしていないです。目の前の一打席を大事にしたい」と、自らに言い聞かせるように首を横に振った。  "ライバル"にも進化した姿を見せた。岡本に次ぐ7本塁打をマークする広島・鈴木誠とは、昨季の球宴で意気投合。リーグを代表する4番として、打撃論を交わし合った。「レベルが違いすぎて、ライバルとは思えない。僕もあんなバッターになりたい」と2学年上のスラッガーへ尊敬の念を深めたが、グラウンドに立てば遠慮は無用。鈴木誠が右翼の守備位置で腕を組んで見つめるしかない完璧なアーチで、チームの勝利を大きく引き寄せた。  チームがマツダスタジアムで広島に3連勝するのは、実に2011年8月以来9年ぶり。5年連続で負け越している宿敵を沈めた。岡本が本塁打を放った試合は6勝1敗1分け。主砲の圧巻の活躍に、普段は厳しい目で見つめる原監督も「見事ですね」とうなった。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1371 0.650
(↑0.018)
-
(-)
99118
(+9)
70
(+4)
28
(+3)
15
(+2)
0.265
(↑0.001
3.300
(↓0.03)
2
(-)
ヤクルト
1291 0.571
(↓0.029)
1.5
(↓1)
98108
(+4)
108
(+6)
21
(-)
18
(+2)
0.251
(↑0.002)
4.480
(↓0.1)
3
(-)
DeNA
12110 0.522
(↓0.023)
2.5
(↓1)
9797
(-)
84
(+8)
21
(-)
4
(-)
0.282
(↓0.001)
3.600
(↓0.23)
4
(1↑)
中日
10131 0.435
(↑0.026)
4.5
(-)
9686
(+8)
114
(-)
13
(-)
5
(+1)
0.260
(↑0.003)
4.580
(↑0.21)
5
(1↑)
阪神
9120 0.429
(↑0.029)
4.5
(-)
9967
(+6)
97
(+4)
23
(+2)
14
(-)
0.241
(↑0.002)
4.460
(↑0.02)
6
(2↓)
広島
8121 0.400
(↓0.021)
5
(↓1)
9999
(+4)
102
(+9)
22
(+1)
8
(+1)
0.283
(-)
4.560
(↓0.22)