オリックス(★3対10☆)ソフトバンク =リーグ戦1回戦(2020.07.14)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
210300202101702
ORIX
2000000103611
勝利投手:千賀 滉大(2勝0敗0S)
敗戦投手:アルバース(1勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】上林 誠知(2号・7回表2ラン),甲斐 拓也(2号・9回表2ラン)
【オリックス】吉田 正尚(5号・8回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは2-2で迎えた2回表、今宮の適時打で1点を勝ち越す。その後は4回に柳田、バレンティン、中村晃の連続適時打が飛び出すなど、終わってみれば17安打で10得点を挙げた。投げては、先発・千賀が6回2失点で今季2勝目。敗れたオリックスは、投手陣が崩壊した。

◆オリックス先発のアンドリュー・アルバース投手(34)が3回2/3を8安打5失点(自責4)で降板した。 初回は先頭の栗原に中前打を許すと2四球、失策も絡んで2失点。4回は今宮、柳田に連続三塁打を打たれてマウンドを降りた。 「序盤からボール自体は悪くなかったと思うけど、アンラッキーな当たりもあったりとタフな登板になってしまった。自分のピッチングで流れを持ってくることができなかった」 同一カード6連戦の初戦に向けて「チームの勝利のために積極的に攻めていくよ」と意欲を燃やしたが、試合をつくれなかった。

◆ソフトバンク上林誠知外野手が8日楽天戦以来の打席で復調弾を放った。守備からの途中出場で迎えた7回2死一塁のこの日初打席。 オリックス沢田から中越えに2号2ランをたたき込んだ。「久しぶりの打席だったので、代打の気持ちでどんどん振っていこうと思っていました。最高の結果になってくれて良かったです」。背中の張りの影響で5戦連続で先発を離れていたが、明るい兆しを見せた。

◆ソフトバンクは1回にバレンティンの適時打などで2点先制。その裏に同点とされたが、2回に今宮の適時打で1点を勝ち越した。 ソフトバンクは4回、2番今宮からの4連打で3点追加。オリックスは2回以降、追加点を奪えず4点ビハインドで終盤に入った。 オリックスは救援陣が踏ん張れず今季ワーストの17被安打で連勝ストップ。ソフトバンクは4連勝。千賀が2勝目を挙げた。オリックス・アルバースは2敗目。

◆オリックス吉田正尚外野手が8回に5号ソロを放った。プロ初登板のソフトバンク板東に洗礼を浴びせた。 「4打席目までヒットが出ていませんでしたし、いいスイングをしようと思って打席に入っていました。結果的にホームランになってくれてよかったです」。敗戦の中で一矢報い、収穫のある打席となった。

◆オリックスは投手陣が踏ん張れず今季最多の17被安打、ワーストタイの10失点で連勝は3で止まった。 京セラドーム大阪は上段内野席も開放して4768人が入ったが、声援に応えられず。西村監督は「今日の負けは取り返せませんので、なんとか明日の試合というところです」と切り替えた。

◆ソフトバンク2年目の板東湧梧投手がプロ初登板した。6点リードの7回からマウンドに上がり、若月、安達、山足の下位打線をすべて内野ゴロで3人斬り。 続く8回は2死から吉田正に右越えソロ本塁打を浴びたが、崩れることなく4番ジョーンズを空振り三振に斬った。イケメン右腕は2回1失点で初仕事を終え「すごく緊張しました。やっぱり1軍のバッターは甘いボールは1球で仕留めてくると感じました」と振り返った。

◆絶好調のソフトバンク柳田悠岐外野手が首位打者に立った。4回2死三塁でアルバースから中越えの適時三塁打。 「前の打席でやられていたので(空振り三振)、ランナーをかえすことだけ考えて打ちにいきました」とリベンジを決めた。6回は中前打、8回にも右前打を打ち、2戦連続の3安打をマークした。6戦5本塁打だった先週楽天6連戦からの好調を継続。打率をリーグトップの3割5分4厘に上げ、オリックス吉田正を8毛差で逆転した。

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手が、今季最多の17安打10得点を呼び込んだ。 初回1死一、二塁の好機で、左腕アルバースから中前へ先制適時打。「先週はなかなか良い打撃ができなかったので、週も変わっての1打席目で打てて良かったです」。8日の楽天戦以来、5試合19打席ぶりの安打で気を良くすると、4回にも左前へ適時打を放って計2打点。同じく5試合ぶりのマルチ安打で復調への兆しを見せ「勝利に貢献できてうれしい」と笑顔を見せた。 不振が続いていたが、工藤監督からは「もっと楽に」と助言されていた。バレンティンは「監督はどんなときでも前向きに声をかけてくれる。モチベーションも上がるし、もっとやってやろうという気持ちが出てきます」と感謝した。4番の復調で打線全体が勢いづき、オリックスを圧倒した。

◆ソフトバンクの決勝打は今宮健太内野手だ。同点の2回無死一、三塁でアルバースからしぶとく中前へポトリ。「打ち取られたけど、いいところに落ちてくれました」。その後も4回に左翼フェンス直撃の三塁打。8回にも右前打を放って今季初の3安打を決めた。 背中の張りで休みながらの出場が続いている。前日13日は"休日返上"でペイペイドームで体を動かした。状態を上げてさらなる貢献を目指す。

◆オリックスは投手陣が踏ん張れず今季最多の17被安打、ワーストタイの10失点で連勝は3で止まった。 京セラドーム大阪は内野席の上段も開放して4768人が入ったが、声援に応えられず。今季初の4連勝を逃し、西村徳文監督は「今日の負けは取り返せませんので、なんとか明日の試合というところです」と切り替えた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(27)が、メジャー強打者に"リベンジ"し、今季初の4連勝&開幕戦以来の貯金1をもたらせた。米国代表だったオリックス・ジョーンズとは、17年の第4回WBC準決勝で対戦。決勝点を与えて日本が終戦して以来の再戦は安打後、2打席凡退に斬った。力任せではなく変化球を駆使した頭脳ピッチ。京セラドーム大阪で負けなしの5勝目をマークした。エースの活躍で打線も奮起し、今季最多の17安打10得点で快勝だ。「日本のエース」として負けるわけにはいかなかった。千賀が、マウンドで胸を張った。6回先頭打者で迎えたメジャー282発男、ジョーンズから自慢の「お化けフォーク」で空振りの三振に切って取った。 千賀 楽しい時間が過ごせたと思います。 変化球のボール球から入り、変化球を2球続けて空振りを取ると、4球目は155キロの剛速球。ファウルとなったが次の135キロフォークは、強打者でもバットに当てられなかった。 因縁の対決だった。17年WBC準決勝で米国代表だったジョーンズと対戦。三ゴロに打ち取ったが松田宣がファンブルし、決勝点を献上して負け投手となった。それ以来の対戦。第1打席ではスライダーを強烈な左前打にされたが、その後は「あの時」同様の三ゴロと三振に斬った。ヒーローインタビューでは「三塁ゴロには笑ってしまいました」とニコリ。「これからも対戦あるでしょうし、その空間を味わいたい」。メジャー志向が強い男は対戦も楽しんだ。 今季2戦目で初めて観客が入ってのマウンド。ビジターとはいえ、三塁側からは拍手もわき起こった。「ファンの拍手などが聞こえたのはうれしかった。野球選手冥利(みょうり)に尽きると思いました」とファンの声援も味方につけた。 最速は157キロ。最初から飛ばして自己最速161キロをマークした今季初先発の前回7日の楽天戦とは違い、変化球を駆使した。6回、ジョーンズからの三振を含め3者連続三振を奪ったが、すべて変化球で決めた。「調子が悪いながら、何とか試合を壊さないようにと」。初回こそ2安打2失点も2回から6回まで2安打無失点。自身「開幕」から2連勝で京セラドーム大阪では負けなしの5連勝となった。「野手の方には感謝してます」と17安打10得点の打線に頭を下げた。 チームも初の4連勝で開幕戦以来の貯金1。工藤監督も「千賀くんは6回の投球で何かつかんでくれたようで、次につなげてもらいたい。チームも油断することなく頑張りたい」と引き締めた。7日に千賀が復帰して以降、7戦5勝2敗。エースの存在は、やっぱり大きい。【浦田由紀夫】 ◆17年WBC準決勝米国戦の千賀VTR 千賀は先発菅野の後を受けた2番手で登板した。1-1と追い付いた7回からマウンドに上がり3人で抑えたが、8回に1死二、三塁から2番A・ジョーンズの三ゴロを松田がファンブルしてしまい、この間に決勝点を献上。2イニングを投げて4連続を含む5三振を奪ったが、負け投手となった。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(57)が14日、オリックス戦(京セラ)の試合前に取材に対応。12日まで4試合連続無安打のウラディミール・バレンティン外野手(36)について言及し、復調を期待した。  「頑張りすぎちゃってるだけ。自分が何とかしたいという思いが強いのかな。適当は駄目ですけど、力が入りすぎちゃっているのかなと思います」  15打席連続無安打で、打率・211まで降下した。前を打つ柳田が楽天との6連戦で打率・455(22打数10安打)と打ちまくっただけに「確かにそれはあるよね」と笑った。続けて「そこと戦うのではなく、打つべき球と打たない球を分けて打席に立つとか。もうちょっとリラックスしようよ、という話はしようと思っています」と話した。大阪での快音を、指揮官は待っている。

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が14日、オリックス戦(京セラ)に「4番・指名打者」で出場。一回にいきなり適時打を放った。  「先週はなかなかいい打撃ができなかったので、週も変わって1打席目で打ててよかった。まだ始まったばかりだし、千賀を援護していきたいです」  一回、先頭の栗原が中前打。柳田も四球でつなぎ1死一、二塁で打席に。140キロの球を右中間にはじき返すと、中堅・宗が打球をこぼす間に2人が生還(打点は1)。4試合&15打席連続で無安打だったが、快音を響かせて千賀を援護した。

◆ソフトバンクは14日、オリックス戦(京セラ)で1点リードの四回、4連打で3点を追加した。  2死から今宮が左翼フェンス直撃の三塁打。続く柳田の打球は左中間へ。これを中堅・宗がグラブに当てたが捕球できず、適時三塁打となった。  ここでオリックスベンチは先発・アルバースから吉田一にスイッチ。バレンティンは初球の145キロの球を左前に運んだ。「ギータに続けてよかった」。中村晃も左中間を破る適時二塁打で、バレンティンが一気に生還。「自分も流れに乗れました。ココ(バレンティン)さんナイスラン!」と激走に感謝した。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(27)が14日のオリックス戦(京セラ)に先発し、6回2失点。序盤こそ苦しんだが修正能力を見せ、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。  「最低限のピッチングはできたと思います。野手の方の援護のおかげで、六回まで投げることができました。攻撃でも守りでも、とても心強かったです」  一回2死一、二塁からT-岡田に右前適時打を打たれた。ロドリゲスに四球、若月に押し出し四球も与える中、必死に自分をコントロールした。  二回以降は本来の姿だった。五回先頭では大城に左前打を浴びたが、宗を遊ゴロ併殺打。六回は吉田正、ジョーンズ、ロドリゲスを3者連続三振に斬った。  一回以外は貫禄の投球を見せたが「次回は、もう少しいい投球ができるように頑張ります」と厳しく自己評価。理想のピッチングに向けて、心身の調整を続ける。

◆ソフトバンクが大勝し、今季初の4連勝。バレンティンが先制打を含む2安打2打点。同点の二回に今宮の適時打で勝ち越し、四回は2三塁打を含む4連打で3得点した。千賀が6回2失点で2勝目。オリックスは連勝が3で止まった。

◆オリックスは今季初の4連勝を逃した。一回に中堅手の宗の失策も絡んで2点の先行を許し、二、四回には連打で失点を重ねた。3回2/3を投げて8安打5失点だったアルバースは「自分のピッチングで流れを持ってくることができなかった」と悔やんだ。  打線は一回にすぐ2点を返して追い付いたが二回以降は無得点が続き、八回に吉田正の5号ソロでの反撃が精いっぱいだった。西村監督は「一回に追い付いただけに、その後を踏ん張ってもらいたかった」と嘆いた。

◆ソフトバンク・板東湧梧投手(24)がプロ初登板。デビュー戦は2回1失点だった。  「すごく緊張しました。最初のイニングは自分らしい投球ができました。2イニング目は、初回を抑えた後にベンチでほっとしてしまい、気持ちが少し抜けてしまったのかなと思います」  注目の初球。若月に左翼線へ鋭いファールを浴びるも最後は遊ゴロ。安達の投ゴロは体に当たるも一塁はアウト。山足も遊ゴロと3者凡退に仕留めた。八回2死から吉田正に右翼席にソロを浴びたが、最後はジョーンズを空振り三振に斬った。最速は149キロだった。  「やっぱり1軍のバッターは甘いボールは1球で仕留めてくると感じました。しっかり反省をして、次はしっかりと抑えたです」  3イニング目を投げ切ればセーブがつく状況だったが、ベンチはD3位・津森(東北福祉大)にスイッチ。工藤監督は「すみません...」と切り出し「代えようと思って、裏にいって帰ってくるときに千賀に『3回を投げたらセーブがつきますよ』といわれて...。私のミスです」と舞台裏を明かした。  板東は2019年ドラフト4位で入団。甲斐野、杉山、野村、泉、奥村と同期の選手が次々と1軍デビューしていったが、板東の登板はなかった。待望の1軍マウンドに全力で腕を振った。

◆オリックスは昨季7勝16敗2分けと大きく負け越したソフトバンクに対し、今季も黒星スタートだ。一回に千賀から2点を奪って同点とし、なお2死満塁と攻めたが安達が中飛に倒れた。西村監督も「追いついたあそこで、一気にいきたかった」と悔しがった。先発のアルバースが四回途中8安打5失点(自責4)と打ち込まれたのも響き、連勝が「3」で止まった。

◆世界の舞台で味わった黒星を、大阪で"倍返し"した。ソフトバンク・千賀が6回2失点で今季2勝目。因縁のジョーンズを擁するオリックス打線を封じ、チームを開幕戦で勝って以来の貯金生活へと導いた。  「楽しい時間を過ごせたかなと思います。1年間まだあるので(ジョーンズとの)空間を味わいながら。いいピッチングができたらと思います」  一回にジョーンズの左前打を含む2安打3四球で2失点も、修正できるからエースだ。三回1死ではJ砲をカットボールで三ゴロ、六回は決め球のフォークで空振り三振に仕留めた。最速157キロで116球。「きょうはそれ(球数)が一番の収穫」とうなずいた。  忘れもしない。2017年のWBC準決勝・米国戦。七回から登板した千賀だが、1-1の八回1死二、三塁で三ゴロを松田宣がファンブルする間に決勝点を献上。敗戦投手となり日本の戦いが終わった。その三ゴロを放ったのがジョーンズだ。オリックス入りが決まったときから楽しみにしていた再戦。「(マウンドで)思い出しはしないかな。球場も違うので」と笑ったが、待ち望んだ米大リーグ通算282発男との対決が、鷹のエースを身震いさせた。  右前腕部の張りなどで出遅れたが、今季初登板だった7日の楽天戦に続き2戦2勝。チームも有観客試合になってから今季初の4連勝。工藤監督も「後で聞いたら『六回に一番感じがつかめた』と。行かせてよかった」と最敬礼した。手に入れた勢いのままに、がんがん白星を重ねていく。  「チームはいい流れに乗っているので。また週の頭から作っていけるように準備したいです」と千賀。エース復帰後、チームは5勝2敗。上昇気流に乗って、鷹はもう止まらない。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1380 0.619
(-)
-
(-)
99123
(-)
74
(-)
19
(-)
19
(-)
0.277
(-)
3.380
(-)
2
(-)
ロッテ
1290 0.571
(↑0.021)
1
(↑0.5)
9988
(+5)
94
(+2)
19
(+1)
22
(+3)
0.235
(↑0.001)
4.440
(↑0.12)
3
(-)
西武
1091 0.526
(-)
2
(-)
10096
(-)
98
(-)
19
(-)
14
(-)
0.244
(-)
4.370
(-)
4
(-)
ソフトバンク
11101 0.524
(↑0.024)
2
(↑0.5)
98102
(+10)
99
(+3)
28
(+2)
14
(-)
0.247
(↑0.009
4.320
(↑0.07)
5
(-)
ORIX
8122 0.400
(↓0.021)
4.5
(↓0.5)
9884
(+3)
98
(+10)
20
(+1)
21
(-)
0.243
(↓0.003)
4.020
(↓0.25)
6
(-)
日本ハム
7132 0.350
(↓0.018)
5.5
(↓0.5)
9878
(+2)
108
(+5)
18
(-)
14
(+3)
0.209
(↓0.002)
4.410
(↑0.07)