楽天(☆11対0★)西武 =リーグ戦1回戦(2020.07.15)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:涌井 秀章(4勝0敗0S)
敗戦投手:今井 達也(1勝3敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(2号・4回裏3ラン),浅村 栄斗(10号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は4回裏、鈴木大の適時打と茂木の3ランで5点を先制する。そのまま迎えた7回には、浅村にソロが飛び出すなど、打者一巡の猛攻で一挙6点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・涌井が7回無失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆西武の元気印が、劣勢のチームをかき立てた。5点を追う7回裏の守備から山田遥楓内野手(23)が三塁で途中出場。 するとマウンドの浜屋の1球ごとに守備位置から叫び続けた。5000人限定のスタンドは鳴り物や大声での声援は禁止。静かな球場に山田の声が響きわたった。 声だけでなく守備でもみせた。ロメロの三塁線への強い打球に横っ跳び。内野安打となったが、長打を阻止した。きれいだったユニホームは黒土で泥だらけ。それでも声を止めることはなかった。

◆楽天涌井、西武今井ともに上々の立ち上がり。今井は3回2死から3連続四球でピンチを迎えたが、島内を中飛に切ってしのいだ。 楽天は4回2死から太田の二塁打と2四球で満塁とし鈴木大が右前へ先制の2点適時打。さらに茂木の3ランで一挙5点を奪った。 楽天は7回にも浅村の両リーグ最速今季10号などで6点を追加。連敗を3で止めた。先発涌井はハーラートップ4勝目を挙げた。西武今井は3敗目。

◆楽天浅村栄斗内野手が7回のソロ本塁打で両リーグ10号一番乗り。楽天でリーグ最速の10号は07年山崎武以来2人目だが、両リーグ最速で記録したのは球団初めてだ。 浅村は涌井が先発した試合では、6月24日2号、7月1日5号、8日9号、15日10号と、4試合すべて本塁打を放っている。

◆西武は、楽天涌井の前にわずか1安打に抑えられ4位に転落した。西武辻発彦監督「粘られたね。やっぱ(今井も)粘らないと。四球出してもしょうがない時はある。そこで腕を振って投げられるかどうか」。

◆師弟対決は西武今井達也投手が先に崩れた。昨オフ自主トレに同行した楽天涌井との投げ合いで、3回までは無失点。しかし雨中の投球で涌井とは対照的に、7四球と制球に苦しみ、4回4安打5失点で降板し3敗目を喫した。 今井は「自分から崩れてしまいました。雨は関係ないです。(涌井は)マウンドの上で余裕があるといいますか、自分との違いだと思いました」。チームは4位となり、20日ぶりにBクラスに転落した。

◆楽天先発の涌井秀章投手(34)がベテランの力を見せつけた。 雨で足元がぬかるむ中、先頭打者に許した1安打だけで7回104球無失点とほぼ完璧な投球。両リーグトップの4勝目を挙げて、チームの連敗を3で止めた。西武先発は自主トレをともにした今井で、試合前の宣言通り、高い高い壁となって立ちはだかった。涌井は表情ひとつ変えず、104球で7回を投げ切った。許したのは1回先頭鈴木の左前打だけ。雨が強くなった6回には2四球で2死二、三塁のピンチを招いたが、森を126キロ外角チェンジアップで空振り三振に仕留めた。 雨中の戦いは今季2度目。ベテランらしく投球術は熟知している。「バットとボールが滑るので、ストライクゾーンで勝負するのが雨の日の戦い方」。直球をどんどんゾーンに投げ込み、ファウルでカウントを稼ぎ、有利に試合をすすめた。7回はなんとわずか3球で終了。「プロに入ってからはないと思います。あそこで3球で終われて、いいリズムになった」。打線はその裏、一挙6点を奪って試合を決めた。 西武先発今井とオフの自主トレをともにした。試合前には「威厳じゃないですけど、壁として立ちはだかりたい」と宣言していたが、いざ始まると「相手ピッチャーと対戦するわけじゃない。自分は対バッターで集中できました」。今井が制球がおぼつかなかった4回に崩れたのとは対照的に"大人の投球"で違いを見せつけた。 楽天はこの日が有観客になってから初めてのホーム戦。あいにくの雨で観衆は2320人にとどまったが、ファンの声援も力にして連敗を3で止めた。「雨が降ってきた時の、とあるおじさんの『涌井がんばれ』という声とか。気持ちが入るし、緊張感も出てくるので、お客さんがはいってくれてよかった」。これで開幕から4戦4勝。成績で競っているエース則本昂をも上回りハーラートップに立った。お立ち台では「改めまして涌井です。これからもっと勝てるように頑張っていきます!」と力強く誓った。【千葉修宏】

◆楽天の4番浅村栄斗内野手が両リーグ最速となる今季10号を放った。 7回先頭で打席に入り、西武浜屋の141キロ直球を浅村らしく右翼席へ運んだ。 1イニング6点につながる豪快な1発。三木監督も「ホーム球場で今シーズン初めてお客さんがいる中で、なんとしても勝ちたかった。選手もしっかり頑張ってくれた」と喜んだ。

◆今季2度目の「3番遊撃」での出場となった楽天の茂木栄五郎内野手が貴重な2号3ランを放った。 4回に鈴木大の適時打で2点を先制した直後、2死一、三塁の場面で西武今井の146キロ直球をバックスクリーン右へ運んだ。「昨日の練習から少しフォームを変えて今すごくいい形になっているので、継続してもっともっとレベルを上げられるようにしていきたいです」と話した。

◆楽天2番鈴木大地内野手が先制打を放った。4回2死から8番太田の二塁打と2四球で満塁の好機をつくり、鈴木大が右前へ2点適時打を放った。 守備でも初回に3塁カメラマン席の屋根にぶつかりながら邪飛を好捕。「自分のできる範囲の全力を尽くしただけかなと思います。そういう試合の流れをつかめるようなプレーができてよかった」と振り返った。   楽天三木監督(初回の守備で鈴木大が三塁カメラマン席の屋根にぶつかりながら邪飛を好捕したことに)「初回のピンチで大地がファウルボールをああいうふうにキャッチしたのがこのゲームで大きなポイントだったのかなと思います」

◆楽天涌井秀章投手が今季4試合で4勝目。開幕4戦4勝は西武時代の07年、ロッテ時代の16年に次いで3度目になり、3度記録した投手はプロ野球史上初めて。 また、勝敗なしを挟んだケースを含め開幕4連勝を3球団でマークしたのは工藤公康(87、91年西武、95、97年ダイエー、04年巨人)に次いで2人目になる。

◆楽天が有観客になってから初めてのホーム戦を白星で飾り、連敗を3で止めた。3番に入った主将の茂木栄五郎内野手(26)が2号3ラン、4番浅村栄斗内野手(29)は両リーグ最速の今季10号を放つなど、打線が10安打11得点と大爆発。雨の中、7回1安打無失点と好投した涌井秀章投手(34)を強力に援護した。楽天打線がホームのファンの前で息を吹き返した。4回に鈴木大の適時打で2点を先制した直後の2死一、三塁。「(ファンに)生で見てもらうというのはすごくうれしいですし、気合が入りました」という茂木が、西武今井の146キロ直球をバックスクリーン右へ豪快に運んだ。 「昨日の練習から少しフォームを変えてすごくいい形になっている」という納得の一打。三木監督も「先に点を取れたし、2アウトからチャンスをつくれて。大地が勝負強さをだしてくれて、続いて茂木も思いきっていけた。みんなでつないで良い攻撃だった」と選手たちをたたえた。 4回に5点を先制すると、試合を決定づけたのは7回。今度は先頭の浅村が西武浜屋の141キロ直球を"らしく"右翼席へたたきこんだ。ここから打者一巡の猛攻で一挙6点。小深田にプロ初打点も生まれた。ソフトバンクとの前カードは2勝4敗と今季初めて負け越し、最後の3試合は計6点しか奪えず3連敗した。後遺症が心配されたが、まったくの杞憂(きゆう)に終わった。 そのソフトバンク戦で2試合に欠場し「本当は全試合出場したかった」と悔しい思いをしていた茂木が1発を放ったことは価値がある。主将を今季2度目の3番に抜てきした三木監督は「練習でもしっかり取り組んでくれている。それがしっかり結果に結び付いて良かった」と笑顔を見せた。「いろんな試合があるが、今日は今季初めてお客さんがいる前でやる。なんとしても勝ちたかった」(三木監督)という一戦を最高の形で勝利し、チームは再び力強く歩みはじめた。【千葉修宏】

◆西武辻発彦監督(楽天涌井に1安打に抑えられ4位転落) 「粘られたね。やっぱ(今井も)粘らないと。四球出してもしょうがない時はある。そこで腕を振って投げられるかどうか」

◆楽天先発の涌井秀章投手(34)がベテランの力を見せつけた。雨で足元がぬかるむ中、先頭打者に許した1安打だけで7回104球無失点とほぼ完璧な投球。両リーグトップの4勝目を挙げて、チームの連敗を3で止めた。西武先発は自主トレをともにした今井で、試合前の宣言通り、高い高い壁となって立ちはだかった。涌井は表情ひとつ変えず、104球で7回を投げ切った。許したのは1回先頭鈴木の左前打だけ。雨が強くなった6回には2四球で2死二、三塁のピンチを招いたが、森を126キロ外角チェンジアップで空振り三振に仕留めた。 雨中の戦いは今季2度目。ベテランらしく投球術は熟知している。「バットとボールが滑るので、ストライクゾーンで勝負するのが雨の日の戦い方」。直球をどんどんゾーンに投げ込み、ファウルでカウントを稼ぎ、有利に試合をすすめた。7回はなんとわずか3球で終了。「プロに入ってからはないと思います。あそこで3球で終われて、いいリズムになった」。打線はその裏、一挙6点を奪って試合を決めた。 西武先発今井とオフの自主トレをともにした。試合前には「威厳じゃないですけど、壁として立ちはだかりたい」と宣言していたが、いざ始まると「相手ピッチャーと対戦するわけじゃない。自分は対バッターで集中できました」。今井が制球がおぼつかなかった4回に崩れたのとは対照的に"大人の投球"で違いを見せつけた。 楽天はこの日が有観客になってから初めてのホーム戦。あいにくの雨で観衆は2320人にとどまったが、ファンの声援も力にして連敗を3で止めた。「雨が降ってきた時の、とあるおじさんの『涌井がんばれ』という声とか。気持ちが入るし、緊張感も出てくるので、お客さんがはいってくれてよかった」。これで開幕から4戦4勝。成績で競っているエース則本昂をも上回りハーラートップに立った。お立ち台では「改めまして涌井です。これからもっと勝てるように頑張っていきます!」と力強く誓った。【千葉修宏】 ▼楽天涌井が今季4試合で4勝目。開幕4戦4勝は西武時代の07年、ロッテ時代の16年に次いで3度目になり、3度記録した投手はプロ野球史上初めて。また、勝敗なしを挟んだケースを含め開幕4連勝を3球団でマークしたのは工藤公康(87、91年西武、95、97年ダイエー、04年巨人)に次いで2人目になる。

◆楽天が無失点リレーで大勝し、連敗を3で止めた。四回に鈴木大の2点適時打と茂木の3ランで5点を先制。七回に浅村の10号ソロなど打者10人で6点を奪った。涌井は7回1安打無失点で開幕4連勝。西武は今井が制球難から崩れた。

◆西武の今井は7四球と乱れて自滅し、4回5失点で3敗目を喫した。四回に2者連続四球などで2死満塁を背負い、鈴木大の2点適時打と茂木の3ランで5点を失った。制球難でストライクを取りにいった球を痛打され「自分から崩れてしまった」とうなだれた。  雨の中の悪条件でも7回を1安打無失点と好投した楽天の涌井に差を見せつけられた。「投球の幅が広い。マウンドで余裕があるというか...」と百戦錬磨のベテランとの違いを痛感していた。

◆気温17度。強い雨が降り、肌寒さを感じた本拠地・楽天生命パークのマウンドで、背番号16が躍動した。今季ロッテから加入した楽天・涌井秀章投手(34)が7回1安打無失点の好投で、リーグ単独トップの4勝目を挙げた。  「1週間の調整がうまくいった。疲労も力みもなく、大胆に投げられた」  最多勝のタイトルに3度輝いている男は、足元がぬかるむ悪条件も克服した。安打は一回先頭の鈴木に許した左前打のみで、その後は圧巻の投球。六回は、1死一、二塁から山川をスライダーでタイミングを外して一ゴロ、森を空振り三振に仕留めた。雨脚が強くなった終盤の七回は3球で三者凡退。「雨が降れば打球も飛ばなくなる。制球よりも、ストライクゾーンにアバウトに投げて早めに打ってもらうことを意識した」。7回104球の快投だった。  この日投げ合った西武・今井とは、今年1月に自主トレをともにした。初の投げ合いに「壁として立ちはだかりたい」と話していた通り、貫禄をしっかりと見せつけた。  本拠地で今季初めて観客が入った試合で投打がかみ合い、連敗を3でストップ。1ゲーム差だった2位・ロッテとの差を2ゲームに広げた。  「先発にとって勝ち星がいい薬になる。投げていて、(観客が)いないときよりもいる方が気持ちが入る。お客さんがいてくれてよかった」と涌井。開幕から4戦4勝。首位を走る楽天を、通算137勝目とした16年目の右腕が引っ張る。(樋口航)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1480 0.636
(↑0.017)
-
(-)
98134
(+11)
74
(-)
21
(+2)
19
(-)
0.278
(↑0.001
3.220
(↑0.16)
2
(2↑)
ソフトバンク
12101 0.545
(↑0.021)
2
(-)
97109
(+7)
99
(-)
29
(+1)
14
(-)
0.248
(↑0.001)
4.130
(↑0.19)
2
(-)
ロッテ
12100 0.545
(↓0.026)
2
(↓1)
9892
(+4)
100
(+6)
20
(+1)
22
(-)
0.233
(↓0.002)
4.440
(-)
4
(1↓)
西武
10101 0.500
(↓0.026)
3
(↓1)
9996
(-)
109
(+11)
19
(-)
14
(-)
0.238
(↓0.006)
4.720
(↓0.35)
5
(1↑)
日本ハム
8132 0.381
(↑0.031)
5.5
(-)
9784
(+6)
112
(+4)
19
(+1)
17
(+3)
0.214
(↑0.005)
4.400
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
8132 0.381
(↓0.019)
5.5
(↓1)
9784
(-)
105
(+7)
20
(-)
21
(-)
0.237
(↓0.006)
4.150
(↓0.13)